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さすがにこの状態じゃあどないもならん(黒い部分はアートな処理をしてる訳じゃなく、液晶が死んでる部分)ので、暑いさなかにソフマップ神戸店に出向く。運良く待ち時間なしで診てもらえたけど…「液晶ですねえ。これはかなりかかりますよ」 うっ。まあ、2、3万は覚悟してたけど、もっとすんのかなあ、どきどき、で聞いてみる「ざっと見てどんなもんなんでしょう?」「そうですね、最低でも7〜8万。ヘタをすると10万前後は………」がぁああああん。そっ、それはちょっとおいそれと払えるお金じゃないなあ。正式に見積もり取ってもらうこともできるんだけど、見積もりだけ取って修理キャンセルって時にはキャンセル料として3000円が必要らしい。ううむ。
念のため、「どう転んでも7〜8万より下になることはあり得ないんですよね?」「ないですね(きっぱり)」。しくしく。当面めび君の修理はあきらめるしかしょうがなさそうだなあ。
ということで当面ノートなしになっちゃうな。まああくまでもサブなので、真剣に困ることはないとは思うけど、弱ったことじゃ。家に帰ったらノートはカバンから出して安全なところに移しておかねばならんかったのう。上から「ガンダムオフィシャルズ」が降ってこないようなところに。
「F1モデリング ベストセレクション2」。この雑誌、最初の方を買っていなかった私にとってはとてもおいしいスペシャル・イシュー。60年代から90年代の名車たちのアルバム。ホンダRA272、ロータス72などの細部写真に思わずじゅるじゅる、ニキ・ラウダとマウロ・フォルギエリが語るフェラーリ312T、って記事にほうほうと頷く。ラウダによると例の"ティーポ"エンジン、パワー的にはコスワースを圧倒するほどのモノではなかったのだけど、ハンドリングが圧倒的にすばらしく、バランスが抜群によいところにアドバンテージがあったのだそうで。なるほどなあ。
ま、そんなことよりなんやね、エンツォの「速いマシンは美しい」が素直に納得できるクルマたちってのは、やっぱりいいよなあ。ロータス72とか、312Tとか、止まってる姿を見ても惚れ惚れするものなあ。
一通りの作業は終えたかな。あとオマケが少々残ってるのと、修正への対応ぐらいだろか。仕事そのものよりも暑さとセミの声がたまらんかったなー。とりあえず暑さでへばってる状態でPhotoshop使って写真の切り出しするのは危険だということが良くわかったぜ。多角形選択ツール使ってるときに、本人にその気がないのにツール側はこっちがダブルクリックした、と判断して選択範囲を奇怪な形で閉じちゃうんだよな。寒いときはこんなこと起きないんだけどな。
あとはセミが鬱陶しいよなー。でしたさんだったかな、「五月蠅」と書いて「うるさい」と読むのなら、「八月蝉」と書いて「やかましい」と読むというのはどうか、っておっしゃってたの。今日は実感しました。ってキミ(セミ)ら、オレの部屋の網戸にへばりついて鳴いてんじゃねーよ、めーわくじゃ。
ちょっと早めに出たつもりだったんだけどそうでもなかったか。ヨドバシでICレコーダーを買う、って用事があることを忘れてた、けどインデアンカレーの行列にはちゃんと並ぶバカが一人(w。
人様のお話を聞く仕事で、まあメモだけでも何とかなりそうな気もするんだけどやっぱり念を入れておきたいので、メシ食ったあとヨドバシ徘徊。3800円ちょいの安物があったんでこれでいいかとレジに回ったら「ポイントは加算でよろしいですか?」と来た。あーそういえばポイントなんつーものがあったか。で、試しに「いくらたまってますの?」って聞いたら「6900円分ありますね」だって。「あ、あ、あ、ンじゃそれの一つ上の機種、ポイントでいけますよね?」ってことでオリンパス Voice Trek VN-240をロハでゲットだぜ。そんなにポイントたまってたとは思わなかった。妙に得した気分。ちゃんと役に立ってくれましたよ。ありがとうヨドバシのポイント。
写真は扇町公園から見た関テレ。お台場もたいがいだけど、こっちももうちょっとどうにかならんのか、って気がしてしまうなあ。
WBAライトフライ級王座決定戦。あんまり格闘技に興味のないあたしもついつい最後まで見ちゃったんだから、試合そのものはそれなりに見応えのあるものだったと言えるんじゃないでしょか。最終ラウンドまできっちり打ち合ってたし。
