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岸和田、堺コース。冬は微妙だな、エントランスみたいに外気が近いところのPCは絶好調、屋内に入れてる仕掛けの中は暖房の影響もあって少々熱がこもり気味。
あ、夏は夏で環境が逆になるだけの話か。
とりあえず今回はあまり大きなトラブルもなく、定期メンテのみで作業完了。
仕事と全然関係ないんだけど、最近立ち呑みにお子様連れでやってくる若夫婦をちょくちょく見るんだが、小学生ぐらいならまだしも、園児レベルのお子ちゃまを立ち呑みに連れてくるのは止めてくれ。まわりのおっちゃんはタバコに火を付けるの、躊躇しちゃうんだ。基本的に立ち呑みってのは人の迷惑気にせずにタバコが吸える、今や数少ないタバコのみの楽園なのでね。
ナンシー・クレス 著/金子司 訳
カバーイラスト Stephan Martiniere
カバーデザイン 岩郷重力 + WONDER WORKZ。
ハヤカワ文庫SF
ISBN978-4-15-011696-5 \940(税別)
「世界」の有り様の基本を形成していた人工物は人類によって持ち去られ、謎の異星種族フォーラーに対する切り札として運用されることになる。フォーラーとの戦争は新しい段階に入ったと思われたがそのさなか、人工物の研究の第一人者と目されていた物理学者、カペロが何者かの手によって誘拐されてしまった。偶然その現場を目撃したカペロの娘アマンダは、父を救い出すべく単身行動を起こす。だがこの事件と時を同じくするように、人類世界には大きな転換期が訪れようとしていた…。
シリーズ第三弾。元気少女が宇宙を股にかけて大活躍、な話になるかと思ったらそういうものでもなく、前作で大きな心の傷を負うことになったカウフマン大佐と「世界」、そして謎多き人工物、さらにはフォーラーの真実が見えてくるような展開になるのかと思ったら、そちらもどうも突っ込み具合が浅いというか、こちらの思う「お話」というものの流れに関する予想をぽいぽいと裏切ったり、ぶった切ったりしながら話が進んでいく。
自分が一番気に入らないのは、前作でその真相に向けてのとっかかりが出来たのかな? と思えたフォーラー関連のその後の展開が、どう考えてもちょーいい加減な扱いしかされていないこと。徹底的に他者を拒絶する、という部分ぐらいしか分っていなかったフォーラーがなぜそうなのか、フォーラーと人類には今後も接点は生まれないのか、そもフォーラーとはなんなのか、と言ったあたりに突っ込んでいけば、いくらでも読んでるこっちの意識ががんがん拡がっていけただろうに、そこの所がどうにもおざなりとしか思えない扱いしかされていないもんだから、SF読んでる気が全然してこないんだった。SFといえば「世界」にまつわる物語方面も、結局SFとしての落とし前のようなものをちゃんと付け切れていないんじゃなかろうかと思ってしまうんだった。
んじゃあ元気少女パートの方が面白いのかというとこっちもそうでもなく、カウフマンや誘拐されたカペロのお話とアマンダのお話が有機的に絡んでいくようなこともなく、途中から正直、「オマエはそこで何やってんだ」的感想しか持てなくなってしまうんだった。ほんと、何やってんだ君は?
解説で山岸真さんが、クレスの持ち味に登場人物をステレオタイプに描かず、つねに厳しい方向に捻っていく傾向があるが、それもまたリアルなキャラクタ造形と言えるのではないか(オレ解釈)、みたいなことを書かれていて、確かにそういう一面もあるとは思うけれど、それにしたってこれはないだろう、と思ってしまう。なんというか、裏切るのは結構だけれども、良い方に裏切ってくれよって気持ちばかりが募ってくるんだな。
スジとしてのスリルやサスペンスはそれなりにある。SF的な大仕掛けもあることはある。でもなあ……。
続き書いてくれんかな。いろんな事が消化不良だ。
★★☆
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たぶんナンシー クレスって、そこまで書けない人なんじゃないかと思ったり。んで、書けないというよりはそっちを書くことに本人の興味がないんじゃないかなぁ、と云う気もしました。<br>私としてはそれはそれでまったく構わなくて、「プロバビリティ スペース」はとても楽しんで読みました。まぁ「ムーン」から「サン」の繋がり具合を考えると「サン」と「スペース」は繋がらないのは当然のように最初から諦めて読んだのが良かったのかもしれません。
うーん、バカが世界を救う「ムーン」、善人が頑張りすぎるとろくなことがない「サン」、って感じで前二作は受け入れることが出来たんですけどね。今回はちょっと、どう喩えたものかと。<br>あえて言うなら「バカばっか」って? (^^;)
あー、そうか。<br>私、「ムーン」も「サン」も登場人物にはまったく共感できなかったんですよ、全員。んで、当然「スペース」も登場人物にはまったく共感できなくて、というか、登場人物は全員御都合主義の狂言廻しに過ぎなくて、「確率子」っていうホラと、スペーストンネルのドンデンな仕掛けだけで満足しちゃってるんだと思います。<br>たぶん、そもそもの期待値が低いのか? (^^;;。
序盤がわりとまったり目な展開だったところで、その後の展開に何やら壮大なものを勝手に期待してしまった自分がダメだった、って話かも知れませんなぁ…。