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夜。酒呑んでてちょいと小腹がすいたので、調理済みの鶏の唐揚げでもつまむべえとオヴントォスタ(菊池光風表現)のダイヤル回して、アルミホイルを適量引っ張り出し………たつもりで手を見たら、持ってるのはペーパーフィルター(コーヒーの)だった。こういうのもアル中の症状だろうか、とちょっと心配になった。
もちろん心配事は酒を呑んで忘れるに限る。
ダン・シモンズ 著/嶋田洋一・渡辺庸子 訳
カバーイラスト 西口司郎
カバーデザイン ハヤカワ・デザイン
ハヤカワ文庫NV
ISBN4-15-041073-9 \980(税別)
国家輸送安全委員会の調査官から、民間の事故復元調査員に転身したダーウィン・マイナー。彼の仕事は、一見不可解に見える様々な事故を、その発生前にまで遡り、緻密な調査と科学的推論によって復元していくこと。今日もパートナーの保険調査員、ローレンスと共に一仕事を終え、愛車NSXのステアリングを握り自宅へと向かっていたその時…、後方に付けていたメルセデスが突然速度を上げてダーウィンのNSXの隣につけたと見るや、突然彼のマシンにむけ、サブマシンガンを乱射してきたのだ。なにかわからぬまま、ダーウィンは巨大な陰謀の直中に巻き込まれていたことを知る…
召喚状送達業者のお話に続いてこんどは事故復元調査員。いやあ、ほんとにいろんな仕事があるものだ、アメリカには。
さてこれは、シモンズ的には「諜報指揮官ヘミングウェイ」に続いて発表された、ミステリサイドの作品。リンカーン・ライムばりの科学捜査、セイルプレーン(軽量小型のグライダー)を使った空中戦の新しさ、さらにはボブ・スワガーもかくやという念入りなまでの「狙撃」の描写。冒頭には日本人ならちょっと嬉しい、NSXがメインのカーアクションまでくっついてて、実にまあサービス満点だ。ここに映画だのテレビシリーズだのの小ネタがちりばめられ、クソ分厚い本だけど楽しく読んでいくことが出来る。うん、面白い。
でもね、
親本は2000年。すでにクランシーやらデイル・ブラウンやら、あと銃器については、これはもう徹底的なレベルでスティーヴン・ハンターが前もってさんざんやっちゃった、スペック羅列のハイテク系サスペンス・アクションから、さほど突き抜けたとは思えないハイテクネタを持ってこられても、も一つうれしさはないよなあ、と。それからもう一点、この主人公はどうよ、ってところで引っかかってしまって、100%文句なしに大拍手、てとこまでは残念ながら行かなかったかなあ、と。こっちの方が重要だろうな。ネタバレになっちゃうんですがご勘弁。
主人公、ダーウィン・マイナーは一種の神童で、若くして学業を修め、物理学を専攻して博士号も持っている人物。ここはオーケー。そんなダーウィンは、その高い科学的思考能力を活かし、もとは国家機関で事故調査を行う部署で働いていた。だがNASAが絡むある大事故の調査で、一般に信じられていたのとは違う真実を突き止めてしまったために、その職を追われる羽目になってしまった。ここもオーケー。もうひとつ、事故調査の仕事の中でダーウィンは、大きなトラウマを抱える事になっている、ここもオーケー。しかし、そんなダーウィンは若い頃ベトナム戦争に海兵隊員として参加しており、ベトナム戦終結直前のある時期、極めて重要な作戦に参加していた優秀な狙撃兵だった、というのはどうか。従軍経験が悪いというのじゃなく、極めて(そう、極めて優秀だったのだ)優秀な狙撃兵、という部分。これはつまり、この作品の主人公は、リンカーン・ライムの頭脳にボブ・スワガーの狙撃テクニックを持ち、グライダー操縦の名手で、ついでにデイヴィッド・クルサード程度(うーん、ここはもうちょっと下げた方がいいかな、ピッツォニアぐらい、とか?)には運転の上手い人物、って事になるわけでして、そういう人物を前にすると、私なんかはつい、「ありえなーい」と言いたくなっちゃうわけでね。
ここがちょっと惜しかったかなあ、ってところではある。狙撃のノウハウを熟知しているが故にラスタチが面白い、てのはもちろんあるんだけど、それでもここまでなんでも知ってる主人公では、「勝つよな、ふつう」って思われちゃうんじゃないかいな、なんて思ったりもして。
