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2015-04-14 [長年日記]

[Books] 完璧な夏の日

完璧な夏の日〈上〉 (創元SF文庫)(ラヴィ・ティドハー/スカイエマ/茂木 健) 完璧な夏の日〈下〉 (創元SF文庫)(ラヴィ・ティドハー/スカイエマ/茂木 健) ラヴィ・ティドハー 著/茂木健 訳
カバーイラスト スカイエマ
カバーデザイン 岩郷重力+WONDER WORKZ。
創元SF文庫
ISBN978-4-488-75201-9 \1000 (税別)
ISBN978-4-488-75202-6 \1000 (税別)

邦題を考えた人に大拍手

1932年、ドイツ人科学者フォーマフト博士の行った一つの実験は世界を大きく変貌させてしまった。特別な素養を持った人類の一部が、一種の超人に変化したのだ。各国は彼らを探し出し、それぞれに超人軍団を組織し、新たな戦争に備え始める。ドイツの"超人(ユーバーメンシュ)"、アメリカでは超人部隊、"リーグ・オブ・ディフェンダーズ"。そして英国には主に諜報活動に従事する"高齢退役(スーパーアニュエイテッド)軍人局"、そのチームの一員であり、霧を自在に扱う能力を持つフォッグは、相棒のオブリヴィオンと共に、様々な戦場を駆け巡ってきたのだが…

突如発生する、様々な特殊能力を持った超人たち、戦争の世紀と言われる20世紀、架空の人物と実在した人物が入り乱れ、様々な戦争の裏表の舞台でうごめく人間と超人たちを時にコミカルに、時にシニカルに描いていく…、というところでやはり自分が最初に連想するのは「ワイルドカード」シリーズ。こちらのドクター・タキオンには可愛げが全くないのが残念だけどね(^^;。

シェアード・ワールドものである「ワイルドカード」と違って、こっちには一本筋が通っていて、それは恋愛の物語。ちょいとジュヴナイル風味も感じられる甘酸っぱ系と、ちょいと腐女子向けっぽいラブ・ストーリイをベースに、前述したような第二次世界大戦からベトナム戦争、アフガン戦争、さらには9・11までも視野に入れた歴史観のもと、英米独ソの超人たちがそれぞれの思惑の元に丁々発止を繰り広げる。ここのところのバランス感覚がかなりいい案配な上に、自分好みな戦史系のくすぐりとか、虚実の取り混ぜ具合とか、先にも書いたジュヴナイル風味の感覚とかが上手い具合にまとまっていて、そこでとてつもなく自分好みなお話ができあがったのだと思う。

いきなり変化させられてしまった人々のお話で、背景に戦争があり、そこにたとえばメンゲレやアウシュヴィッツ、レニングラード包囲戦といった、まずもって凄惨とか悲惨、というイメージが先に来るワードが用意されているにも関わらず、読後感は妙に爽やか。たぶんそこが勝手に自分がジュヴナイル風味、とまとめてしまっている部分なんだろう。時としてかなりキツい描写もあるにはあるんだけどそれでも読んでいくと、「ああ、無事だったんだ」と心底ほっとするようなお話の持って行き方の微妙な緩さ、が最終的に「なんかちょっと良いな」と思わせる読後感を残してくれる。

たぶんこういう気持ちにさせてくれる根っこの部分にあるのは、邦題の絶妙さにあるんだろうな、と思う。原題は「The Violent Century」。「暴力の世紀」、ひいてはそのものずばり、「戦争の世紀」、と言うタイトルだよね。これに「完璧な夏の日」という邦題を付けなおした訳者なのか編集者なのかはわかりませんが、その方のセンスに心から感謝の拍手を送りたいです。自分が常に思ってる正しいジュヴナイルの第一条、「ジュヴナイルは夏休みの始まりと共に開幕しなければいけない」を逆方向から見事に担保して見せた、と言えるんじゃないかと。おかげで読み終わって本を閉じた瞬間、オレの頭の中じゃ山下達郎の「さよなら夏の日」が結構な大音量で鳴りだしちゃったんだぜ(^^;。

傑作と言えるのかどうかは知らん。正直お話の持って行き方にとっ散らかったところ、書き足りないところ(肝心の恋バナパートとかね)は結構あると思う。でもこれ、オレは大好きだ。

★★★★

[Baseball] マケタデー!

D3-2T。どうせ負けるんなら岩田と一蓮托生、8回に代打を出さない方がよかったのでは? 100球行ってなかったんだし。

まあ若い衆がどうにも打てん、ってのが最大のネックなんだろうけどねえ…。


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懐かしさ満点

グッド・オールドSFのかほり

ジュヴナイルとしてなかなか良質

一味違うミリタリSF

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