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2005-11-27 石田屋の夜 [長年日記]

[Day] 今日はプチオフ (23:37)

黒龍 石田屋一年に一度、一杯しか飲めないお酒、というのがある。「黒龍 石田屋」。黒龍酒造の逸品、「雫」をさらに三年寝かせて造ったお酒。毎年この季節「たちきや」にごく少数入ってくる。ものすごく幸運なことに、私、このお酒を注文しても良いお客さんの一人なのですよ、へっへー。

というのはまああとのお楽しみ。今日はTUX導師と二人で映画のハシゴ・プチオフ。お題は「仮面ライダー The First」と「Always 三丁目の夕日」。感想はまたあとで、改めて書きますが、予想通りダメダメな「ライダー」(あまりにダメダメなもんだから、昼飯にビールも一杯、追加で頼んじまったよ)と、こちらの予想を少し裏切る出来の良さだった「Always」の二本立て、という感じでしたか。「ライダー」は自分が何を作ってるのか分かってない人間が小手先でこちょこちょいじくっただけのもの、一方の「Always」は、こちらはもう、ちゃんと映画を作るって言うのはこういうことだろ、おい、という作り手側の意識が映像の隅々にまで染み込んだ映画。私は吉岡某も小雪も、たいして好きじゃないのだが、この映画に出演している二人は間違いなく「役者」だ。くやしいが拍手せざるを得ない。で、それ以上にステキなのが子供たち。そりゃもう「ジュブナイル」でも子供の使い方のうまさはいやというほど見せてくれた山崎貴なんだけど、今回ももう、でたらめに子供たちがすばらしい。どうしてこの監督のところだけ、こんなにステキな子役が揃うんだろうってぐらいで。

とにかくその前に観た映画が、どうしようもない青二才が知恵もないのにこねくり回しただけのブツだっただけに、こちらの方の、しっかりとした、「映画」をつくるという意識に支えられた成果物が観れたってのは大変にありがたかったです。なかなかステキで、かついろんな意味で切ない映画でございました。

映画のあとは三宮まで戻ってお茶→焼き鳥→お酒コース。実は去年がいろんな事情で「石田屋」を飲めなかったもので、ほとんど2年ぶりの再会となったのだった。ああうまい、しあわせ。せっかくなのでTUX導師ににも飲んでいただいたのだけれど、気に入っていただけたみたいでとても嬉しいです。

てことで私の分は飲んじゃいましたんで、あとはよしなに>常連の皆の衆

[Chinema] 仮面ライダー The First (11/28 24:40)

スタッフ
監督:長石多可男
原作:石ノ森章太郎
脚本:井上敏樹
音楽:安川午朗
製作:石井徹(東映ビデオ)/中曽根千治(東映)/古玉國彦(東映チャンネル)/福中脩(東映エージエンシー)
エグゼクティブプロデューサー:鈴木武幸(東映)
プロデューサー:加藤和夫(東映ビデオ)/矢田晃一(東映エージエンシー)/白倉伸一郎(東映)/武部直美(東映)
キャラクターリファインデザイン:出渕裕
出演
黄川田将也
高野八誠
小嶺麗奈
ウエンツ瑛士/小林涼子
津田寛治/板尾創路
宮内洋
風間トオル/並樹史朗/北見敏之
石橋蓮司/本田博太郎
佐田真由美/辺土名一茶/天本英世 (デジタル出演)
公式サイト:http://www.maskedrider1st.jp/

ダメならダメでもっと壊れててくれよう

世界を影から操る秘密組織、<ショッカー>。彼らは闇の仕事の執行者として、様々な改造人間を作り出していた。今、彼らは新たな改造人間の素体となる若者に照準をつけていた。若き研究者、本郷猛…。

