ばむばんか惰隠洞

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2006-09-16 [長年日記]

[Stage] 百鬼夜行抄2 (23:48)

新神戸オリエンタル劇場で、花組芝居「百鬼夜行抄2」観劇。原作は今市子のコミック、脚本にわかぎゑふ。古来より妖魔に因縁浅からぬ家系に生まれた高校生、飯嶋律を主人公にした不思議怪奇コミックが原作の二幕芝居。なにせこれを演じるのが"ネオ歌舞伎"の花組芝居な物だから、当然男役も女役もみんな男性。んでこれが、最初はちょっと「うへっ」と思っちゃう訳なんだけど見ていくうちに、演じている人が男であっても女性の登場人物は、うん、こりゃ女性だよなとしか見えなくなってしまってる自分がちょっと怖い(^^;)。

お話は20歳の時にあっちの世界に引き込まれ、26年ぶりにこちらの世界に戻ってきた、飯嶋家の一員で律の伯父に当たる飯嶋開をフィーチャーして、さらに幾つかのコミックスでのエピソードを絡めた作りになっている。非常にシンプルな舞台装置を"見立て"の妙で、あるときは家屋の仕切り、ある時は妖魔の世界の風景にと表現を変えていくあたりの舞台デザインの巧さはなかなかのもの。お芝居の方も、"待っててください"をキイ・ワードにちょいとほろりとさせてくれる作りを提供しててくれて好印象。

とはいうものの、少女漫画的お耽美な世界が、ネオ歌舞伎との融合でぶちこわしにされてしまった(とはいえ少女マンガをまともに実写ビジュアルで表現するなんてできっこない世界ではあるのですが)ところに対する不満、みたいなものもちょっぴりあるわけで、それはつまり一応は主役である律(以下の男性陣、ですわな。少女マンガに客が望むものはやっぱり美形の男性キャラだろうから)にもう一声、世俗離れした美しさが欲しかった様な気がするのと、やはり初回てことが影響してるのか、お芝居全体に関して、エンジンあったまる前に終盤まで話が進んでしまっていた、的もったいなさがちょっとあったかも知れない。

そのへんでちょっと引っかかりも感じましたけど、うん、総じて楽しめるお芝居であった。原作のコミックスを読んでみたいな、と思ったです。


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