ま、この試合のいろんな事については、小田嶋さんあたりがちゃんとした文章を上げて下さると思うんでわたしゃそっちを楽しみにしときます。
でもこれ、小田嶋さんも呆れてしまってノーコメント、だったりするかもなあ。
おおう、小田嶋さん、もう書いてはった
こっちも。切込隊長blog
暑いのは仕方ないんだが、玄関脇から水が盛大に湧き出てるのはいったいどうしたことじゃろう。先日の雷雨でどこかに大量に雨水が流れ込んだりしたんじゃろか。
とりあえず見ないフリして晩飯は倅とトリスケで宴会だい。
で、F1の予選あったことに気づいたときには酔っぱらいモード。
見たり見なかったり、流すだけだったり。「ブラスレイター」、「RD 潜脳調査室」、「二十面相の娘」、「ゼロの使い魔」、「マクロスF」、「鉄腕バーディーDECODE」。お姉さん死んでなかったのかーな「ブラスレイター」、バイオリンのお話だった(実はもう見ちゃってたの)「RD」、パインに気を取られるとロクなことがない、ってのを決まり事にしたいのか? と思ったらおめおめ生き残っちゃったですよ、が「マクロス」。つーかいきなりOPが変わっててびっくりしたぜ。
そうそう、掲載誌が休刊になってしまった「バーディー」、スピリッツで続きを掲載してくれるそうで一安心ですな。
「バスカッシュ!」、「大正野球娘。」、「化物語」、「亡念のザムド」、「NEEDLESS」、「戦場のヴァルキュリア」まで。「ヴァルキュリア」、先週録り損ねてて知らない間に一名戦死されてたんですな。中の人が中の人だけに、これを予想してた人は結構多かったのかもしれんけど(w。
「バスカッシュ!」はよぉできてるなぁと思いつつ、100%は入れ込めないなあと思いながら見ているのは「マクロス」以来のお約束。ぶち込まれるアイデアやビジュアルのアイデアには脱帽なんだけど、気持ちの中で今ひとつ、盛り上がるものがないってあたり、ぬえ系アニメのスタンダードって感じもある。いろんな設定に力を入れる分、キャラのメンタルな部分にかける力が少々薄目になっちゃう、ってのがここから出てくる作品のいつものパターンなのかも知れないな。
土曜深夜、「化物語」と「亡念のザムド」は、ちゃんと見ないといかんな、と思わせる作り。「NEEDLEDSS」は流し見するのに持ってこいな一作って感じかな。「化物語」のダイアローグでの引っぱり、「ザムド」の世界感の拡げ方は、ちょっと面白いと思ったです。
最新バージョンはACDSee2009を名乗る、バージョンナンバー的には11になる製品。30日間試用できるブツがあるんで試しに落して使ってみた。
いろいろ感心できないなあ。
一番大きな不満点は立ち上がりの遅さと、問答無用でwebに繋がりに行くところかしら。いろいろ機能は増えてるし、これが便利なユーザーさんも多いのだろうと思うけど、基本的に何かの仕事をする、その橋渡しとしての仕事をして欲しいと思っている身としては、この取り回しの重さはどうにも気に入らない。大量のRAWファイルをどんどん管理して行きたい人には有用なツールなのかも知れんけど、富豪的作業環境からはほど遠いところにいる身としては、余計なお世話的機能追加ばかりが目についてしまって少々鬱陶しい。
悪いツールじゃないと思うけど、オレの仕事環境ではいまだに、Ver.4から乗り換える積極的理由は見あたらない感じだな。
ようやくがっつりDreamweaver CS5をさわる仕事が降ってきたんだけど、ふむ、確かにかなり良い感じになってるとは思った。何もないところからのコーディングならオレは秀丸使うけど、一度書いたコードを修整するときはDWの方が手っ取り早いかも知れん。ちょっと凝ったCSSやAjax系の技術が使われてると見通しが悪くなるときもあるけれど、それでも旧バージョン(まあわたしゃちょっと前までSTUDIO8だったんでね)に比べたら、とっさに触れるところがずいぶん増えたとは思う。
つーか安くないお金払ったんで、ガンガン使い倒さないとね(^^;)。
見たのは昨日なんだけど、地上波で観戦したんで終盤酔っ払っちゃって。
スタート時点でほとんどのチームがオプションタイヤでスタートしてポジションを決めてプライムタイヤで後引っぱる、って作戦だったのにバリチェロだけが先にプライムでスタート。レース序盤のアクシデントでオプション組に有利な展開ができてしまったものだから、バリチェロがレーシングスクールの先生になってしまう結果になってしまったようで、牛と馬と象以外がバリチェロにフタされてしまう形になってしまったみたい。23位スタートの可夢偉はオープニングラップでジャンプアップ、セイフティカー導入のタイミングでのピットインでもあえて若干タイミングを遅らせたのが良い結果に繋がったみたい。前後の関係もあるけどミハエルよりは確実に速く、ジェンソンとはおおむね互角に走れていたのはスゴいと思った。マクラーレンには苦手なコースだったのかも知れんけど。
