ばむばんか惰隠洞

«前の日記(2006-01-01) 最新 次の日記(2006-01-03)» 編集

カテゴリ一覧

Anime | AV | Baseball | Books | CGI | Chinema | Comics | CS | Day | DVD | Event | F1 | Games | Hobby | HTML | Kindle | Misc | mixi | News | Oldbooks | PC | Photo | SpFX | Stage | tDiary | Tour | TV | web | 逸級介護士


2006-01-02 [長年日記]

[CS] 正月映画大会 (14:52)

B0002PPXQOCS スター・チャンネルで「マッハ!!!!!!」 2003年タイ。

いやあ、こいつは凄いな。鍛え上げられた格闘家の動きってのはここまで信じられんものなのか。映画の方も元気いっぱいだ。途上国、と言うのは失礼だけど、そういう国の持ってる発展途上のパワーが満ちあふれてる。オート三輪(トゥクトゥク、って言うんだっけ?)でのカーチェイスなんて、この国じゃなきゃ思いつかないよな。すんげーストレートなアクション映画なんだけど、悪党には必ず仏罰が下るのだー、ってあたりもいかにもタイらしくっていいやね。

主役のトニー・ジャーは織田裕二ばりのいい男。彼に絡むペットターイ・ウォンカムラオは伊集院光っぽい、憎めない小悪党、そのツレで一応ヒロインになるプマワーリー・ヨートガモンが佐藤藍子っぽいキュートな女の子。役者さんたちの顔の作りは同じアジア人、親近感を持てるんだけどやってることはかなり度外れ。この辺のギャップも楽しかったりする。

お正月向きのあっけらかん映画(褒め言葉)でございましたよ。

[Books] 正月早々クリスマスの本を読んでいた (16:14)

クリスマス・プレゼント

クリスマス・プレゼント(ジェフリー・ディーヴァー/著 池田真紀子/翻訳 他/翻訳) ジェフリー・ディーヴァー 著/池田真紀子・他 訳
カバー装幀 石崎健太郎
カバー・本文イラスト 渡邊伸綱
文春文庫
ISBN4-16-766187-X \905(税別)

夜明けのフロスト『ジャーロ』傑作短篇アンソロジー(3)

4334761623 R・D・ウィングフィールド・他 著/木村仁良 編・芹澤恵・他 訳
カバーデザイン 清水良洋(Push-up)
カバーイラスト 河村誠(Push-up)
光文社文庫
ISBN4-334-76162-3 \571(税別)

クリスマス・プレゼント

長編の達人、ディーヴァーの初の短篇集。原題は"TWISTED"。「ボーン・コレクター」のリンカーン・ライムが主人公の書き下ろし、「クリスマス・プレゼント」を含む16編。

夜明けのフロスト

ミステリ専門誌、『ジャーロ』で発表されたクリスマス・テーマの中短編7編を収録したアンソロジー

世間は正月だ元旦だと浮かれてる時に、どういう巡り合わせだかクリスマスネタの本が二冊続いてしまった。ただしディーヴァーの本は、紹介したとおり原題は"TWISTED"。もう、捻りまくってます。何せ底意地の悪さでは天下一品のディーヴァー、収録された16編の捻られ具合はただごとではない。私には「超越した愛」しか仕掛けが見破れなかった、つか一作見破っただけでも有頂天になっちゃったけどね。

それにしても全く、捻る捻る。長編での捻りっぷりも毎回舌を巻くけれど、短篇になると、その「捻り」の鮮やかさが際だつ感じだ。著者自身が「まえがき」でこんな風に述べているぐらいだ。

短編小説は、たとえるなら、狙撃手の放った銃弾だ。速くてショッキングなものだ。そこでは、善を悪として、悪をさらなる悪として、そして何より痛快なことには、究極の善を究極の悪として描くことさえできる。

まことにもって。時として残酷、時としてとてもハートウォーミング、そして時には信じられないどんでん返しに唖然とする16の短篇、どれも素晴らしい。特に「三角関係」は思わずぎゃっと声を上げそうになる結末が待っている。逆にこの中では、リンカーン・ライム登場の「クリスマス・プレゼント」が一番出来がよろしくない感じかな。それでもレベルはとても高い。読んで損無し。

(★★★★☆)

もう一方、「夜明けのフロスト」は、わーいフロストおじさんの新作だー、と思って買ったら、フロストを含むいくつかのミステリ短篇で編まれた、クリスマス・アンソロジーだったのでおっとっと。ミステリ畑は苦手なので、ここに登場する作家さんたち(順にエドワード・D・ホック、ナンシー・ピカード、ダグ・アリン、レジナルド・ヒル、マーシャ・マラー&ビル・プロンジーニ、ピーター・ラブゼイ、そしてR・D・ウィングフィールド)、は名前は知ってても実際に読んだことがあるのはプロンジーニの「名無しの探偵」ぐらいだったりする。その辺もあってか、読み応えってところではやはり、勝手知ったる(なのにいつもだまされる)ディーヴァー本の方がちょっぴり楽しかったかな。

そうはいっても、久しぶりにフロスト警部に会えたのはやっぱり嬉しかったよ。前作、「夜のフロスト」から4年ぶり、になるのかな。相変わらず上司ににらまれ、同僚に迷惑をかけ、無神経な捜査で一般人の神経をささくれ立たせ、しばしば推理をミスり、それでも捜査だけは手を抜かないフロストおじさんがとてもステキ。早くのこりの長編も訳して欲しいよなあ。

(★★★☆)

415079555X 4150795568 悪魔の涙(ジェフリー・ディーヴァー/著 土屋晃/翻訳) クリスマスのフロスト(Wingfield,R.D/著 芹沢恵/翻訳 WingfieldR.D./著 ウィングフィールドR.D/著) フロスト日和 4488291031

ディーヴァーお勧め本とフロストシリーズのバックナンバー。ディーヴァーはあえてライムものは外す傾向で。


Google search
www.bumbunker.com
Web
2006年
1月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31

ここ1週間分の話題

傑作です

懐かしさ満点

妖精を観るには…

ジュヴナイルとしてなかなか良質

バナーが必要ならこちらを
バナー素材

古本屋やってます
特殊古本屋 軽石庵

2003年9月までのサイト

巡回先
ROVER's HATENA

あすなひろし追悼サイト
あすなひろし追悼サイト

twitter / karuishian
«前の日記(2006-01-01) 最新 次の日記(2006-01-03)» 編集
©1996-2020 乱土 労馬:l-rover@kobe.email.ne.jp