カテゴリ一覧
Anime | AV | Baseball | Books | CGI | Chinema | Comics | CS | Day | DVD | Event | F1 | Games | Hobby | HTML | Kindle | Misc | mixi | News | Oldbooks | PC | Photo | SpFX | Stage | tDiary | Tour | TV | web | 逸級介護士
雨の中、発送を済ませてから、今日はいつもと違うコースを通ってブクオフさ行ってみるべや、と。ちょいと細い小路に入ると案外良さげな居酒屋があったりするもんだなあと思うんだが、中にはこんなのも。「イザック」。
………天上鬼ですか? (ちゃうちゃう)
んーむ、居酒屋+スナックでイザック、てことなんだろうけど、こういう造語って一般的なのかな? 居酒屋風なスナック、つーのも妙に想像できないし。
したらあれか? 炉端風なスナックはロバックなのか? スポーツジム風なスナックはスポック? ………いや、設定に無理があるのは承知してますが。
あ、でもそういえば昔、もんちぃ師匠が当時の会社の社長に引っぱって行かれたお店は、女の子がみんなテニス部風とか、バレー部風とか、そんなコスチュームだった(剣道部風、もあったらしい)って話を聞いたような覚えがあるぞ。してみるとありかも知れんなあ、スポックも。
スチュアート・カミンスキー著/中津悠 訳
カバー写真 ©Mark Vassallo / amana images
カバーデザイン 藤田知子
講談社文庫
ISBN4-06-274883-5 \819(税別)
おれはルー・フォネスカ。もとはシカゴでそれなりに腕のいい検事だった。妻を交通事故で失ってからはフロリダで、召喚状送達業者をやっている。時折正規の仕事とは別に、おれの人捜しの腕を見込んだ人間からの依頼を受ける事もある。今、おれの前に座っている夫人もそんな一人。家出した14歳の娘を捜し出して欲しいという。同じ日におれは、もう一件の人捜しの依頼も抱えていた。こちらは自分の娘ほども年の離れた美人妻の捜索依頼。そろそろ蓄えも怪しくなってきたおれは、二つの依頼を受けることにした。問題がなければ2、3日で片づく仕事だろう。だが………。
実にあられもないタイトルにあられもないカバーで危うく見落とすところだった。原題は"Vengeance"。確かに直訳したらちょっとマズいかも知れんけど、もうちょっとマシな邦題はつけられなかったのかなあ。
さてこの本の著者は、私の大好きなじいさま刑事、エイブ・リーバーマンシリーズのスチュアート・カミンスキー。召喚状送達業者、と言う耳慣れない仕事(行方知れずになった人物を探しだし、裁判所からの召喚状を届ける事で報酬を得る、ような仕事だそうだ)をしているちびでハゲの中年男を主人公にした新シリーズの第一作目ということだそうだ。エイブ・リーバーマンものが警察小説の体裁を取りながらその実、枯れた人々が淡々と人生を見つめるところに味わいがあるシリーズであるのに対して、こちらは一見、私立探偵ではないけれども実にそちら系の、オーソドックスなハードボイルドのスタイルを取っている。ただまあ、主人公が変にキザだったり、凄くタフだったり、ましてやグルメで口数が多かったりする今までのハードボイルドの主人公たちに比べると、冴えない風采にちょっと精神的に問題を抱えた人物、というキャラクタライズが為されていてそこら辺に新味はある。おそらくレギュラーとなる登場人物を介して、ルーの過去やそれが現在の彼に与えている影の部分の正体やそれからの解放、みたいなものもおいおいと描かれていくのだろう。そういう意味じゃあちょっぴり続きは楽しみ。
ただ、単体のミステリとしてはどうかな、と思わなくもない。わたしゃミステリは門外漢なんですが、それでもちょっとばかり、本書での起こった事件についての動機の解明や真犯人が浮き上がるまでの話の流れ、唐突な展開に過ぎやしないか? と思った。なんというかな、終盤になって無理矢理な展開が目につきすぎるように思えるのだね。カミンスキー作品ではしばしば、犯罪者であれそうでない人であれ、現在ただいま、そのキャラクターが抱えている問題、と言うのがその人物の行動に影を落としていて、それを本人が気に病んだり、まわりの登場人物があれこれと気を使うあたりの描写の面白さってのが登場するし、そこが魅力なんだけど、それにしてもこれはちょっと、無理矢理過ぎやしないかな、と言う恨みは残った。
