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加藤明子の出番が減ってから、「ムーブ!」は見なくなっちゃったんだけど、相変わらず時々面白いネタに食いついてはいるようで。「上村総局長のチャイナ電視台 一体何が!? ウルトラマン論争」(→ニコ動で見れます)。
例のごとく著作権無視で突っ走る、中国のキャラクタービジネスの話はあくまでツカミで、本題はただいま中国で大人気の日本製アニメ・特撮番組が、子供たちに悪影響を与えつつあるんじゃないか、と言う論調が巻き起こってるらしいんだぜ、みたいなお話。ま、いろいろあるんでしょうけど、基本的には二昔か三昔前の日本の状況に近いことが、今中国で起こってるってだけの話なんじゃないかとは思った。ただ、日本では自国で作ったものが自国で問題になってたのに対して、今中国で起きてるのは、こともあろうに日本が作りやがったものに中国人民子女が夢中になってるってところで、話が一回余分に捻られちゃったんじゃないかいな、と。
ま、がんばって自前で(萌え|燃え)られる子供番組を産み出して下さいませな。
牧野修 著
カバーイラスト 山本ヤマト
カバーデザイン 岩郷重力 + WONDER WORKZ。
ハヤカワ文庫JA
ISBN978-4-15-030895-7 \840(税別)
誰もが望むわけでもない小説は、こうして書き溜められていった
……。奇想と妄想が暴走し、あり得ない悪趣味がエロとグロを纏ってこちらの予想を超えたイメージを叩き付けてくる短編集。
元気いっぱい、毎日張り切って生きてるぜー、なんて人だとこの本は楽しめないかも知れないな。なんというか、適度に黄昏れて、適度にくたびれて、やや気分が暗闇気味な時にこいつを読むと、ずぶりずぶりとヘンなものの中に飲み込まれていくであろうことは請け合い。黒い気分ががんがん増幅され、いつしかそれが笑うしかない状態にまで行っちゃうヘンな本。グロい悪趣味に彩られた奇想の暴走に歯止めはかからず、なんだよそれは、ありかよそれは、のオンパレード。
関西系SF、とでも名付けたらいいような、一種独特のノリで暴走する短編集なんだけど、えげつないグロと悪趣味に彩られまくった短編集なんだけど、真面目なのか不真面目なのか分からない短編集なんだけど、時々とてつもなく懐が深いというか、そんなワンダーを思いつけるのかこの作家は、という驚きも併せ持つ、油断のならない一冊。「異形コレクション」や「SFバカ本」などに収録された分もあるので、人によってはお買い得感が違うかも知れないが、私にとってはかなり美味しい本。
ある意味「MOUSE」に通じるものも感じられる「バロック あるいはシアワセの国」、言語SFとして一級品(でも下品)な「インキュバス言語」、牧野修的「ヤプー」ですかこれは、な「踊るバビロン」、そして関西SFの面目躍如な「演歌の黙示録」に「或る芸人の記録」、そしてリリカルスケベな「逃げゆく物語の話」と盛りだくさんに楽しめる短編集。なんだよこれ、なカバー以外は大変結構。
★★★☆
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