ばむばんか惰隠洞

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2009-05-22 [長年日記]

[Day][Comics] お出かけお買い物 (23:13)

聖なる花嫁の反乱 vol.4(紫堂恭子/著)アオイホノオ(島本和彦/著)ハヤカワの新刊が出る頃であるけれど、どうせ鈴蘭台の山奥では買えやしないのが分ってるんで、雨の中三宮にお出かけして、島本和彦「アオイホノオ」(2)、紫堂恭子「聖なる花嫁の反乱」(4)、その他いろいろ。

「アオイホノオ」はビッグコミックスピリッツ創刊あたりの時代のお話。そうそう、吾妻・いしかわ抗争真っ盛りの頃だったよなあ、「青の戦士」面白かったよなあ、あれ、「軽シン」は創刊からじゃなかったっけか、なんてな。その他、松本零士絶頂期に宮崎(さん付け)アニメに金田イフェクトとかなんとか。当時オレは何やってたかなあと思ったら、たぶんのちにカミさんと呼ばれる女の人に会って舞い上がってたころじゃなかろうか(w。なんだかいろいろ懐かしいわ。

新型インフルエンザの影響で閑散としているのかな、とも思いましたが、んでまあ確かに人出は少なめではあったけど、新聞なんかで見かけるような、がっらーんとした繁華街、ってとこまでのイメージはなかったですよ。普段よりちょっとお巡りさんの姿が多いような感じがしたのは、休校で暇をもてあました高校生諸君を、さっさと家に帰そうってミッションでもあったんでしょうかね。

[Books] 渚にて 人類最後の日

渚にて : 人類最後の日(Shute,Nevil/著 佐藤竜雄/著 シュートネヴィル/著) ネヴィル・シュート 著/佐藤龍雄 訳
カバーイラスト 加藤直之
カバーデザイン 岩郷重力 + WONDER WORKZ。
創元SF文庫
ISBN978-4-488-61603-8 \1000 (税別)

オーストラリア海軍の予備役少佐、ホームズに久々に軍役の指令が下る。アメリカ海軍の原子力潜水艦、「スコーピオン」に連絡士官として乗り込むのがその任務。「スコーピオン」には残り少ない人類文明世界の現状を確認するという、実りはないが重要な任務が課せられていたのだ。

中ソの緊張状態に端を発した紛争は、様々な国家の思惑が複雑に絡み合い、最後には4000発を超える核弾頭が地球上を飛び交う最終戦争という、最悪の結果を引き起こした。北半球はほぼ完全に破壊され、そこで撒き散らされた放射能は今、徐々に南半球をむしばんでいる。今や人類文明は、南半球のさらに南部で、なすすべなく破滅の時を待っている状態だったのだ…。

グレゴリー・ペック主演の名作映画の原作の新訳版。映画の方は憶えがあるが、原作の方はそういえば初めて読んだような気がする。映画の方もそうだったが、極めて静謐なムードに満ちた作品で、いわゆる終末パニックもの的な作品が持つえげつなさのようなものが皆無なのが素晴らしい。この「味」とはつまり、著者ネヴィル・シュートの持ち味なんだろうと思う。

いたずらに本能や欲望にかられて暴走するのでなく、どんなときにも一定の抑制を忘れない登場人物たちが織りなす物語、ってのがシュートの小説の持ち味なのだろうな、という印象を改めて感じさせられた。こんな風に思うのはたぶん、初めてがっつり読んだシュートの作品が、「パイド・パイパー」だったからなのかな、なんて思いもするけど、それでもこの味わい自体は悪くない、というかかなり良い。こいつを読んだあと、もう一度例の映画を見てみたいと思ってしまったことでした。とても良い本です。

パイド・パイパー : 自由への越境(Shute,Nevil/著 池央耿/翻訳 シュートネビル/著)

こちらもぜひどうぞ、なのが「パイド・パイパー」。泣くよ、マジで。→マイ感想

★★★★


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