ばむばんか惰隠洞

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2004-03-04 この日を編集

[TV] ガメラ対ジャイガー

CS 日本映画専門チャンネルで「ガメラ対大魔獣ジャイガー」。1970年大映、監督湯浅憲明、出演高桑勉、ケニー・バリス、キャサリン・マーフィ、炎三四郎(後のXライダー、速水亮)、大村昆。大阪万博に出展予定の品のひとつにウェスター島の謎の石像があった。その知らせに来日中のウェスター島文化使節は猛烈に抗議するが、彼の言葉を解するスタッフは誰もいない(通訳なしかい)。ただ、「ジャイガー」という言葉だけが何度も繰り返される。一方、ウェスター島ではいよいよ謎の石像がヘリコプターによってホイストされ、輸送船へと運ばれようとしていた。その時空の彼方から現れるガメラ。ガメラは何かの理由で、石像の輸送を妨害しようとしているらしい。発掘チームのリーダー、ウィリアム博士の息子トミーは、ガメラがそんな行動に出るのは何か理由があってのことだと主張するが、大人は耳を貸さず、ガメラに対して銃で応戦を開始する。やむを得ず人間と対峙するガメラ。ちょうどその時、ウェスター島の火山が噴火し、火のエネルギーを好むガメラはそれ以上の妨害をすることなく火山へと飛び去っていく(最初の目的を忘れたんかおまえはー)。どうやら石像の積み込みを完了し、島を去るクルーたち。そして彼らが去った島では、一匹の怪獣が長い封印を解かれ、地上へとその姿を現わした…。

面白そうでしょ? ガメラのシークエンスをばっさり切ってたらこれ、南洋秘境冒険怪獣物のイントロとしちゃあ立派なもんですよ。この辺、早くお目当ての怪獣が出てこないと飽きちゃう子供たちのために、どうしてもこうなっちゃうんだろうねえ。親は子供に、映画を見るっちゅうのは、時には我慢も必要なんだということを早いうちからたたき込むべきだな。

それはさておき。

子供を飽きさせない、という余計な配慮と、どうにも力の抜ける絵のしょぼさはいつも通りだし、ツッコミどころもいつものように満載*1なんだけど、「バイラス」、「ギロン」に比べて子供の描き方がよほどマシな分、実は楽しめてしまったのでした。クソ自分勝手で、大人に迷惑をかけて、自分に都合が悪くなるとガメラに助けを求める、というええ加減にせいよおまいら、といいたくなるような子供たちじゃないのね、今回の子供たちは。そりゃ大人の言うことには反発するし、言う事聞かずに独断専行に走ったりもするけれど、それでも最低限のコミュニケーションはちゃんと取るし、なにより肝心なところで無責任に「ガメラー! 助けてくれー!」とか言わないどころか、率先してガメラを助けに行く事までしてみせる、うんうん、オジサンこの展開ならおっけーだよ。「恋」がないけど一応ジュヴナイルとしてぎりぎり及第点つけてもいい。

というか実は真剣に感心したとこがあって。

子供たちの冒険の結果、ジャイガーは自分が高周波を発生させるので低周波に弱いらしい。他に手段もないので(これはガメラ映画のいつものパターンですね)これ行ってみよー、ってことで低周波のノイズをスピーカーで流し、ジャイガーを足止めしようという作戦がとられ、一定の成功を見る。同じ頃、子供たちのおかげで体内に植え付けられたジャイガーの幼生を排除することに成功したガメラを復活させるため、ガメラに高圧電流を流す、という作戦がとられる。だがガメラのキャパシティは予想以上に大きく、結果発電所はオーバーロード。スピーカーも沈黙し、ジャイガーは再び暴れ出す………おおっ、スジが通っている、ガメラなのに(^^;)

というわけで予想以上に楽しませていただきました。あ、念のためにいっときますが、最初の予想が無茶無茶低かったから楽しめたわけで、ここで褒めているからといってこの映画がすんばらしく出来の良い映画だ、などと言う気はないんでそこはひとつ汲んどいてくださいね。「見たけどスカ映画やんけこれー」などと私に言われても困るのよ(^^;)。

*1 "超音波が引き起こす超振動ですべての物を破壊する"光線が、耳塞いだだけで防げるんかガメラー、とか、まだ始まってもいない万博会場を守るためなら千里ニュータウンは破壊されても良いんか人間の人ー、とか…

[Chinema] 長くなるのでこちらで

昨日のろばQさんのツッコミに。

おそらくその"数えられる数"というのが東宝的には許容できない(少なすぎる)数だ、ということなんでしょう。二次、三次成果物の効能を低く見積もっている、という部分もあるかも知れませんね。東宝がやたらとモスラにこだわるのは、それが(比較的)女性(女子供、と言い換えても良いかな)受けする怪獣だから、てな裏事情があったようにも記憶してます。どっちつかずなマーケティングをしている、とも言えるし、「ゴジラで何をしたいか」、がはっきりしてなくて、単に「ゴジラで何かやらなくちゃ」、でだらだらやってきたのが平成ゴジラ*1だと思ってます(言い過ぎかなあ)。

私自身は平成ゴジラがあかんのは焼き直しだからではなく、すべてが焼き直し損ない、だから、だと思ってます。「vsビオランテ」を別にして。怪獣映画のどこが面白かったのかを全く理解してないホン書きの責任です、と断言しちゃいます。

個人的には私、ゴジラより先に「サンダーバード」と「頭上の敵機」と「ラット・パトロール」にしびれたクチで、えーつまりメカフェチなんで、別に怪獣が出てこなくても良いんですけど、まあ商売上ゴジラで客呼ぼう、という製作サイドの気持ちも理解は出来るんですけどね。個人的には「妖星ゴラス」級のを一発、見せて欲しいと思ってます。かなりマジに「第六大陸」、映画化せんかなあ、とか思ってたりして。

んでもって最後にUS版ゴジラ。なんせハープーンで死んじゃうゴジラですから、パート2は海兵隊のマシンガンでばりばり吹っ飛ばされるゴジラジュニアの群れ、てな絵になったんでしょうなあ。日本のファンより先に海外のゴジラファンが激昂しそうではありますな(w 。

*1 一応私はタイトルに"vs"がつくのが平成ゴジラ、と思っています。金子ゴジラと手塚ゴジラはちょっと別系統、ということで。

本日のツッコミ(全3件) [ツッコミを入れる]

ろばQ [レスありがとうございます。  端的には >怪獣映画のどこが面白かったのかを全く理解してないホン書きの責任です、と断言..]

rover [あーそういえば「ゴジラ2000ミレニアム」なんて映画もあったなあ(^^;)]

もんちぃ [血ぃ〜吸われて白くなるガメラってトコだけで(ガメラにしては)名作だと思うオレって。他の作品も耳に電柱突き刺すとか、腹..]