とにかくピットワークやら何やらでいろんなことが起きたレースで、コース上のバトルと審議の結果の反映っぷりがレースをしっちゃかめっちゃかにしてしまい、最後にはミハエルの負けず嫌いDNAまで爆発しちゃってさあ大変、みたいな。ある意味ミハエルらしいと思えるシーンだったけど、なんだろなー、レーサーとしての闘争本能とか以前に、ミハエルの中には「知ったドライバーは自分の中でランク付けしてしまう」みたいな反応が発生していたりするのではないかしら。可夢偉には抜かせてもバリチェロには抜かせない、ってのが反射神経の所で発生している感じがしてしまって。
んまあそのおかげで可夢偉は9位になれた(ミハエルが簡単に譲ってたら、オプション履いて速いルーベンスは多分可夢偉も抜いてたと思う)んで、今回ばかりはありがとうミハエル、なんだけどねえ。
んまあ片付けないといけない仕事は結構積み上がってるので、邪魔が入らないのは結構な事なんだけど、ここ1週間ぐらい、毎度おなじみTRちゃんインターセプトが発生しないので、これはこれで淋しいな、と(発生したらしたで、不快指数だだ上がりなんだけどね)。静かなのは良いんだけど、先月分の作業の費用を出してよね、ってリクエストにも無反応なのはちょっと心配ね。
逃げた?
東京のweb屋さんの中には、最初に上手い話を持ちかけて、できるはずもない仕事を立ち上げて着手金だけもらってトンズラかます手合いが結構いる、なんて話をちょくちょく聞きます(激しい偏見)が、TRちゃんもそっちに行っちゃった? なんだかんだで数年来の付き合いなので、それはさすがにないだろうとは思うんだけど、それとは別に今やってる仕事のボロの出具合が結構ハンパないので、そっちで耐えられなくなっちゃった可能性はちょっとあるかもなー。自業自得だと思うけど。
単に本屋まで出向いて本を買うのが億劫なだけ、と言う話もなくはないんだけど、軽石庵さんに置いてるSFのうち、まだ読んでないヤツを読んでいってみようじゃないかと。結構あるんだよな、これがまた。ということで第1弾はハヤカワ文庫SF、「最後の地球船」(ジョン・ボイド)→amazon(ユーズドのみ)。
リンカーンがゲティスバーグではなくヨハネスバーグで演説を行った世界。人々は己の血統と能力によって、神学を筆頭とした"プロフェッショナル"と呼ばれるいくつかの専門職ギルドに分類され、プロフェッショナルたり得ない人々はプロレタリアートを縮めた"プロル"と呼ばれ、下層階級扱いされるような世界だった。この世界で数学プロフェッショナルとして学生生活を送っていたホールデイン四世は、ふとしたきっかけで詩学プロフェッショナルの若い女性、ヘリックスと知り合う。自らが身を置く世界とはまったく違う視点を持った彼女にたちまち惹かれるホールデイン四世だったが、異なる職業と階級間での交流には厳しい制限が設けられていた。
高まる恋心と、彼女と会ったことで新たにインスパイアされた自分自身の学究的な探求心は、何とかしてヘリックスとの結構を実現させるべくホールデイン四世を動かすのだが…
「最後の地球船」と言うタイトル、カバーイラストの雰囲気などから、なんだろうなあ、読む前は何とはなしにクラークっぽい、「宇宙に向かう」様なSFを予想して読みはじめたんだけどそう言うものでは全くなくて、なんでしょう、早い段階のSF小説でしばしば見られた、文明の発達があまり面白くない方向に向かった結果、ディストピアとユートピアがあまり面白くない形で融合したような未来(でもないのか)世界、というか、中世的なファッションセンスで描かれる「THX1138」的世界とでも言うのか、そんな感じの、割と明るくはない感じに妙な衒学的な趣味が絡まったようなディストピアSF、として成立していて、そこのところのトーンが、ひとまわりしてなんだか新鮮、という感じかな。
「最後の」「地球船」というワードが秘めている、外に出て行こうというポジティブさは実はあんまり無くて、代わりに横溢しているのは、ダイアローグが醸し出す静かな未来批判、みたいなものと言えるだろうか。そこの所の落ち着きっぷりは案外自分好みかも。