そうは言ってもリーバーマンのシリーズで、カミンスキーはなんかツボを一つ掴んだのか、件のシリーズと同じようなノリで、このシリーズの今後にも期待を持たせてくれそうな、幾つかのフィーチュアが用意されててそこを楽しみに続きを待ちたい気分もしている。おなじみの食い物屋に集まる常連さんたちの描写とか、じじいの描写とか。そう、この作品でも実に魅力的なじいさまが登場するのですよ。かつてルーから受けた恩義をいまだに返さなくてはならないものと信じて彼と行動を共にする、70過ぎのじいさま、エームズ。このじいさま、歳は取ってるが暴力担当までこなし、なおかつ実に渋いセリフを吐いてくれる。
「試す価値はあるな」エームズは言った。「知ってるかね、試すってことにどんな効果があるか? 」
「どんな効果だろう? 」
「人間を生かしつづけるのさ」
渋いな、ジジイ。
(★★★)
前 | 2004年 10月 |
次 | ||||
日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
1 | 2 | |||||
3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 |
10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 |
17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 22 | 23 |
24 | 25 | 26 | 27 | 28 | 29 | 30 |
31 |
ん?記憶にないぞ…いや、マジで。女の子のいる店には行ったけど、そんな店だったらハッキリ憶えてそうなんだが。orz
うーむ、オレなんか夢でも見てたんだろうか。剣道の胴衣の女の子と酒を飲む、ってビジュアルが頭にこびりついてるんだけど(^^;)…
●いやー、どエラいモノを見てしまったような気がします「デビルマン」という名の何か(笑)<br><br>●思いのほか激昂したりしなかったのは「デビルマン」として認識しなかった…いや、映画としてすら認識しなかったからかもしれません…ひでぇこと言ってますね(笑)<br><br>●なんと言いますか、「ツッコミ」ってほら、穴があるから突っ込めるワケで、ブラックホールにツッコミをいれるなんてのは物理的に不可能なワケですわ(笑)こりゃもう、全部受け入れて笑うしかないかなと(苦笑)<br><br>●しかしまぁ、マジメな話、日本映画のダメな部分の全てがここにあります。ある意味見ておくべきモノ(映画とは言わない:笑)かもしれません。<br><br>●レイトショーとはいえ、結局5人しか入ってませんでした(笑)ペイし無さ過ぎ(爆)
ちょっと思い出した又聞き話。<br>末期の奈良ドリームランド、平日のウルトラマンショー。<br>舞台の上で苦しむウルトラ兄弟!流れるテープのアナウンス<br>「ウルトラマンが危ないよ!さぁ、みんなの応援でウルトラマンに力を!」<br>……観客席の人数、舞台上より少なかったそうな。そんなんでパワーが出るのか!ウルトラ兄弟!! ^^;;
デビルマン、ネットのあちこちで盛り上がってますね。<br>そっちを読んでるだけで楽しいです。
怒りがわいてこない、てのは同意ですわ>TUXさん なんかもう、怒るのももったいない映画って感じでね。<br>ともあれこれ(こんな出来)でも勝算あり、と見た今の日本映画の興行責任者の罪は大きいですよね。プロ野球機構のスカタンぶり以上だわ。
あぁそうか。「怒ってしまった」んじゃなくて「あきれちゃった」んだ>自分。なんかもぅアレを製作・公開するって感覚自体が、あきれてしまうんだな。やっぱり監督や脚本がどうこう言う以前に、あれに金を出した人々にこそ、大きな責任があると思いました。ハイ。
●ある意味、奇跡のようなアレが出来てしまった(笑)理由は何なのか?というのを考えてたんですが、「縁故」これしか思い浮かびません。<br><br>●何故、永井豪はハリウッドを含む多くのオファーを蹴って、このスタッフにゴーサインを出したのか。何故、監督は数ある若手脚本家のシノプシスを無視して、この脚本家の本を選んだのか。何故、生き馬の目を抜くような映画・アニメ業界で、東映、東映動画、バンダイという老舗スタッフが軌道修正を成し得なかったのか…<br><br>●この辺を考えると「人間関係(力関係)」意外に納得のいく理由が見あたりません。逆に縁故関係がまったくない状態でコレが世に出てしまったんだとしたら、日本のエンタメ業界は終わってるかもしれませんねぇ。