サービス精神たっぷりで、楽しめる本なんだけど、いくらなんでもそれは出来過ぎなんではないかいな、と思ったのも確かなところで。サービス精神の方は万全でハードボイルド系には不可欠な、なんかわからんけどカッコいい言い回し、も随所で見られて嬉しいんだけどね。
サイコロに切り分けて学校教師に量り売りできるほどの沈黙が法定内に広がった
なんて、思わず「おお、かっこええ」といいたくなるような言い回しなのだけどね。大満足には惜しいところで今一歩、の作品でした。
(★★★)
「ウルトラマンネクサス」と「種デス」。先週あそこまでやらかしてくれたので、今週は却って心落ち着けて鑑賞することが出来た「ネクサス」、先週のお話を受けたかたちで語られる今週のエピソードも力作だと思う。ファウスト自体が意志を持った存在なのではなく、それもまた、別の何者かの意志によって作り出された存在だった、ということなのかな? そちらのキイ・パースンが溝呂木だと? で、コモン君を狙う理由は? ってあたりが来週のテーマなんですかね。わたしゃリコたん=ファウストが光になって消えていくところで、その光が収束していってコモン君の手に変身アイテムが握られる、様な展開なのかと思ったんですが予想は見事に外れますた。
予想を裏切ると言えばデス様はもっとすごかったですな。ただのそっくりさんかよ。やや老けたシャアデュランダル議長もあやしさ爆裂だし、主人公が誰なのか全くわからなくなってきたし、作画スタイルの豊かなバリエーションには目を見張るし、いやあ、ある意味毎週目が離せんわ。
こんな時になんだが、目が離せんと言えば、実はNTT西日本のCFが本編以上に面白いのが困りものだと思うのだが。
「どうして議長までチェックしているんだーーーっ!」
ほんとにな。
「ゴジラ・エビラ・モスラ 南海の大決闘」(1966)。これはもうあれです、「すぐ本部に連絡しろ! 革命的怪物現る!」ですわさ。謎の秘密結社、「赤イ竹」のレッチ島司令官、田崎潤のスカタンなセリフですな。そもそもこの組織、田崎潤の下に、科学者で伊藤久哉(と岡部正。彼は『ゴジラ』の時村上冬樹演じる田辺博士の助手だった人だ。道を誤ったんだな)、軍人で平田昭彦、という布陣ですでにスカタンであろう。「逆やろそれは」と、正しい東宝特撮ファンはツッコミ入れるはずだ。その上連絡船の船長に天本英世だし。もったいないぞそのキャスティング。
ただ、全体に貧乏感が漂い始めてる時期の作品ではあるけど決して楽しめない訳じゃあない。ちゃんと怪獣の話とは別のところで人間のドラマが進行してて、そこに上手い具合に怪獣のお話が絡んでくる、という構成は出来てるわけだし、なんて思うのはまあ、ひいき目ですね(^^;)。
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こんにちは。直接面識のない(ストライクゾーンがちゃんとわからない)人に勧めたり勧められたりするのは失敗する確率が高いと思うので、話半分に聞いてくだされば結構なのですが、有川浩の「空の中」が面白かったです。ファーストコンタクトものなのですが、円谷テイストがあるという点でご紹介したいと思いました。<br>(以前にTUXさまのハンドルと重なってしまい失礼いたしました。そのとき考えた名前なのですが、視界に入っていたのを無意識にそのまま使ってしまったようです。)
ありがとうございます、今度見てみ…あう、ハードカバー………3年待つかぁ(ぉぃ)<br>ハンドル(てほど厳密でもないですけど)の件はお気になさらずに、というか気を使って頂いて恐縮です。いやなに、TUX(善)とかTUX(ジェダイサイド)とかでも結構でしたのに(と、まるでもう一方のTUXさんがダークサイドの住人であるかのように書いてみる)。
●TXJさん、あらためましてこんにちは。今後ともよろしゅうお願い致します。<br> なんか他人の気がしないわ(笑)<br><br>>まるでもう一方のTUXさんがダークサイドの住人であるかのように<br>●今更何をおっしゃるんですか、マスター(笑)
ふっふっふ、怒りに身を任せよ〜。
●欲望に身を任せるのは得意なんですが…(殴)