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いまだについついDoGA、と言ってしまうんだが、今の正式名称はCGアニメコンテスト(公式)。今回はついに19回。と言うことは、フロッピー1枚に収まる、X68000用の3D-CGアニメーションツール、DoGA CGAシステムが登場してから20年、ちゅーことになる訳やね。
プロジェクトチームDoGA代表のかまたゆたかさんの構想は、最初っからガチであって、映画を造る上で一番コストがかかるであろう映像部分を、安価で手軽に作成可能な3D-CGアニメーションツールを無料で(おっと、マニュアルがカンパウエアだったんでしたっけか)供給することで敷居を下げ、良質な映像作品をどんどん作ってもらって、アマチュア映像作家たちから優秀な人材を世に出そうと言うものであったと思うのだけれど、最初に登場したDoGA CGAシステムの限界と、映像がそれなりに簡単に作れるようになったところで、今度はサウンドや声優と言った部分の質の限界がボトルネックになってしまった関係から、初期のこのコンテストに応募してくる作品は、どちらかと言えば伊丹でやってたアレに近いノリの作品が多かったように記憶している。それがまた微妙な手作り感を醸してて魅力的なイベントであったと思うのだけれどもね。
そんな感じで始まったコンテストも、その名称が「アマチュアCGAコンテスト」から現在の「CGアニメコンテスト」に名称を変えたあたりから、主催者側のスタンスに変化ができたのか、そこまでのかまたさんたちの根回し(?)がようやくうまく機能するようになったのか、映像作品としての完成度が格段に上がった分、手作り感みたいなものは薄くなって行く傾向が発生したような印象はあるな。ちなみに新名称になったコンテストで最初にグランプリに輝いたのは新海誠氏の「彼女と彼女の猫」。何かと暗示的ではあるな、と言う気はする。あの辺を境に、主催者側からは声優などでのサポート体制ができたり、それまではNGだった、専門学校の学生さんが学校の機材を使った映像作成がOKになったり、いろいろ変化が生まれたような気がする。そういえば審査員の面子に変更が入ったのもこの時期だったように思うし。
このあたり(12回ですね)から、明らかにこのコンテストに応募してくる作品の質には変質が見られる。良く言えば普遍性が上がった。悪く言えば商業的な方向にシフトしちゃった、みたいな。去年見てないせいか、今年の結果を見てみるとこの傾向、ある程度その縛りを踏まえつつ、それぞれが自分なりの可能性を模索するような作品に高評価が与えられるような流れができているのかな、というイメージは持ちました。
そのこと自体は主催者側のスタンスであって、こちらはそいつを好むか好まないか、で割り切るしかないわけで、昔の手作り感たっぷりな映像作品を好むこちらとしては、なんというか暴走するパトス、みたいなものに妙な親近感を感じていた、少しヨコシマなCGアニメファンとしては、少し淋しいコンテストになってきたかな、ってな印象は持ったことであった。
んまあそれでもそこはDoGA。根っこは関西。こちらが期待するノリを完全には切り捨ててはいないあたりが、このイベントを完全には切ってしまえない味を持ったモノにしてくれているわけで。
今年の収穫はこの人、谷口崇さんですかね。
一応入選作品を収めたDVDは買わせていただいたけど、昔のDoGAのノリが好きな私としては、「外伝」のほうが楽しめたかな。来年はどうするかなあ。20周年だし、見に行きたい気は無くもないのだが、反面、見に行って果たして楽しめるのだろうか、ってところに一抹の不安もあったりするのでした。
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