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TRちゃん経由の仕事が昨日クライアントチェックだったので、今日あたり厄介な電話がかかってくるんじゃないかと思い、そんなときにすぐ仕事できる環境にいてたら面倒だなー、と思ったので今日は外出。本屋巡りやら古本屋冷やかしやら、公園のベンチでしばらく読書やら、基本的にだらーっと時間を潰して、帰りの電車を待ってたら、昔の会社の同僚だったONKさんにばったり遭遇。多分数年ぶりで、いろいろ懐かしい話を聞かせてもらった。
今、カノープスってアメリカの企業の傘下になってしまっているんだね。ONKさんはもとカノープスの社員さんで、オレが一時期お気に入りだったVPORT Proの画像キャプチャ部分のアルゴリズムを担当したりしてるんだけど、カノープスはフランスのトムソンとの合併が解消され、アメリカのグラスバレー傘下に収まっているらしいんだけど、この流れの中でかなりばっさりしたリストラなんかも実行されたみたいで、知った名前もいくつかリストラ対象になってしまってたことを聞かされて、どこもせちがらいんだなあと、今さらながらに思ったことでした。どう見てもスキルある(とオレには思えた)方が切られちゃった、なんて話を聞くにつけても。
つーこって、もうちょっとこの辺の話はしたいですなー、まじじんとかそーちゃんあたりも交えて、なんてちょっと思ったことでした。
冲方丁 著
カバーイラスト 寺田克也
カバーディレクション&デザイン 岩郷重力+WONDER WORKZ。
ハヤカワ文庫JA
ISBN978-4-15-031031-8 \700(税別)
「マルドゥック・スクランブル」、「マルドゥック・ヴェロシティ」、そして予告されている新作、「マルドゥック・アノニマス」の三つの物語の間を補完する短編集。「…スクランブル」改訂版の執筆やアニメ版に関するインタビューも掲載。
すでに他のアンソロジーに収録された作品が2作含まれているので、そこでちょっとお買い得感が削がれてしまうのだが、普段雑誌を追いかけてない自分にとっては「マルドゥック…」のシリーズの新作として「アノニマス」が企画されている、ということを知ることが出来たのはちょっとした収穫だし、ちょっぴり不安も無くはない。収録された作品は以下のようなもの。
こちらは既読。感想も特に変わりはないです。
こちらも既読。この二作はウフコック・ボイルド・ドクター三人組の時代のエピソード。
ボイルドと分かれたウフコックが、バロットと組むことになる直前のお話。バロットの内面的な部分を少しだけ掘り下げて見せるようなエピソード、かな。
こちらは「スクランブル」の対バロット(+ウフコック)との最終バトルをお話としてはプロローグ、時系列的にはエピローグに据えて、そこにボイルドやウフコックの生い立ちのエピソード、さらには彼らのいる、マルドゥック市という世界の説明までも加わる。で、それらはそのまま第3作、「マルドゥック・アノニマス」を構成する(であろう)いくつかのピースも提示した形になっているのだと思う。
ついでにこれが多分、ボイルドのお話としては最終話と言うことになるんだろうな。ちょっと惜しいかも。
こちらは第3作でいろいろ動くであろう新キャラたちをお披露目するようなエピソード。ついでにウフコックとバロットのコンビの息の合い具合も存分に楽しめるエンタティンメント・アクションの小品としてなかなか良い感じに仕上がってると思う。前のエピソードだけではちょっと意味不明だった部分の補強的な意味もあるかな。
こちらはたぶん、新作の予告編として映像化したらかなりな物になるんじゃないかって気がしてくるような、「アノニマス」の内容にもう一歩踏み込んでくるような作品。ウフコックどうなっちゃうの? 的なフックはかなり効いてたね。
「スクランブル」改訂版とアニメ化に関する、早川書房のスタッフによるインタビュー。聞き手がハヤカワさんなので、そこはちょっと差し引いて読んだ方が良いと思う。
「マルドゥック・スクランブル」の初期原稿。実は「事件屋稼業」側の表現も混じってたりするあたりがちょっと楽しかったりする。「トラブル・イズ・マイ・ビジネス」だよね(w。
ということで。基本的に超豪華なティーザーにしてトレイラーで、そこの所はまあ満足できるんだけど、「マルドゥック」シリーズの行く末、みたいなものまで考えると、先にも書いたけれどちょっとした不安もついてくるあたりは少々複雑かも。自分は改訂前の「スクランブル」の良くわからん熱気に当てられた口(感想:圧縮 燃焼 排気)で、それが「ヴェロシティ」になってちょっと心配になり、その心配は本書を読んでみると若干悪い方向に膨れているのかな、と言う気はしなくもない。なんだろう、テクニックの冴えが作品世界の温度を下げてるんじゃないか、と感じることがたまにあるんだよな。それが技巧って事なんだろうと思うし、読み手にとっては良い方向にシフトしていると思うべきなんだろうけれど、それとは別に、多少壊れてても熱意が全てを引っ張りきる、ような話にも得難い魅力があると思うんだ。そこに留まってしまうのは、作家としては拙いって事なんだろうか…。
何はともあれ続きが読めるのはとても嬉しいし、そこにはすでにショッキングな要素がすでに約束されている訳で、それだけでも新作に対する興味はかなりのモノ。期待して、待ってます。
★★★
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