2005-03-04 この日を編集

[Comics] お買い物 (18:08)

ゆうきまさみ「鉄腕バーディー」(8)、吾妻ひでお「失踪日記」、安野モヨコ「監督不行届」、大塚英志プロデュース「comic新現実」(3)。

吾妻さんの「失踪日記」が強烈。断片的には聞いてたんだけど、'89年の突然の失踪からホームレス暮らし、'97年の二度目の失踪とその中でのガス管工暮らし、さらにはアル中が高じて精神病院送りになってしまった、という壮絶な体験が、以前とさほど変わらないタッチでマンガになっている。なんかもう、笑うに笑えないというか、淡々とギャグマンガとして描かれている分、その裏の真実というのがいかばかりのものだったのか、想像するとちょっと怖いというか、でもマンガにする、ってのはこういうことなんだろうな、きっつい商売だなー、とも思いましたけど。

で、その辺の事情がもう少し詳しく読めそうなので、「comic新現実」も購入。こちらはぼちぼち読んでみます。

[F1] 初戦開幕 (22:21)

金曜日のフリー走行、一回目にいきなりリウッツィがトップに来たりして驚いたけど、二回目になるとマクラーレン、マクラーレン、ウィリアムズ、とまあ何となく安心する名前が前の方に並んでた。ま、まだフリーなのでこれで何かが決まるようなものでもないけど、ジェンソンとタクのポジションがやや後ろめで、かつその差がそんなに変わらないと言うのがちょっと気になるかな。なんでもフロントウィングの形状が違うものを使ってる、とか聞くけどその影響? タクの方に余計にエンジン温存指令が出てるとか? なんにしても明日の結果を見てみないとわからんね。

今日のフリーは走れなかったミナルディも、どうやら明日は走れそうだけど、これも後々揉めそうな感じはあるかも。まあ、今年のレギュレーションに合わせたクルマができてない、んじゃさすがのストダートもちょっと分は悪いかな。

[Books] comic新現実、と、吾妻ひでお (23:45)

どっちかというとこれは「本」の話になると思うのでこちらのカテゴリで。

で、まだそんなに読んでないんだけど、なんだな、これはつまりかつて編集者であった、んでマンガ原作者でもあり評論家でもある大塚英志が、「オレとはこういう人間なんだ」と世間に言いたくてしょうがないから作った本、という感じだな。で、マンガ誌の編集者およびマンガ原作者としての大塚英志に全然興味のない私としては、この本の半分以上は要らんスペースなのがちょっとつらい。それ以外のところでは吾妻さん特集があったり、みなもと太郎氏のトークが収録されてたり、保阪正康氏の連載があったりするんで、全部要らん、とも思えないあたりがまたつらい。この分量で税別933円はかなりコストパフォーマンス高いとは言えるんだけど。

とか言ってるうちにこの本絡みで2ちゃんの大塚スレ(サブカル板で探してね)が妙に賑やかになって来てたりするなあ。んー、大負けに負けて、もう一回ぐらいは買ってみようかしらね。

さて、吾妻ひでお特集がなければ買ってなかったこの本なんだけど、肝心の特集の方は、なんですな、「失踪日記」を買ってる人ならわざわざこっちを買う必要もないかなあ、と言う程度の出来だったな。せっかくの吾妻さんとの対談も、「失踪日記」に収録されている吾妻さんととり・みきさんの対談の後ではそないに新しいネタが明かされてるようにも思えないし、人が介在して何かが語られるのを読むヒマがあったら、当事者が自分の手で表現した作品から何かを読み取れよ、って気もするし。

基本的に大塚英志が吾妻ひでおをどう見てきたのか、に凄く興味がある人以外には大した価値はない特集、の様な気はしますな。

実はそこが結構重要なのかも知れないけど。

私は'70年代の終わりから'80年代を通じて、自分がいわゆる"アジマニア"であったと自覚している。で、彼が姿をくらまして、その後復活し、「クラッシュ奥さん」とか「銀河放浪」と言った作品を発表したのに触れたときに、自分の中で吾妻ひでおは終った、という感慨があった。ええと誤解のないようにお願いしたいのですが、「終った」は「吾妻ひでお」にかかるのではなく、「自分の中で」にかかるのですよ。今でも吾妻さんのマンガは好きだし、出てるのを見つけたら躊躇わずに購入する(でなきゃ『新現実』なんて買うかい)けども、もはや昔のように「今度は何をやってくるんだろう」とワクワクしながらページを繰ることはできなくて、凡百のマンガと同じ程度の批評眼でもって吾妻さんのマンガに接するようになってしまった、という感じ。

で、大塚英志はまだ、吾妻さんになにか特別なものを見出している、か、見出したいと思っているように、この本をぱらぱらと見てて思ってしまった。それは、吾妻さんを代表格とするマンガ家さん達の活躍が、大塚英志にとってキャリアの第一歩になったということに対しての、彼なりの仁義なのかも知れないし、彼にとってはまだ、マンガ、あるいはオタクシーンにおいて吾妻ひでおというのは無視してはならない文脈なんだ、という主張なのかも知れない。いま、その主張ができる大塚英志という人は、なんだかすげーな、とは思った。私は今、吾妻さんのマンガを読むことを止めないし、面白い、と人に言う(ホントに面白かったら)ことはするけれど、"吾妻ひでお"を一つのジャンルとして語ることはできなくなっている。昔はできた、と思うのだけれども。

