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岸和田遠征はなんてこともなかったんだけど、帰ってメール見てたら新しい仕事のメール。つーても前からさわってたサイトのリニューアルなんだけど、デザインファイルを見てさすがにブチ切れかかる。
私も最近は人間が出来て(いや、堕落したともいうか)きて、文字の豆粒サイズ固定とか、横幅きっちり指定のドロップシャドウつきテーブルの中にこれまた横幅きっちり指定の角丸テーブルの嵐とか、ぱっと見リンクと分からないようなリンク文字の指定とか、リストで済むものをわざわざテーブル使わんとあかんようなおされでカラフルなリストデザインとか、ピクセル単位での要素間の幅指定とか、大概のことはにこにこ笑ってHTMLに落としてきたけど、これはいくら何でもあんまりではないか。どうして今まですっきりと読みやすかったコンテンツを、上で書いたうんざりネタ総動員した上に配色の妙まで加えてわざわざ読みにくく、かつ読みづらいデザインに変更しようというんだろう。デザイナーの人の考えることは分からんわ。
やっすい仕事だったら断っちゃろか、な勢いだったんだけど、価格交渉これかららしいので、とりあえずこんなものでも金になるならやりまっせ、というのがまあ、大人の世界ってヤツですな(つoT)。
しょっちゅう不心得者のアタックを食らって閲覧不能になっちゃう464.jpなんだけど、ちびちびと一日一、二冊のペースで「紺碧の艦隊」読了。
わたくしこの手の仮想戦記シミュレーションってハナっからバカにしててどれも読んでなかったんだけど、やっぱこの分野の草分けがどんなものか、ぐらいは見とこうか、腐っても荒巻義雄なんだし、追悼・居村眞二氏って意味合いもあるし(だったら金払って読めよなー、おまい)、てなもんで。
ンで全21巻読んだんですけど、なんだい結構面白いじゃないか。「転生」の理屈にSF性の欠片もないのと、なんぼ何でも話がうますぎるでしょそれでは、つーかやっぱいかに周到に準備しても、国力とロジスティクス、国力と技術発展の速度の関係ってのは劇的に変化するようなものではないんじゃない?と言いたくはなるけど、このマンガの魅力は仮想世界のシミュレートにあるんじゃないんだよね。
んじゃあこのお話のキモは何か、つーと、少なくとも居村氏の手になるコミック版に限って(原作読んどらんので)いうなら、これはつまりやたらもったいつけまくった小沢さとる的世界な訳で、「サブマリン707」や「青の6号」に熱狂できた人間なら、コミックス版「紺碧の艦隊」の魅力ってのはつまり、日本が国を挙げてU結社やムウ潜団のコンセプトを現実のものにしてるってあたりの愉快さだよな、ってのは何となく理解してもらえるんじゃないだろうか。秘密基地と新兵器が大好きな男の子が、自分の考えた新兵器が大活躍するところを夢見る、そこんとこのツボをつくお話として始まったんだろうね、これ。
なので最初の5巻ぐらいはかなり面白かったですよ。戦争が長引くにつれて新兵器と在来型の兵器のコンセプトやデザインセンスにどうしてもちぐはぐな差が出てきてしまったりする違和感はあるし、スジのキモになるところが少々無邪気すぎると思うところもあるんだけど、なんだな、思ってたよりは楽しめましたわ。
ただなあ、蛇の目党としてはあれだ、クソ重くて鈍いケーニヒス・ティーガーごときに、われらがセンチュリオン戦車が手もなくやられっぱなしと言うのは絶対納得いかん(^^;)。
2週間ほど前、hp PSC1315のコントロールソフトがいきなり「そろそろインク無くなるぞオルァ!」みたいなワーニングを出していてちょっと気になってたんだけど、その後も別に問題なくプリントは出来てる。とはいえちょっと気になったのでユティリティからチェックしてみたら、確かに黒インクのカートリッジの残量はそろそろヤバ目な感じではある、ので仕事もないんでふらふらと三宮まで出撃、黒のカートリッジだけ買ってきましたが、あら、南米大河書店で買った方が安かったのか、ううむ。
