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というわけで本日のTSUTAYA西鈴蘭台店の一角。ニョカーンが盛大に並んでますよ。もうそろそろ次の毒が出ようってこの時期に、一体何考えてんだか。あ、もしかしてTSUTAYA各店で売れ残ったニョカーンが全部西鈴にまわされた、とかそういう事情でもあるので?
そういえば温帯、別冊宝島か何かで「グイソは全200巻」って言い切っちゃったんだっけ? なんだかねえ。年6冊ペースでもあと18年か。さすがにそこまではつきあえねえなあ。一応100までは頑張って(頑張らなあかんのが情けない)つきあうけどさ。
ブルース・スターリング 著/小川隆 訳
カバーイラスト ささきすばる
カバーデザイン 守先正
ハヤカワ文庫FT
ISBN4-15-020353-9 \660(税別)
集中的な隕石衝突によって地表深くえぐられた巨大クレーター。その底には辛うじて呼吸可能な大気がたまり、かつての隕石衝突によって産み出された"塵"が海となっている惑星、水無星(みなほし)。塵の海には"塵鯨"と呼ばれる巨大な生物が棲み、その塵鯨からは通称フレア、正しくはシンコフィーネと呼ばれる一種の麻薬が精製される。人生に倦んだ僕、ジョン・ニューハウスがふらりと立ちよった惑星は、そんな星だった。フレアの売人をすることで知り合った幾人かの仲間たちと、結局退屈な毎日をこの星でも送っていたジョンだったが、ある日<連邦>によって、フレアは違法の麻薬と宣言され、その精製も販売も完全に禁止されてしまった、と言うニュースを知る。こうなってしまっては自分の手で、フレアを調達する以外に方法はない。仲間たちに無理矢理押し切られる形で、ジョンは一隻の捕鯨船に乗り組み、塵鯨を求める旅に出ることになるのだが…。
1977年、ブルース・スターリング23歳のデビュー作。後の「スキズマトリックス」や「タクラマカン」などで味わえる"エッジ"な雰囲気はまだなくて、かわりにこの本に満ちているのは、執拗なばかりに丹念に描き込まれる異世界のディティール。深いクレーターの中以外には生物のいない惑星、そのクレーターにあるのは水ではなく塵をたたえた海、塵の海に棲む"魚"たち、水無星にやってくる異星人たち。ひたすら「世界」の構築に情熱を注いでいるように見えるこのお話、確かにSFよりもFTの範疇で語る方がよりふさわしいお話なのかも知れないな、と思った。大野万紀さんは、これは正しくSFである、と書いておられるけど、うーんどうだろ、私はそこまで言い切れないなあ(でも若い頃のディレーニイを思い起こさせるような華麗な小説だ
ってのは私もそう思ったですよ)。
たとえば異世界を緻密に描いて、かつそれを踏み台に「種」について考察してみる(「闇の左手」な)、てなお話だったらそれは正しくサイエンス・フィクションだと思う。異世界を緻密に描き、その生態系にまで考察を加え、そこに組み込まれて生きる人々の姿を描く(「砂の惑星」な)、てなお話ならそれも正しくサイエンス・フィクションだ。んでも、緻密に構成された異世界を主人公が旅して終る、お話はどうだろう。それをサイエンス・ファンタシィ側に組み入れてもまあいいんじゃないかな、とも思うわけです。えー、ネットの友人であるたおさんの名言を借りるならば、「意識が外に拡がるSFが良いSFだ」と言うわけで。20代前半にしてここまでの異世界を作り上げたスターリングの腕前には驚嘆するけど、うーん、「いやこれはいいSFだったー」と言うところまでは行かなかった、てな感じでしょうか。
まあね、この辺、あまり強く主張しちゃうと、んじゃあ「パーンの竜騎士」はあれはSFに入れといてええんか、とか、ムアコックのチャンピオンたちはSFなんかい、とか、突っ込まれどころががんがん出来そうなんで私も困るわけですが。訳者、小川さんは20年かけてようやく本書の訳出を果たしたそうですけど、確かにサイバーパンクの大物作家の一人、と言うイメージが出来たあとで本書をSFに入れて刊行するのは、ハヤカワ的にちょっと躊躇してしまうところが多かった、ってな事情でもあったんでしょうかね。あ、お話そのものは「白鯨」をベースにした、ちょっと切ないラヴ・ストーリィの側面もあって、楽しめましたですよ。キャラクタの描き分けなんかは、まだちょっと甘いかな、と思うところもあるにはあったけど(偉そうに)。
(★★★☆)
アレゲなサイトで知った、ATOK15/16に外部から操作できてしまう脆弱性と言うニュース。ふうむ、もう一週間も我慢すればATOK17がやってくる訳なんだが、やっぱパッチあてといた方がいいのかしらね。
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洗い水は二回使ってます?(^▽^<br>うちは偶に濯ぎ水も使い回し・・(悲哀)
おおっ、とてもそんな高度な技は使えませんよ、ウチの洗濯機は。何たって倅より年上なんだから(w。<br>一応一発目の洗濯にはお風呂の残り湯を使用しておりますが…。
臭いそう…。
え、お風呂の残り湯が? それともニョカーン? (w