何でもかんでも、ものすごいスピードで消費していくのがオタク文化だと思うんだけど、そのなかで吾妻ひでおは消費されつくしていないリソースと言えるのだろうか。私は'80年代前半、はじめてものすごい勢いで盛り上がったオタク・カルチャーによって、容赦ない勢いで消費された最初のリソースが"吾妻ひでお"だと思ってるんだけど、そうじゃないのかな。私の中では、吾妻ひでおってリソースは、すでに消費しつくされたものだと思っているんだが、どうなんでしょうね、良くわからんけど。

なんてことをだらだらだらだらと書いてる私自身が、いまだにどこかで吾妻ひでおに絡め取られているのかも知れない、とはもちろん思うわけですが。


2006-03-04 この日を編集

[TV] 定期視聴番組 (一日遅れ)

「ウルトラマンマックス」、「BLOOD+」。シャマー星人再び、なマックス(#36:イジゲンセカイ 幻影宇宙人シャマー星人 装甲怪獣レッドキング 電脳珍獣ピグモン 登場)はレッドキングのパワフルなバカッぷりが最高に楽しい。平成の御代に再登場したウルトラ怪獣の中では、こいつが一番の成功だったんじゃないだろうか。"凶暴だが頭悪い"の後半部分を強調したのがうまくいってます。造形も動きも良いし。

シャマー星人の新兵器は、生物を異次元に送り込む→生命体じゃないものには効かない→あれ、ビルが消えたぞ?? というのはまあ、見なかったことにしておく。マックスらしい、明るく楽しいエンタティンメントになってるんだから良いじゃない。このノリは好きですわ。金子修介にしては女優さんをキレイに撮る執念、みたいなのが少々薄味だったかも判らんけど。

本日のツッコミ(全2件) [ツッコミを入れる]

TUX [●レッドキングの生命エネルギーがビルに定着されちゃって…というオチに期待してたんですが、やっぱナントカギャラクシーを..]

rover [コバ君は生身の彼女さがさんといかんよなー。]


2007-03-04 この日を編集

[Oldbooks] 今日は一日古本屋 (23:49)

むう、たかだか30冊(まあ当店にやってくるご注文としては、こいつぁかなりの数ですが)を引っ張り出して、荷造りし終わるのにこの時間までかかってしまう、ってのはどうなんだ。んまあ30冊で1件、てのと1冊を30件、では当然話は違ってくるわけで、今回はまあその中間あたりなんで、なにかと時間はかかってしまったわけではあるが、それにしてももうちょっと、どうにか効率化したいもんではあるな。

こんなの絶対売れねえよなあと思ってた本が売れたのは少々嬉しいね。安いものだけどさ。

[TV] 定期視聴番組 (25:00)

「地獄少女 二籠」、「ひだまりスケッチ」、「銀河鉄道物語」、「獣拳戦隊ゲキレンジャー」、「仮面ライダー電王」、「Yes! プリキュア5」。曽根アンナさんの本名が分った「地獄少女」、その骨女をキレイに表現し切れていなかったんじゃないかなあと言う気がしてちょっと残念賞。「ひだまりスケッチ」は割と面白いことをいろいろやっててそこはちょっと面白い。「銀河鉄道…」はもう、あたしに松本零士ラブな気持ちがなくなっちゃってるんで、どうでも良いなあってところ。で日曜朝。

こっちもどっちかというと低調なんだけど、その中では「電王」が割と面白いかなあと言うところか。意外に芝居の出来るリョータロー君のおかげで楽しませてもらってる感じ。この先もライダー(というかイマジンのバリエーション)のフォームは増えるんだろうけど、そこをちゃんと演じ分けてくれるのなら、楽しみは尽きないかも知れない。割と応援してます。ライダーのデザインが揃いも揃ってトホホなのはアレだけど。

「プリキュア5」は、まあこれはこれで面白いんじゃないですか。てことで(何やらやり残しがたくさんあるような気がするんだが)寝る。


2008-03-04 この日を編集

[Day] 無事帰還 (22:02)

着いたその足と帰りがけの二回、軽く見舞ってきた。それなりに弱ってはいたけれど、まあまあ元気そうだったのでそこは一安心。姪っ子が知らん間に女子高生になってて、なおかつ少々腐女子風味に磨きがかかってた事に驚きつつ不安も感じたりして。

んまあ親父の病状そっちのけで、酒飲んで帰ってきたようなもんですが。

[Books] 司政官 全短編 (23:56)

司政官 全短編 (創元SF文庫)(眉村 卓) 眉村卓 著
カバーイラスト 加藤直之
カバーデザイン 岩郷重力 + WONDER WORKZ。
創元SF文庫
ISBN978-4-488-72901-1 \1500(税別)

宇宙に進出し、数多くの惑星を人類の植民地としてきた人類。今、その開拓の歴史は拡張の時代に一応の終止符を打ち、軍政による惑星支配から、官僚制による、より"民主的"な惑星管理への時代へと変遷を遂げようとしている。その最前線に立つのが、厳しく長い官僚としての訓練を積んだ司政官と、彼をサポートするSO、LQシリーズに代表されるさまざまなロボット官僚たちで構成された、司政庁であった…。

眉村卓のライフワークとも言うべき「司政官」シリーズの中短篇7編を、そのエピソードの発生した時代順に並べた短編集。

帰省のお供、行きの一冊目は日本SFの金字塔にして他に類をみない、"官僚"をテーマに据えた短編集。短編集とはいえ、中編レベルと言っても良い「長い暁」、「限界のヤヌス」も収録されているものだから、かなり分厚い一冊になっていて読み応えも充分。司政官制度の時系列に沿って短篇を再配置したため、執筆された時期が前後する事になってしまい、これがために作家のシリーズに対する気持ちの変化、みたいなものを追えない恨みのようなものはあるが、そこは解説やあとがきが充実しているから、そこで補完できるかな、というところ。