日記を眺めてみるに、前回インクが切れたのが去年の6月だったから、hpのラージカートリッジ、わたしの使い方だとおおむね1年半は持ちこたえてくれると言うことになる。古本の納品書や宛名書き、仕事の注文請書や請求書、領収書などをそこそこ印刷してるわけだから、年末に年賀状の印刷にプリンタを使うだけ、って人に比べたらそこそこ酷使していると思うんだけど、それを考えるとこのコスト・パフォーマンスは結構なものと言えるかも知れない。2800円のカートリッジで16ヶ月、てことはランニングコストは一日6円程度って事になりますな。4色カラーカートリッジの方は、まだ半分ぐらい余裕がある(まあ、カラー印刷自体、そんなにやらないんだけど)し、hpの複合機、値段の割には結構がんばってくれてると思う。今使ってる1315がぶっ壊れても、次もたぶんhpにするんだろうな。
何が良いって、前面給紙が一番嬉しいんだよね(w。
「RD 潜脳調査室」、「ケメコデラックス!」、「黒執事」、「キャシャーン Sins」、「CLANNAD After Story」、「鉄のラインバレル」。「黒執事」の決めセリフ、「あくまで執事ですから」つーのは、「悪魔で、執事ですから」つー事だったのですね。今ごろになってようやく知りましたわ。その黒い執事さんのお話は、出だしちょっとパッとしない感じだったんだけど、じょじょに面白くなってきてる感じはある、かもしれない。「ケメコ」と「ラインバレル」もまあまあ。「キャシャーン」はいつまでこの鬱々展開が続くんだろ。そろそろ飽きてきたぞ。
「CLANNAD」は、春原兄妹編が一応完了。えーとこれは良い話なのか? ダメ兄貴と猪突妹の基本スタンスは結局変わることはなく、春原と岡崎の関係性にも何か変化があるわけでなく、何だかんだあった末に相も変わらず「あと半年で高校生活も終わりだなー」って、どんなモラトリアムぬくぬくな話なんだよと。
ヒトデ娘も出てこないし、第2期はいろいろ残念だぜ。
昨日の晩あたりには2ちゃんで祭りになってたように思うけど、航空幕僚長を更迭…論文で「わが国が侵略国家は濡れ衣」(YOMIURI ONLINE)。論文自体はこの際どうでも良いんだけど、これが懸賞論文への応募作品で、その上300万円の賞金付きの一等賞の論文だった、つーのがなんと言うか。なんでもホテルチェーンのアパグループの主催で、選考委員には渡辺昇一の名前なんかも見受けられる。早い話がそっち方向にシフトした、あらかじめ論調のニュアンスがある程度定められていた論文募集で、最優秀と認められた論文がこれだったって事になるわけで。
梗概を見ただけでツッコミどころ満載のこの論文以外に、300万渡しても良いと思える文章が来なかったってのは、これはこれでこの国、まだ捨てたもんじゃないのかもしれないね(そうか?)。
Photoshop CS5。4月に無理くりWeb standerd CS4にアップグレード、1ヶ月と経たずにWeb premium CS5にアップグレードしたはいいが、割とここまでがっつり使う機会がなかったんだけど、2年ばかり前にやったサイトの外国語ページの追加作業が発生したので、結構な量のレイヤーで構成されたデザインファイルを触る必要が出てきた、ので俺のCS5も火を噴くぜ、ってなもんで。
んで少々本格的に触ってみて、いろいろ変わってるんだなあといまさらながらに思い知った。なにせCS2からいきなりCS5だからね。全体にMacromediaというか、Flashにならされた感じの操作系のフィールは未だに慣れないんだけど、それ以外にもあちこちで「え?」と思うことは結構ある。ワークエリアをかなりカスタマイズできるようになったのは良いけど、それと引き替えに、かなり広めなディスプレイのサイズを否応なしに要求されちゃうようになってしまったのは、貧乏な環境で仕事している身には少々辛いかも。ついでにマシンパワーも結構要求される感じだな。CeleronE3300、メモリ4Gb(まあ1Gbぐらいは死に体ですが)のマシン、わたくし個人的には全く不満のないスペックなんだけど、Adobe軍団様にとってはこの程度のマシン、スカ環境なのだね。作業中にちょいちょいもっさり感が先に立つ感じはあるよな。環境設定でちょっとは折り合い付けられるけど。
ま、そんなことより何より、Photoshopに関して言うならImageReadyが廃止されちゃったのが自分的には痛いよな。CS3で切られちゃったんですね。ワタシ、Fireworksの減色アルゴリズムがかなり嫌い(絶対バカだぜ、あれ)で、最後の最後は割とImageReadyのお世話になってたんだけど、それが使えないとなるとPhotoshop側でやりくりするしかなくて、それはそれで結構面倒くさいのだよな。