ただそれ故に、終盤で待ってる起承転結の「転」の部分の捌きっぷりが、やや性急に過ぎたかなあと言う気も同時にしてしまうのが少々残念なところではあったかも。
それでも古き良きSF、って感じはたっぷりあってそこは楽しかったな。
この娘の中には、マイナス1の平方根が含まれている
なんかよくわからんけど、こう言う言い回しってそれだけで嬉しくなっちゃいませんか?(^^;
毎週電話かかってくるんですよ、にわかIT講師のTRちゃんからは。基本は教えているスタッフさんからの質問(当然その質問は、オウム返し的にオレのところに降ってくる)に、翌週解説するってスタイルらしいんだけど、「<br class="clear">ってどういうこと?」とか聞かれても、「CSSのソース見れや」としか言えないんだけど。
んまあFloat要素が並んでるときに、そのFloatの配置を一旦クリアする役目(最近はClearfixに任せてる事が多いっすね)を改行に持たせたいって事なんだろうけど、厄介なのはTRちゃん以下、先生も生徒さんたちもClass指定で"clear"と書けば、何かが自動的に解決する、と思ってるフシがある、ってとこなんだよなあ。そうじゃないんだよ、あなたが"clear"というClassを作ったら、"clear"というClassで何を指定するかはあなたの仕事なんだよ、というのを理解させるのにとんでもない時間がかかってしまうのね。ええ、ケータイ熱くなってましたよ。二時間ぐらいそこの話をする羽目になったような気がする、上に多分TRちゃんは理解してない(^^;
オレがそもそも人に教えるのが絶望的に下手、ってのもあるんだとは思うけど、こういうときは多分自分の手を動かすのが一番早いぜ。Float使うとどういうことが起きるのか、実際にHTML書いてみればいいのに、と思うんだけどなあ。
ま、とはいえうんざりネタばかりが続く訳でもなくて、同時に聞かれた「グリッドシステム」って何? って話の方では、自分がその単語に反応してなかったこともあって、ああ、今はこう言うブツが出回ってんだ、と思ったのに加えて、改めてwebページをグリッドで考える、ってところにちょっとした整理材料を見つけられたのは収穫だったかも(ちなみにTRちゃんには、『グリッドシステムとか言うのはオレの興味の範囲外っす』って返事しちゃったんですけど)。
100%同意できるか、と言われるとそうでもないんだけど、なんというかwebデザイン、というものの凄く根っこのところでこの考え方は同意できるかも。不信と不快の壁を取り除く(使える「デザインセミナー」)。なんと申しますか、常々オレがイヤだなあ、と思ってたデザインラインに、「かわら版型レイアウト」という、とてもナイスな名前を付けてくれたってところで高ポイント進呈って感じです(w。
ま、TRちゃんを通じてやってくるデザインファイルは、ほぼもれなく「かわら版型」なんですけどねえ(つoT)。
R・D・ウィングフィールド 著/芹澤恵 訳
カバーイラスト 村上かつみ
カバーデザイン 矢島高光
創元推理文庫
ISBN978-4-488-29106-8 \1300(税別)
ISBN978-4-488-29107-5 \1300(税別)
冬のデントン。窃盗したお宝を、被害にあった家の寝室の枕カバーにくるんで持ち出す連続窃盗犯、8週間前に行方不明となった幼い少女、深夜、街娼に対する連続暴行殺人魔…。引きも切らず発生する事件に対し、デントン暑が打てる手数はあまりに少ない。それでなくても足りない人員なのに、例によって上の覚えしか眼中にないマレット署長の一方的な効率主義とうわべだけの相互扶助姿勢が、さらにデントン暑の人員を削っていたのだった。そんな中、そこらに迷惑かけつつもなんとか事件の解決を図るフロスト警部だったが、転属して彼の部下となったモーガン刑事は能無しの女好き、それでなくても大混乱のフロストの仕事をさらにややこしいものにしてしまっていたのだった。
そんななか、また新たな事件がフロストの元に舞い込んでくる。8週間前に起きた少女の失踪事件、あれに限りなく類似した事件がまた発生したのだ…。
5年ぶりのフロスト警部もの、第5弾。いろいろ問題はあるけど、こと仕事に関しては一切妥協しないフロストと、そんな彼に辟易しつつもそんな彼だから最後の最後ではきっちり信頼している同僚や部下達、自分の出世しか眼中にない故にフロストを苛立たせる厄介な上司、前作で登場した上昇志向ばりばりの女性刑事リズに本作から新登場の、どうしようもない若造、モーガン、その他おなじみのメンツもいい感じ。
