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あまりに世間の流れから取り残されるのもなんなので、模型雑誌の購読を再開する事にする。当面は「モデルアート」だけ。んでそのMA誌6月号、特集は艦船模型の迷彩塗装。キットをスキャニングしてラインをIllustratorでクリンナップした画像をカッティングプロッターに送って、ボラードや波切り版みたいな、甲板上の細かい突起だけを塗装可能な状態にしちゃうマスキングシートを作る、って記事で少々驚く。いや、そこまでやるかーってことで。確かに艦船ちゃんにおけるあの細かいぶつぶつ、塗装すんのは面倒だけどもさあ。そこを省力化するのに、こんだけの金額つぎ込む度胸はねえよなあ。サークルとかでお金出し合って買う、なんてな手はあるかも知れないけど。
それにしても、パソコンでデカールが作れるようになったときにもへぇー、と思ったもんだけど、特注マスキングシートなんてものまで自宅で作れちゃうご時世なんですなあ。すごいね。
一時作例の質がかなり落ちてたMAだけど、久々に買ったらそっちの方はかなり改善されてて一安心。SWEETの零戦やOKUNOブランドの三菱ジープの記事なんかもあって、購読復帰第一冊目はなかなか楽しい本になってた。タミヤのウィリス、ストックあったよな。OKUNOジープ作ってみようかしら。MAT仕様とかで(w。
ダグラス・リーマン 著/高沢次郎 訳
カバーイラスト 野上隼夫
カバーデザイン ハヤカワ・デザイン
ハヤカワ文庫NV
ISBN4-15-041060-7 \960(税別)
ドイツによる英国侵攻の危機はひとまず遠のき、連合軍は今、逆にヨーロッパ大陸に向けてその大軍を動かそうとしていた。だが、英国は依然、とても安全であるとは言えない状況下にあった。次々と敷設される機雷群、その中には航法の誤りなどで海ではなく地上に落下したものもある。そしてそれらの不発弾たちは、実に巧妙な機構を持った恐るべき兵器のままなのだ。乗艦を失った元潜水艦長、デイヴィッドが赴任した爆発物対策班とは、それら、危険な爆発物の処理の専門家集団。極度の緊張を強いられる不発弾処理チーム、敵の攻撃の危険も潜む掃海活動と機雷敷設に当たる小艇のクルーたちと共に、デイヴィッドは困難な任務にあたる。そんな彼らの前に、さらに危険な敵の新兵器が姿を現わそうとしていた…。
マインスイーパーなら失敗しても舌打ちすれば済むけれど、これは現実に、機雷と戦う男たちの苦闘を描いた物語。地雷がそうであるように、機雷もまた、単純に触れたらどかんと大爆発するものから、極めて巧緻な機構を持ち、味方が油断したところで大損害を与える(船の数をカウントしてて、何隻か無事に通してから爆発する、なんて機雷もあったような気がする)ように作られているものな訳で、敷設された側としては、危険を取り除くのと同時に、新しい機構が組み込まれた爆発物であれば、その情報はなんとしても手に入れたい。そのために少数の専門技術者たちが登場する。そんな、地味だがもしかしたら一般兵よりも死の確率が高いかも知れないような部隊の男たちの苦闘ぶりを、リーマンにしては割と淡々としたタッチで描いた作品。実際に敵を見て、それと戦う、と言う事が極端に少ない兵士たちの戦いだけに、その描写がやや地味目になるのもしかたのないところと言えるのかも知れないが、そこを差し引いてもこれ、海洋冒険小説の達人、リーマン(=アレグザンダー・ケント)の作品としては少々辛い点数をつけざるを得ないかなあ、というところ。
本作品は前述の主人公、デイヴィッドとその部下で、小型艇を駆って機雷敷設などの任務に従事するクリスと言う若者、それから新任の士官マイケルと、長くコンビを組んできた上官を失った若い兵士ゴードンの新造チーム、という三つの主要な登場人物たちの物語が並行し、時に交差する形でお話が進むのだけれど、残念ながらここのお話のクロスがうまくいってないように感じられる。デイヴィッドを要に、片方でクリスの物語、もう片方でマイケルとゴードンの物語が、並行したり交わったり、時には複数の物語であったものが一つのお話になったりして進んでいって欲しいんだけどそこら辺がどうも弱いのね。三つのお話が適当に入れ替わり立ち替わり現れる、様な印象しかない。吹けば飛ぶような小船で危険な任務を遂行するクリスとその部下、もしかしたら手に負えない新型機雷かも知れない代物に、ほとんど徒手のみで立ち向かわなければならないマイケルとゴードン、共通の上司であるところのデイヴィッドと彼らの間に、精神的な絆が形成されるような描写が決定的に不足していると感じる。故に主人公に感情移入できないのでした。
クリスのエピソードとマイケル・ゴードンコンビのエピソードの方はそれなりにいい話になりかかってただけに、主役をデイヴィッドにしたのは失敗じゃなかったのかなあ、と、そんな感じ。今回はお薦めしかねる出来、だな。
(★★☆)
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ペパクラのほうでちょっと話題になってるんですが<br>この辺なら手が出ない金額ではないかも。カッティングマシン。<br>http://www.takasu.or.jp/~kazu/craftrobo.htm<br>まあ、私は貧乏なんで買えませんが。<br>ちなみに今、黒鮫号作ってます。
●うわ!これ欲しいッ!…ってMacには非対応ですか、トホホ(真剣泣)
あー、この価格だと行っとけー!って人は多そうだ。これ、精度はどんなもんなんでしょうね。<br>…ってこれでも今のオレには高額商品なんだけど(つoT)