もうね、どう見たってダメなのは最初っから分かってるんですよ。だったら一つ、こっちが腰抜かしてへらへら笑っちゃうような壊れっぷりを期待してたのよ私は。最近どうもそういうのが好きになっちゃってるしさ(^^;)。どっか一箇所でも、ばかばかしくてつい笑っちゃうような展開があったら良いなあと思ってたんだけど、残念ながら壊れ方までもが徹底していない映画ではあった。

意味分からん脚本、全然キャラ立ってない役者さん、なんのキレもないアクション、どんなときにも盛り下がる一方の音楽。不思議だねえ、これだけダメな要素が揃ってれば、どこかにダメなりの見どころ(なんだそりゃ)が発生しそうな物なんだけど、それが全然無いんだよ。ある意味これはスゴい。「CASSHERN」にはいびつながらも"志"を感じた。「サンダーバード」は「サンダーバード」を名乗らなければ、少なくともジュヴナイル冒険物として、ぎりぎり及第点上げても良い。これは「鉄人28号」も同様。「スチームボーイ」だってサイレントでみたらきっとかなり良い映画になるような気がする(おーい)し、平成ゴジラシリーズだって、少なくとも破壊のカタルシス画像への力の入れっぷりはさすがだし、そんでもってあれだ、「デビルマン」はもう、ダメ魔王の迫力に満ちあふれておる(^^;)し。

なんつーかね、壊れる映画ってのにはどっかに壊れる理由があって、それを製作者も何となく感づいてるフシがあって、その反動がこう、映画のどこかに「やってもうたあ」な気持ちが反映されてしまったりすることが結構あると思うのね。それがダメ映画に妙な魅力を与えるときがあると思う。たまには徹頭徹尾勘違いしてて、それが得も言われぬ味をかもす時もあるのかも知れないけど。

困ったことにこの映画は、ダメならダメでちょっと気取りを捨てとけばそれなりに笑って許せる部分も出来てたかも知れないのに、なぜか特定の誰かが、妙に小賢しさを前に出しちゃうものだから、壊れっぷりまでも中途半端な物になってしまった感じだなあ。なんと申しますか、すべてが中途半端なところで止まっちゃってる映画。ダメ映画好きな私も、これはちょっと楽しめなかったなあ。いい方も悪い方も、等しく飛び抜けた点のない映画って感じでしたな。

参考までに。もしかしたらどこかに一箇所ぐらい、愛せるところが見つかるかも知れないダメ映画たちラインナップ。
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(★)

本日のツッコミ(全5件) [ツッコミを入れる]
TUX (2005-11-28 09:45)

●いやもう、ホント貴重な体験をさせていただいて、ありがとうございます。<br><br>●一緒にいただいた「隆」も「鍋島」もたいそう美味しいお酒だったんですが、石田屋は、まったく別次元の飲み物でした。<br><br>●なんかもう、幸せ気分がまだ持続しています←(世間では宿酔という:爆)

noki@仕事中 (2005-11-28 13:13)

えーっと、仕事中コソーリと書き込みです<br>ばった男は見に行って○|‾|_、、、、「三丁目」はまだ見にいってなくって、、ぱらいそさみにいってきただぁぽ<br> あれもまぁまぁ良いほうかなぁと思っています。オリジナル設定の部分もあまり違和感なく諸星してると思えたし。

TUX (2005-11-29 01:36)

●うわぁ、並べられると強烈ですねぇ。<br><br>●スチームボーイ以外は見てしまっているという…(泣)<br> こうなったら、ガメラもどろろも見てやるー(居直笑)

rover (2005-11-29 01:47)

並べてみると改めて、「デビルマン」って偉大だなあと……あわわ(^^;)<br>こうなったら角川ガメラは、意地でも観に行かんとあかんのでしょうなあ。

たかはし@本業中 (2005-11-29 15:25)

〉黒龍 石田屋<br>いいですなあ。私は日曜日横着して近所の怪しげな酒屋で黒龍本醸造を買って、これがまた保存が悪かったせいか、ヒネてて偉い目にあったばっかりですがな。


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