ばむばんか惰隠洞

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2004-10-27 [長年日記]

[Day] あたらしいほけんしょう (22:12)

新しい保険証が届いたんだけどちょっとびっくり。家族一人に一枚ずつ、というのはまあいいとして、そのブツがカードサイズのぺらっぺらの紙になっちゃっている。写真の青い部分が保険証本体な訳ですな。いったいどういう理屈でこんな風にしたものやら。保管するにしても持ち運ぶにしても、妙におさまりが悪いぞこれ。すぐ無くしちゃいそうだし、かと言うて財布に入れてたらたちまちボロボロになっちゃうだろうし。

レンタルビデオの会員証作るときは便利かも判らんけど、おかしなことするもんだな、保健所も。

[Day] お仕事ぶりばり (22:14)

………と言うほどの事もないか。単純にサイトから引っぱってくるpdfファイル作るのに、WORD文書をOpenOfficeで読み込んだら辻褄が合わねえところが出来るから、そこをごまかすのにさんざん手間がかかっただけ、という…。サイトのデザインそのものは半日かからず出来たのに、pdfでっち上げるのに、とんでもねえ時間がかかっちゃったという。しかも出来上がり、ちょい自信ないし。

エリカ姫、あっしにMS Officeを恵んでくだせえ。

[Books] シャドウ・パペッツ(10/28 00:37)

本書カバー オースン・スコット・カード 著/田中一江 訳
カバーイラスト 加藤直之
カバーデザイン ハヤカワ・デザイン
ハヤカワ文庫SF
ISBN4-15-011491-9 \1000(税別)

バガー戦争終結後、各国に分かれて様々な特殊任務に就いているもとバトル・スクール出身の少年たち。なかでもエンダーに匹敵する知力を持った少年、ビーンは、エンダーの兄にしてヘゲモンであるピーターの影として、常に困難な任務にあたっている。そんなビーンが今、実行しようとしているのは中国に囚われた要人の救出作戦。だが作戦開始直前になって当のピーター本人から、ビーンに作戦から外れるよう指令が下る。救出作戦のターゲット、それはビーンがもっとも救出したくない人物に他ならなかったのだ…

前作「シャドウ・オブ・ヘゲモン」から直接続く、ビーンのシリーズ第3弾。前作でビーンたちを苦しめたアシルが再び強敵としてビーンたちの前に立ちはだかる。お話の内容としてはあらかじめ寿命の残りが短い事が定められているビーンが、前作ではシスター・カーロッタ(故人)との関わりの中で手がかりを見つけた魂の救済を、もとスクールの同僚であるペトラとの愛の中でさらに少しだけ先に進め、また並行する形で、若くしてヘゲモンという世界レベルの指導者となったピーターの挫折と成長ぶりなども交えながら、バガー戦争後の混乱する世界情勢で、いったい世界はどうなるべきなのか、までを視野に入れて書き上げられたものになっている。お話のまとまり、キャラの描き込み、共に文句のない出来。ただ、んじゃあこれはいいSFか? と言われると、「もちろん!」とは言えない気もしてそこは複雑。

前作でも思ったんだけど、たぶん根が真面目な人なんだろう。カードは現在ただいまの、世界情勢が心配で心配でしかたがないんだろうな、と思う。それを解決するには世界はどうあるべきなのか、をあまりにも生真面目に考察したのが前作だったとしたら、今回は世界じゃなく、人間はどうあるべきなのか、をあまりにもナマな形で出してしまって出来上がったのが本作、と言う気がする。非常に(カードにも、ハインラインにも)失礼なのですが、ええい言ってしまえ、本作読んでて私が最初に感じたのは、まるでボケたハインラインの小説を読んでるようだ、と言う事だったりするのでした。ボケたハインライン、とはつまり、ハインライン晩年のラザルス・ロングものとか「フライディ」とか、あのあたり。これらの辺の作品の一番の特徴って、実は「おいおい」と言いたくなるような、饒舌な退屈さだと思うんだけど、それにとても近いものをこの作品からも感じてしまうワケなんでした。

お話としては悪くない、でもどうだろ、これを無条件に「SFだ」とは言いたくない気がする。たおさんの言を待つまでもなく、これでは"意識が拡がらない"のだよ。現在ただいまの世界をSFに託して警鐘を鳴らしたいとカードは考えてるのかも知れないけれど、SFが本来持っているべき魅力の大半を捨ててまで表現したものがこれではちょっとなあ、と言う感じがするのですわ。

(★★☆)


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