で、眉村氏ご自身のあとがきからも伺えるとおり、"司政官"というテーマは、このシリーズがまだシリーズとしてすら認識されていない初期の状態においては、あくまで設定上の彩りのひとつでしかなかったものが、司政官が現代社会における官僚そのものであることに気づいたところで、さまざまに話が拡がっていく可能性が生まれた、という事なのだろう。それ故初期の作品では、官僚制の理想論や矛盾に対する考察よりも、どちらかといえばファースト・コンタクトにおけるカルチャー・ギャップをどう埋めるのか、あるいは埋めないのか、といった趣のお話が多めになり、それがシリーズの執筆が進むに連れて、異星文明よりもむしろ、植民事業における官僚機構の事業推進において、何が障害となってくるのか、そしてその障害を生む大元は何なのか、といった部分への考察に重きが置かれるようになってくる。

もとより官僚制というものは、完成の域に近づくにつれて冗長な部分が排除され、それが却って硬直化を産み出すようなものであると思うのだが、異星に赴き、そこの先住民族たちの利益と、人類文明からの植民者たちの利益をともに保証し、さらにその双方の収支をあげていく、という事業は、その出だしの実現目標からして矛盾をはらんでいるわけであり、その矛盾をあらかじめ予想した上での制度導入だったのか、早晩破綻を来たす事が分かっていても、短期的には官僚の力を期待せざるを得ない事情があったという事なのか、なんて部分に思考を向けると、それはそのまま、しばしば批判されながらも持続している、現在ただいまの我々が目にしている官僚機構の抱える問題点に、いろんなところがリンクしている、とも思えてくる。優れたSFは未来を描きながら、同時に現在ただいまの我々の世界の問題点も、鮮やかに浮き彫りにしてみせる、と言う良い見本だな、と思わせられる。

そんな事を考えつつ、それ以上に印象的なのは、やはり日本SF第1世代、と呼ばれる作家たちの作品には、「描かない」事が産み出す「品」のようなものが感じられて、そのあたりの味わい深さ、ということになるだろうか。官僚が結構重要な役割を果たす日本SFというと、「エリコ」を思い出すんだけど、あれはあれでサービス満点(いやもうホントにね)で楽しいのだけれど、官僚という機構に思いを馳せさせる(それが最終的に読み手の中で形になるかどうかは別として)力、みたいなものに関して言うなら、どこか奥ゆかしく、一歩引いた描写を心がけている「司政官」シリーズの方に、より思考の振り幅みたいなものが許されているような気がするのだよな。最後の一線の決めつけをするかしないか、ってのは結構大きな部分のような気がするし、そこを敢えて読者にゆだねる、ってのは、ある意味読者に対してよりシビアに、本を読む姿勢を要求しているように思える。

そこら辺のシビアさが稀薄な私なんかは、どうしても最後の最後でムードに流れてしまうわけですが。

★★★★

[Books] ジャンパー グリフィンの物語 (24:31)

ジャンパー グリフィンの物語 (ハヤカワ文庫 SF ク 8-7)(スティーヴン・グールド/公手 成幸) スティーヴン・グールド 著/公手成幸 訳
カバー・デザイン ハヤカワ・デザイン
ハヤカワ文庫SF
ISBN978-4-15-011653-8 \705(税別)

段取り大好きグールドSF

初めて"ジャンプ"したのは5歳の時だった。それから両親は、ぼくのこの能力を悟られないよう、世界の各地を転々とし、幼いぼくにさまざまな生き残りのための技術を伝授してくれていた。明らかにぼくの存在を消し去ろうとする勢力が、この世にはあるらしいのだ。そうは言ってもロウ・ティーンのぼくにはまだ、事の重大さが完全には分かっていなかった。そしてそんなぼくの軽はずみな行動が、取り返しのつかない事態を引き起こす事になったのだ…

帰省のお供、2冊目。「ジャンパー」の映画化に乗って(なのかな)登場したもう一人のジャンパー、グリフィンの少年から青年へグローイング・アップしていく過程を描いた一種のスピンオフ小説。前書きでそのあたりの事は、著者本人が述べているとおり、最初の「ジャンパー」の小説世界ではなく、映画「ジャンパー」の方に密接にリンクした作品であるという事なのだそうで、本書を十全に楽しむには、映画を見る必要があるのかも知れない、が今のところ映画の方はあんまり食指は動かないなあ。

さて、

映画の原作、「ジャンパー」は本国での刊行が1992年、日本では97年に文庫が出ている。出た時に買って読んだのだけど、当時のログ引っ張り出してみたらば、序盤少々鼻につくが、全体としてはまあまあ、ジュヴナイルのお約束を押さえつつ、良い感じに楽しめる作品なんじゃね? みたいな感想を書いていた。まあ劇場の予告で「ジャンパー」と聞いて、すぐに小説を連想したんだから、それなりに印象は強い作品だったのだろう。ってほとんど憶えてなかったけどね。

そんな作品のさらにスピンオフものなわけで、しかも著者の前書きにもあるとおり、あくまで映画版とリンクする作品であるという事もあり、文庫版を出た時に読んだ身としては、あちこち「時代合わねえだろ」感みたいなものは感じなくもない。いきなり「ハリー・ポッター」の話とか出されてもね、ってな感じはあるのだよね。

ただ、この人の小説は、とにかく登場人物がやたら念入りに段取りを決めていくあたりの描写が面白く、それは実はこの人の日本での第2作目、「ワイルドサイド - ぼくらの新世界」の方で顕著になるんだけど、とにかく何かをしようと思ったら、そのために必要なものが何かを割り出して、それをどうやって入手して、みたいな流れにヤケにご執心で、そこを読むのが結構楽しかったのだけれど、その魅力は本書でも健在でそこはちょっと嬉しい。

真性ヒーローのデイヴィーに対する、ややダークヒーロー気味なポジションになるグリフィンゆえ、どうしてもお話は鬱展開側にシフトしてしまうのだけれど、著者グールドさんの、段取り重視な部分に久しぶりに再会できたような気がして、そこはちょっと楽しかったです。

★★★

本日のツッコミ(全1件) [ツッコミを入れる]

taoy@笹塚 [そうそう「司政官」とか適度に不親切なのが良いですね。 近頃の日本人作家の作品は親切すぎてそれ以上に拡がらない感じ。..]


