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…と言うほどのモンでもないか。2ちゃんねる、大規模なDDoS攻撃を受けダウン(/.)。昨日の昼頃から不調が始まり、今日の夜になってようやく復旧したみたい(まだ繋がらない板もある)。
ほんとうに彼の国の人々の熱い思いが2ちゃんを一時的にせよ叩きつぶしたんなら、それはそれで凄い国だなあと思わなくもないが、ほんとにそうなんだろうかね。別のニュースじゃ、ほんとに彼の国で8000人以上のユーザーがF5叩きまくったような記事を見かけたけど、オレだけがそうなのか、今の日本人の平均的なメンタリティなのかは分らんけど、万に近い国民が、「やろーぜ!」って呼びかけに応えて一斉にF5キーをカタカタ叩く、と言う図がどうにも想像できないんですけどね。横断幕持ってデモ行進する、とかならまだしも分るんだけど、F5キーだぜ。それ、やってて空しくならないものなのだろうか。
なんにせよそのF5カタカタ、アメリカにも億単位の損害与えちゃったようで。どういうオチが付くんだろ、この騒動。
イメージだけじゃなく、HTMLだろうがFlashムービーだろうがYouTubeだろうが、なんでもむにょーんと表示できちゃうAjax系プラグイン、Lightwindow。割と使う機会は多いんだけど、今回小さなHTMLをポップアップ風に表示するのに使ってみたら、テキスト部分が見事に文字化けするんでかなり焦った。
多分(何も検証してないんでアレですが)Lightwindowがデフォルトで使う文字コードと、ポップアップされるHTMLファイルの文字コードの辻褄が合わないとおかしなことになるんじゃないかと思う。<script>タグにcharsetのパラメータを足してやるといいよ、みたいな記事もあったけどそちらは効果が無く、いろいろ調べてみたらばリンク先の指定でLightwindowを呼び出す時に、追加でparams="lightwindow_type=external"を追加してあげると上手く行く模様。ただ、このオプションを追加するとウインドウサイズを自力で取得せず、直前のブラウザのウインドウを使うみたいなので、paramsでlightwindow_widthとlightwindow_heightを明示的に指定してあげないといけないみたい。
とりあえず望む結果は得られたので一応メモメモ。
それはともかくAjaxってどう読むんでしょうな。「ノストラ探偵団」ファンなオレはつい、「あやっくす」と読んじゃうんですが、やっぱこれは「えいじゃっくす」なんだろうねぇ、普通に考えて
先日ちょっとネタにしたcoda-slider、どういう理由か良く分からんのだけど特定の環境で表示のズレが出ているようで。説明が要領を得ないんだけど、多分coda-slider-2.0を使ったところで、何かの理由で表示のズレが発生しているみたい。
どうもナビゲーション用のボタンのサイズが悪さをしているみたいで、全然確証はないけど規定のフォントをメイリオあたりに設定した環境で、サイズの辻褄が合わなくなってしまっているのかなあ、なんて(メイリオ、ちょっと横幅あるからね)。
とにかく今回、デザインが良く言えば無駄がない、悪く言えば余裕がないものになってるので、スライダのためのボタンをねじ込む余地を見つけ出せなくて大変困った。
結局position:absolute;で無理やり表示するようにしてみたけど、これ、大丈夫かなあ。もうちょっと考えたいけど、今「三つの敵か!!」(cv.古谷徹)状態なので、この辺でこいつは一度手を離れてくれないと困るんでね。
なんだか知らんけど妙に忙しいぞ。確定申告にも全然手がついてないぞ、ひい。
妹からお義母さんへの年賀状(出し甲斐がないのでウチには来ない)で、姪っ子が関西の大学への進学を希望しているらしいと言うのは知ってたんだけど、今日になって妹から電話。姪っ子の進学先は京都の女子大で決定したらしい。試験受けて通ってた学校の名前がどれも割と名前の通ったとこだったので、あら、あなたの娘さん優秀なのね、なんて話でちょっと盛り上がり。ロックオン兄さん大好きの、腐女子に片足ツッコミかけの小娘、と言う私の認識はやや誤りがあったのね。お詫びして訂正します、許せ、みー(姪っ子の愛称)。
で、妹が電話してきた目的は、京都で暮らすのに必要な布団の装備はどの程度のものか知りたい、ってところだったようなんだけど、ごめんよ、それはオレには分らんよ。男一人でふらふら暮らしてたんでね、思い出してみたらちゃんとした布団が無くて、冬はコタツで寝るような暮らししてたような記憶もあるんだ。
妹は結婚するまで自宅だった人なので、このあたりの経験が全くないからいろいろ気になって電話してきたんだろうけど、四半世紀以上前の、しかも野郎の一人暮らしの経験なんてなんの参考にもならないよな、ってことで意見は一致したんでした。うん、職場の若い子に聞いた方がいいと思うよ。
とりあえず姪っ子は最初の一年は学生寮、その後はやりたければ一人暮らし、なんて形で学生生活を送ることにしたみたい。
「レオパレスとかどうなのさ」って話もしたんだけど、あれは賛否両論があるんだそうで。確かに住んでる間は悪くないけど、引き払う時にびっくりするような請求が舞い込んでくるとか、入居時点で全部揃ってる上に、家賃や光熱費は定額もしくは先払いなので、あるもの使い放題の生活が可能なものだから、一人暮らしを初めても、「一人で生活する」と言う意識がまるでない若者ができてしまう傾向があるんだとか。
大学の近所の不動産屋に飛び込んで、「予算3万」とか言うと店のオヤジがメモ書きとチャリンコの鍵を放ってよこして、「外の自転車貸すから見ておいで。良さそうなところあったら言い」、なんて流れで住み処が決まるような時代ではないのだねえ。
何はともあれおめでとう。あまり役に立たんけど関西在住の親族なので、何かあったら力になれることもある…かもしれない。
先週後半ぐらいからかなり真面目に仕事してたので、今日になってまとめて。ホントはまだやっとかんといかんことがあるような気がするんだけど、昼飯がピザにビール、晩飯がおでんにポン酒では仕事に集中できるわけもなく(w。
ってことで「ダンス イン ザ ヴァンパイアバンド」、「デュラララ!!」、「ひだまりスケッチ☆☆☆」、「とある科学の超電磁砲」、「マクロスF」(再)、「戦国BASARA」(再)、「聖痕のクェイサー」、「天装戦隊ゴセイジャー」、「仮面ライダーダブル」、「ハートキャッチプリキュア!」、「鋼の錬金術師」。
いきなり総集編が挟まった、てんで少し前に部分的に祭りになってた「ヴァンパイア…」、関西ではかなり遅れてやってきてましたな。
セルティの首にまつわるお話の「デュラララ!!」、製薬会社のお姉さんの弟くんの彼女(ややこしくてすまん。キャラと名前を上手く関連づけられないんだ)の顔がセルティの首って話? したらセルティ首とセルティ身体にはそれぞれ別な人格が入ってるって話になるんだけどそういうものなんだろうか。それはそれでちょっと違うような気がするな。
「ひだまり」はカニチャーハンの話と創作に行き詰まるゆののお話。ま、これはこれで。
土曜深夜。どれも面白かったんだけどそれ以上にインパクトあったのはジャパネットたかたのCFだったかも。「昨日の新聞をご覧下さい!」ってのは、深夜アニメでしか言えないセリフだよなあと思った。あああと、「クェイサー」の早水リサさん、やっぱ上手いね。
日曜朝。スカイック、ランディック、シーイックの属性ごとに得手不得手があるって言う設定は面白いと思うし、上手く使うとちょっと新しいお話が創れそうな気もするんだが、今回はそこにスカイック族の個性である、ポジティブで楽天的な性格ってところもあわせてフィーチャーしてきたもんだから、お話のオチの持って行き方にやや弱いところがあったような気がするな。種族ごとの得失から来るエピソードと、性格的なところのお話は分けた方が良かったじゃないかな。「ダブル」はなかなか快調。
「プリキュア」も面白いです。女の子たちのお顔が、前からだと幼いのに横顔になるとちょっと大人びて見えるのが面白いですな。しばらくは「どれみ」的な、お友達ピックアップシリーズが続くのだろうか。
「ハガレン」も盛り上がってきてて楽しいですな。
頭がカユいなー、前髪が目に入ってかなわんなーってことで床屋さんに。ついでだから買いそびれてる本も何冊かあるので、電車に乗って三宮へ。コミックスは桐原いづみ「ひとひら」(7・完)、島本和彦「アオイホノオ」(3)、紫堂恭子「聖なる花嫁の反乱」(5・とりあえず完)、ゆうきまさみ「鉄腕バーディーEvolution」(4)。「ひとひら」は去年の夏に完結しとったのかい。「アオイホノオ」も去年でてた。田舎に引きこもってるとダメだなあ。7巻で完結の「ひとひら」、まあ予定調和と言えば言えるんだが、これはこれでキュンとするよね(おっとめー)。そして「アオイホノオ」は相変わらず暑苦しい。そういえばデビューしたのは岡崎つぐおの方が早かったんだなあ。
完結となっているけどお話は全く終わっていない「聖なる…」なんでも掲載誌が休刊となるので、場所を移して連載継続ってことになるようで。掲載誌変更の先輩格が「バーディー」。ゆうきまさみ作品なので基本まったり目に進んでいるんだが、ちょっとしたネタが仄めかされたのかもしれない。わたしゃそっち方向には行って欲しくないですが。
