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土曜日の分、「ウルトラマンメビウス」、「BLOOD+」、「ツバサ・クロニクル」。長谷川圭一脚本、ヤプール編のスタートだったのが「メビウス」(#24:復活のヤプール)。
いやあ、こりゃまた'70年代テイストたっぷりなお話だこと。チープで昏い怪奇趣味がある意味新鮮でございますね。ややこぢんまりな印象もあるけど、まあこれはこれで結構。ホークやらVTOLの晴れ姿(もちっと大きく見せてくれよ)とか割れる空とか、見せ場もそれなりにあって楽しかったすね。で、ゾフィとタロウが密談してる間、サコミズ隊長は出張中ってのは、やっぱりああでこうなのかな。
BLOOD+は次回最終回、なのにこの盛り上がりのなさはなんとしたことか。
牧野修 著
カバーイラスト ヒロモト森一
カバーデザイン ハヤカワ・デザイン
ハヤカワ文庫JA
ISBN4-15-030859-4 \600(税別)
世界の各地で突発的に発生する<レーテ>と呼ばれる怪現象。<レーテ>はその一帯"愚空間"と呼ばれるフィールドに変え、その中にいるものの記憶を3時間ごとにリセットする。そして<レーテ>から救い出されたものにも重大な記憶障害を引き起こす。<レーテ>に巻き込まれ、記憶の多くを失った刑事、漆は今、レーテ性認知障害専門の病院に入院し、ゆっくりとした治癒の過程にあった。そんな彼をかつての警察の上司が訪れる。伝説的な暗殺者、町田月光夜が、愚空間に入り込み、そこを通じて他県に脱出しようとしているというのだ。一度<レーテ>を経験し、そこから生還したものでなければ、愚空間での活動は不可能。かつての腕利き刑事だった漆に、月光夜追跡チームへの参加を半ば強制するための訪問だったのだが…
日本のようでそうとも言い切れない世界、念入りに設定されたネーミング、言葉遣い。微妙にここと異なる世界にさらに忽然と発生する<レーテ>とそれが生み出す"愚空間"。そこで語られる繰り返しと繰り返しでない記憶と時間。リセットされる記憶を取り戻す手段、フーダニットもののサスペンス、コンバットアクションの迫力、グロテスクな復讐譚と全編に漂う悪趣味…。いやあ、初めて牧野修の小説を面白いと思った。
なんというか、どこかに「ああそれはあるね」という接点を見つけてしまうと私、その小説を心から楽しめることができなくなっちゃう傾向があって、これが北野勇作や牧野修のSFを読んでるとしょっちゅう引っかかってしまって、お話を読む楽しみをスポイルされちゃう原因になってたわけなんだけど、今回のお話にはそういう接点が一つもない。私がついぞ思いもよらなかった世界が作られ、思いもよらない展開が待ち受け、それでも最終的に落としどころはそうだよな、と納得できる結末を迎える。すばらしい。
傑作、とは言えないかも知れないが、きっちりタイトにまとまった佳品。何より「牧野修だしなあ、どっかで引っかかりそうだな」などとちょっとあきらめ気味に読み始めたものが、良い意味で裏切られた快感は得がたいものがある。私にとってはちょっとした掘り出し物でしたわ、これ。
(★★★☆)
「ああっ女神さまっ それぞれの翼」、「RAY the Animation」、「xxxHOLIC」、「アストロ球団」、「轟轟戦隊ボウケンジャー」、「仮面ライダーカブト」、「ふたりはプリキュアSS」。「女神さまっ」見てたらジンマシン出そうになりました。コナミコマンドにシュールストレミングっすか。「アストロ球団」は肝心の野球が始まると、あちこち絵が恥ずかしくなっちゃいますなあ。笑えるけど。てところで「ボウケンジャー」(Task.29 黄金の剣)。
おおっ、ずいぶん前に引いた伏線が今になって効いとる(w。邪龍一族のおおもとは人間だったのね。トレジャーハンターを自らの欲だけで動く連中と毛嫌いする五十嵐教授もまた、いつか知識という欲に囚われた人間になってしまってた、なんてのはちょいとぴりっとした味付け。冒険のことしか頭にないチーフの方が、ある意味よっぽどピュアだぞ、と。簡単に剣が抜けないのも結構。で、リュウオーンさんはあれでお隠れになってしまわれたので?
そして引っこ抜かれた黄金の剣、妙に刃渡りが短いところからして、こりゃおもちゃになるんだな、というのは予想が付いたんだけど(大人ってヤだねえ)、ヒト型に変形しますか。しかも妙にデザインへんてこりんで黄金の。
脳内を「ごーるどぷらちなむ」って単語が行ったり来たりしたのは、みんなには内緒だ。んで「カブト」(#33)。
ふむ、初めて弱さをさらけ出す天道、相変わらず天然まっしぐらの加賀美と神代、めっきり情けないキャラになっちゃった影山と来て、ここでやさぐれまくった矢車さん再登場。バトルキックホッパーってのはキャストオフしないライダーなんでしょか?
なんにせよ自分のことはあっさり振ったクセに、ああも情けなくなった影山にはずっと寄り添ってるザビーゼクター見たら、そりゃ矢車さんでなくてもグレたくもなるよなあ、とは思った。
お話はまあ、いろいろヒキがあるんで今回だけでどうこうってものでもなく。それなりに面白かった。しばらくはグレた矢車さんで楽しませてもらえそうだ(w。
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