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先日半額で購入したアーコフライブラリー Vol.1、そろそろ楽しませてもらうべえとプレイヤーに放り込んでみたら………全然同期取れねえよ。見れたもんじゃねえよ。なんなんだよー。
うーん、そういえば先日従姉妹殿から借りたDVDもおんなじ現象起きてたんだよなあ。パソコンの方ではちゃんと鑑賞できるのに、E-70Vだとうまく再生できないメディアってのが、たんまーにあるのだよなあ。こういうのにも相性みたいなものがあるのかしらね。
デイヴィッド・ブリン 著/矢口悟 訳
カバーイラスト 生頼範義
カバーデザイン ハヤカワ・デザイン
ハヤカワ文庫SF
ISBN4-15-011482-X \680(税別)
ISBN4-15-011483-8 \680(税別)
ハリ・セルダンが心理歴史学の元に提唱しR・ダニールによるひそかな後押しの結果、惑星ターミナス(やっぱりテルミナス、の方がしっくり来るなあ、と思う私はロートルですか)に"ファウンデーション"の足がかりは築かれた。同時に、さらに、そして真に重要な"第二ファウンデーション"の建設準備も人知れず順調に進行している。今やハリ・セルダンの役目は終った。悠々と残りわずかの人生を味わおうというセルダンだが、その心の片隅には、いまだに自らが整備した心理歴史学に、一抹の瑕疵の存在を否定しきれずにいる。そんな彼の元を訪れた一人の"無名人"。彼は惑星の土壌を研究するうちに、今や銀河帝国の未来に立ちはだかる黒い影となりつつある"混沌"の秘密に迫る数式を導き出した、との手紙をセルダンに送ってくる。心理歴史学の改組の元に有象無象の自説を売り込みに来る素人数学者の手紙など珍しくもない。だがなぜか、彼の手紙はセルダンの心の片隅にかすかに引っかかることとなったのだった…。
アシモフの"A"を継ぐ3人の"B"による、新しい"ファウンデーション"三部作の完結編。理屈っぽいベンフォードが撒いた種を上手な語り手であるベアが育て、ハッタリカマしの名人であるブリンが、でっかい花にしてみせ………る予定だったんだろうけど、どうだろ、咲いた花は美しく香りも高いが大輪の輝き、とまでは行かなかったような感じ?
与えられた設定の活かし方、設定の取り込み方とその料理方法、ちりばめられた要素を終盤ぐいっと纏めてみせる手腕、みたいな、ブリンの小説づくりのうまさみたいなものは本作品でも健在で、"ファウンデーション"のみならず、(アシモフ自身がやっちゃったんでしょうがないんだけど)"陽電子シリーズ"のエピソードも含めて、アシモフの代表作のエッセンスを次々とぶち込みつつ、一瞬「まてまてまて、それでホントに良いのかー」と読者をあわてさせ、最後に、「あーそう落としてくれるのかい、それならまあ、いいかもね」と、ほっとさせてくれるあたりのお話作りのうまさを微塵も否定する気はないのだけれど、んー、それでもやっぱりブリンにしては小粒にまとまっちゃったかなあ。
基本的に、設定をほとんどいじれない状態でこれだけやったのはエラい、といえるのかも知れないけど、なんたってそこはブリンな訳で、読んでるこっちはベンフォードで少々退屈してたところをベアに「お、これからどうなるのかな?」とちょっと興味を焚きつけてもらった後だけに、ラストはブリンならではの、「でえっ」と声上げたくなるような大スペクタクルをひそかに期待してたわけなんですけれども。
もちろんブリンが用意したラストも、これはこれでしみじみと味わいのあるもので、特にこのシリーズ、人間たちの営みの影の所で、言葉は悪いけど暗躍しているロボットたちの印象がとても強く、「人類文明ってのは結局、ロボットたちの過剰な親切の庇護がなければたやすく落ちぶれ果ててしまうものなのかいな」と思うこともしばしばあっただけに、最後の最後で「そうじゃないんだよ」と、穏やかにこちらの思いを裏切って、ちょっとばかり「やっぱり人間ってのは捨てたもんじゃないんだよな」てな気分にさせてもらえたあたりは、決して損した気分にはならなかったんですけれども、んー、それでもブリンだからなあ、最後に一発、大ネタかまして欲しかった気もするのよね。
あ、あと邦題「ファウンデーションの勝利」は微妙に違うような気がする。原題は"Foundation's Tryumph"。確かに"勝ってる"んだけど、ここは明確な勝利、ってニュアンスじゃなく、それとなく最後に勝つのはファウンデーションだったね、みたいなニュアンスを込めているのじゃないのかな?「ファウンデーションの桂冠」、みたいなタイトルの方が、良かったような気がしないでもないな。
(★★★☆)
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画面の明暗差が激しくてテレビが同期ズレしてたりして。東芝のRD-XS41なら外部入力ソースで同期ズレしていたらしいですが。
むむっ、テレビの方に問題がある、って可能性もあるのかぁ…。確かにボロテレビではあるんだが。ううむ………