最終的に慣れるしかないって話なんだけど、いろいろ面倒くさいよなあと思う今日この頃。まぐぺと拡張ルーペで話が済んでたころが懐かしいぜ。あ、あとCEな(w。
10月31日アップ予定の仕事の詳細が11月1日にやってくるという不思議。まあTRちゃん仕事なので、いつものことと言えるんだけど。週末にくれたら土日にがっつりやれたんだけど、平日にずれ込んじゃったので、まずは作業時間を空ける算段からやらないといけないな。抜け作なデザインなりに、スタイルシート的にちょっとだけチャレンジングなパートがあるんでそこはちょっと面白そうなんですが。
それはともかくTRちゃんよ、8末分の請求書、そろそろちゃんと処理してくださいな。その請求分でオレは次に読むべき本を買って、立ち呑みで一杯やりたいんだけどね(^^;
月曜深夜分、これが良い感じに粒が揃ってる。「C3」、「LASTEXILE 銀翼のファム」、「僕は友達が少ない」。中二っぽさが良い按配の「C3」、自分の中では「これはゾンビですか」とか、そっち系の枠なんだけど合ってるのかな。
「銀翼のファム」は、んーと(前作見てないんだ)、一旦この惑星を脱出した勢力があって、その勢力がこの星に舞い戻っている時代。月に見えるのはその時に使われた移民船(の残骸?)、この星に留まって頑張った部族と、一度星を捨ててまた戻ってきた部族の間で覇権争いみたいな物が起きているのがお話の背景、って理解で良いのかな? 攻める方にも大義はあるし、攻められる方が無垢な存在でもない、ってのがお話の意外に深いところで通奏している、と言うことなのかな。なかなか、面白いと思うです。
「はがない」はまあ、普通。
前に書き忘れてたけど、「ウルトラゾーン」も一応見てます。「転校生編」とか「整体編」とか、そういうジャンルに円谷怪獣を嵌めこむ感じなのね。全体としては関西風味が濃いめの「ウゴルー」っぽい感じかな。基本同じシチュエーションで、そこにはまる怪獣のキャラクタ性でウケを取ろうって方針なのね。
その方向性は悪くはないと思うけど、ツッコミの度合いが結構浅いのでなんだかなー、って気はしないこともなく。
ただ今回は、「怪獣ことわざ」の「堪忍袋のウーが切れる」でちょと吹いちゃったので、オレの負けだな。
昨日の話の続き。幾つか作業に関して質問投げたら、ちゃんと返事返ってきた。ふむ、DG君とはちょっと違うのかな。ちょっとは仕事し易い…んだろうか。
まだ様子見のところもあるし、わかって言ってる? 的反応もあるにはあるんだけど、今のところは気持ちよく仕事させてもらってます。
とりあえずすでにそれなりに社会的に知名度を得た(つまりは大手の)クライアントは、そんなにSEOとやらに血眼にならない、て事は分ったよ。DG君仕事が比較的中小の企業で、そうなるとたとえばナビゲーション部分などを.jsで外出しする(document.write 大会ですね)事も嫌っていたものが、今回の仕事ではそこはあんまり気にしないのね。出すなら出せや、その分整備性を高めてくれや、って事になるようで。
名前を出したら「ああ、そこね」で片付く企業さんだと、そこ(SEOがらみの按配)はあまり重視しないって事なんですね。
せっかくDWのテンプレートがちょっと判ってきたんで、そこそこ積極的に使っていきたいな、と思ってた矢先に逆戻りになってしまったあたりは少々残念ではあるのですが。
「ルパン三世」、「ヘヴィーオブジェクト」、「ハイキュー!」、「機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ」。減りも減ったり、一週間に4本しか見てない。しかも「ヘヴィーオブジェクト」はあれだ、半笑い物件として見ているという(^^;。これがライトノベル的な文法と言うことなのかな。とにかく説明をたたみかけてお話を進めていく、と言うのが本を読んでいくときにはそれなりに気持ちいいのかも知れんけど、それをそのままアニメにしたら、どうしようもなくつまらんモノができあがるよ、ってのの見本かも分からん。作画の方もどうにもパッとしないというか。ものすごく強い(ガンダムの)ボールが大活躍するような話なのかと思ってたんだけど、そう言うものでもないんだね。