活字の本の方はJAやらSFやらちょこちょこ。今日はフトコロに余裕があったので岡部ださく「世界の駄っ作機」(4)もようやく購入できました、が、三宮センター街のジュンク堂には(5)の姿がありませなんだ。残念。今回もまことに楽しい本なんだけど、残念ながら本が縦長なので、飛行機のイラストを90度回転させて載せ、そこにキャプションを乗せていくスタイルになっていて、若干絵とキャプションの見通しが悪くなっているのが残念かな。おおば比呂志さんの「私の航空博物館」みたいに、横長のスタイルにしてくれたら嬉しかったんだが、といまさら言ってもしゃーないか。5巻も鋭意探索しましょ。ダイエーの上のジュンクなら、置いてるかな。
昨夜やってた、「WORKING!」第1話先行放送。ふむ、なかなか良い感じなんじゃないですか。原作よりも各キャラの変な部分が上手いこと前に出てきてる感じ。4月からの正式放送がちょっと楽しみかも。
日本製のeコマースプログラム、EC-CUBE(公式)。こいつを使ってショッピングサイトを作りたいのでデザイナーが作ったデザインをサイトに反映させてくれ、って言われてて。こういう時はまず、実際の道具がどういう仕組みで動くのかを見るためにも、現物を導入してみるのが良いと思うので、公式サイトから最新のバージョン、2.4.3をダウンロード。実際にインストールする前にぐーぐるさんに手伝ってもらって、いろいろ情報収集。"EC-CUBE XREA インストール"あたりでぐぐってみると、いやと言うほど先達の苦労話が読めるって算段になっている。どうもEC-CUBEとXREAってのはかなり厄介な組み合わせらしく、かなりの量のファイルのパーミッション設定やらデータベースへの接続方法やらに独特なコツが要りようになってる模様。
とりあえず覚悟を決めてインストールに挑戦してみたんですが、
確かに苦労しました。
ただ、ぐぐって見つけた記事の多くで引っかかった、って記述のあるパーミッション関係ではウチはそれほど苦労せず、インストール途中で発生する、データベースへの接続のパートでエラく苦労する羽目になってしまった。一応こちらとしては、実際にEC-CUBEで商売する気はなく、特定のデザイン(良くも悪しくもかなり凝ってる)を適応させるために何が必要なのかを知るためのインストールなので、形式的にインストールが成功すればいいと割り切って、かなり乱暴に対策して乗り切ってみた。極めて乱暴な乱土式EC-CUBEのXREAへのインストールは以下の通り。ただし前にも書いたとおり、動けばいいインストールなので、あとで泣きをみるようなことになっても責任は持ちませんよ。一応XREAのレンタルサーバに、仮にtestecshop、というサブドメインを作ってそこにインストールする、と言う前提で書きます。
インストールの前準備。.htaccessに"AddHandler application/x-httpd-phpcgi .php"の一行を追加。これはXREAのphpがセーフモードOFFで動いているのでそのための対策(らしいよ)。
続いて"magic_quotes_gpc = off"って内容のphp.iniファイルを作成。こいつをダウンロードして解凍したファイル群のいくつかの(大量の)ディレクトリにコピーする(ここを参考にしました。だって・・・忘れちゃうんだもん・・)。
データベースを作る。XREAのコントロールパネルからデータベースに行って、PostgreSQL、文字コードUNICODEでデータベースを一つでっち上げておく。
これで準備完了。FFFTPのオプション設定で、アップロードするディレクトリのパーミッションを777、*.phpファイルのパーミッションを666で実行するように設定して、解凍してできたファイル群の/html以下をターゲットの動かしたいディレクトリ(/public_html/testecshop/)にアップロード。/data以下は/public_htmlと同じレベルの階層にアップ。解凍してできた/html/define.phpの内容を、アップした先と辻褄が合うように書き換えてアップ(前もって書換えてても全然問題なし)。
ブラウザでhttp://testecshop.xrea.jp/install/にアクセスして、インストーラが動いたら一応成功。ウチではここからデータベース接続まではノートラブルだった。で、データベース接続情報パート。DBサーバの名前を聞いてくるんだが、デフォルトは127.0.0.1なんだけどこれでは動かない。ならばとlocalhostでやってみても上手く行かない。正解は''(シングルクオート2つ)。これでもダメな時はphp.iniが必要な数コピーされていない可能性がある。
インストーラが先に進んだら、データベースの初期化に進み、途中でエラーで止まる(多分install.phpの11行目にエラーがあるぜ、って言われる)ので、リモートホストの/data/install.phpをダウンロードして開いてみると、その11行目が"define ('DB_SERVER', '''');"ってなってると思う。この"DB_SERVER', ''''"を"DB_SERVER', ''"と書換え(シングルクオートが4つ連続してるところを、シングルクオート二つにする)てアップロード、エラーで止まってるページをリロード、でインストーラが先に進んだら成功です。あとは全く問題なくインストール完了、管理者メニューへのアクセスも可能になっている、はず。
以上、超乱暴なEC-CUBEのインストール手順でした。何かの役に立つのかねこれ、って所もあるんだが、主に自分用の備忘録として残しておきます。
ジャック・フィニイ、ロバート・F・ヤング 他/中村融 編
カバーイラスト 鈴木康士
カバーデザイン 東京創元社装幀室
創元SF文庫
ISBN978-4-488-71503-8 \920(税別)
時間を超えた愛、をテーマに編纂されたアンソロジー。アンソロジーの名手、中村融氏が挙げる三つのセールポイントは「収録作品全九篇中三篇が本邦初訳」「残る六篇のうち三篇は、三十年以上も前に雑誌に訳出されたきり埋もれていた作品」「残る三篇は、この手のアンソロジーには欠かせない定番だが、二十年以上も入手困難だった作品」、とのこと。
編者の中村氏の解説によると、この手のロマンティックな時間SFに対する読者の温度には国内外で結構の差があるそうで、どうも日本人は、この手の作品をより強く好む傾向があるのだそうだ。理由の一つとしては、人気の度合いを反映させる上でのファンの反応というものを考えた時に、日本ではよりライト(?)な層が、より積極的に反応を返すような状況があるのかも、と言った補足もあり、ちょっとなるほどと思ったりもした。SFとしての構造を優先する海外SFファンと、SFのFの部分のファンタジー性を高く採点する国内ファンの違い、みたいなものがあるのかな。自分はどっちかな、と思って考えてみたら、多分その中間あたりにいるSF読み。なので徹底的に甘い方にシフトしてくれたらむしろ心地よく、構成の論理的な部分とロマンス部分で良い按配にバランスをとってきたような作品だと、却って「?」と思いながら読んでいったような気がするな。
と言うことでいつもの通り、それぞれの作品の簡単な感想を。
「トワイライト・ゾーン」で映像化もされた作品だそうだが、そちらは未見。250年の時を隔てて起きるボーイ・ミーツ・ガール。ジュヴナイルとして極めて良質。
本書中で一、二を争う巧みな構成の作品で、何となく読みはじめて「んあ?」と思い、あわてて最初から読み返して「うわなるほど」とびっくりしちゃうようなお話。さすがはナイトなんですが、凝り倒したあまり、頭の悪いオレにはオチのインパクトの意味がちゃんと伝わらなかったような気もする。
このテーマでこの人が来なかったらウソだろう、ってな勢いで。名作「ふりだしに戻る」とも根っこのイメージが重なり合う香りの漂う、甘く切なくそしてまた甘い掌品。こういうのを書かせたら他の追随を許さないものがありますな、フィニィって。
甘ーいフィニィ作品のあとの口直し、でもないだろうけどこちらは少々ビタースイート。「もう一度あの頃に戻れたら…」、あれもこれもやり直し、と単純に思っちゃうけどさてそう簡単に行くのかな? ってところで。言われてみればそうだよなあ。
ワンアイデアのためにどういうオープニングを用意し、どういう風にヤマ場に持って行くか。短編小説とはどうあるべきか、のお手本みたいな作品。エリスンが褒めたってのも分るような気がする。特にラストの持って行き方あたりに(w。
おー、「たんぽぽ娘」だけじゃなかったのねー、って感じで。年代的に説明できない化石が発見された時、その時代まで遡り、何が起きたのかを解明する調査員、カーペンター。トリケラトプスを模して作られた航時機"サム"を駆って白亜紀にやって来た彼が見たものは、その時代に存在しているはずのない少年少女だった…。
なんていうか、マイクル・クライトンがタイムボカンをノヴェライズしたらこんな感じなるんじゃなかろうかってお話。ロマンス要素はやや控えめなれど、エンタティンメントとしてとても楽しい作品になっている。
タイトルロール作品は、極めてオーソドックスな「空想科学小説」のテイストにロマンス成分を振りかけたもの。これはこれで納得はできるが、並行宇宙やら量子論やらが幅を利かせている今、ある意味これは書けないタイプのスタイルのお話なんだろうな、とも思った。気がつけばSFにもずいぶんいろんな枷が増えたものであることだな。
いかにもムーアらしい、論より雰囲気な作品と言えるかな。SFを読んだ、と言う気分にはならないんだが、不思議と気になるお話を読んだ、って気になる。
「むかしをいまに」と双璧をなす、極めて構成に凝ってきた作品。構成の凝り具合は共通するけど、基本的にいろんなものを削ぎ落としてくるナイトに対して、こちらは描写の豊かさが巧みな構成に花を添えている感じ、だろうか。覆面作家と言うことだが、正体が実はオースターでしたとか言われてもそれなりに納得できるかもしれん。ありえんだろうけど。時の行き来、って部分は時間SFのキモになる部分だと思うけど、その行き来の按配を微妙に重複させることで、奥行きと不可思議さがずいぶん足されるのだな。そこでこちらの理解力が追いつかなくなる時も往々にしてあるのだけれど。
