ばむばんか惰隠洞

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2004-10-18 [長年日記]

[Day] んだば出かけるか

片道2時間の岸和田行きですわん。やでやで。

[Day] へなへな

とりあえず修復セットアップでは埒があかないのでマシンごと交換して再設定。ルータの設定まわりで少々手間取ったこともあり、岸和田脱出は18:30。そこからなんばだの梅田だのの人混みに揉まれるのはとてもじゃないけど耐えられん気分だったので必殺技、千里迂回モード発動。顔出したらマスターとママさん還暦という事で常連さんのお祝い大会。手ぶらで顔出して、なんかちょっと申し訳なかったなーってな感じで。本日は純米酒大会で五杯ほどいただいてご機嫌で帰宅。うー、帰ったらまたお仕事メールが来ておるな。まあいいや、これは明日。足ダルい(だって立ちっぱなしだったんだもの)ので今日は寝る。

[Books] 審判の日

本書カバー ジャック・ヒギンズ 著/黒原敏行 訳
© Jason Hetherington/getty images
© Getty Images
角川文庫
ISBN4-04-279504-8 \667(税別)

早朝のニューヨーク、イースト・リバーに女性の遺体が浮かんでいた。キャサリン・ジョンスン、ジャーナリスト。国際マフィア組織の若き後継者の取材に当たっていた彼女の死。事故死に見せかけられてはいるが、それが組織の秘密に深く入り込みすぎたがゆえの口封じである事はうすうす判る事ではあった。だがマフィアたちが見落としていた事が一つあった。彼女の別れた夫、ブレイクは大統領の私的調査機関の責任者、そして彼の盟友にはかつてのIRA最強のテロリストにして現在は英国の対テロリスト専門機関のエージェント、ショーン・ディロンがいたのだ。復讐に燃えるブレイクは、ショーンと彼の組織のバックアップのもと、マフィアたちの壊滅をキャサリンに誓う…

最初に言っときますけど、急に岸和田に行く用事が出来て、なおかつ読もうと思ってた本が上下分冊で、上は読み終えてたんだけど間違えてそっちの方をカバンに放り込んだりしなければ、絶対買ってなかった本。ヒギンズのショーン・ディロンものについては、「悪魔と手を組め」で心底あきれ果て、もう読まない事にしてたのである。でもまあ腐ってもヒギンズなんだし、もしかしたら復活してるかも知れない、と言う淡い期待もあるにはあったわけだけど………。

だめぽ(つoT)。

何一つ良くなっていない。薄っぺらなサスペンス、ひねりも何もない展開、スカスカなキャラクター。しかも何を思ったか今回は、これまでのシリーズに登場した人間たちが大量出演、して底の浅いお芝居を展開する。離婚したとはいえまだ愛し合っている元妻を殺されたからと言って、アメリカ大統領(この人もシリーズ中の一作「大統領の娘」に出演している)が直々に「休暇やるからそいつら全員ぬっころしてこいーっ、オレが許可するー、欲しいものあったらなんででも使えー!」なんて言うか普通? 冒険小説の必要条件、「挫折する主人公」が毎回でてこないっちゅーのはどういうこっちゃ? 鍛え上げられた秘密工作員であり、実際にそれを存分に披露してるブレイクが、タクシーから降りたとたんに手もなく悪党に拉致られちゃうってのはどうよ?

こんな下らん、二流のスパイアクションを乱造する作家にヒギンズも落ちぶれてしまったのか。悲しい話じゃ。

(★)


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