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かなり久々の第8弾。まさかこの間に作者が亡くなってしまうとは…。と言うわけでグイン・サーガ119「ランドックの刻印」。早口でタイトルを連呼すると「らんどっくのぐいん」になるな(w。118巻のラスト、厄介な男に惚れた女同士、語り合いましょうなんて言って引くもんだから、どんな愉快な会話が拡がるのかと期待したのにそっちの方は放ったらかし。どうやってグインの記憶を復活させるのか、グインが連れてきたイシュトの隠し子、その情報を持ってゴーラを目指すブラン君の処置に頭を痛めるヴァレさんのお話に、途中からケイロニアのバカ忠臣が参戦してやっぱり話はグダグダになりかける。
んだけど後半何とか持ち直し、ランドックのグインという存在が実は何か別の、もっと高次の存在によって慎重に用意された、道具のようなものであるのかもしれない、ってな感じの仄めかしはなんというか、案外古風な日本SFのフォーマットを持って来たもんだなあって感じだ。
ただ本書の一番の見どころは、実はあとがきなんだよな。どうやら自分の身体の不調の原因がガンにあることが分り、術後5年の生存率はどうやら40%程度であるらしいと言うことを聞かされ、その数字をそれほど割の悪い勝負でもない
、と納得するあたりのくだりは、今になって読むからなんだけど少々背筋が伸びるような気になる。とにかく生きてる限り小説を書きたい、と気持ちを新たにしつつ、スーティーの行く末を書ききることができるだろうかとしんみりしてしまうあたりは、読んでるこちらもちょっとしゅんとしてしまうな。
本編の方でしみじみとできなかったのは残念ではあります(というのは亡くなった方に失礼だけど、でもなあ…)が、そんなこんなで意外と感慨深い一冊ではありました。
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