ってことで。「ロマンティック」って枷は結構大きかったみたいで、中村さんが編んだアンソロジーとしてはスパイシーが足りないかな、って気もしたのだけれど、何せテーマが「ロマンティック時間SF」だからねえ。こうならざるを得なかったって話なのかな。少しだけ、ピリッと来る要素が欲しかったような気はしないでもない。
★★★
デイヴィッド・ウェーバー 著/矢口悟 訳
カバーイラスト ウスダ ヒロ
カバーデザイン ハヤカワ・デザイン
ハヤカワ文庫SF
ISBN978-4-15-011746-7 \880(税別)
枢機卿会の暗躍とかねてよりチャリス王国の征服をもくろむ列強の思惑は、ついに400隻の連合艦隊となってチャリスを目指すことになる。約4倍の大艦隊を迎え撃つチャリス陣営の頼みの綱は、それまでのガレー船からは飛躍的な進歩を遂げたガレオン船とこれまた最新式の装薬式火砲。だが、頼みの綱のガレオン艦隊はこの時点でわずか30隻。圧倒的な戦力差を埋めるものは今や惑星セーフホールドでただ一人、宇宙航行種族であった時代の人類文明の残りを使いこなすことの出来るニュミエ=マーリンの存在と、進取の気風に富んだ勇敢なチャリスの人々の気概のみ…。
こちらでの刊行スタイルからついうっかり三部作なのかと誤解していたのだけれど、このシリーズは現在も刊行が続いており、しかも本国ではここまでの三作というのは一冊の本にまとめられていた模様。で、著者の構想的にはこのシリーズ、全八作となるもので、日本で刊行されたここまでの三冊が、その第一部にあたるものであるようだ。なるほど、だったら一冊にまとめて出して欲しかったような気はしないでもない、が、トールサイズ文庫の文字サイズだと、レナルズよりもぶ厚くなってしまったりするって判断があっての分冊化だったのだろうか。だから要らんことせずに文庫はちっちゃい文字をぎっしり並べろと思わなくもない(どうせこっちは老眼だ、多少文字が大きくなったって老眼鏡のお世話になることに変りはないんだもん)が、これは言うても詮無いことか。
さてお話の方はそういうわけで、(日本語版では)三冊かけてもまだとっかかりのお話であるわけで、三部作完結! 的な盛り上がりがあるという訳じゃあない。ウエーバー的にはこのシリーズ、一旦中世レベルまで落ちてしまった人類がふたたび宇宙航行種族としての文明レベルを再獲得し、仇敵ヶババとの再戦に臨むまでを描いていきたいと思っているのだろうから、出だしでそんなに大きなジャンプアップもできないし、多分宇宙に出るまでに書きたいことがたくさんあるってことなんだろう。ウェーバーは「ホーンブロワー」シリーズの大ファンらしいけど、今後のお話のスタイルはむしろ、ケントの「栄光の海兵隊」的なノリになるのかな、って気がちょっとする。進歩していく文明レベルごとの「戦争」を描いていく、と言う形。
そういうわけで、ここで徹底的に描かれるのはアルマダ海戦とトラファルガー海戦のおいしいところを盛り込んでみました的エピソード。ガジェットとしてのSFは多少盛り込まれてはいるけれど、全体としては18〜19世紀の帆走軍艦をメインに据えた、海洋冒険小説のテイストが極めて濃厚なものになっている。そういうのが嫌いじゃないオレはこれはこれとして楽しむことができましたけど、致命的な大敗からの捲土重来を期する人類世界、的展開を期待してた人にとってはどうなんだろう。著者の構想(8部作)ってのがホントなら、そういうのが読めるのは相当先になるってことになりそうだけれども。
SF的なワクワク感をいったんおいて、物語としての面白さを優先してきた本。ちゃんと続くのならば先が楽しみ。ハヤカワさん、続きもよろしくです。
そういえばさあ、関係ないけど「ユカイア・オレゴン」の続きは出してくれないの、ハヤカワさん? オレ、ああいうのも嫌いじゃないぜっ(キタエリ風に)。
★★★
「ダンス イン ザ ヴァンパイアバンド」、「刀語」。「ダンス…」、わたしゃかなり面白い方だと思うんですが世間的はどういうものなんでしょう。「化物語」が文字通り化けちゃったのでいろいろ苦労してるんだろうな、ってのが「刀語」、なのかな。
どうやって刀を得るのか、つまりは勝負にどうやって勝利するのか、って所に原作者またはアニメ製作スタッフはあまり興味がなく(すいません、原作読んでないので)、その、一応のお話としてのクライマックスに持っていく過程でのダイアローグこそがキモであって、それ以外はおまけ扱い、って作りなのだろうか。確かに会話劇の部分は面白かったと思うけど、一応クライマックスとなるべき「刀を得る」部分にもうちょっと芸が欲しかったような気がしないでもない。
いつまで経ってもお仕事関係の続報がこないので、もう知るかー、な勢いで昨日の夕方から確定申告関係の書類づくりに着手。今年も大量の少額の領収書と格闘することに。一件あたりの送料は少額でも、さすがに1年分の小包代となるとちょっとびっくりする金額になっちゃうな。あと各種の送金手数料とかもね。
それにしても去年はさんざんだったな。調子が良かったのは3月までで、その後はため息も出ないくらいの低空飛行っぷり。良く生きてたなと思うぐらいだぜ。
自分よりレベルの高い人からはめったに仕事はもらえないので、いい(おいしい)仕事にどんどんありつくためには自分のレベルを上げないといけない。でもレベル上げではお金はもらえない。生活するためにはちょっと「?」が先に来るようなお相手ともお仕事をしなくちゃならない、で、「?」が先に来るような所はたいていその悪い予感が当って、苦労が多く実入りは少ない仕事がやってくる。そうなると時間ばかりが取られておぜぜはあんまり取れないという絵に描いたような負のスパイラルが待っている、ということでね。
ま、グチっててもしかたがないので、なにか巻直しのための方策を考えなくちゃね。とりあえず月曜日、眺めると悲しくなってくる申告書を叩き付けて、帰りがけに立ち呑みぷはーで気分を変えようぜ。
F1も始まりましたな。今年はワールドチャンプをとったことがあるドライバーが4人という超豪華なラインナップ。ここにさらにキミがいてくれたらなあと思うのは贅沢すぎるか。キミのための車がない、って事情もあるわなあ。
さてLiveTimingで観戦したんだけど、なぜか表示がずれまくって閉口したんだけどこれはウチだけの現象? ラップタイムの更新の旅にタイムが表示されるべき所にコメンタリが飛んできたりして見づらいことこの上ない、上にそもそもクリーンインストールしたOpera10ではLiveTiming自体が立ち上がらないという…*1。そんな見づらい環境での観戦になったんだけど、全体的なチーム間の力関係はおおむね下馬評通りってことなのかな。フォース・インディアが意外に良いところにつけてる。ウィリアムズとザウバーがやや苦戦気味か。新規参入チームはヴァージンとロータス(ああ、どんな形であれこの名前をまたタイプする日がこようとは…)がどっこい、それを追いかけるHRT(旧カンポス。この名前も懐かしいね)ってな感じか。
ポールをとったのはヴェッテル、その後にフェラーリの2台が続くようなグリッドだけど、ミハエルがちゃんと7番手につけているのが凄いよな。なんかやってくれそうな気がするよ。給油禁止のルールは彼にとってはいいことなのかそうじゃないのか、どちらなんだろう。
あとは可夢偉か。かろうじてQ1をクリアしてたけど、最終的には16番手から。チームメイトのデ・ラ・ロサが14位ってことで、ちょっと怪しいデザイン(オレはこれ、かなり好きなんですけどね。妙にコラーニっぽくて)ザウバーのマシンのポテンシャルは今の所このあたりってことになるのかな。決勝ではがんばって。
*1 enable java をoffにしてたのが敗因だった。ただしOperaでもずれるかどうかは明日の決勝でチェックだな
「デュラララ!!」、「ひだまりスケッチ☆☆☆」。お、「デュラララ!!」は大田愛脚本か。強烈な個性を持ったキャラクターたちがごろごろしている渋谷の街にやってきた、変哲のない人間だったはずの霧ヶ峰、じゃなかった竜ヶ峰君もまた、ただもんじゃない部分を持ってる存在だったみたいだよ、が明らかになるお話。やや地味目ではあるんだが、これはこれでまあいいか。今の所はまあ、面白い方だと思います。
「ひだまり」は今の所単行本に未収録のお話で、前半がヒロさん沙英さんと三年の先輩さんのお話、後半が屋外スケッチネタでゆのと宮ちゃんメイン。駆け出し小説家のころの沙英とヒロの関係性とかひだまり荘の伝統みたいなものがほの見えてくる前半がかなり興味深い。みさと先輩=小清水亜美はまあわかってたけどもうひとりの先輩、りりさんは白石涼子だったんだな、こっちはクレジット見るまで分らなかった。ちょっといいキャラなんだけど、さすがに再登場は期待できないかなあ。
「とある科学の超電磁砲」、「マクロスF」(再)、「戦国BASARA」(再)、「天装戦隊ゴセイジャー」、「仮面ライダーダブル」、「ハートキャッチプリキュア!」、「鋼の錬金術師」。「龍馬伝」は飽きました。
さてラス前の「超電磁砲」。登場人物たちを少しずつ掘り下げていって、最後にみんな仲間じゃん、一緒にがんばろうぜ、で最終回に続ける。良い感じでございますね。良いお話であるが故に難しいのかな、佐天さんと初春ちゃんのお芝居がちょっとついて行けてない感じがあったかも。次回最終回。毎回損な役回りの婚后さん、実力的には黒子と同様レベル4の大能力者なんだけど、その実力は見られるのかな?
