ばむばんか惰隠洞

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2005-07-26 [長年日記]

[Hobby] わらわらと2000人 (15:28)

「モデルアート」9月号買ってきて眺めてて唖然。今年4月にカリフォルニアで行われたタミヤコン2005(TamiyaUSA.com)の入賞作品が紹介されてたんだけど、ディレクターズチョイス賞に輝いた、ブライアン・ジョスリン氏(TAMIYA USAの写真だと左から3人目、短パンにビーサン姿の、気象予報士の吉田さんみたいなおっちゃんだ)製作の1/350ミズーリを使ったディオラマがもう、なんちゅうか壮絶で。

これ、1945年9月2日に行われた、同艦上での日本の降伏文書調印式をディオラマにしちゃってるわけで。配置されたフィギュアの数はなんと2000体。あたりまえだが全部1/350。一体5mm……。

TAMIYA USAのサイトにも写真があったけどちょっと小さくて凄さがわからんね。そんなあなたはSilicon Valley Scale ModelersのGalleryがお奨め。こういう状態(SVMC/Gallery/Model Shows/Album: TamiyaCon,April 2005)になってるんです。この一体一体のお人形さんが5mm……。

いやあ、凄いものを見た。アメリカンなモデラーもやるもんだなあ。

[Books] 沈黙 スペンサー・シリーズ 26 (24:57)

4150756856 ロバート・B・パーカー 著/菊池光 訳
カバーフォーマット 辰巳四郎
カバーデザイン ハヤカワ・デザイン
カバー写真 ©Royalty-Free/Corbis/CORBIS JAPAN
ハヤカワ文庫HM
ISBN4-15-075685-6 \840(税別)

タフで優しくて、そして決してどこにも踏み込まない

ホークからの依頼は一人の黒人大学教授の疑惑を晴らすことだった。自殺した学生と、ゲイとしての愛人関係にあったと中傷された彼。それが元でいま彼は、大学の終身在職権を失おうとしているのだ。

スーザンからの依頼は友人の美女、通称"KC"を悩ますストーカーの正体を明かすことだった。不倫相手と正式に結ばれることを願って離婚に踏み切ったKC。ストーカーは別れた男なのか?

「謝礼なしの依頼」を同時に二つ受けることになったスペンサー。捜査を進めていくうちに彼の前に、徐々に明らかになってくる事実とは…

スペンサー・シリーズ第26作。ジェンダーと人種問題、さらにストーキング、ついでにカルト、と、実に今風なテーマを扱ってはいるけれど、あくまでスペンサーは、自分が受けた捜査依頼の範囲以上に深い部分に踏み込むことはしない。言いたいことはいくらもあるかも知れないけれど、スペンサーがそれにコミットすることはない。先に紹介したように、実に今風な社会的問題がいろいろと出てくるし、それらの問題を「愛」というキーワードでそれとなく繋いで見せたり、スペンサーがそれらの問題の隠された部分を明らかにしていく過程で、社会的マイノリティと呼ばれる人々がたやすく危険な存在になってしまう、という問題提起の出し方も上手い。

その上で、突っ込めばいくらでも深い話が展開できそうなこの物語の中でも、やはりスペンサーはそこに深く踏み込むことはなく、あくまで私立探偵としての自分がやるべき事だけをきっちりやり、それ以上それらの事情に踏み込むことはしない。そこでさらに一歩踏み込む代りに、彼はスーザンの元に戻り、自分が見たものについてのディスカッションで自分なりに折り合いをつけてしまう、という訳なのだった。

ただまあ、今回は選んだ題材とその後の捌き方が上手かったせいか、例えば「ダブル・デュースの対決」の時に感じてしまった「あんたホントにそれでええのんか?」的な割り切れなさ、みたいなものはそんなになく、一方で私立探偵としての矜持を頑なに守るスペンサーの姿があり、ある意味古風な男である彼が、やけに今風な問題の深部のごく一部分をつまびらかにしてみせる、というお話の展開もあってなかなか読み応えのある本になってたとは思う。部分的にそれはあまりに一方的にきつい仕打ちなのではないかいな、と思う部分もなくはないけど、シリーズ中では上位の出来映え、と言っていいんじゃないかな。長いシリーズならではのレギュラーメンバーの扱いもいい感じだし、とても珍しいホークの過去もちょっとだけ語られてるし。

んでもって、ここんとこイマイチはっちゃけてなくて少々淋しかった菊池光・翻訳ワールドの方も今回は久々に快調ですよ。"カラー・コオーディネイト"に"ソーシアル・ワーカー"。もちろん菊池ワールドの必須アイテム、テイブルやらオヴンやらも健在さ。でも今回凄いと思ったのは実はこれ。野球中継のラジオを聞いてるスペンサー、そこにホークがやってくる。第五イニングが始まった直後に

……いやその菊池さん、「五回の表」、じゃなぜダメなんですか?

(★★★)

[web] 不思議脱力「ガロ」風味…? (25:23)

Sぱら本室ででしたさんが紹介されてたサイト、そうやね。なんというか、ハマった。ものによってはシュールすぎて脳味噌のあちこちが死にかかってるオジサンにはついて行けないネタも多いんですけど、乙女のラビリンスとかおかあさんととか、すんげー好き。思わず読み耽って(という表現で良いのかな?)しまったです。

ところでリンクのページを見たらあけてくれの名前がありましたですが、おれカネさんのお知り合いだったりするのでありましょうか?

本日のツッコミ(全6件) [ツッコミを入れる]
ずんずん (2005-07-26 23:37)

>気象予報士の吉田さんみたいなおっちゃんだ<br><br>すいません、腹の皮がよじれるほど、笑い転げてしまいました(^-^;)。素晴らしい例えでした。

ROVER (2005-07-27 01:35)

朝日放送系の吉田さんと清水さんはかなりファンだったりします。って関西限定ネタかなこれは。<br>あと、NHKの日曜の夜7時のニュースに登場する、松田聖子の劣化コピーみたいな気象予報士さんも微妙に気にはなってますです、はい。

ずんずん (2005-07-27 09:51)

半井さんの悪口(?)は許しませんぞ。

ずんずん (2005-07-27 09:53)

すいません。土日は別の方でしたね。訂正とお詫び(+_+;)。

Rダニすみ (2005-07-27 14:47)

「ロボットとかメイドとか」、これいいなー。味わい豊かだなあ。IBM製でSDカード内蔵ってヤワさもいい。

bongo (2005-09-13 00:39)

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