2009-03-04 この日を編集

[Day] 昨日は…

わりとへらへら。作業自体は機材のバラしと搬出作業って事で、そこは結構「いえーい」な感じでドライバ片手に作業作業で小一時間で終了したんだけど、その後ヤマちゃんのクルマで三宮まで取って返し、16時前から立ち呑みで宴会→のんちゃんで焼き鳥、つーコースとったらば、立ち呑みの安酒が後から効いてきて20時過ぎにはすでに頭へろへろという情けない状態で。

精神的には満腹感があったんだけど、肉体的には空きっ腹状態だったんだろうな。そこに紙パックの菊正のヌル燗なんてものを流し込んだ日には、そりゃ酔いもどかーんと来ようってモンで。

少しは気をつけます。多分空振りの決意表明に終わるんでしょうけどさ。

[Books] 深海のYrr

深海のYrr 〈上〉  (ハヤカワ文庫 NV シ 25-1)(フランク・シェッツィング/北川 和代) 深海のYrr 〈中〉  (ハヤカワ文庫 NV シ 25-2)(フランク・シェッツィング/北川 和代) 深海のYrr 〈下〉  (ハヤカワ文庫 NV シ 25-3)(フランク・シェッツィング/北川 和代) フランク・シェッツィング 著/北川和代 訳
カバー写真 ©Stockbyte/Getty Images
カバーデザイン ハヤカワ・デザイン
ハヤカワ文庫NV
ISBN978-4-15-041170-1 \800(税別)
ISBN978-4-15-041171-8 \800(税別)
ISBN978-4-15-041172-5 \800(税別)

世界の海で不可解な現象が起きていた。北海では新種のゴカイが大量発生し、凍結した改訂のメタンハイドレートに穴を穿ち、バンクーバーの沖合いではホエールウォッチングを楽しむボートに向かって突然クジラたちが襲いかかる。フランスの三つ星レストランに納入された高級ロブスターはシェフの目の前で突如破裂し、最悪と言われる致死性の病原体をあたりに撒き散らかす。環境汚染の影響がここに来て限界に来、様々な事態が偶然発生しているのか? それとも何者かの"意志"が、一連の異変をコントロールしているというのだろうか。各地でばらばらに事態の解明にあたる人々の苦闘を嘲笑うかのように、事態はさらに巨大なカタストロフに向けて突き進んでいく…

買取物件からピックアップシリーズ、その6。本国ドイツでは「ダ・ヴィンチ・コード」などとベストセラーのトップ争いでしのぎを削った大ヒット作品なんだそうだが、「ダ・ヴィンチ・コード」とかと比べられてもいまいちありがたみが分らない訳なんだが(w、海ネタの日本軍のパニック小説を読んだこともあり、んじゃあ次は鉄十字の海洋パニックでも、って事で読んでみた。河内長野行き、という長丁場のお供も必要だった(まあ片道だけ役に立ってくれた感じですが)し。で、ベストセラーになるだけのことはある超大作ではある、と思った。

本作で著者シェッツィングは、"ドイツのマイクル・クライトン"等という冠がついたそうだがそれもむべなるかな。最新の科学情報に対する相当突っ込んだリサーチと、それを背景に語られる文明批評のパートなんかは、確かにクライトンもかくやと思わせ、さらにここに、ニーヴン&パーネルばりの大ディザスター描写も加わるとあってはお買い得感もたっぷり。かなりの大部にも係わらず、一気に読み進んでいける。

著者ご本人がかなりの映画好きと言うことで、映画ネタも随所に挟まれ、そこを訳者の方があまり上手に訳せていない(説明くさい文章が挟まってしまうのだね。いちいち「映画『スター・ウォーズ』の…」とかやらんでも良いと思うのに。分らんヤツは置いてきぼりぐらいの勢いで訳してくれて良いと思うんだけどな)あたりでちょっとリズム感が損なわれてしまう所があるのと、どうもシェッツィングさんは日本の捕鯨文化にかなり批判的な立場を取ってる人のようで、そこが少々残念だったりするし、終盤にもうひと声、読者をあっといわせて欲しかったような気はしないでもないんだがそれはそれ。やたら長く、しかし緻密に構成された小説を読む楽しみは存分に味あわせていただいた。大変結構でございました。

★★★★


2010-03-04 この日を編集

[Day] ぬあー

先日ちょっとネタにしたcoda-slider、どういう理由か良く分からんのだけど特定の環境で表示のズレが出ているようで。説明が要領を得ないんだけど、多分coda-slider-2.0を使ったところで、何かの理由で表示のズレが発生しているみたい。

どうもナビゲーション用のボタンのサイズが悪さをしているみたいで、全然確証はないけど規定のフォントをメイリオあたりに設定した環境で、サイズの辻褄が合わなくなってしまっているのかなあ、なんて(メイリオ、ちょっと横幅あるからね)。

とにかく今回、デザインが良く言えば無駄がない、悪く言えば余裕がないものになってるので、スライダのためのボタンをねじ込む余地を見つけ出せなくて大変困った。

結局position:absolute;で無理やり表示するようにしてみたけど、これ、大丈夫かなあ。もうちょっと考えたいけど、今「三つの敵か!!」(cv.古谷徹)状態なので、この辺でこいつは一度手を離れてくれないと困るんでね。

なんだか知らんけど妙に忙しいぞ。確定申告にも全然手がついてないぞ、ひい。


2011-03-04 この日を編集

[Anime] 定期視聴番組

「魔法少女まどか☆マギカ」。うああああ……。

キュウベエの正体はヴァルカン製ぬいぐるみだった、って事か。や、むしろパレインのナドレック的立ち位置、なのかしら。それもちょっと違うなあ。

待てやコラ、的セリフをつるべ打ちしてくるキュウベエ、ついに魔法少女というものは宇宙規模の人間乾電池として極めて有効な存在なんだよ、とまで言っちゃった。恐ろしいSFが深夜に展開しておるね(^^;)。