「クェイサー」はまあ、これでいいです(w。
日曜朝。まだ掴みきれてない「ゴセイジャー」、良い感じに乗れてる感じの「ダブル」が好対照か。「ダブル」は三条さんと長谷川さんが交代でホン書いてるんだね。今回の人形つかいのお話は長谷川圭一脚本。ちょっとほろっとするいい話。亜樹子のいいところもさりげなくアピールされてましたな。
「プリキュア」は愉快な生徒さんたち紹介シリーズ。増子さんみたいな女の子が出てきたぞ。ノリ的にかなり「どれみ」を意識しているのかしらね、今回のプリキュアは。
タイミングモニタで観戦。Operaでもやっぱり盛大に表示がずれるな。あらゆるブラウザでずれるってことは、FlashPlayerかJavaの問題なんだろうか。ビデオカード、っつーセンもあるか、うーむ。
さてヴェッテル、マッサ、アロンソ、ハミルトンの順でスタートした開幕戦、序盤でザウバーが沈んでしまったという残念な結果もあったけど、レース自体はおおむね上にいるべき人たちが上で闘ってるようなレースで、そういう意味ではまあ、さほど波乱のないレースと言えたか、前半は。
後半になってちょっと動きが出て見応えがアップした。ヴェッテルのマシンに若干の不具合が出たようで、他のマシンに比べて2秒ぐらいラップタイムが落ちてしまう。コメンタリでは排気系か? なんて書かれていたけど実際のところはどうだったんだろう。あっという間にペースの速いアロンソ、マッサ、ハミルトンが抜いていく。
残り10周で2秒遅いってことだと、最悪8位くらいまで落ちかねない状況だったんだけど、そこは給油禁止の新ルールが救いになったか、最終局面まで来てどの車も軽くなった関係上、マシンの不調がいい具合に誤差の範囲に均してもらえた感じで、何とか4位フィニッシュ。終盤になってやたら速くなったハミルトンもさすがだったけどパッケージとそれを動かす人のトータルな能力、って所でやっぱりフェラーリの引き出しにはいろんなものが入っているんだろうな、最終的にアロンソとマッサのフェラーリでワンツー、続いてハミルトン。4位を死守したヴェッテル、がんばってミハエルの前を走り続けたロズベルグ、復帰第一戦でいまだにトップ10の力があることを見せつけたミハエルは偉かった。なんの見どころもなく、淡々と走ったジェンソンはやっぱりなー、と、そんなレースだったかな。
かつてのそれとは全然別物とはいえロータスが完走したこと、(地上波でちらっと見たんだけど)ヘルメットをかぶったブルーノ・セナ君が叔父さんそっくりに見えたのもちょっと印象的なレースでございました。
確定申告、出してきたぞー。結構駆け込みで提出する人多いんだな。昼前に行ったら開場にはプチ行列ができてた。ま、数字はともあれ書くところを全部埋めてあれば、その場では問題なく受け取ってくれるものなので、さくっと提出完了。仕事がらみは朝のうちにやれることはやっといたので、のんびり散歩がてら、本でも買おうと三宮方面に歩き始めたのはいいんだけど…
湊川の申告会場からてくてくと新開地まで出て吉野家で昼飯(お、スクラッチくじで味噌汁無料券当った)、JR神戸駅のあたりまで来て「あ、メール打たな」と思って画面見づらいなー、ってんでシャツの胸ポケットに手をやったら…
メガネがないですよ。
家を出て、湊川までの電車の中では本を読んでたんだからそこまではあったはず。そこから神戸までのどこかで落っことしたっちゅーことか? あわてて今来た道を逆戻り。会場やら吉野家やら湊川の駅やら、思いつくところは当ってみたんだけど、どこにもない。湊川・神戸間2往復したんだけどね。
……死にたい(cv.寿美菜子)。
これがないとディスプレイに何が描いてあるのかさっぱりわからんので、こればかりはしかたがない。さすがにこの上歩くのは勘弁なので、湊川から地下鉄乗って三宮まで。メガネスーパーさんではこっちの大まかな状況(老眼プラス乱視)に使えそうなレンズが、今多分在庫にないだろうと言われてしょぼん。地下に潜ってケーオプティック、つー眼鏡屋さんに飛び込んでみたら、とりあえず検査しましょうやって話になり、そこからとんとんと話は進み、レンズもあるってことなんでこちらで作っていただきました。フレーム(落したヤツに良く似たのがあったのでそれにした)を選んで、あとは10分ぐらい待ってくれと。どうするか聞かれたので、10分ぐらいなら本でも読んでりゃ良いかと思ってその場で待つことにしたんですが、
メガネがなかったら本なんか読めねえよ。
しょうがないので10分、ちょっとケータイから呟いたりしつつぼーっと待って、出来上がったメガネいただいてまいりました。お値段は12,250円。前作った時の半分以下だ。安くなるもんだなー。
つーこって最大のピンチは何とか回避されて良かった良かった。去年のウチに落っことしてたら、こいつも経費に入れられたのになー、なんて思ったのはみんなには内緒だ(w。
小川一水 著
カバーイラスト 富安健一郎
カバーデザイン 岩郷重力 + Y.S
ハヤカワ文庫JA
ISBN978-4-15-030988-6 \760(税別)
ニューギニアの高地民族が静かに住まう小さな村を突然襲った疫病は、たちまち村人たちを無残に殺していく。ただ一人生き残った若者、ジョプ。全てに絶望し、生きる希望を失って急流に身を投げた彼は、それでも死ぬことを許されず、その身体を海まで押し流され、外洋を航海する貨物船に拾われることになる。だがそれは、ジョプの村を襲った災厄を世界規模のパンデミックへと拡大させる引金だったのだ…
前作から時代は大きく遡り、この作品の時代背景はほぼ現代。文明から隔絶された世界で発生した新種の感染症がとあるきっかけで世界規模の災厄に発展。感染したもの、感染者たちを救おうとするもの、パンデミックに直面してマス・ヒステリーに陥る大衆、有効な方策を模索する為政者側、と、さまざまなレベルの登場人物がそれぞれの立ち位置でそれぞれの存在意義を全うするべくもがき苦しむ、と言うスタイルは正しく私の好きな小川一水。いろんな意味でかなりビターな方にシフトした「復活の地」、と言うのが読んだあとの第一印象かな。
とは言え全10巻を予定しているこのシリーズ、一見唐突な路線変更に見えて、意外と前作とも共通するワードなどが散見されるあたりはさすがにシリーズ物の醍醐味と言えるか。どれだけの時間が経つのかはわからないが、のちに惑星メニー・メニー・シープで重要な意味を持ついくつかの言葉とそれが意味する物事の、最初のきっかけが登場したのがシリーズ第2弾のこの作品、と言うことになるのだな。そういえば「羊」にもかすかにつながりが持たされているあたりはちょっとニヤリとしたりもする。
第一作がかなり異世界的テイストが強く、その分素直に感情移入し辛いところがあった反面、こちらは舞台がほぼ今の人類世界、と言うこともあるのか、キャラクタたちのセリフのチョイスや関係性のアレンジ、みたいなところに直接的にこちらの琴線を引っ掻いてくれる表現が多々あって、読んでてあちこちで嬉しくなってくる。その上で前作を踏まえ、先に繋がる(と思われる)ネタの仕込みも油断なく、次はどういう話がやってくるのか興味津々だ。帯の惹句など参考にすると、今度はまたメニー・メニー・シープのお話になりそうではあるけれども。
★★★☆
5時前にダウンして、ちょっと寝たのでまあこの前の完徹よりは多少は元気はあるんだけど。ゲーム屋やってたころ、なんであんなに毎日夜更しと徹夜ができたんだろう。
若かったからだよ。
…そうですね。
とりあえず向こうが言ってきたことは全部一通り対応できたので、気になってるところをちょっと対応中。とにかくIE6で表示が盛大に崩れるってことで、多分例のmargin指定でバイキルト、なIE6では周知のバグが絡んでるんだろうな、ってことで。わざわざノートの電源入れてIEでチェックってのも面倒なので、XP環境でもIE6のブラウズ環境を追加してみた。参考にしたのはIE6 と IE7 と IE8 を同じマシンで共存させる方法 - IT戦記。一応IE6でのチェックができたらそれで良いのだが、MultipleIEsがいろんなヴァージョンのIE入れられるようなので、シャレでIE5.5も入れてみた。使わんけど。
インストール自体は問題なく終了。ただ、別のお仕事の相手先から、IE7 Standaloneで他のIE の表示がおかしくなるみたいだよ、って話をうかがってたんだけど、確かにそれ、起きるみたい。ウチではいくつかのindex.htmlファイルがIEではただののっぺらぼうな表示になってしまうようだ。いいの、気にしないから。
と言うわけで今時こんなものが必要な人はほとんどいないだろうけど、自分用にメモ。
あああとこれ、XP環境では有効だけど、Vistaでは上手く動かないみたいです。
デイヴィッド・アンブローズ 著/渡辺庸子 訳
カバーイラスト 瀬戸羽方
カバーデザイン 岩郷重力 + WONDER WORKZ。
創元SF文庫
ISBN978-4-488-73501-2 \960(税別)
やりがいのある仕事と深く愛し合う妻子、信頼できる友人…。小さいながらも高評価を得ている出版社を経営するリックの人生は充実していた。そんなリックは今、そのキャリアの中でも小さくはない、新しい一歩を踏み出すことになるであろう一日を始めようとしていた。だが、そんな特別な日は、その始まりから不可解で不吉なことばかりが立て続けに起こる。不吉な気分を振り払い、新たな出資者たちとの契約締結の場に向かったリックだったが、その場で押さえようもない焦燥感に支配され、重要な会議の場を飛び出して車を走らせる。闇雲に走らせた車がリックを誘ったのは、交通事故に巻き込まれた妻の姿だった。
