ばむばんか惰隠洞

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2010-03-24 [長年日記]

[Day] いろいろお買い物

プリンタのインクが残り少なくなってきたんでソフマップまでお出かけ。ウチ、割とプリンタ使う方だと思うけどhpのインクの保ちは大したモノで、確かに単価は高い(3,000円ぐらいするからね)んだが、黒は半年、4色カラーは1年近く、余裕で保つんだよな。なのでインクが切れかかるとかなり突然の事態感が強く、何やら焦ってしまうわけですが。

インクは高いがプリンタは安くなっとるねえ。複合機が7,000円とかで買えちゃうって、どういう時代なんだろう。

立ち呑みで昼飯兼一人宴会やって帰って、何となくATOK2010もダウンロード販売バージョンを買ってみた。こっちは今のところあんまり前のヴァージョンと大きく変わったところはない感じやね。

[web] Opera10.51

勝手にアップデートされちゃった。全体的に見た目のイメージがSafariとかAqua(でしたっけ)とかの方向にすり寄ったかな、って感じ。とりあえずArtTips(かなり頼りになるクリップボード監視ユーティリティ)との相性がイマイチよろしくない感じで、そこはちょっと困る、つーかそれ以外にもあちこちで微妙に具合が悪いところがある感じはするな。

[Books] 氷上都市の秘宝

9784488723033 フィリップ・リーヴ 著/安野玲 訳
カバーイラスト 後藤啓介
カバーデザイン 東京創元社装幀室
創元SF文庫
ISBN978-4-488-72303-3

北の移動都市、アンカレッジでの冒険のあと、移動しなくなったその街で暮らし始めたトムとヘスター。レンという娘も授かり、三人の生活は平穏に過ぎていくかに見えた。だが、予期せぬ訪問者が偶然レンと遭遇したことで穏やかな日々には終止符が打たれることになる。かつての移動都市アンカレッジが保存していた膨大な蔵書の中に、もしかしたら世界の有り様を一変させるかもしれない重要な一冊が残っているかもしれないのだ。

時を同じくして、かつてトムとヘスターの冒険に大きな影を落していたあの存在が甦ろうとしていた。ヘスターの育ての親にして究極の殺戮機械であるストーカー・シュライクが反移動都市勢力の手によって復活させられようとしていたのだった…。

国内的に「移動都市クロニクル」と言うシリーズ名が付いたようですな。シリーズは全4巻、著者のリーヴさんはトムとヘスターたちの物語の前日譚にあたるシリーズの執筆にも着手されているようで、まだしばらく、楽しめそう。もうちょっと訳出スピードが上がってくれるとさらに嬉しいんだけどな。

さて、「掠奪都市の黄金」から16年。トムとヘスターにはレンという娘(美少女!)がいて、二人はそれなりに穏やかで満ち足りた生活を送っている。だがそろそろ冒険したいお年頃のレンにとっては、その穏やかさがぬるま湯に感じられて日々満たされない思いが募っている。両親がかつてはたいへんな冒険をして来たことを何となく知っているだけにその気持ちはひとしお。そんな彼女が偶然、ちょっとした冒険の発端に遭遇してしまったものだから…、って所からお話はスタートし、そこに前作、前々作でおなじみの名前が続々と登場、水上都市にとらわれてしまったレンと彼女を救い出すべく行動を起こしたトムとヘスター、そして復活したシュライクとその周辺、の三つのパートが並行し、そして徐々にその流れが交差していくような構成。相変わらずお話づくりの巧さ、キャラに対する著者の視線の厳しさは健在。本作は一応お話としては完結はしつつ、いろいろな引きを残したままなので、完結編である4巻への興味はいやが上にも盛り上がろうってもので。

暗殺者として育てられたが故に、どこかで人間らしい感情が部分的に欠落してしまっているヒロイン、ヘスターは、前作でもそんな個性がお話の中で大きなターニングポイントを作ってしまう役割をもたされてしまう、ある意味不幸な女性なんだが、そんな不憫っぷりは本作でも健在。基本いい人なトムとは対照的に、物事をシビアに割り切って見ることができて、かつルックス的にも人を警戒させてしまう(多分それがなかったら美人なんだろうけど、残念ながら彼女の顔には大きな傷跡が残ってしまっている)ヘスターは、本人が望まないところでお話を引っかき回してしまうことになる存在なのだけれど、本作でもそんなヘスターのそんな役回りっぷりは全開、第4作への引きの大部分は彼女が作っているあたり、ここまで貧乏くじばかり引いてるヒロインってのも珍しいんじゃないかと思ってしまう。で、そこのところのシビアさを容赦なく描いてくるあたりが、このシリーズの一番の魅力なんだろうな。

予期しない出会いと再会、世界のキモにあるかも知れない何かをそれとなく示唆しつつ、さてトムとヘスター(と、シュライク)は最終的にどうなるのか、二人の娘、レンの未来は、それから前作で登場した憎みきれないロクデナシ、ペニーロイヤル君の明日はどっちか、完結編である第4巻が楽しみです。また2年待たされるんでしょうか、もうちょっと早いタイミングで読めたらとても嬉しいのだがなあ。

★★★★


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