ばむばんか惰隠洞

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2005-11-29 [長年日記]

[tDiary] いじくり中 (25:12)

もんちぃ師匠に無理を言って、小さいバナーをこさえてもらったりして上の方のエリアを開けて、ここに「とくさつ名セリフ」を復活させようと画策してるんですけどなかなかうまくいかなくて、っていうかそういうときに限ってちょろっとした仕事が舞い込んだりしてもうイライラムカムカ。それ以前にやらなくちゃいけない仕事があるのが分かってるだけに焦りますな。

ご利用は計画的に。

[Chinema] Always 三丁目の夕日 (24:56 観たのは日曜日)

劇場版パンフ スタッフ
監督/脚本/VFX:山崎 貴
脚本:古沢良太
音楽:佐藤直紀
企画/制作:ROBOT
エグゼクティブ・プロデューサー:阿部秀司/奥田誠治
製作:日本テレビ/ROBOT/小学館/バップ/東宝/電通/読売テレビ/読売新聞/白組/IMAGICA
原作:西岸良平
出演
吉岡秀隆
堤真一/小雪/堀北真希
マギー/温水洋一
神戸浩/飯田基祐/小木茂光
須賀健太/小清水一揮
もたいまさこ/益岡徹/小日向文世
三浦友和/薬師丸ひろ子
公式サイト:http://www.always3.jp/

なんとも切なくなってくる

 戦争が終わってようやく13年。しかし日本は今、活発な経済成長のとば口に立とうとしていた。地方からは続々と若い労働力が東京にあつまり、その東京には、世界一の電波塔が建築されている。日々天を目指して延びていく電波塔を遠く見る下町、夕日町三丁目は、今日もいつもと変わらぬ喧噪の中、一日が始まろうとしていた。だが、その日はいつもとはほんのちょっとだけ違っていた。この町に二人、新しい隣人が加わる日でもあったのだ…。

この監督はホントにイントロがうまいよなあ、特に子供使ったイントロ。「ジュブナイル」の草原をかける男の子の画で、わたしゃあの映画に問答無用で引きずり込まれてしまったのだけど、今回も一平が飛ばす竹ひごと紙の飛行機(しかもこれがオレが知ってるそれより、微妙に作りが古いんである。蛇足ながらアレをちゃんと作れる、ってのはそれだけで一種のステータスだったよなあ、あんなにきれいに作れんぞ、普通、なんていらんことまで思ってしまったよ)で一気に持って行かれてしまった。罪な監督だなあ(w。

西岸良平の人気長寿コミックをベースに、私にとってのオールタイムナンバーワン映画、「ジュブナイル」を撮った山崎貴が再構成した、古くて新しい昭和の一コマ。とにかく全編にわたって隙のない作りがすばらしい。なんせ小一時間前に観た映画が「仮面ライダー The First」だったから余計にそう思ったのかも知れないけど。ただ、それを差し引いてもやはりこの監督さんの映画には(割とダメっぽかった『リターナー』でさえ)監督の目が細部まで行き渡っているなあと感じさせる何かがあって、そこがみててとても嬉しくなってくる理由なのだと思うのだけれどこの映画もその系統。とにかく隙がない。細部への気の配りようとか、ちょっとした言葉遣いとか、そういうところを絶対におろそかにしないこの人の姿勢、とても好きです。

お話自体はまあ、それなりに山も谷もあるけれど、全体としてみたらそれほどはっきりとした起伏があるってほどの物でもないのだが、この細部への隙のなさと、全体を通して作家がこの映画に与えたトーンのおかげで、ちょっと忘れがたい映画として成立したのじゃないかと思ったりする。そのトーンというのは、一種の嘆き。

私がそう感じただけで、作家はそう思ってないのかも知れないけれど、これはタイムリミットがあらかじめ定められた中での夢物語なのだと思う。タイムリミットは東京タワーの完成。そこまでは下町の住人たちはいつも通りの下町人情にあふれた振る舞いの中で毎日を送っていくことが出来る。辛いこと、理不尽なこと、悲しいことも起きるけれどそれもまあ、酒飲んで一晩寝ればまあ忘れられる程度のものだ。でも、東京タワーが完成したとき、そんながさつなユートピアはもう生き残ることを許されない。換わってやってくるのは(映画では触れられていないけれど)受験戦争だったり学生運動だったり安保闘争だったり、マスコミをバックボーンに持った大衆ヒステリーみたいなものが支配する世界。だから東京タワーがどんどん組み上がっていくのを映画の中でみてるときに、わたしゃ真剣に、「それ、完成したらイヤだな」と思ってしまったです。

ついに完成した、夕日に映える東京タワーをみて、堤真一、薬師丸ひろ子、小清水一輝の鈴木家の家族たちは、「50年後も夕日はきれいだよね!」といって映画を締める。これはいろんな意味できっついわ。昭和33年の彼らのセリフを聞いているオレ達は、その50年後にあと3年の世界にいるのだからね。なんというか、昭和33年のあの人たちに「ごめんなさい」と言わないかんのじゃないんだろうかオレ達は、などという複雑な思いとともに、しみじみと、でも軽やかな映画を見終えたことでありました。なかなかステキ、ではあるのだがどこかに消せない切なさも残る映画であったと申せましょう。

山崎貴監督作品の通例とでも言えるのか、今回も子役が凶暴に良い芝居をしている。淳之介の須賀健太(もしかして『ゴジラ・ファイナルウォーズ』でミニラに遭遇した子?)、一平の小清水一揮、ともにすばらしい。特に須賀君は、そのセリフの声の出し方がもうエロティックな領域まで行ってると思う。この子を見るだけでもこの映画、元は取れますぞ(ぉぃぉぃ)。ビッグネームな役者さんたちに混じって、六子を演じた堀北真希ちゃんも大変にキュートであった。要らない役者が一人もいない作りになってる映画を観るのは、やっぱり気持ちいいものです。

それにしてもなんだな、「鉄人28号」でも思ったんだけど、薬師丸ひろ子が、ステキなお母さんを演じる時代になったのだなあ……。

山崎貴ならこちらも是非。
B00005HRTVB00007J59W

 

(★★★★)

本日のツッコミ(全1件) [ツッコミを入れる]
TUX (2005-11-30 01:17)

●あ、ヤバい、乱土さんの感想見てて、目頭が熱くなってきました(阿呆)<br><br>●DVD,買ってしまいそうです(笑)コメンタリーは、是非、一平と淳之介の子供コンビVS山崎監督という図式でお願いします(笑)


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