そして途方もない絶望で遠のいた意識が戻ってきた時、リックは自分が「妻の交通事故の現場」ではなく「自分の交通事故の現場」にいることに気がついて…
映画「ファイナル・カウントダウン」などの脚本も手がけた著者の、小説家としてのこれがデビュー作と言うことになるのだそうで。とはいえすでに何冊かの著作は訳出されている。「そして人類は沈黙する」ってタイトルには何となく聞き覚えがあるんだけど、読んだかな、どうだったかな…。
お話の根っこにあるのはタイトル通り、量子論的並行宇宙を背景に、不可思議な体験をする男の物語。妻の死を目の当たりにし、その現実を受け入れられないという強い気持ちが人間の精神のみを並行宇宙の別の時間線に飛ばし、その世界にいる自分(リチャード)にこちらの自分(リック)の魂を同居させてしまうことになってさあどうなる、と言う話。カバー裏の惹句に曰く、異色作家がディック的悪夢世界に悪夢世界に論理的構成で挑んだ野心作
とあるが、で、確かに本書の後半部分は確かにディック的な、救いのない悪夢の連続があるのだけれど、それ以上に印象的なのは、1993年初出とは思えないくらい、クラシカルにまとまった構成。ディック的と言うよりはむしろ、ブラウンとかブリッシュあたりが60年代にふふんと書いたお話、でも通るんじゃないかと思えてしまう。
当然、タイトルにある「量子」の扱いもあくまで作品世界を補強するための黒子であって、量子論的宇宙や世界が、お話の中で登場人物たちの行動に大きな影響を与え続けるようなものではない。ある程度ハードSFに寄った作品を期待すると肩すかしを食らうだろう。逆に自分みたいに、読む前に「また量子論かぁ、難しいのはイヤだなあ」なんて気分で読み始めるとあら不思議、なんだかサクサク読んでいけちゃうわ、ってなモンでね(^^;)。
ディックの作品ほど壊れていない、ある意味端正とも言える構成で、作家のお話づくりの技巧をじっくり楽しめる一作。SF的アイデアの斬新さと言うより、SF的なアイデアを物語の中でどう展開し、まとめていくか、お話づくりの巧さを堪能するような小説。ある意味極めて古風なお話と言えそうな気がする、だがそこがいい、って感じでしょうかね。
文句をつけるなら邦題かな。原題は"THE MAN WHO TURNED INTO HIMSELF"。「我に返った男」とか意訳したら間違った認識になるんでしょうかね。東浩紀氏の「クォンタム・ファミリーズ」が話題の昨今、ここは「量子」押しで行こう、みたいな戦略があったのかもしれないけど、ちょっとこの邦題は違うような気がするな。
★★★☆
クライアントさんに今もIE6を使ってる方がおられるってことで、知らんぷりを決め込むわけにも行かなくて。リポートされた不具合は、coda-sliderでコンテンツをスライドさせて見せているページで、表示がずれる、ってのと、いくつかのページでメインとなるコンテンツが表示されない、というもの。
最初の問題はある程度掴んでいて、coda-slider1.xを使っていると、コンテンツの両サイドに表示される矢印の表示のしかた、または高さに差のあるコンテンツを一定の高さで表示するための処理、でIEでおなじみの、marginやpaddingの値が倍になってしまうバグが絡んでいる、の、だと、思われる(正確には把握できてない)。スライドさせたいコンテンツを格納するブロックにサイズ的な余裕があったらいくつか対処方法もあるんだけど、今回はそういうのを割り込ませる余地を作れないようなデザインだったのでいろいろ困る。
結局スライドするコンテンツは全部coda-slider2で表示、こっちはコンテンツの高さに合わせて自分の窓の高さを変えてくれるので、指定する要素が一つ減る。あとはサイドに出す矢印をposition:absoluteで強引に表示、で何とか不具合はつぶした、と思う。
で、coda-slider2を入れたことでIE6で表示されないページが絶賛大増殖されて焦ることになったわけですが。
それらしいトラブルに遭遇した所はないかと思って少し検索してみたんだけど、今ひとつしっくり来るところがないので2日ほど困り果ててたんだけど、coda-sliderと、マルチカラムで高さを揃えるためのcss処理で、何かがバッティングしているんじゃないか、って事に思い当たった。
で、結論はそれがビンゴ。ただし頭の悪いオレはちゃんと筋道立てて説明できない。ただ、起こっていると思われる現象の予想としては、表示したいブロックレベル要素の親要素のpositionプロパティにstatic以外の指定がなされていて、その直下に来るブロックにpositionプロパティの指定がない状態だと、そのブロックレベル要素はIE6では表示されない(ソース的には反映されてるんだよね)、って事らしい。スライドのための指定とマルチカラムの見映えのcss指定という二つの要素が入り組んで(Ultimate multi-column liquid layoutsはpositionプロパティを盛大に使っている)今回の不具合を引き起こした、って事なのかな。
とりあえず怪しいブロックにpositionプロパティを追加してやったら、それまでののっぺらぼうぶりはどこへやら、ちゃんとこちらが意図した表示になってくれて一安心。やれやれ。
なるべく(や、理想としては絶対に)cssハックのお世話にはなりたくないので、解法が見つかったのは嬉しいけど、厄介な話ではあることだな。自分が一連の不具合のキモをイマイチ明確に掴みきっていない、ってのが一番厄介な話だとも思うけど。
「ダンス イン ザ ヴァンパイアバンド」、「デュラララ!!」、「ひだまりスケッチ☆☆☆」。週前半の三本、今週はどれも上々。「ダンス…」の悪役ヒステリアさん、中の人はくぎゅだったんですな、全然わからんかった。そこんとこの意外性(って程でもないけど)を差し引いても楽しめた。新房監督的には突然の瞳のクロースアップ、って手法がマイブーム(ヒムブーム?)だったりするんでしょうか、「ひだまり」でも使ってきてたね。
今週の「デュラララ!!」はかなり面白いと思った。ここまでどちらかと言えば思わせぶりな部分ばかりが目立ってたお話に、ちゃんとヒキが作られていたと思う。
「ひだまり」も知らない話でなかなか良かったです。ちょっと観てる方に媚びすぎなんじゃないかそれは、と思わなくもなかったけどね。
ぬ、マシンが吹っ飛んじゃった。ってことで書こうと思ってたことのうちの後半分のみ。ご本の感想があったんですが、そっちは書いてたものが吹っ飛んじゃったので、後日書き直します。ってことでこちらはSFマガジン誌、1971年5月号の表4。87,000円のプライスがついた商品とはいったい何か、画像クリックしたらわかるわけですがこれが電卓なんだね。
多分今、このスペックの電卓、印字機能を除けば下手したら100均で買えちゃうレベルだよな。
パーソナルコンピューティングの世界、マスプロダクションのもたらす費用効果の大きさが特筆モノである、ってのはパソコン本体や各種の周辺機器のお値段の推移(だってさあ、オレが生まれて初めて買ったハードディスク、40Mbで6万円だったぜ)のぶっ飛びぶりは予想できるモノだったけど、にしてもこれは強烈だ。今なら3,000円も出せば16進対応の関数電卓が買えてしまうものね。
単純に良い時代になったのか、なんかこう、つつしみがどっかに行っちゃった時代にワシらは生きているのか、どっちなんでしょうな(^^;)
冲方丁 著
カバーイラスト 獅子猿
カバーデザイン 岩郷重力 + Y.S
ハヤカワ文庫JA
ISBN978-4-15-030990-9 \600(税別)
超次元的な力をふるう感応者(フォース)たちと通常人である感覚者(サード)の間で繰り広げられた戦乱は世界の有り様を大きく変貌させてしまった。あまりの規模の変革に、世界を統治する仕組みは一新され、紀元もA.J(アフター・ジャッジメント)と改められて17年。今もなお感応者たちと感覚者たちのせめぎ合いは続いていた。かつての戦争の英雄で、今も世界連邦の保安機構で捜査官として活動を続けている感覚人パットの元に新たに届いた指令、それは世界連邦の要人を超次元能力によって生きたまま300億個の立方体へと分解してしまった能力者の確保と要人の救出。捜査を開始するパットに協力者としてついたのは、犯罪者たちと同じ感応者の少女だった…。
アフター・ホロコースト後の、建設途上の新世界秩序、思わせぶりに名付けられた、世界のマクロからミクロの機構、能力、ガジェットに対するネーミング(とルビ打ち)のスタイル、かつて負った傷を隠して闘う戦士に口数の少ない美少女、彼女に付き従う、頼りになるアニマル…。
アニメだ。や、決して悪い意味で言うのではなく。