もはやどこに落ち着くのか、先が全く読めない状況でありますが、これはなんだろう、最終的に落ち着くのが「エンディミオンの覚醒」だったら、それはそれなりに納得は出来るけど、きっと後味は超ビターな物になるよなあ、と言う気はするな。

いろんな意味で目が離せませんけどね、これ。

本日のツッコミ(全2件) [ツッコミを入れる]

TUX [●「凄いと思たら宇宙人でした」ってあたりに、ちょっとだけドラゴンボール的反則感を覚えたですよ(笑) ●そして困った..]

rover [2ちゃんのまどかスレで、「9話は正しく藍と悠木の物語だったじゃないか」ってあってちょっと笑いました(w。]


2012-03-04 この日を編集

[Day] お仕事サンデー

週末からのお仕事の続き。土曜日にやるつもりだったものが諸事情で一日延ばしになったものが今日降ってきたって感じで、今日は一日お仕事三昧。土日のアニ特も途中までしか見てませんわ。

やってるのはとある企業のCMSサイトのスマホ対応バージョンの各種修正やら辻褄合わせやら。前にも書いたけどスマホの世界ってのはHTML5もCSS3もほぼ制限無しで使える世界って事で、実は今、HTML絡みで一番新しい情報を得ようと思ったら、スマホの仕事をやるのが一番良いって事なのかも知れない。

で、見てるんだけどあれですね、HTML5って言うのは、それまでの基本的に論文をいろいろな環境でそこそこ等しい見映えで見せるためのものだったHTML4(とXHTML1.1)から一歩進んで、積極的に「webコンテンツ」と言うものを見せるための記述ルールとして改めて整備され直したもの、と言うことなのだろうかね。文書をタイトルや見出しで区切るのでなく、ヘッダやフッタという存在を「アリ」ですと言う前提でコーディングしてもいいよ、と言う構造はこれまでになかった考え方なんじゃないかな。フォーム入力エリアに「こんな文章入りますよ」的な表現を実現するplaceholderなんてのも、論文主体な表現方法では重要度は結構低いもののままだったんじゃなかろうか。そういう、割に視覚的な方面での補強的な方面の拡張が大きいのかも知れない。

そんなこんなで入門編的にいろいろ「なるほど」と思いつつ仕事してたんだけど、こうなると今度はバーチャルじゃないチェック環境が欲しくなるよな。んー、やっぱスマホ一つ持っとかんといかんでしょうかねえ。


2013-03-04 この日を編集

[F1] 確かなことはわからない

ホンダ、マクラーレンにエンジニアを送り込む(F1通信)。「マクラーレンがホンダと交渉していることは公然の秘密である」ですか。

マクラーレン・ホンダ、とはまたなんとも知れん響きではある上に、今度はこいつに「ターボ」も付くんだよな。名前だけなら最強感満点なんですけどさてどうなるか。戻ってきたらそりゃうれしいけどね。

[Anime][SpFX] 定期視聴番組

「ジョジョの奇妙な冒険」、「リトルバスターズ!」、「八犬伝」、「D.C.Ⅲ」、「獣電戦隊キョウリュウジャー」、「仮面ライダーウィザード」、「ドキドキ! プリキュア」、「マギ」、「問題児たちが異世界から来るそうですよ?」、「ささみさん@がんばらない」。

土曜深夜は割と低めで安定傾向。日曜朝はなかなか楽しい。「キョウリュウジャー」ジャンプで飛ぶ距離が今までのどのシリーズよりも遠いよね。あと、全体に速い感じもちょっと新しい感じがする。剣戟もアジアンテイストで格好良かったし、ピンクの人の足の上がりっぷりもステキでしたわ(w。「ライダー」はお祖母ちゃん編終了。うん、まあ。ファントム側の事情が相変わらず呑み込み辛い気がするなあ。「プリキュア」は、今のところいまいち弾けてくんない感じ。

「マギ」は白龍君が突然ヘタレるところはちょっと面白かったけど、その後のアリババ君の説得のどこがそんなに白龍君の心に刺さったのか、良くわからんかった。

月曜深夜。「問題児…」はながらで見てるもんだからキャラをちゃんと判別出来ない分、見ていても「この人誰だっけ?」感がハンパねーっす。「ささみさん…」は、やっぱり話よく見えんけど、荒ぶるハナザーさんがikry

「ひだまり」、ヒロ紗英卒業編が製作されるんですね。そこで終わるのが一番美しいとは思うけど、それ地上波で見れるのかなあ。そこだけが心配じゃ。


2014-03-04 この日を編集

[Books] 戦いの虚空 老人と宇宙 5

戦いの虚空 (老人と宇宙5)(ジョン・スコルジー/内田 昌之) ジョン・スコルジー 著/内田昌之 訳
カバーイラスト 前嶋重機
カバーデザイン ハヤカワ・デザイン
ハヤカワ文SF
ISBN978-4-15-011924-9 \1200 (税別)

ペリーらの活躍の結果、コロニー連合に搾取されるばかりの立場からの脱却を果たした地球。それはコロニー連合にとって、豊富な兵士の供給先を失うことになる。はるかに進んだ400の星間種族の連合体、コンクラーベにあって技術的にも戦力的にも不利な立場にあるコロニー連合にとって、地球の老人達をサイボーグ化し、強力な兵士として再生させるCDF(コロニー連合軍)の存在は生存のために必要不可欠。それが絶たれた今、コロニー連合の余命は30年に満たないだろう…。

そんなコロニー連合上層部の悩みをよそに、CDFの技術士官、ハリー・ウィルスン中尉はコロニー外務省の外交団、アブムウェ大使の一行に技術顧問として随行し、日々ロクでもない任務に向き合う日々を送っていたのだが…。

