カテゴリ一覧
Anime | AV | Baseball | Books | CGI | Chinema | Comics | CS | Day | DVD | Event | F1 | Games | Hobby | HTML | Kindle | Misc | mixi | News | Oldbooks | PC | Photo | SpFX | Stage | tDiary | Tour | TV | web | 逸級介護士
Twitterでは何人かの人が同じタイミングで「鳩山、総理辞めるってよ」ってつぶやいてたんでちょっと笑った。ここまでスカタンなことを晒してはどうしようもないような気もするし、「国民が聞く耳を持たなくなってきた」ってのはあまりに無礼な物言いだとも思うんだが、それとは別に、webの浸透が日本の政治に良くない影響を与えてきてるんじゃないかなあという気もしなくもない。
web以前の世界では、政治の側からの情報は基本的にマスメディアの報道のみで、それに対する国民からのリアクションも、まあ新聞への投書とか、世論調査的なものがほとんどで、政治家が何かやらかしたときに、そのことに対しての評価というのは何重ものオブラートに包まれた状態で届けられる。なので政治家は、国民の思ってることをダイレクトに受け取らず、ニュアンスで伝えられることになる。つまり、事があったときに実際の国民の温度とはかなり低いレベルで「あ、こういうことはやっちゃいけないんだな」ってことを学習し、軌道修正をするチャンスが与えられてきたんじゃないかな。
ところが今は国民の側が思ったことが直接、かつクイックレスポンスで、さらにほぼ無検閲の状態でネットにあふれ、しかもそれは誰でも簡単に見れるようになっている。当然政治家の元にもがんがん届くとなれば、これまで以上に政治家たちは、自分の行動の反応を速く、大量に受け取ることになる。
webの進化が政治家から熟成のための猶予を奪った、なんて事はないだろうかね。今の鳩山さんは確かにかなり無能だけど、これほどまでにクイックな批評に晒されない世界で政治家として活動していたら、3年後もやっぱり無能だろうか(無能かもなあ…)。
よく、民主主義というのは回り道に回り道を重ねた末に(最大公約数的な、という条件付きだけど)正解にたどり着くもの、なんて言われ方をするけれど、webの進化はその回り道を問答無用で無駄なものと切り捨ててしまってないだろうか。それともwebの進化に合わせて、民主主義のスタイルも変わらなければいけないって話なんだろうか。
この状況が大きく変わらない限り、この先どんな政治家が国のトップに立っても、その人の政治生命は短命なもので終わってしまうような気がしてしょうがないんだけど。
少しまとまった数のサルベージに成功。晩飯後にまずは2冊。グの122、「豹頭王の苦悩」、123は「風雲への序章」。
大河ヒロイック・ファンタジイという括りから見たらあまりにセコいところでうだうだやってる感じもあるこのあたりの巻なんだけど、この#122はかなり深い。ここまでどうしようもないクソ娘扱いだったシルヴィアたん、渾身の反撃。ここまでのグインとシルヴィアのなれそめからなりゆきを見てきた人ならば彼女がグインに言い放つ、
「あんたは……あたしの姿と、あたしの声と……あたしのうつし身を持つ魔物に、ためらいなく剣が振り下ろせる男なんだということがよ」
ってセリフにはかなりゾクッと来るんじゃないだろうか。わかりにくいですか? たとえホムンクルスと判っていても、グレイシアさんに化けたエンヴィーにためらいなく発砲できるヒューズさんってどうなんだ? って話ですわ(w。完全無欠の朴念仁であるところのグインの欠点に、小娘故の感情のおもむくままの非難を叩き付けるシルヴィアたんの悲哀、よくぞ描いたものだと(このシリーズでは、久々に)感心した。感心ついでに、登場時がしっかりしてる分、その後の展開でどんどんおバカさんになっていく主要キャラとは対照的に、登場時がかなり愚鈍キャラだったパリス君がここに来て猛烈に株を上げてたあたりもなかなか印象的。くどい部分もあるけれど、これは素直に面白いものを読んだ気分だ。
続く#123は療養中のイシュトがLv.4にレベルアップする話。口数の多さは相変わらずであちこちでイライラするが、まあまあか。お話本体よりも、大きな手術を済ませた後の著者の近況の方に興味が行ってしまうのは、申し訳ないとも思いますが、こればかりは後追い組の事情ということでご了承ください、栗本さん。
前 | 2010年 6月 |
次 | ||||
日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | ||
6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 | 19 |
20 | 21 | 22 | 23 | 24 | 25 | 26 |
27 | 28 | 29 | 30 |
政治生命が短命か否かは、「声の大きさ」と「数の多さ」の違いに気付けるかどうかではないでしょうか。<br>所詮、拡声器はひとりの声を大きくしてるだけですから。
グ#122はわたしも立ち読みでちょっと見ました。<br>そこのシーンは、部屋内部の匂いの描画とともに、かなりよかったですね。<br>七人の魔道士への下敷きも含め、「いちおう考えて書いてるんだ」と感心したものです。
>イエンさん<br>声の大きい人の発言が妙に拡大再生産されてしまうのが厄介なのかも知れないですね<br><br>>すみさん<br>名前がちゃんと出なかったけど、世捨て人のルカらしい人の予言にも取り沙汰されてましたし。このあたりから「七窓」に繋がるってことになるのかも知れないですね。