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電車で出かける用事があったので、お供に一冊。マレイ・ラインスター「ガス状生物ギズモ」。永井淳訳、書影はamazonで扱ってる新装版だけど自分が読んだのは創元SF文庫'73年6版。アメリカの山あいの各地で、突然野生動物や家畜たちの大量死が頻発する。動物たちには目立った外傷などは見受けられなかったが、どの動物も死に至るまでに必死で何者かと戦ったとおぼしき様子が見て取れた。未知の自然現象なのか、それとも新種のウイルス? 事態の真相を探るよう依頼された狩猟雑誌のライター、レーンは、単身ヴァージニア州の山中に足を踏み入れたのだが…。
侵略SFというか、アメリカ製のモンスターパニックもののスタンダードというか。東宝で言うと変身人間シリーズ的な位置づけって事になるのかな。文明批評とかはいったん措いて、何か得体の知れんものに対する恐怖をどんどん増幅させていくタイプのパニックSF。一応人類の歴史における「魔」的なものに対する、連綿と続く恐怖心のようなものを下敷きにしたモンスターパニックSFとして、非常にシンプルな作りになっている。「オカシイナ」が徐々に「コレハタイヘンダ」にスケールアップしていく過程は、オーソドックスながらもやっぱりちょっと怖い。この辺はラインスターの巧さなんだろうな。
その上で、主人公達がより大きな世界との関わりのようなものをあまり密接に持たないままお話が進み、基本的に個人レベルではどうしようもないスケールの危機的状況が大きくなってしまっても、主人公達との関わり方の部分があまりうまく絡まないあたりが不満と言えば不満か。
とは言えこれも、言ってみればその時代にあっては充分過不足のない描写として受け入れられたのだろうな、と思うとこれもまた時代ってものなんだろうな。大ざっぱに決めつけてしまうならしまえばグッド・オールド・SF、って事なんでしょうかね。
T1-2S。ま、今日はそれよりこっちだよね。阪神・金本、引退「自分がいるのも肩身が狭い」(sanspo.com)。もちろん偉大な選手ではあると思うんだけど、自分で「肩身が狭い」と言ってしまうまで引っ張るべきだったのかな、と言う気もしないことはなく。
一時代を作った野球人であったことは確かなわけで、そういう意味ではお疲れさまでした。
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