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朝日の朝刊で読んでちょっと笑っちゃったんだけど、webでも読めますな。古賀氏の学歴疑惑が火種、議員は自分の経歴に疑心暗鬼に(asahi.com)。向こうの学校は9月から新学期でしたか。してみると夏には卒業出来るから、大あわてで日本に帰ってきて就職活動に入る、というパターンも多い、のだそうで。うーん、あんたは勉強しに行ったのか、単にアメリカの大学に行ってたという印が欲しかったのか、どっちやねんという気もするが。事情は分からんでもないがちょっとさもしい感じもしますわね。
とはいえこれに対する"とある与党議員"の発言が、「民主党にはあと2、3人いる。攻める好機だ」
つーのは輪をかけてさもしいのう、と思えてしまう訳なんだが。私らこんなヤツばっかり選んでるんですな。
ロイス・マクスター・ビジョルド 著/小木曽絢子 訳
カバーイラスト 浅田隆
カバーデザイン 矢島高光
創元SF文庫
ISBN4-488-69811-5 \760(税別)
遺伝子操作により男だけが住む惑星アトス。今この星では、その特殊な文明を根幹で支える卵子培養器が長年にわたる使用により疲弊し、新たな生命を産み出すことが困難になりつつあった。急遽他の惑星から新しい培養器が購入されたが、到着したのは人間の物ですらない卵巣まで混じった全くの廃棄物の寄せ集め。どこでこんな手違いが起こってしまったのか…。事態を重く見たアトスの評議会は、青年医師イーサンに大使の肩書きを持たせ、事態の解明のためクライン・ステーションに送り込むことを決定する。
いまだ見たことのない、男と女が共存する巨大宇宙ステーションに到着したイーサンだったが、到着早々トラブルに巻き込まれてしまう。そんな彼の危機を救ったのは、デンダリィ傭兵隊の制服をきりりと着こなした美女、エリ・クイン中佐その人だった…。
これまでは「アトスのイーサン」と紹介されてたヤツがこれ。"ヴォル"シリーズの主人公、マイルズ・ネイスミス(=マイルズ・ヴォルコシガン)の忠実にして有能な副官、エリ・クインがマイルズから極秘の任務を与えられ、単独で行動するというシリーズ番外編。ただし主人公は男だけの惑星に生まれ育った産婦人科(あ、婦人じゃないなあ)医師、イーサンのほう。女性という存在が男を堕落させると信じた"父祖"たちによって女性の存在を排除され、卵子培養器による一種の人工授精のシステムにより、男だけが暮らす惑星から、いきなり雑多な男女が往来する巨大宇宙ステーションにやってきた彼。本人は潔癖な暮らしを送ってきたと信じているのに、まわりからは変態ホモ野郎(ホモ・セクシュアルが変態野郎だ、と言っているのではありませんよ、念のため)扱いされてしまって当惑する、なんてあたりの描写はちょっとおかしくていい。ある意味おぼこい青年が、やる気満々の美女の冒険に巻き込まれ、その過程で出会った美青年にときめいて、さあ肝心の冒険の結末はどうなる、みたいな肩のこらない娯楽作品に仕上がってる………ってなんか筋だけ書いたらこれ、ほとんど青池保子の世界ではないですか(^^;)
ま、そこはビジョルド、ここに高度に発達した遺伝子操作技術を背景にしたSF的アイデアが持ち込まれていたり、シリーズの強みである「おや、こんなところでそのお名前が」的なくすぐりなんかも用意されててさすがに手慣れたものではあると思うのだけれども、どうもなあ、個人的にはクイン中佐ってこんなヤな女だったっけ? って印象ばかりが先に立ってしまうのだけれどもね。このお話で彼女がやってるのは、世間知らずのお嬢様にこっそりと仕掛けを施して自分の任務に都合のいい囮に仕立てる、てことなわけで、で、そのおかげでイーサンはかぶらなくてもいいトラブルに見舞われ続けているのに、どう見てもそのことに対して彼女、心から悪い、なんて思ってないように見えちゃうあたりで、あれぇ? って思っちゃうんだよな。こんな人でした? クイン中佐って。
面白いし、男だけの惑星が誕生する陰で真に重大な使命を果たした者が何だったのか、がちらりとほのめかされるラストもいいんだけど、そんなわけでキャラに思い入れがしにくい、ってあたりがちょっと残念だったか。マイルズのおとっつぁんやおっかさんの話は、マイルズ不在でも充分楽しめたのだけど、クイン中佐はまだ、そこまでキャラが立ってなかった、て事なのかな。いやもう男衆が軒並みかわいそうでねえ。かといってクインそっちのけでヤオイスキーな方向に爆走されても困ってしまうのだけれども(w 。
(★★★)
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