「ルパン」と「ハイキュー」は安定銘柄、というか「ハイキュー」はとても面白いと思うよ。深夜にやるのはもったいない。で、「ハイキュー」のポジションを奪っちゃった形になった「オルフェンズ」の方もなかなか面白い。なんというか、特技監督が川北さんから円谷さんに先祖返りした感、みたいなものがあるね。大人という名の獅子身中の虫、もう少しひっぱるのかと思ったらそうでも無かったな。
ピーター・トライアス 著/中原尚哉 訳
カバーイラスト John Liberto
カバーデザイン 早川書房デザイン室
ハヤカワ文庫SF
ISBN978-4-15-012098-6 \700 (税別)
ISBN978-4-15-012099-3 \700 (税別)
1948年、枢軸国有利のまま進んでいた戦局に、ついに決定的な瞬間が訪れた。日本軍の新型爆弾によりサンノゼ市は壊滅。これが決め手となってアメリカ合衆国西岸はユナイテッド・ステイツ・オブ・ジャパン(USJ)として日本の支配下に入る事となった。大日本帝国による周到かつ苛烈な統制下に入ったアメリカ、そして40年の歳月が流れ……
21世紀の「高い城の男」などと言われているようですけど、確かにそういう読み方も出来るとは思うけど、こちらはディックのそれに比べるとかなり軽い、という言い方が悪ければぐっと今様になっている。その辺については最後の方でもう一度書くかも。んでお話は、日本の支配下にあるアメリカ西海岸を舞台に、現在只今のアメリカの歴史の流れとは別の時間線を舞台にした非合法のシミュレーションゲーム、「U.S.A」を追う日系アメリカ人にして現在は日本の陸軍大尉となった、ベンこと石村
なのでいわゆる時間改変SF的なもの、つまり特定のポイントで史実とは異なる結果があったが故に、その先の歴史がどう変わっていったのか、なんてところの面白さを期待して読むと多分失望する。そこは割とどうでも良くて、いわゆるアメリカン・ウェイが敗北したアメリカが、ものすごくデフォルメされ、カリカチュアライズされた「ニッポン」と衝突するときの予測できないスラプスティックを楽しむのが吉、ってことなんだろうと思う。んでそこを楽しむための仕掛けについてはサービス満点。ゲームに人生狂わされる人が続々登場、なんてあたりもディック作品のアップ・トゥ・デートとして正しい、と言えるのかも。
そんな訳でガジェット、ギミック、ストーリー展開、どれも全くそつがなく、ストレスなく読み進んでいける本なんだけど、何というか、それが却って物足りない、と思ってしまうのは自分がへそ曲がり過ぎるのか。文庫版の解説で大森望さんが、中原尚哉さんの翻訳のリーダビリティの高さを絶賛されていて、それは確かに同意できるのだけれど、あまりに読みやすすぎるが故に、翻訳SFに苦労する楽しさ、が味わえなかったのが逆に、自分にとっては減点対象になってしまったと言うことなんだろうか。たとえば読みやすくなってるのは良いけど、総じて登場人物たちが子どもっぽくなってしまってると感じた。ベンは四十のオッサンなんだけど、読んでいくとどんどん彼は20代のナードにしか見えなくなって来ちゃったりするんだよね。そんなこんなで「おもしろいけど何かスカスカしてんなあ」てのが本書を読んでいる間、自分が感じていた正直な感想なんです。
ただ、
そんな気分で読んでいって、一応のエピローグに当たる部分に来たところで、評価はだいぶ変わりました。ラストはかなりこれ、持って行かれる感はある。結局そこにSFとしてのワンダーはないけれど、物語としての高揚は確かにある、と思った。そこはかなりすばらしい。なので星一つおまけ。でも大森パパの解説での「年間ベスト級以上」などという評にはちょっと首肯できないし、カバーイラストもこれ、ちょっとコレジャナイ感は拭えないし、いろいろ、微妙だなあ(^^;。
★★★☆
週ナカの分、略称でごめんなさい、「転スラ」「リライデッド」「青ブタ」「ベルまま。」。
「転スラ」、ゴブリンの英雄王はとても立派な人、だけどそこは王様、含みが全くないわけでもないよ、という話。まあゆったりした話運びだな、OPにたくさん出てきてる人達、いつ出てくんのかしら。
「リライデッド」、霧がたって、かこっ、というクロック音が鳴るとタイムスリップが始まる、って感じかな。最終目標は過去の改変?