構成的にいろいろ凝っていて、訳者の内田さんのあとがきにもあるとおり全13話、一回目と最終話は前後編となっている、というわけで、二時間スペシャルを最初と最後に配した、ワンクールもののTVドラマを連想させるような構成になっている。ここで展開するのは背景としては結構危機的な状況にある世界で、少々ひねてはいるが有能な主人公が、さまざまな騒動に巻き込まれ、それを持ち前の能力や機転、後は偶然の助けで無理筋の任務を次々と(それなりにおもしろおかしく)こなしていくうちに、背景になっている危機的状況の解決のキーになっていくかも知れない、ようなお話。まあ正しく連続テレビドラマのノリと言えるかも知れない。で、そのテレビドラマの背景になっているのは「老人と宇宙」シリーズの世界観、と。

ここまでの「老人と宇宙」シリーズのノリよりは、先に読んだ「アンドロイドの夢の羊」に近いか。厄介な騒動に巻き込まれた主人公が、その困難を捌いていく様を軽いコミカル・タッチで描いていくようなお話。それぞれのエピソードはミステリ風味あり、ハードSF風味あり、ユーモア、スラプスティック、ちょいとペーソス多めのヒューマンドラマとまんべんなくいろんな味も配されて、どれもちゃんと面白く出来上がっている。そういう意味では文句なしの筈なんだけど、なぜか読み終わったときに大満足、とは言えない気分になっているのが不思議なところ。

不満の一点は本書がこれできれいに完結してなくて、いろんなものが納得できないまま放り出されてしまってる、ってところにあると思う。で、これはまあ続きやるならやってくれや、で済む話なんだけど、もう一点考えてることがあって、それは必ずしもこの本固有の問題とは言えんのではないか、って気もしているんで、どうしようかな、それについては改めて書きますか。

あのね、この本は、これはこれでとっても面白いんだよ。そこは保証します。その上で、何ともいえん割り切れなさも感じた本だったのね。そこは別項で。

★★★

[Books] 「本を読む」ということ

続きです。感想とはちょっと違うので項を改めて。

本を読む、ってなんだろな、って思ったときに、それって本の本体を見たときの、こちらの覚悟みたいなものから話は始まるんじゃないかな、って気がして。「いさましいちびのトースター」と「啓示空間」では、その本を手にした時点で本を読むときの覚悟というか気構え、みたいなところにそれなりの違いが生じるんじゃないかと。

何と言うかね、見た目のボリュームってそれなりに読み手に与える印象の差、みたいなものに違いができて、で、それが結構本を読む、って行為の楽しみの一つとも言えるんじゃないかと思うんだ。ぶっちゃけ「分厚い本を見たらこっちも覚悟するよ」ってこと。

650ページオーバーの「戦いの虚空」、これは「アンドロイドの夢の羊」より100ページボリュームがある。これだけの厚さの本を手にしたら、読むこっちは勝手に、これはかなりずしんと来るお話を読ませてくれるのだろうな、って期待をしてしまうのだよね。だけど「戦いの虚空」って本は、感想で書いたとおり比較的ライトなお話を集めた結果「厚くなっちゃった」本なの。で、ここに自分は何とも言えんがっかり感を持ってしまうのだった。この厚さでこの程度の読後感かよ、と、ね。

ただここでふと思ったことがあって、これ、紙の本で読んだら「(物理的に)重い割に(内容は)軽いなあ」と思うものが、Kindleなどの電子書籍で読んだら、物理的な重さの問題は無い話になって、(物理的に)軽いデバイスを利用して、内容的には軽いけど、それなりに量のあるもの、をストレス無く読める環境ができたから、こういうのもアリなんじゃね? って状況ができてしまった、ということなんだろうか、と。

簡単に良いか悪いかを決めつけられるものではないと思うけど、自分はまだ、本を手に取ったときの重さを、その内容の重さに関連づけて読んでいきたい気はします。「戦いの虚空」は、手に取った重さと読んだ内容の重さのバランスが、自分にはどうにも納得できなかった、って事なんですね。

本日のツッコミ(全4件) [ツッコミを入れる]

taoy@笹塚 [あー、スコルジーはその感じがありますねぇ。厚みに深さが伴わないという。私が「戦いの虚空」を読んだのはけっこう前なので..]

rover [面白いんですけどね。本になったら印象結構違う、って事もあるんだなあと思った事でした。ミエヴィルもバチガルビも溜まって..]

taoy@笹塚 [ですねぇ、「(紙の)本」という形そのものにも意味を見出してしまうということかもしれません。あ、ヴィジョルドと言えばこ..]

rover [あー、ヴィンジも出てますねえ。割と苦手なんだよなあ(^^;]


2015-03-04 今日は(ピクセル的に)長いよ この日を編集

[web] おーい、でしたさーん

サイトが消えてるんだけど店仕舞いされちゃったのかしら…。自分が模型作らなくなっちゃった(下手にピースとか吹けないから…)んで、上手な人の作例をみるのが楽しみだったんだけどな。復活して欲しいっす。

[Day] 申告するにも道具がいるよ

かるがるできる青色申告2015 気がついたら2004年版の弥生ちゃんをずーっと使ってたんだった。さすがにそろそろ新しめな申告用ソフトを買っとこうと思ってソフマップまで。ポイントが6000円ぐらい貯まってたのでその範囲で買えるヤツがあれば、てな算段で。基本的に領収書やらなんやら打ち込んで、ひととおりの数字が出たら、あとは国税庁のサイトで正式な書面作ってプリントアウトして、申告会場のバイトくんに書面を叩きつけるのが慣例なので、あまり凝ったソフトは必要ないの。

ってことで見つけたのはこれ、「かるがるできる青色申告2015」、3800円。あとワゴンセールで8GbのSDカードが740円で売られてたんでそいつも購入。ポイントの範囲内で収まりましたわ。

