ばむばんか惰隠洞

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2009-12-15 [長年日記]

[web] 無謀が絡むと何かが弾ける (23:53)

アニメイトTVのwebラジオ、どきゅあに、先週と今週のゲストは芦田豊雄氏。先週分が過去の作品についてのお話で、特に「ヤマト」関係の話がかなり興味深かった。かの作品のビジュアル的に斬新なイメージには、プロデューサーのあの方がアニメにおける技術的な部分をあまりよく知らないまま、いろいろと無体な要求をつけてきたことが大きかった、なんて話はちょっと面白かったかも。アニメの仕事は結構やってきた人だし、そんなに技術部分の知識がない人なのかなあと言う気もしないでもないが、プロデュースがメインってことだと現場についてはそれほど深く関わったりはしないものなのかも。

「ヤマト」と言えばその第一回目、冥王星宙域での艦隊戦において、ガミラス艦(後であれが駆逐艦クラスだったってのを知った時には相当ショックだったよなー)の砲撃が貫通した地球側の艦が、ビーム貫通から一拍おいて艦体をぐらりと揺らす、と言う表現があって、ここに厨房だったオレはハートを鷲掴みにされたわけだけど、してみるとああいう表現も、あのギョロ目のプロデューサーあってのことだったんだろうか(w。

その他、「ヤマト」と「ハイジ」の製作スタイルの比較から、緻密に計画と計算がなされた「ハイジ」は放映当時に高評価を得るんだが、構成まで語り継がれる作品として成立するのは「ヤマト」(や「ガンダム」、「エヴァ」にも共通するが)のように少々まとまりのない製作環境で、初動で少々苦戦するような作品の方なんじゃないか、なんて議論もちょっと興味深かった。なつかしのアウシタンに対する言及もちょっぴりあったりして、わりかし面白かったです。少々地味ではあったけどね。

[Books] 喜劇綺劇 異形コレクションⅩⅬⅣ

喜劇綺劇(井上雅彦/監修) 井上雅彦 監修
カバーアート 児島都
カバーデザイン 泉沢光雄
光文社文庫
ISBN978-4-334-74698-8 \914(税別)

「笑い」をテーマに送る「異形コレクション」第44弾。登場する作家は掲載順に朝松健、かんべむさし、北野勇作、加門七海、長谷川純子、霞流一、高井信、田中啓文、矢崎存美、井上雅彦、朝暮三文、田中哲弥、森奈津子、飯野文彦、菊地秀行、真藤順丈、牧野修、清水義範、加納一朗。

「異形コレクション」第44弾は「笑い」が織りなす怖さがテーマ。どうしようもなく怖い体験をすると、人間は笑うしか無くなってしまう、ってのは良く聞く話だけど、だからといって笑いを先に持ってきてそこに(このシリーズ的には必須であるところの)怖さを持ち込むのは可能なのか、ってあたりが興味の焦点ってことになると思うんだが、どうだろ、怖い話には笑えないし、笑える話には怖さが隠れてしまう、様な結果だったかな。意気込みは買うが斬り込み方にもう一工夫あった方が良かったんじゃないかしら、みたいな。

中堅からベテラン、と呼べる作家の方たちの作品がどれも、オチへの持って行き方に昭和なテイストを感じさせるものに仕上がっていて、嫌いじゃないけど笑えばいいのか怖がればいいのか、ちょっと読み終わった時に躊躇してしまう作品が並んじゃった感じはある。「怖いぞー」で惹きつけた中に少数の爆笑作品が混じっているのと、ハナから笑ってくれやで惹きつけて、その中に「実は怖かったろ?」を折込むのでは難易度はかなり違うと言うことだろうか。

そんなこんなで手練れの常連さんたちよりも、本シリーズにおいては新顔さんたちの作品に印象的なものが多かったように思う。本シリーズ初登場の長谷川純子「李連杰の妻」、二度目の登場、真藤順丈「終末芸人」の2作のインパクトが強烈であった。共にグロく怖い方にややシフトした作品なんであるけれど、確かにその根っこには「笑い」のエッセンスみたいなものが潜んでいると思う。

シリーズ常連さんの方でも北野勇作さんや菊地秀行さんの作品などには「なるほどね」とちょっとニヤリとさせられるものがあったのだけど、総じての印象としては「どこに行きたかったのですか?」なアンソロジーのような気はしないでもない。今回はやや残念賞寄り。

★★★

[Day] あ、割と早めに行っちゃいそうだ (25:14)

残り100切ってますね、今日明日中に100万行っちゃいそうだ。カウント踏んだ方、良かったらお知らせ下さいませ。軽石庵さんから何か、お祝いとお礼のお品を提供していただきますよって。


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