ばむばんか惰隠洞

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2016-09-16 [長年日記]

[Day] お出かけ

映画サービスデイなので「君の名は。」の座席確保してハーバーランドへ。街はいいね、ポケストップたくさんあって。おかげでかなりモンスターボール不足が解消されました(w。

[Chinema] 君の名は。

新海誠監督作品 君の名は。 公式ビジュアルガイド(新海誠/著 東宝/著 コミックス・ウェーブ・フィルム/著 角川書店/著) スタッフ
監督・脚本・原作:新海誠
製作:川村元気/武井克弘/伊藤耕一郎
製作総指揮:古澤佳寛
音楽 RADWIMPS
声の出演
神木隆之介
上白石萌音
長澤まさみ/市原悦子/谷花音
成田凌/悠木碧/島崎信長/石川界人
てらそままさき/大原さやか/花澤香菜
公式サイト:http://www.kiminona.com/

ある朝目覚めたら自分の身体が女子高生のそれになっていた。同じ時、瀧の心が収まることになった女子高生の三葉の心は、瀧の身体に入っていた。突然の事態に混乱する二人。きっとこれは夢の中の話なのだと思い込もうとするが、どうやらこれは現実に起こっているらしい。混乱しつつもお互いにコミュニケーションを取り合い、入れ替わりが起きたときにもそれほど無理なく日常生活を送ろうとどたばたする内に、いつしか互いを憎からず思うようになった二人だったが……

新海誠監督作品、というだけでこちらは勝手に過剰な美術でお話の重要なところが隠蔽されたまま続いていく、ちょっと煮え切らない主人公の、最終的に結構なボリュームの喪失感で幕が下りるような物語、を想像してしまうのだけれど、今回はちょっと毛色が変わってる。

冒頭、男女の主人公のモノローグが交互に語られ、それが最後にユニゾンになって、という流れはいつもの新海作品の乗りで、ここで「ああ、いつもの」と思ったら、そこからの展開はかなりいつもと違う感じで、まずは入れ替わりが発生した瀧と三葉、それぞれのあたふた具合を比較的ゆったりしたペースで描き、お互いが入れ替わっている、ってことを意識した瞬間一転してハイテンポのコミカルな展開(挿入歌も込みで)に移る、という流れは非常に気持ちがいい。

で、そんな楽しい展開のあとに実はのっぴきならない事情があって、そこをどう克服するのか、しないのかというシリアスなドラマが後半に待っている。この構成は大変結構。主となる舞台が山村ということもあり、新海作品と言うよりはジブリのいくつかの作品や、最近だと「宇宙ショーへようこそ」(→マイ感想)的な、なんというか「王道」な展開を、てらいなくやっている、という感じがあり、そこが逆に新海作品としては新しい、という印象を受けることになっているのかもしれない。

喪失感が新海作品のキモ、みたいに思い込んでた側からしたらこれは結構新鮮だった。ハッピーエンドのどこが悪い、といわれたら全くその通りで、本作のハッピーエンド(なんです。これはネタバレじゃないよね)についても、基本的に文句はない。いい話になっていると思う。そこは踏まえた上で、やはりちょっと首を捻るところもなくはない。

例のティアマト彗星の軌道問題は、自分は別に気にならんのでどうでもいいですが、先に書いた過剰な美術に包み隠されたいくつかの問題はやはり引っかかるのでは。入れ替わり、というこの作品の根幹をなす仕掛け、そのメカニズム自体は映画の中で説明されていると思うけど、そのメカニズムのトリガーについての説明はあっただろうかね。組紐が織りなすとりかえばや、はとても面白いと思うけど、それが何が原因で起きたのか、ってところがわりと雑だったのではないかな。そこはあまり踏み込みたくなかった、ってことでしかなかったのかもわからんけど。

とはいえなんだかんだあるけれど、払った金の価値は充分ある映画だったと思うです。以下細かいところ。

新海誠作品の主人公は、多かれ少なかれ(ファンタジイ物とかは別にするとして)新海さんの希望なり、理想なり、願望なりを反映した存在だと思っているので、彼の映画の主役を演じるのは新海誠本人であるべきだと思う(神木君は頑張っていたと思うけど、自分的にはコレジャナイ)。声ってことなら大原さやか、完全にお母さん担当声優の地位を固めたな。あと高山ラーメンのおじさん、いい人すぎ、あんど新海作品ではちょくちょく描かれる、緻密きわまる有人在来線が(シン・ゴジラのあとだけに)ホッペのピクつきが押さえられなかったです。最後に、四葉が元気で何よりだったよ(^^;。

★★★★


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