「青ブタ」、SF的なお話はいったん措いて、スクールカーストにまつわるようなお話。今回のヒロイン担当の古賀さんのcvはなお坊。なんだけど妙に藍ぽん感があるね。
「ベルまま」、勝手に花ゆめ枠と思ってたんだけどこれ、ガンガンで連載されてる作品が原作なんすね、へえ。ま、自分は勝手に花ゆめ枠に押し込んで楽しみますよ。「学園ベビーシッター部」的な味があると思うです。
ナット・キャシディ&マック・ロジャーズ 著/金子浩 訳
カバーイラスト 加藤直之
カバーデザイン 早川書房デザイン室
ハヤカワ文庫SF
ISBN978-4-15-012250-8 \1280(税別)
北カリフォルニアの広大な研究施設、クイル・マリン。もと軍事施設だつたこの研究施設に勤務する職員たちに、地元民は一人もいない。研究者はもとより、警備チームもまた特殊部隊や精鋭部隊から引き抜かれた腕利きの専門家たち。その警備主任であるわたし、ダクことダコタは新任の警備員であるあなた、マットと出会った。
厳重な警備体制が布かれたクイル・マリン、そこでは職員同士の恋愛すらも禁止されている。そうまでしてここに保存されているものの正体とは……。
まあなんだ、エリア51的な施設で繰り広げられるX-FILES的なお話に、恋愛要素が振りかけられた話、と言えるか。そういう意味ではまあ、オーソドックスな作りとはいえるけど、本書の出自はちょっと変わっていて、もとはこの作品、ポッドキャストで配信されていた、いわゆるサウンドノヴェル的なものをノヴェライズしたもの。それ故なのかこの本、かなり分厚くなっている。サウンドノベルをかなりまともに文字起こしした感じなのだね。それが長くなった理由なんじゃないかと思う。多分これ、サウンドノヴェル形式で鑑賞するなら、ここまで長さを感じる事はなかったんじゃなかろうか。おまけ的なラストの2章を別に、5部構成で構成された各章は、章ごとにそれなりの起伏が付けられ、かつ次章へのヒキもちゃんと用意されていて、1時間程度の連続ドラマを見る(聴く)感じはできていると思う。
ただ、先にも書いたとおり、あまりにもこれ、バカ正直に文字起こししちゃったんじゃないのかな。それゆえ音で聴くものを文字にした物を我々は目で追って、それに音を付け直すって作業を脳内でやるわけで、それをやってると本書はあまりにも冗長に感じてしまうのだな。誰かがやってくれるお芝居、がこっちに伝わらない分、読んでて非常にイライラするんだった。お話自体はそれほど破綻もしてなくて、まあ前振りから予想できるとおり、やったらいかん恋愛に陥った主人公カップルがどんどんドツボにハマっていく、という展開が待ってるわけだけど、まあそういうジャンルにはダグラス・ケネディという達人がいる(w のでね。そっちに比べるとそこのところのツッコミ具合はかなり甘い。しかも肝心のSF的な面白さ、ってところも相当希薄。間違ったことはやってないけど全てがユルい、と思う。
最後の最後でようやくちょっとSFっぽくはなってくれるんで、まあむちゃくちゃ悪い印象は持たないけど、でもまあ必読、とまでは言えないな。お暇なら……、うーん、相当暇な人にしか、オススメできないかもね( ̄▽ ̄;)。
★★☆
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□ TUX [●うひー、一応、デザイン屋の看板を掲げて商売してる者としては、代わりに謝っておいた方がいいかもしれませんね。ゴメンナ..]
□ noki [えー、、そこはそれで価格を微妙に高値に誘導するとよいのでは(w 最近ちと、、コンスタントに残業、休出がふえてきてる..]
□ rover [紙メディアをメインで仕事されてる人だと、仕方がないところはあるのかも知れないのですけどね。コンテンツは可変、に耐える..]
□ rover [デザインファイル見た瞬間に途方にくれたのは初めてなんですよねー。どんなファイルもらってもHTMLにしちゃう自信はあっ..]
□ 加賀須野 旭 [やっぱ秘密基地と新兵器の作品ですよね紺碧の艦隊。 結局軍オタってそれなんじゃないかとも思いますし。 自分的には「町工..]