冲方丁氏の作品はこれ以外に「マルドゥック…」の二作品を読んだ程度なのであまり突っ込んで指摘などできはしないのだけれど、登場人物たちのキャラクタの立て方やその関係性の組み立て方、みたいなものにそこそこ共通点があるのかな、と思わされた。いろいろな点でのちのバロットやのちのウフコックを彷彿とさせるキャラクタが登場する。それはつまり、自らが得た力と、それに見合うだけの「痛み」を併せ持つキャラクタたちが総登場、と言うことで、キャラの作りのメリハリが必要以上にデフォルメされていると言うことなんだろう。それは活字メディアよりも映像メディアで、より良い感じに効果を上げるような設定であると言うことなのかもしれない。
ここはある意味さじ加減が重要なファクターになるところなのかもしれなくて、やり過ぎると(今度は悪い意味で)「アニメだ」ってなっちゃうし、足りないと今度は説明不足のなんだかエモーショナルなところばかりが強調された作品、って事になってしまうのだと思うのだけれど、本作はそこの所を「勢い」で突破してる感じがしてなかなか心地よい。巻末で著者本人と水鏡子さんがたいへん詳しく示唆に富む解説を書いておられるけれどそれは多分初見では読まなくていい。まずは一気に、このコンパクトにまとまった作品を読み切ってしまうのが楽しいと思う。ここにいろんな重しが追加されたのが「マルドゥック…」なんだな、と思わせられる。それは多分作者自身のさまざまな葛藤の反映なのだろう。自分はそこ(とりわけ『マルドゥック・ヴェロシティ』の著者のあとがきとか)に、この作家の危うさを感じてしまうのだけれど、そういう、ふと立ち止まって考え込む余地を与えずに疾走する作品の楽しさがたっぷりつまった一作。こちらはストレートに楽しめます。
★★★☆
「とある科学の超電磁砲」(終)、「マクロスF」(再)、「聖痕のクェイサー」、「天装戦隊ゴセイジャー」、「仮面ライダーダブル」、「ハートキャッチプリキュア!」、「鋼の錬金術師」。
最後はいろんなところに軽くご都合主義を持って来てはいたけれど、これまでに出てきたキャラがみんな揃っておいしいロールを演じる、となったら盛り上がらないわけがないよな、ってのが「超電磁砲」の最終回。最後の最後で見せ場があって良かったですな、婚后さん。何せレベル的には黒子とタメなんだもんね。
なんだかんだでやっぱり見せるよな、って感じの「マクロスF」。しばしば「井上喜久子の後継」みたいな言われ方のされる大原さやかだけど、「超電磁砲」と「マクロスF」を続けて見ると、悪役振られたときのドスの利かせ方で、まだまださぁやは17歳に敵わねえなあと思ってしまう。きっこさん、やっぱ上手いよね。
ドスを利かせるって点では若いのにあなたやりますね、なのが三瓶由布子だったりするわけで、「クェイサー」と「ハガレン」、ぺーちゃんのおかげで楽しんでますよ。
日曜朝、今週は大豊作ではなかったのでないかね。「ゴセイジャー」(epic6 ブレイクアウト・ゴセイジャー)、日曜朝のテレビ番組ってのはこうだよな、というお手本 みたいなお話になっていたと思う。凝ったことは「ライダー」にまかせておけばいいんだよ。戦隊シリーズは基本、セコくてクサいメッセージ(逆上がりレベルの、ね)を伝えてくれたら良いんだと思う。そこをわりと真面目に作ってもらったような気がして、ちょっと「ゴセイジャー」への点数上乗せしたくなりました。こっちが少々愚直なまでに(この時間帯の)王道を進んでくれるんなら、「ダブル」が掟破りをいろいろやらかしてもまあ、許せます、つーかこっちはこっちで面白いし。
今作ってるサイトのディレクトリ構造の指定が、今までのノリとちょっと違うものだった(初めて付き合う担当者さんなんで。微妙にスタイルが違うんだな)ことに気づいておやおやと。
こう言うときだけはDreamweaverは便利で、単純にDW上でファイルやディレクトリの構成を変えてやれば、下層のファイルたちのリンク情報などもちゃんと書き換えてくれる、んだけど、
CSSが途中からばっさり切り捨てられちゃっている。
どうもこれ、DW8では有名なバグだったようで、すでに2年以上前からひどい目にあってる人たちがいたようだ。自分がいかにツール使いこんでなかったかを思い知らされた、と言うかこんなモンなくても何とかなってたのに、肝心なところでひどい目にあっちゃった。HTML吹き飛ばすより、スタイルシート吹き飛ばしたときの方がダメージ大きいな。一度書いたものが残ってたら、それをみながら修正することも可能だけど、何もかも無くなっちゃうと、HTML側のソースをみても、はてこのクラスはなんのために作ったんだっけ、とかいうあたりから全く思い出せないでいる自分にかなり絶望した。
とりあえず半日がかりで復旧したけど、参りました。
最新のDWでは直っているんだろうかね。オレのは二世代前になるのか。そろそろアップグレードした方がいいのかな。ウチじゃ上等なftpツール、としてしか使ってないので、こいつに金使う気が全く起きないんだけどさ。
プリンタのインクが残り少なくなってきたんでソフマップまでお出かけ。ウチ、割とプリンタ使う方だと思うけどhpのインクの保ちは大したモノで、確かに単価は高い(3,000円ぐらいするからね)んだが、黒は半年、4色カラーは1年近く、余裕で保つんだよな。なのでインクが切れかかるとかなり突然の事態感が強く、何やら焦ってしまうわけですが。
インクは高いがプリンタは安くなっとるねえ。複合機が7,000円とかで買えちゃうって、どういう時代なんだろう。
立ち呑みで昼飯兼一人宴会やって帰って、何となくATOK2010もダウンロード販売バージョンを買ってみた。こっちは今のところあんまり前のヴァージョンと大きく変わったところはない感じやね。
勝手にアップデートされちゃった。全体的に見た目のイメージがSafariとかAqua(でしたっけ)とかの方向にすり寄ったかな、って感じ。とりあえずArtTips(かなり頼りになるクリップボード監視ユーティリティ)との相性がイマイチよろしくない感じで、そこはちょっと困る、つーかそれ以外にもあちこちで微妙に具合が悪いところがある感じはするな。
フィリップ・リーヴ 著/安野玲 訳
カバーイラスト 後藤啓介
カバーデザイン 東京創元社装幀室
創元SF文庫
ISBN978-4-488-72303-3
北の移動都市、アンカレッジでの冒険のあと、移動しなくなったその街で暮らし始めたトムとヘスター。レンという娘も授かり、三人の生活は平穏に過ぎていくかに見えた。だが、予期せぬ訪問者が偶然レンと遭遇したことで穏やかな日々には終止符が打たれることになる。かつての移動都市アンカレッジが保存していた膨大な蔵書の中に、もしかしたら世界の有り様を一変させるかもしれない重要な一冊が残っているかもしれないのだ。
時を同じくして、かつてトムとヘスターの冒険に大きな影を落していたあの存在が甦ろうとしていた。ヘスターの育ての親にして究極の殺戮機械であるストーカー・シュライクが反移動都市勢力の手によって復活させられようとしていたのだった…。
国内的に「移動都市クロニクル」と言うシリーズ名が付いたようですな。シリーズは全4巻、著者のリーヴさんはトムとヘスターたちの物語の前日譚にあたるシリーズの執筆にも着手されているようで、まだしばらく、楽しめそう。もうちょっと訳出スピードが上がってくれるとさらに嬉しいんだけどな。
さて、「掠奪都市の黄金」から16年。トムとヘスターにはレンという娘(美少女!)がいて、二人はそれなりに穏やかで満ち足りた生活を送っている。だがそろそろ冒険したいお年頃のレンにとっては、その穏やかさがぬるま湯に感じられて日々満たされない思いが募っている。両親がかつてはたいへんな冒険をして来たことを何となく知っているだけにその気持ちはひとしお。そんな彼女が偶然、ちょっとした冒険の発端に遭遇してしまったものだから…、って所からお話はスタートし、そこに前作、前々作でおなじみの名前が続々と登場、水上都市にとらわれてしまったレンと彼女を救い出すべく行動を起こしたトムとヘスター、そして復活したシュライクとその周辺、の三つのパートが並行し、そして徐々にその流れが交差していくような構成。相変わらずお話づくりの巧さ、キャラに対する著者の視線の厳しさは健在。本作は一応お話としては完結はしつつ、いろいろな引きを残したままなので、完結編である4巻への興味はいやが上にも盛り上がろうってもので。
暗殺者として育てられたが故に、どこかで人間らしい感情が部分的に欠落してしまっているヒロイン、ヘスターは、前作でもそんな個性がお話の中で大きなターニングポイントを作ってしまう役割をもたされてしまう、ある意味不幸な女性なんだが、そんな不憫っぷりは本作でも健在。基本いい人なトムとは対照的に、物事をシビアに割り切って見ることができて、かつルックス的にも人を警戒させてしまう(多分それがなかったら美人なんだろうけど、残念ながら彼女の顔には大きな傷跡が残ってしまっている)ヘスターは、本人が望まないところでお話を引っかき回してしまうことになる存在なのだけれど、本作でもそんなヘスターのそんな役回りっぷりは全開、第4作への引きの大部分は彼女が作っているあたり、ここまで貧乏くじばかり引いてるヒロインってのも珍しいんじゃないかと思ってしまう。で、そこのところのシビアさを容赦なく描いてくるあたりが、このシリーズの一番の魅力なんだろうな。
予期しない出会いと再会、世界のキモにあるかも知れない何かをそれとなく示唆しつつ、さてトムとヘスター(と、シュライク)は最終的にどうなるのか、二人の娘、レンの未来は、それから前作で登場した憎みきれないロクデナシ、ペニーロイヤル君の明日はどっちか、完結編である第4巻が楽しみです。また2年待たされるんでしょうか、もうちょっと早いタイミングで読めたらとても嬉しいのだがなあ。
