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2ちゃんでWhois、なんてものを教えてもらって早速テストしてみると、Reverse IP: Web server hosts 993 websites
などというすばらしい結果が。えーと、これはつまり一台のサーバマシンに993個のサイトがぶら下がっているよ、と? よーそんなんで動いてるもんだ…って感心してる場合やありませんがな。今から解約するとなると、無駄に半年分の12000円を振り込んだ上で解約手続き、って事にならざるを得ないんだけど、それもやむなし、なのかなあ。貧乏なんでもうちょっとだけ様子を見ようかなあ、うーむ困った。
神林長平 著
カバーイラスト 水玉蛍之丞
カバーデザイン ハヤカワ・デザイン
ハヤカワ文庫JA
ISBN4-15-030733-4 \600(税別)
認可さえ受ければ泥棒でもヤクザでも、ほとんどあらゆる職業に就く事が可能なこの国で、野勢兼太が選んだ職業はボランティア斡旋業者。だけど現実には斡旋業は閑古鳥で、兼太はほとんど街の便利屋と化している毎日。頼りない兼太のかわりになんとか事務所を切り盛りしている良子だったが、ある日突然自分の暮らすアパートからの立ち退きを言い渡される。かなり羽振りのいい公認ヤクザたちから恫喝されて一瞬はひるんだ住民たちだったが、おいそれと引き下がるわけにも行かない。なんとか対策を、と住民全員が集まっての対策会議が持たれるがそこは根がおおらかな住民たち、シリアスな会議のはずがいつしか単なる宴会に様子は変わり、どんちゃん騒ぎが繰り広げられるその最中に………妙な生き物が一匹、紛れ込んでいたのだった。
これも元は光文社文庫から刊行されていたもの。当時は読んでいない、はず。「ルナティカン」「太陽の汗」「迷惑一番」は光文社版が出土してるんですけどね。軽妙洒脱、かつその裏に妙に意味深なものを潜ませる会話のおもしろさ、どこか"欠けてる"キャラクターたち、それから猫、というわけでこれは紛れもなく神林SFの必要条件を満たした一作。その上でいくつかの「敵は海賊」や、「今宵、銀河を…」などで見られる、スラプスティックの対極に、きわめて研ぎ澄まされたメカニクスの描写がある、ってあたりが神林SFの魅力の一つなんだけど、本作ではそれがない。あらゆるものが欠けっぱなし、というか、あらゆるものがしっかり何者かの手であらかじめ満たされてて、そのことが逆にその中にいる者たちから何かを少しずつ欠いていってしまってる、そんな世界のお話。
一見何のへんてつもなく、穏やかに日々が過ぎていく日常に突然紛れ込むエイリアン、なんだけど、ここではその突然の闖入者は、実はたいした騒動をまわりに引き起こす事はない。はじめからどう見てもおかしなモノは、おかしなモノ、としてしまえばそれで済む世界。それより問題なのは、何かがおかしいはずなのに、全てはおかしくないのだ、と誰かによってあらかじめ設定されているこの世界での日常を、どうやりくりしていくかなのだ、ってあたりでかなり毒気が効いている。埒もないしゃべくり漫才を漫然と聞いていると、突然「あ、でもそれってすごく怖い事なんじゃない?」と、急に背中がひやっとするような、そんな小品ではありました。カバーはいさましいちびのイラストレーター嬢の手になるもので、これはこれでいいんだけど、何だかこの話、ゆうきまさみがコミカライズしたらかなりおもしれえもんになるんじゃないかな、などとふと思ったです。
(★★★)
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[親切]、光文社版イラストはたしか いしかわじゅん だったっすよね。このへんtaoy氏なら分かるかな?
いしかわじゅん だったんですか? そりゃまた微妙な(^^;)…
これって神林版「メゾン一刻」って感じがしました。