そろそろちゃんと領収書に向き合わなくては(^^;。

[Day] STYLUS 1sで撮ってみた

せっかく出かけるんだから、STYLUS試してみようということでいろいろ撮ってみた。基本プログラムモードにお任せ、撮った写真はカメラに付属してた画像処理ソフトで縮小してみたです。Photoshopに食わせてみたら、微妙に色合いが変わったように思えたので。つことで湊川公園。

湊川公園

次、ハーバーランドのモザイクのあたりからポートタワーを。

ポートタワーその1
ポートタワー アップ

ポートタワーの近所に係留されてる屋形船的な何か

画像の説明

メリケンパーク方面

メリケンパーク
オリエンタルホテル

ハーバーランド側

ハーバーランド

ズームで寄ってみたら、向こうのデリックのかすみ具合と前の街灯のくっきり具合のコントラストがちょっといい感じ。

ハーバーランド ズーム

お船

お船

最後はいつもの。これだけ絞り優先(F3.5)で。

ぷはー

全体にワイド側、広角レンズ特有の画面の四隅が少しびみょーんと引っ張られる感が少ない感じ、はあるかもしれない。まあ28mmだから、コンデジ的には標準レンズに近いものってことになるのかな。あと、ポートタワーのアップとかでも感じたけど、どっちかというとかっちりしたものを撮るのが得意なのかも判らん。次はRAWで撮って現像で遊ぶとか、特効付き撮影とかも試してみましょうかね。とりあえずさわるところがたくさんあって、すんげー楽しいっす(^o^)。


2018-03-04 この日を編集

[Day] 申告作成

おおむね完了。青色申告の方はまあ問題なし。今年は高岡の実家を売却したのでそれをどうするか、ってのが問題だったんだけど、まともにやったら課税分ができちゃうんだけど、考えてみたら前もって税務署から送られてくる、不動産は売却したけど利益はないよ申告のハガキを出したらそれでええんじゃないかってことになって(妹からのショートメッセージでもそこらに言及はあった)、まずはそっちを出してみようかってことでひと段落。まずはそっち試してみようかってことで。

それ以外は一通りできたんで、少し様子見てから提出しちゃいましょうかね。 


2019-03-04 この日を編集

[Day] お仕事再開

ユキちゃん仕事。なにせ2か月もシカトしてたんで、手順を思い出すのにちょっと戸惑ったぜ。とはいえSkypeチャットでスタッフに詫び入れて、ぼちぼち復帰していく所存です。

[Books] 星系出雲の兵站 3

星系出雲の兵站 3 (ハヤカワ文庫JA)(林 譲治) 林譲治 著
カバーイラスト Rey.Hori
カバーデザイン 岩郷重力+Y.S
ハヤカワ文庫JA
ISBN978-4-15-031358-6 \820(税別)

何手先まで見てるのか

準惑星天涯の軌道エレベータ要塞攻防戦において大敗を喫した人類コンソーシアム。敗戦の責任を取る形で職を辞した兵站総監、火伏。ここまでの辣腕ぶりで少なからず敵を増やしていたこの職の後任に彼が選んだ人物は、どうかすると地味な印象の吉住大佐。出雲星系がガイナスとの戦いに勝利するには、やや停滞気味の壱岐星系の軍事システムを効率的に変えていかなければならない。やや過激とも思える火伏の外科手術のあとには、穏当で効率的に進んでいくシステムの維持。吉住というキャラクタはその任に最適だったのだ。
一方出雲星系では、強力なガイナス艦隊に対して強力な一撃を加えるための新兵器の開発が進行していた…。

シリーズ第3弾。負け戦の後始末も一つの戦略として捉える火伏は、いったん表舞台を退いたあとも次々と手を打っている、または彼の構想どおり、部下や同僚たちが動く事になっていく。それは強制ではなくて、もっとも理にかなった戦略だから。一方で5星系ではもっとも外郭に位置する壱岐星系では、中心星系たる出雲星系との力関係の均衡化に向けて、いくつかの有力家系の覇権争いが進んでいる。

さらにさらに、天涯奪回のために危険な強行偵察任務に赴いたチームが見たものは、とかまあいろいろと要素が詰まってる。SF的な話だと、1巻のラストでガツンときたショックに対してのディティールの補強、さらには前述のラストのある意味対比となるようなラストシーンを用意しているあたりは、さすがと思う。

ミリタリSFとしての面白さもたっぷりある。まさか平成も終わろうってこのご時世に「原子熱線砲」なんて単語を目にする事になろうとは(w。さらには一種の経済面でのパワーゲームなんてのもあってサービス満点だ。

と言うわけで大変楽しい1冊でした。それだけに特定の登場人物の無双ぶりと、同じく特定の登場人物の冷遇されっぷりがちょっと気になってしまったかも知れないな。具体的には火伏さんとダニエル君なんですけどね。まあそのあたりは実際に読んでいただいて(^^;

★★★

[Day] うーん……

晩飯食ったあたりでカミさんからショートメッセージ。血液検査の結果が思わしくないので、人工透析のタイミングを急遽今週から開始しなくてはならなくなった、と。つきましては治療についての説明を明日やりたいので病院まで来てくれ、と。

うーむ、日曜日に顔出した時も自主練途中で切り上げたりしてたので、やや調子が落ちかかっていたのかな、と今になって思ったりもしてる。

にしてもいきなりの透析って事だけど、どうなるんだろう。血液透析の場合は前もってシャントを作らないといけないんだけど、そんな暇はないよね? 腹膜透析になるってことなんだろうか。従姉妹殿の話ではシャントを介さなくても血液透析を行う手はあるらしいので、そちらで行く、ってことなんだろうか。まあ明日、倅と一緒に出頭しますよ。

気弱になったらいかんのだけど、さすがにちょっと辛いな、って気はして来ちゃいますね。


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  • 2019-03-05
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  • 2019-03-04
    • 1. お仕事再開
    • 2. 星系出雲の兵站 3
    • 3. うーん……
  • 2019-03-02
    • 1. ひさしぶりに街に出た

一味違うミリタリSF

これは、すごい…

甘くないぜえ

今風、とはこういうこと…なのかなあ。

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