★★★★
高千穂遙 著
カバーイラスト 安彦良和
ハヤカワ文庫JA
ISBN978-4-15-030991-6 \760(税別)
惑星一つを丸ごとMMORPGの世界に仕立て上げたテーマパーク、"バーバリアン・エイジ"を裏から牛耳って巨額の富を得ようとしている犯罪組織があるとの申し立てを受け、彼の地に送り込まれたWWWCの犯罪トラコン、ケイとユリのコンビ。ゲームマスターのアバターとも言えるドラゴンの助けも借り、この仮想世界でいっぱしの地位を築き上げていたふたりだったが、肝心の犯罪組織の尻尾はなかなか掴めない。そして自分たちが関知できていないところで、"バーバリアン・エイジ"には新しいトレンドが発生していた。聖獣闘戯、と呼ばれるそれは、プレイヤーが自分の技量で勝ち上がっていくのではなく、自分がゲットした聖獣と呼ばれるモンスターを闘わせてランクを上げていくバトルシステム。それはケイとユリが打ち立てつつある帝国のシステムに風穴を開けかねない代物だった…。
ごくごくとっかかりの部分を描いて続いちゃった前巻のオチ担当巻。自分はこのシリーズ、だいたいリアルタイムで読んでいる(まあ文庫になるまでのタイムラグはありますが)んで、こんなものかな、で済むけれど(ほとんど読んでないので実体はわからないんだけど)、いろんな意味でエッジギリギリで飛ばしまくってる作品も多いであろうライトノベルを読み慣れた今の若い読者の方に、これはどう映るんだろう。こう言うのもありですか? もはやこれは古いノリですか? そこらの見極めができないので、さてどう評価したものやら。
オッサン読者的には、ライトなエンタティンメント作品としてまあ読めなくもない。ただ、このシリーズが登場したときにもっていた破壊力とちょっとしたスパイスみたいなものは、完全に賞味期限を超えてしまっていて、今「いぇい!」ってな気分になれないのも確かなところで。
いろいろあるけど一点だけ文句付けとく。二人の超能力、クレアポワイヤンスは少し未来に起こるであろうことの、あくまで抽象的なイメージを見るというもので、特に具体的な何かが見えると言うものではなかったはずで、だからこそそこで、二人が見た予知夢が意味するものはなんだったのだろう、という所での謎解きにお話の流れの上でのスパイスの効果が働いていたと思うのだが、本作でのクレアポワイヤンス、かなり具体的に二人に指示出してるような気がする上に、実はその指示がどうだったのかを著者は作品の中でちゃんと描写していないように思った。それは、ズルです。
手馴れた作家の得意なフィールドでの職人芸ってことで、時間潰しには悪くないけど、なんつーか職人さんが自分が持ってて、間違いなく使える技術だけで組み立てた作品という感じ。安定感はあるが飛び抜けた面白さって部分は皆無だな。
★★☆
根岸泉さんの「涼宮ハルヒの消失」評。何と言うか、ふわふわと感覚的な感想文しか書けない自分にとって、根岸さんの評の論理的な筋道の立てっぷりには、「カッコいいなあ」って感想しか出てこない。こういう文章を書いてみたいものなんだが、オレには無理だな。これ読んで「消失」、ちょっと観に行きたいな、って気になったことでした(って神戸国際松竹でまだやってるんだね、ロングランじゃん)。
「ダンス イン ザ ヴァンパイアバンド」、「デュラララ!!」、「ひだまりスケッチ☆☆☆」。妙にやらしい、妙に青春、妙にほんわか、と割に粒揃ってる感じで結構ですな。「ひだまり」で宮ちゃんが発したアルファベット3文字が極めて限定された方面で話題になっておりましたが、なに、パソコン前にしてSGIと言えば、そりゃシリコングラフィックスに決まってまさあね(w。
昨日買物すまして、スーパーのエントランスに設置された喫煙コーナーでぷかーっと一服してたら、横のベンチに座ってたおっちゃん、「野球始まらんから面白いことなんもあらへんわ」なんてぼやいてた。や、岡田はんパ・リーグでがんばってるやん(^^;)。そうは言ってもやっぱ関西、阪神が出てこないことには野球は始まらんわね。
と言うことで本日めでたくセ・リーグも開幕。開幕戦のお相手は横浜と言うことで、まあ勝たせてもらった感じではあるか。幸先良いことに変りはないわいな。
幸先いいと言えば岡田はん、なんか今日もえらい勝ち方やらかしたようで。到底最初の勢いがしっかり持続するとは思えない両チームなんですが、幸多いシーズンであることを祈りますよ。
蒼樹うめ「ひだまりスケッチ」(5)、高津カリノ「WORKING!!」(7)。「WORKING」は本来倅担当なんだが、まあアニメ化記念ってことで。ちょっとキャラの区別が付かなくなってきた私は、今様なコミックスをちゃんと読む能力がなくなりつつあるのかもしれん。
「ひだまり」はいいね。1,2巻あたりは単にほんわかした女子高生4コマだったものから、3巻の途中ぐらいから学生さんたちの見る未来、みたいなテーマをさりげなくマンガの中に折込んできてたんだけど、ひだまり荘に1年生から3年生までの各学年のキャラクタが揃ったことで、ほんわか感と同時に、それぞれの学年ごとの、自分と自分がいるところの今とこれからを、それなりの見方のようなものに思いをいたすような描写が増えてきて、なんて言うんだろう、さりげなく青春しているマンガ作品になってきているような感じがある。
改めて原作を読んでみると、アニメの方もいろいろがんばってるんだな、ってのがわかってお得な相乗効果が付いてくる。こないだ(関西は一週遅れなので)の、ゆのっちが家の鍵をトイレに流しちゃったエピソードなんかは、アニメの方はかなりエピソードを足しているんだね(原作ではゆのは宮ちゃん宅にしかお世話になってないではなくて、みんなの所に泊めてはもらっていたんだが、その描写が無かったと言うだけだった)。ここで大家さんの性格を軽く掘り下げ、ひだまり荘の住人たちの個性についても改めて補強して見せたアニメスタッフの腕前もたいしたもんだな、と思わされたことでした。
4期もやって欲しいね。どうも☆☆☆では夏目スペシャルはアニメにならないみたいだし。それは特別編に行っちゃうのかな。
「マクロスF(再)」、「戦国BASARA(再)」、「聖痕のクェイサー」、「天装戦隊ゴセイジャー」、「仮面ライダーダブル」、「ハートキャッチプリキュア!」、「鋼の錬金術師」。土曜深夜は再放送大会。次週からここのところヤケに番宣打ちまくりの「エンジェルビート」とやらが始まるんですか? スタッフさんたちの名前がばんばんテロップに出てくるんだけど、ぴくりとも反応できないってのはオジサン、デジタルならぬオタク・カルチャーディバイドで切り分けられたってことなんだろうな(やや淋しい)。
日曜朝は快調。二週続けて「ゴセイジャー」が良い感じに面白い。「農作業しただけで身体が鍛えられるなら、お百姓さんはみんな最強戦士だ!」(大意)…、すばらしい。久々に「とくさつ名セリフ」復活させようかと思ったくらいだ(w。
「ダブル」もよろしおしたな。仲間テーマの燃える展開、ときたらさすがに「ダイの大冒険」の人、かなりぐっと来る展開でございました。「プリキュア」に「ハガレン」も面白かったよ。
タイミングモニタ(あ、表示が盛大に崩れるの、直ってる)で見たあと、地上波で観戦。最近森脇さんとマッチの解説なら地上波でもいいかって気がしてきた。若干カットされるのとCMの入り具合はちょっとイヤだけど。
さてレースはウェットスタート、場所は完走率低めのメルボルンってことで案の定スタート直後にアクシデント発生。バトンとアロンソの接触にシューマッハが巻き添えを食った感じ。直後には可夢偉もクラッシュしてた。ちょっとついてないが、ツキがあるかどうかってのもこの世界では実力だからなあ。結構きびしいシーズンになるんじゃなかろうか、可夢偉には。決めるの早すぎますか?
レースは序盤のウエット・コンディションとその後に来るドライ・タイヤへの換装へのタイミングの駆け引きなどが良いスパイスになって、開幕戦よりはかなり見応えのある物になったんじゃないかな。マシンのポテンシャルの差が縮まったところにワールドチャンプとった人間が4人、次代のホープが一人、結果を出し切れてはいないけれどかなり早い若手も何人か、がひしめくんだから面白くならないわけがない、ってなもんで。
インターミディエイトのレインを早い段階で使い切っちゃったバトンが早めにドライに履き替えるギャンブルと、レッドブルの信頼性の怪しさがレースをほぼ決めた感じではあったが、なかなか見応えのあるレースであったね。
で、少し前のF1通信で紹介されていた、F1を復興させる10の方法。元ネタは英「ガーディアン」紙に載った物らしい。基本的にほとんどが付け焼き刃的な、感心できない提案ではある(理想論だけど、カテゴリの頂点にあるレースに、機械的な制約をかけるのは最低限にして欲しい気はする)のだけれど、10番目の項目、「レース中に人工的な「ウェット期間」を作り出す」ってのはアリかも知れんと思った。ウェット期間って言うんじゃなく、20レースあるんなら最低でも7レースはウエットでなければならない、みたいなレギュレーションはあってもいいんじゃないかな。レースごとにどっちにするかクジ引いたら、ちょっとスリリングになるんじゃないの?