何より自身の直感を重視して捜査を進めて、そのために捜査がしばしばいらん方向に迷走する、なんてのはちょっとモース警部ものを連想したりもするけど、我らがフロストおじさんはあそこまでエキセントリックじゃなく、とにかく根っこにあるのが事件を解決したいという気持ち、それと非道な犯罪者に対しての、彼なりの正義感から来る憎しみ、みたいなものがちゃんと伝わってくるからこそ、このいい加減で下品なおっさんに、読んでるこちら側はそれなりの親近感と応援したい気持ちが湧くのだろうな。
そんな彼が、読んでるこちら側が先に「こんなヤツどうにかしたれよ」と思ってしまうくらいどうしようもない部下であるモーガン刑事を、それなりに叱責はするんだけど完全に遠ざけてもしまわない、ってあたりの距離感というのはどこから来るのだろうね。ダメなヤツなりに見どころはある(一応正義感、的なものはこのお兄ちゃん、持ってなくもないんだよね)から、と言うことなのか、フロストのどこかにあるダメ部分に、何か共鳴する部分があると言うことなのか、さて。ともあれ本作の隠し味はこの(モーガン君がらみの)辺にありそうではあるな。
全体のストーリー展開はいつものこのシリーズ・スタンダード。どう見てもキャパを超えた状態のデントン暑で、それでも自分の職務を(必ずしもキレイではない方法ではないとしても)全うしようと苦闘するフロストおじさんの頑張りぶりがなんとも楽しい。しばしば常識外れな所まで行っちゃうんだけど、その裏には必ず、事件を解決しなくては、という彼なりの信念がほの見えて、それがあるから彼のやるドはずれた行為も、それなりに納得できるものとしてこちらに伝わるようになっているのだよね。ここら辺の味がこのシリーズに通底している魅力の一つになっていると思う。
そんなわけで、シリーズ物の面白さをきっちり踏まえた、大変楽しい読み物になっていたとは思う。ただ、サービス精神がアダになったか、次々発生する事件の数々と、それらを捌いていく手並みの所でちょっと、異論無しと出来ないところもあったのは確かなところで。
個人的に、本書で発生する様々な事件の中で、最も道義的に許せないと思われる事件に対するオチの付け方が、自分としてはどうにも消化不良だったのがやはりどうにも引っかかりを感じてしまって。作者側的には自分とは違う価値観があって、このお話の中で真に重要なヤマはこちら(自分がそうだと思ってた方ではない方)なんだよ、と言うことだったのかも知れないけど、それでもやっぱりこういうオチの付き方はなあ、という気分は晴れないんだった。全体に風呂敷を拡げすぎた感、はちょっと無しとしないところはない。キャラの立ち具合、お話の流れ、総じて高いレベルで読み始まったら止まらない楽しさはあるんだけど、それでもちょっと、引っかかりがあることは否定できないな。
とは言え著者、ウィングフィールドさんはすでに鬼籍に入られていて、残るフロストものは1作しかないわけで、そこを考えると本作にも、何とも言えんレア感が加味されてしまうんだよな。不出来なところまでもなんだか愛おしい、みたいなね(^^;。
★★★★
夏アニメ方面。一応基本はDIGA君にお任せして気の向いたときに適当に観てるんですが、「私の幸せな結婚」「聖女の魔力は万能です」「シュガーアップル・フェアリーテイル」「アンデッドガール・マーダーファルス」「AIの遺電子」「デキる猫は今日も憂鬱」「るろうに剣心」、特撮方面は「キングオージャー」ぐらいですか。なんか知らんがおにゃにょこアニメが多いですな。どれも面白いですね。
「聖女…」キャストに少し前に悪い意味で話題になった人の名前があったので、おやっと思ったんだけど、これ、2年ばかり前に作られた作品だったのね、んで2期制作に併せての地上波放映ってことなんですな、なるほど。
あとはなんだ、「キングオージャー」が面白すぎて辛い(^^;。
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□ 寸゛ [重めの本って何かと思ったら、よりによってアレですか。ちなみに私は同じ本を買った帰りに腰を痛めてえらい目に遭いました。..]
□ ROVER [私もハンドキャリーで持って帰って死ぬかと思いました。これが連邦のモビルスーツの、実力だというのかッ(^^;)]
□ TrackBack [http://d.hatena.ne.jp/rover/20040730#p1 古本屋番頭日記 [新着] 文庫に52..]