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ジョン・リンゴー 著/月岡小穂 訳
カバーイラスト ひろき真冬
カバーデザイン ハヤカワ・デザイン
ハヤカワ文庫SF
ISBN978-4-15-011781-8 \740(税別)
凄惨な死闘の末、四肢を失い瀕死の状態で辛うじて救出されたマイク。<連邦>の超技術で身体を取り戻し、対ポスリーン戦における最高のエキスパートの一人となった彼は、迫り来るポスリーンの地球侵攻に向け、地球人類の最後の切り札とも言うべきコンバット・スーツ部隊の訓練に余念がない。だが、残された時間はあまりに少なく、迎え撃つ側の態勢も到底一枚岩とは言えないものだった…
前作「大戦前夜」から2年。とにかく厄介極まりない異星人が攻めてくると言うことがわかっていて、しかもどう見ても勝ち目の薄い闘いになりそうだ、ってのが見えている段階でさあどうする。ってお話。基本的にはいろんなものを準備するって状況下でのエピソードが並ぶだけ(言い切っちゃった)のお話であって、この本だけ取り上げたらまあ、退屈。とはいえこのエピソードは全4巻だって事なので、これだけ切り取ってケチをつけちゃうのもアンフェアってものだろう。まずはやがてやってくるであろう兄弟で無慈悲な敵集団に対して、地球側はどう対応するのか、って部分の、そのまた取っかかり。当然、ナチスが台頭し始めたころの英国よろしく、相手の実力と思想を必要以上に過小に見積もり、緒戦で痛い目をみる事になるんだな、と予想させるに充分なネタが振りまかれることになる。
あとは後半に向けての隠し味、主人公一家で今はまだステージに上がる準備段階のキャラ(今回カバーイラストに描かれた二人でしょうね)の紹介があるぐらいで、あとはまあ、続きを読んでくれやってところだろうな。ま、いきなりダレ場からスタートだと思えば、腹は立たないけど面白い本ではないね。
そんな本だったけど一個所だけ笑えたところがあったのでご紹介。強調部分は本書では傍点処理。
ジャックと呼ばれたホーナー大将は椅子の背に寄りかかり、珍しく心からの笑みを見せた。
「おめでとう。やれやれ、神は本当にいるんだな」
テイラー大将は肩をすくめてナイフを投げ、≪スター・ウォーズ≫のジャー=ジャー・ピンクスの写真を貼ったコルクのダート盤に突き立てた。
わはははは、どんだけ嫌われてんねんジャージャー。
★★☆
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