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Windows XP用セキュリティ更新プログラム(KB951748)。適応させるとネットに繋がらなくなる。アンインストールすれば何事もなくネットの大海原にどんぶらこ。
2ちゃんの「Microsoft Update 失敗したらageるスレ」によると、Zone AlarmのセキュリティレベルをMediumに下げると繋がるようになるらしい。
MicrosoftとZoneAlarm、どっちをより信用するかといえば、そりゃあ……。
あれ、お客さんかな?
同じところで続報見っけ。
http://pc11.2ch.net/test/read.cgi/win/1210466214/503-504。
レジストリ弄るのかぁ。それはちょっとやりたくないな…。
とはいえこのセキュリティパッチ、いい加減で済まして良いようなものでもなさそうで。今回はDNSに関するかなり重要なパッチが当てられてるらしいですな。
ジョン・スコルジー 著/内田昌之 訳
カバーイラスト 前嶋重機
カバーデザイン ハヤカワ・デザイン
ハヤカワ文庫SF
ISBN978-4-15-011668-2 \840(税別)
地球人類の所属するコロニー連合と他の宇宙種族たちとの戦闘は未だ止むことがない。そんな中、巧妙な戦法で敵対する種族の一つ、エネーシャ族の宇宙基地の攻略に成功したコロニー連合軍は、そこで不可解なものに遭遇する。人類ともエネーシャ族とも友好的とは言えないララエィ族の科学者。自らは捕虜であると主張する「彼」だったが、その待遇はとても捕虜とは思えない。そんな「彼」に対する"訊問"の結果、驚くべき事実が明らかになる。本来共闘する可能性など限りなく低いはずの3つの宇宙種族が、同盟を組んでコロニー連合に攻勢をかけようとしているらしいのだ。しかもその背後には、一人の人類の裏切り者の存在が……
「老人と宇宙」と同じ舞台設定で語られる物語なので、前作のタイトルにくっつけてみるのもありだとは思うが、今回は「老人と宇宙」というよりはむしろ「赤ちゃんと僕」。前作でも登場してたゴースト部隊の一人の兵士を、誕生の瞬間から追いかけていく。
本書の主人公であるゴースト部隊員、ジェレドの"生い立ち"は少し特殊。彼にはあらすじでも述べた、コロニー連合の裏切り者の"魂"がマッピングされている。人類史上最大級の裏切り者となってしまった人物は、なぜそんな行動をとることになったのか、そもそも彼の裏切り行為の本質と狙いはなんなのか、それが"魂"を転写された兵士の行動から見えてくるかもしれない、という理由から強引に造り出された存在、それがジェレドというわけで、極めて無垢な状態の脳に、もしかしたらとてつもなく邪悪なのかもしれない精神が注ぎ込まれたときに、人間はどう成長するのか、が(特に物語の後半の)テーマの一つになっている。だからといって不必要に重たい話になっているというわけでもなく、シリアスとユーモアが良い具合に配分されていて、青二才が一人前の男になっていく過程を描くお話として楽しく読んでいける。
ゴースト部隊とは死体をベースに作られたコロニー連合側では最強の性能を誇る兵士で、前作の主人公ジョンたちが老人の精神を新しい肉体に収めたサイボーグ兵士であったのに対して、彼らは古い肉体(を最新型に改造したボディ)にまっさらな精神を埋め込まれた存在で、しかも彼らは通常の人間とは全く異なる、そして極めて速い成長過程を経て一人前の兵になっていくわけで、まずはここのところの描写がかなりおもしろい。生まれたての赤ん坊なのだが、人間をはるかに超える情報処理能力を持った彼らは、ものすごいスピードでいろんな事を覚えていく。生まれて2日目に悪態のつきかたを憶え、5日目にはもうさまざまなメディアに触れて、異星人との戦争というものについて、人間ならばそれをどう見るか、を踏まえて自分たちの解釈を深めていく。こんな風に。
『終わりなき戦い』は、隊員たちの多くに不可解な悲しみをもたらした。戦争がそんなに長く続くという考えは、生後一週間の人びとのグループにはほぼ理解不能だった。<スター・ウォーズ>を鑑賞したあとは、全員がライトセーバーをほしがり、現実にはそんなテクノロジーが存在していないことに腹を立てた。イウォーク族は皆殺しにするべきだという意見には全員が賛同した。
わはは。一言多いあたりが最高だ(w。
こんな感じでいろんなところにちょっとしたお遊びが仕込まれているのがかなり楽しい。登場人物たちのネーミングの規則もそうだし、後半に登場する新種のゴースト部隊員の描写もかなり笑える(というか特オタ的には大爆笑だ)。そんな小ネタを挟みつつ、お話自体は男の成長物語としてかなり良い。前作からのキャラ、今回登場する脇役さん(人間も、そうじゃないのも)たちもなかなか魅力的。次作には今回お休みだったジョン・ペリーも登場するそうなので、続きも楽しみですわ。
★★★★
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前作はここでの紹介を読んで買って楽しんだのですが、今回も面白そうですね。<br>人類最大の裏切者の狙いと本質を魂を転写された側から見えるかもってのは、「ミライザーバン」でも少しだけそんな内容に触れた記憶があります。