ばむばんか惰隠洞

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2014-12-26 [長年日記]

[Books] 世界を変える日に

世界を変える日に(ジェイン・ロジャーズ/著 佐田千織/翻訳) ジェイン・ロジャーズ 著/佐田千織 訳
カバーイラスト 牧野千穂
カバーデザイン ハヤカワ・デザイン
ハヤカワ文庫SF
ISBN978-4-15-011909-6 \900 (税別)

恐るべき子供たち(ある意味)

バイオテロによって全世界の女性は潜在的にMDS(母体死亡症候群)と言う爆弾をその体内に宿すこととなってしまった。母胎の免疫系に働きかけ、妊娠すると同時にクロイツフェルト・ヤコブ病を発症し、母親を死亡させてしまうという疫病。それはとりもなおさず、人類に子孫を作ることを禁じるものだった。このままでは早晩人類は滅亡してしまうだろう。対策に狂奔する科学者たち。それとは別に独自にこの災厄に向き合おうとする若者たちの姿もあった。そのなかに16歳のジェシーの姿も…。

これもある意味終末SFと言えるのかな。人類滅亡が不可避、と言う事態、しかもそれはセックスして妊娠したものが死んでいく、というある意味若者ほどキツい縛りが発生する状況の下、この世界を良い方向に変えようと活動する若者たちと大人たちの衝突、みたいなものを描いていく、ようなお話。純粋で先を見ているけれどどうかすると物事の本質的な危険性を見落としている者たちと、ある程度先が見えるが故に積極的に蛮勇をふるうことをためらう者の相克、と言うことになるのかな。

きわめて危機的な状況で人は何を選択し、選択した物事に対してどう向き合っていくのか、と言うのを丁寧に描写していくお話、と言うことになると思うんだけど、残念ながら丁寧ではあるがショックはない。結構切れ味鋭かった短編を無駄に引き延ばし、結果薄味の退屈な長編一丁上がり、って結果になってしまったような気がしてしまう。もっと短ければ主人公ジェシーの決断にもそれなりに感情移入できたと思うんだけど、とにかくお話を長くしてしまったが故に、すべてのことが薄くなってしまっているんだな。メガトン級の残念賞、だなあこれは。

★★

[Books] 読書スイッチ、ちょいとオン

ソードアート・オンライン1アインクラッド(川原礫/著 abec/イラスト)ソードアート・オンライン2アインクラッド(川原礫/著 abec/イラスト)古本漁りに行ったついでに見つけたんで買ってきた。川原礫「ソードアート・オンライン」 1,2(アインクラッド)。アインクラッド編って本編では単行本1冊で、#2は短編集なんだね。で、アニメの方ではこの短編エピソードを本編に挟んでいく感じで尺を調整してたわけだ。自分はアニメから入ったのでそれなりに補完しながら読んでいけたんだけど、これ、小説の方から入った人は意外に戸惑ったりするんじゃないだろうか。アスナの登場とか、結構唐突だもんね。結構アニメは頑張ってたんだなあって気はした。そこの補正込みで、楽しく読んでいけましたです。

[Anime] 定期視聴番組

「テラフォーマーズ」、「Gのレコンギスタ」、「結城友奈は勇者である」。なんかジャンプの打ち切り系マンガみたいなノリだった「テラフォーマーズ」最終回。多すぎる情報を馬鹿正直につぎ込んできて失敗した系、だなあ。見るべき絵はあった。受け取れる話がない、ようなアニメ。「Gレコ」はこれ、ダメなんじゃない? 話が無い、としか思えないんだけど。「ゆゆゆ」も最終回。んまあ良い話っぽく終わったけど、これだと夏凜の絶望的なまでの大活躍が最終的に無駄骨だった、ってことになってしまわないかね。ハッピーにシフトしたことでお話の着地点が逆にどうでも良い物になってしまったような気はするよ。傷を拭う、って行為はいろいろ難しいですね。


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