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あまりにも暑いといろいろやる気が無くなるんだな。生きてまーす(^^;。思いだしたことだけ、ぽろぽろと。
月村了衛 著
カバーデザイン 早川書房デザイン室
ハヤカワ文庫JA
ISBN978-4-15-031338-8 \680(税別)
「機龍警察」の主要な登場人物たち、それぞれのメンバーに焦点を当てた短編集。表題作を含む8編収録。
「機龍警察」はハヤカワにとってもドル箱なのか、なかなか文庫に落ちてくれないんだよね。最初のお話は文庫で始まったはずなのに(^^;。ま、読めるだけで有難いわけなんでね、以下いつものように一つずつ、簡単に感想を
かつての先輩にして由起谷に警官としてのさまざまな心構えを教えてくれた高木。その世渡りの下手さから万年巡査部長と呼ばれていて、ようやくキャリアが上向いた時に不運にも重病に冒されてしまった彼を見舞いに行った先で、由起谷は今の高木の部下たちと遭遇する。旧来の警察組織からは白眼視されがちな特捜に移動した由起谷を見る部下たちの視線は冷たくて…
突如発生した都内の児童教育センターを占拠した機甲歩兵を含む犯罪者の集団。台湾系の武器密売組織のメンバーたちを含む犯人たちは、児童と職員を人質に、桁外れな要求を突きつけてくる。一方警察側では特捜の出動をよく思わない既存の組織が、自分たちのみでの自体解決をはかるのだが…
本書の中では多分龍機兵が一番活躍するエピソード。かつライザと鈴石という二人の女性キャラの内面に少しだけ、斬り込んでみせるようなエピソード。
内偵を進める警察が捉えたターゲットは武器密売業者だった。彼が扱う「商品」とは…。
一応由起谷を主役に、姿さんをアドバイザー的に配置したお話。機甲兵装という新しく、恐るべき武器であり同時に魅力的な商品にはどんな秘密があるのか、という。ここに後進国が一方的に味あわされる残酷な状況が被さってくる。
IRAを抜け、一匹狼となったライザが中米で出会った男たち。彼らはだれかを捜し求めていた。とばっちりを食らう形になってしまったライザだが、事態の真相をさぐってみると、そこには…
特捜に入る前のライザの物語。このあたりから沖津さんの油断ならなさが、じわじわとカマ首をもたげてくる(^^;。
参考人がロシア語しかわからないというので、殺人事件の捜査にかり出されたユーリ。現地で出会った少女は、彼にモスクワ民警時代の出来事を思い出させることになった…。
まあね、雪が降るとそれだけでお話には幻想的な味わいが加味されはするわけで。結構血みどろなんだけど、意外と美しいお話になっている。
少年時代の由起谷が警察官を目指すことになる、そのきっかけとなるエピソード。そこには忘れがたい苦い記憶もあって…、というお話。なんというのだろうね、警察とか刑事モノ、とかにむりくり繋げるならば、いつもの主役である刑事たちではなく、容疑者の方に視点を向けたお話(警察ものにはたまに挟まりますよね)と言えるか。個人的にはヤング由起谷さんが結構ヤンチャなボーイだったってあたりは割と新鮮でした(^^;。
特捜の活動を支える裏方的存在、理事官に降って湧いた国会答弁の草稿作成、だがそれを命じられた宮近には外せない私用もあって…。
ちょっと「シン・ゴジラ」あたりも連想する、官僚という人達の奔走ぶりをちょっとコミカルに描く。
不可解な殺人事件を発端に、事態は機甲歩兵の技術的跳躍、そしてそれは特捜の龍機兵に対抗しうる技術が生まれつつあるのでは、という予感を残して終わる物語。今後の長編作品のためのブリッジ的なお話、ということになるのだろうか。前半の組織的段取り感と後半のSF的ヒキ、と一粒で二度おいしい(w。
ということで。SFとしたら多分物足りないところが多い短編集とも言えると思うけど、警察小説大好きな自分には大変楽しめました。もうちょっと分量が欲しかったのと、龍機兵使いの主役である姿さんのエピソードが無かったのが残念だったですかね。視聴率低迷に苦しんでるらしいフジテレビさんは、こいつをテレビドラマにしたら良いのでは? ちゃんと作ったら面白いものが出来ると思うよ。
★★★★
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ツイッターの名前変えたら、面倒だった、まなたけです。<br>運昇さんは、オラ的にはハガレンお父様と、カウボーイビバップのジェットかなぁ〜。ご冥福を。<br>あと、アニメ的には、<br>『シン・ゴジラ』ぢゃなく<br>『シン・カリオン』ヱ バージョン』面白かったですよ〜ん!^^;🖖🏼