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朝日新聞朝刊で連載されていた沢木耕太郎「春に散る」、終了。久しぶり(今野敏「精鋭」)にちゃんと最初から最後まで読み切った新聞小説。
久しぶりに日本に戻ってきた初老のもとボクサー、広岡、かつて所属していたジムの名から「真拳四天王」と呼ばれ、今はその世界からは身を引いた三人を探し歩き、一軒の家を借りて共同生活をはじめる。ある日、飲み屋でのちょっとしたいざこざから四人は数名の若者たちに因縁をつけられる。とはいえそこはかつての四天王、勢いだけの若いチンピラなど軽く一蹴してしまうのだが、若者たちの中に一人、明らかにボクシングの経験があり、しかもかなりの素質を秘めていることが彼らの確かな目にははっきりと見て取れる若者がいた。
広岡の得意技によってノックアウトされたその若者、翔吾との出会いによって、四人の暮らしには大きな変化と刺激がもたらされることに…。
という。なんというかな、四人のおせっかいな爺さんが一人の若者のビルドゥングス・ロマンを達成させて行くようなお話。沢木耕太郎の文章は好きだし、装画の中田春彌さんの絵柄も好み(徹底的に線を減らした劇画タッチ、ってのは意外と好きなんです)だったので、毎日ちゃんと興味が持続したんだろうと思う。
ただお話自体は、ちょっと期待外れだったかも。もっとこう、イケてる時とどん底の落差、そしてどん底からの一発大逆転的な展開があって欲しかった。全体に軽いというか、意外とお話の起伏がなかったというか、お話が上手く運びすぎだろう感は拭えない。単行本化されたらまた様子は違うんだろうかね。
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