カテゴリ一覧
Anime | AV | Baseball | Books | CGI | Chinema | Comics | CS | Day | DVD | Event | F1 | Games | Hobby | HTML | Kindle | Misc | mixi | News | Oldbooks | PC | Photo | SpFX | Stage | tDiary | Tour | TV | web | 逸級介護士
昨日見た分、「ノブナガ・ザ・フール」、「とある飛空士への恋歌」、「魔法戦争」、「桜Trick」。昨日のことなのにあんまり良く覚えていない。全体になんか見たような、普通な話が続いていたような。「桜Trick」で「普通」はかなり自分としては褒め言葉になるんじゃないかと。アブノーマルさ控えめ、って意味でね。
今日、「銀の匙」、「中二病でも恋がしたい 戀」、「未確認で進行形」、「ウィッチクラフトワークス」。
「銀の匙」、主に駒場君リタイヤのお話。若さゆえの情熱とか何やらとかでは通用しないものが世の中にはある、と青二才が思い知るお話。狙ってやってるのかどうか知らんけど、駒場家のクルマが数世代前のゴルフ(これは二代目?)ってあたりで、使えるお金があまりない感が上手く出ていたなあ、なんて。
「中二病…」、あら、なんだか甘酸っぱ切ないお話になっているわ。「未確認…」はとても楽しい。にしてもホワイトデーネタでずいぶん引っ張るなー。「ウィッチ…」は、まあ、つまらなくはないけど、敵味方の関係性がどんどんワケ判らんことになってきてるな。
ロイス・マクマスター・ビジョルド 著/小木曽絢子 訳
カバーイラスト 浅田隆
カバーデザイン 矢島高光
創元SF文庫
ISBN978-4-488-69816-4 \1100
ISBN978-4-488-69817-1 \1100
聴聞卿としての初仕事を終え、帰還したマイルズ。故郷のバラヤーは今、皇帝グレゴールとライザ嬢の結婚式の準備で沸き返っている。だがマイルズにはそれとは別に、個人的なそわそわで落ち着けない状況があった。聴聞卿として赴いた惑星コマール、そこで発生した事件に巻き込まれ、夫を失うことになったヴォルの女性エカテリン。彼女が今、マイルズの中では特別な女性になっていたのだ。なんとか彼女との距離を詰めようと画策をめぐらすマイルズだったが、その画策が裏目に出たか、なぜかエカテリンの許にはマイルズ以外に3人もの求婚者が現れて…
人気シリーズの最新長編。巻末に短編を一編収録。
「ミラー衛星衝突」から直接繋がるお話で、今回はグランド・ホテル形式のコメディ仕立て。それでなくてもこのシリーズは、SFとしてアイデアがどうとかヴィジョンがどうとかにズバズバ斬り込んでくるようなタイプじゃなく、むしろそちらはあくまで隠し味で、キャラクターの魅力とストーリーテリングの面白さで読者を引き込むタイプの小説。
なので、本作のように基本的なスジが「マイルズは上手く結婚できるのか」などという、どこかの惑星の存亡の危機とか言うレベルにはまったく達していないレベルの障壁を乗り越えるお話を、上下二巻にわたるボリュームで読まされるのかい、と思い、そして読みはじめてみると案の定、こんなの調子悪いときのマキャフリィに任せておけば良かったんじゃないかな、なんて思いながら読んでいたんだけど、上巻の中盤を過ぎたあたり、マイルズがエカテリンとの仲を深めるための、周到すぎる(マイルズという人は権謀術数の達人なんです)くらい念入りに企画されたイヴェントが、ちょっとしたボタンの掛け違いから、一気にスラプスティックな悲喜劇になだれこんでいく、あたりの描写の巧さはさすがビジョルド、痛面白い、って言うのかね。そこまでは「パッとせんなあ」と思いながら読んでいたんだけど、ここで一気に惹き込まれてしまった。くっそう、やられた(^^;。
というわけで読み物としての面白さはさすがの信用銘柄、大変楽しく読んでいける。ただ、ビジョルドがこの世界で「あり」としているそれなりにSF風味をまぶした世界設定(性転換とか、人工子宮による出産とか)が自分にはいまいち積極的に飲み込み辛いな、と感じてしまうのと、マイルズの人物像が、ジャック・ライアン的というか島耕作的というか、自身の能力もさることながら、ペーペー時代からの活躍を通じて得た人材と、現在ただいまの自分の地位を行使することで、かなりなことをかなり有利に進めていける人になってしまっている、というあたりの、「そりゃあなたには容易いでしょうよ」的拒否反応はやっぱり引っかかりとして残ってしまうのは否めないところで。このあたりは主人公が成長していくタイプのシリーズ物にとっては避けられないマイナス要素、ってことで受け入れるしか無いのかもね。そこのところの同窓会的面白さ、を全否定するわけではないのだけれども。
面白かったのは確かなのでまあいいか。最後に入ってる短編も同窓会感を増幅させるって意味では良いオマケだったと思う。ただ、同じところで実施される結婚式シーンを二回続けられるのはちょっと勘弁、ってところもあるんだけどね。
最後に、シリーズ初期から常にマイルズの行動でいろいろ貧乏くじを引かされる(まあ自業自得、なことも結構多いんだけど)従兄弟のイワン君になにがしかの救済があるまでは、このシリーズ続けて下さいねビジョルドさん、ってのはそっと言っておきたい(w。
★★★
前 | 2014年 3月 |
次 | ||||
日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
1 | ||||||
2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 |
9 | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 |
16 | 17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 22 |
23 | 24 | 25 | 26 | 27 | 28 | 29 |
30 | 31 |