マイク・レズニック 著/月岡小穂 訳
カバーイラスト Stephan Martiniere
カバーデザイン ハヤカワ・デザイン
ハヤカワ文庫SF
ISBN978-4-15-011750-4 \840(税別)
不断の戦争状態下にありながら腐敗の一途をたどる共和国政府と宇宙軍に嫌気がさし、ついに体制に反旗を翻した宇宙軍のはみ出しヒーロー、ウィルソン・コール。彼に心酔した少数の軍人たちと共に老朽宇宙艦<セオドア・ルーズベルト>を強奪し、体制に与しない「海賊」として生きていくことを決意したコールと仲間たちだったが、さて海賊とは何をするものなのか、自分たちが狙う獲物とは何なのか、そんなところから海賊家業の第一歩を踏み出した彼らだったが…。
ってワケでね。宇宙の海はオレの海だ。ドクロのマークをつけて星の海を行くぜ、船にはでっかくドクロのマークを描き込んじゃえ、ってのはまあ格好良いけれど、あからさまに海賊船とわかる船に乗ってる海賊、なんてのにうっかり引っかかるヤツぁいねえよな、というある意味ちょっと考えたら「そりゃそうだよね」的なところに敢えてツッコミ入れてきたところは案外楽しい。その後も海賊家業の微細に渡る、とはつまりやたら所帯じみた部分のディティルの描き込みの念の入りっぷりが面白く、しかもこれを書いてるのがレズニックと来るものだから、手垢のついたネタをベースに実は意外に面白いところに切り込んできてくれるんじゃないかという期待をちょっとだけ持ってしまう出来になっていた。
いまだに(私にとってのレズニックは、『キリンヤガ』や『アイヴォリー』のレズニックなのでね)レズニックがこんなもん書かなくても、と思う所がある反面、このネタでレズニック、って所でこの先、どんな展開が待ってるんだろうとちょっと期待しちゃう部分もある。あちこちにドクロマークをあしらった片眼の良く言えばストイック、悪く言ったら自意識過剰を隠しきれないヒーローだけが宇宙海賊なんじゃないぜ、ってなツッコミがあってそこが楽しくてしょうがない。この調子でお話を拡げてくれるのならばそれはそれで楽しみにしたい気がするよ。なんだかんだでこれ、ちょっと気に入りつつある自分がいたりします。
★★★☆
ある日突然自動アップデートされたOpera10.51。ArtTipsとの相性の悪さはすぐに気がついたけど、それ以外にも結構いろいろ困ったちゃん。webページからpdfへのリンクを開き、見たpdfのウィンドウを閉じるとOpera自体も閉じる、というか何も応答しなくなる。重めのFlashコンテンツが含まれているwebページを開くと帰ってこなくなる、みたいな、プレーンなHTMLではないコンテンツでのフォーム関係の動作などで、何かのタイミングでどこかに逝ってしまうもののようだ。今日はかなりの頻度で吹っ飛んでくれて若干閉口した。確かにヘビー級のアプリがばこばこ立ち上がってたって言う事情もあるんだけど。
つーこってやっぱり、もうちょっとメモリをやりくりしておいた方がいいんじゃないだろうかってことで一番手っ取り早い方法、買ったときから挿さってるビデオカード(nVidea GeForce8400GS)を引っこ抜いたらメモリ的には幸せになれるんじゃないか(こいつが挿さってる関係で私のこの安物お仕事マシン、メモリは2Gb奢ってもらえてるんだった)と思って試しに実行してみた訳なんだけど、これが案外がっかりもので。GeForceからデジタル出力で得られる絵と、オンボードのグラフィックチップのアナログ出力では、やっぱキレが違う。やっぱビデオカードはこのままで、本体メモリを足してやった方がいいのかね、とちょっと思ったことだった。EDGE3DでnVideaには見切りをつけてた(や、あれはあれで楽しかったけど)はずなんだけどなあ…。
なんだかメモリを足したい病が発生したのでちょいお出かけ。実は一点確認したいこともあって三宮のドスパラへ。聞きたいことってのはこないだ買ったとってもお安いPC、一応GeForce8400GSが挿さってる(速攻抜いたれ、とか思ってたんだけどさすがにデジタルで接続してやるとテキストのキレの良さが気持ちよくて、抜く気がなくなってしまった)んだけど、BIOSセットアップを見てみると、なぜかグラフィックはPCIを使うように設定されてる(GeForceはPCI EXPRESS×16を使うことになってる)んだが、これはいいのか? と。お店の兄ちゃんに訊いてみたら、「一応出荷時設定をお客さんが弄ったら、その時点で保証対象じゃなくなりまっせ」って事だったんだけど、「でもこれPCI EXPRESSに挿すんだぜ? 設定もPCI EXPRESSにすべきなんじゃねえの?」って聞いたらば「それもそうですねえ…」だって(w。「調べておきます」って言ってたけど、応えは返ってこないだろうな。まあいいや、お客様、弄っちゃいます。
で、ビデオカードが本体メモリを貪るなら、貪られる方を強化しようという発想でメモリ増設。DDR2 800 2Gbがノーブラで4,500円。安くなっとるねえ。
あと、もしかしたら近々少々大きめのデータのやりとりがあるかもしれないので、8GbのUSBメモリも購入。こっちはさらに安くて1,980円だって。なんとまあ。
帰りがけにジュンク堂に寄ったら、こないだは品切れになってた岡部ださく「世界の駄っ作機 5」が入ってたのでこっちも思わず買っちゃった。わーい、表紙は「超音ジェット機」のあれだ。
半分くらい楽しく読んだとこですが、それとは別に今回の本、新谷かおる氏が序文を寄せてるんだけど、これにちょっとニヤリとしてしまった。新連載の前段階ではかなりの手応えを感じて、
うまくブレイクできればメディアうはうは状態も夢じゃないねーなんて宝くじ的妄想で盛り上がり、モチベーション100%状態で連載スタート。意気揚々で第1回目の原稿を描いている正にその時、背中にビビビと走る"駄作の手応え"というのがあるのだ。
ああ、あの傭兵をテーマにした……(^^;)。
月村了衛 著
カバーイラスト 永戸鉄也
カバーデザイン 電光肋骨団 + S.I
ハヤカワ文庫JA
ISBN978-4-15-030993-0 \720(税別)
不審な外国人が武器を持ってうろついている、との市民からの通報で現場へ急行した警官たち。だが彼らが遭遇したのは全高3メートルを超える人型の機械、「機甲兵装」と呼ばれる有人二足歩行機械だった。警邏警官の所持する拳銃などで対抗できるはずもなく、三機の機甲兵装は警官たちをパトカーごと粉砕し、そのまま街を大混乱に陥れて暴走、最終的に地下鉄の構内に降下し、発車間際の地下鉄とその乗客を人質として籠城状態に入ってしまう。警察側も直ちにSATの精鋭を出動させたが、事態は膠着化しつつあった。そんな現場に現れた一団、それは今までの警察組織の常識を逸脱した特殊チーム、警視庁特捜部、SIPD。通常の機甲兵装を上回るポテンシャルをもつカスタムメイドの機甲兵装、「龍機兵」と呼ばれる最新装備をもつ彼らは、だがその超組織的な出自から、同じ警察組織の内部でも忌み嫌われる存在でもあった…。
機龍と聞いてすっ飛んできましたが、残念ながら釈ちゃんの出番はありません(あたりまえ)。著者の月村氏は「神秘の世界エルハザード」や「少女革命ウテナ」などに参加されたベテラン脚本家。そんな氏の作家としての第一作になるのが本作なわけだが、確かにお話づくりの部分には手馴れた感じといかにもアニメ的な展開だな、的な予定調和的部分が混在している。
基本はまあシリアスな「パトレイバー」と言った感じで、いきなりはみ出しもの揃いの特車二課に優先的にAV98が配備されたら、そりゃ叩き上げの一課の人たちは面白くないだろう、って部分をかなり強めに表現した様な作品。作品のキモになる機甲兵装ってコンセプトは、その気になればいくらでもSF的な味付けができたものだろうが、敢えてそちらへの突っ込みは控えめに押さえ、代わりに本作が念入りに描写するのは、巨大化し、硬直した組織の中で苦闘する新規参入組の人々のお話。本書では硬直化した組織に送り込まれる新風が、ともすれば元々の組織の構成員が最初に排除したいと思うような過去を持つ人々であるだけに、彼らに対する風当たりはかなり強いものがあり、そこがお話の展開に良い感じのスパイス役を果たしてくれている。
最新テクノロジーを駆使して闘う人間たちを描く近未来SF、を期待すると、だからちょっと失望してしまうかもしれない。機甲兵装、ってアイデアにSFの匂いはあるが、あくまでそのアイデアは閉じた世界に投じられる一個の石、的なポジション。本作が描きたいのは慣習にとらわれるものと慣習から自由なものとの間での抗争なのだろうと思う。そこの所の葛藤にはこの本では明確な結論は出ていないので続きはかなり読みたい気分だ。いろいろヒキはあるので続きを期待したいんだけど、どうだろ、今こう言うの、ウケるのかなあ…。SFだとは(本作を読む限りは)思わないけど、物語としてかなり楽しめるので、続きを読みたいのだけれどもな。
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□ mura [韓国空軍のF-5Eまで墜落してしまったのには不謹慎にも笑ってしまいました・・]
□ rover [2ちゃんの声優板では、水橋かおり嬢が10ヶ月ぶりにブログを更新したのがダウンの原因、なんて説も出てました(w。]