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ここのところ少々お腹に余分なお肉が付きすぎなんじゃないか。パンツもズボンもきつく感じるぞ。これはもう間違いなく、毎日毎日おやつ時に、ロング缶を一本空けてるからに違いない。まあ今年の夏は暑かったしねえ。
でもそろそろ食欲の秋だし、逆に控えられるところは控えた方が良いよな。うん、今日からおやつのビール無しにしよう! って決めたんですけど、いざ買い物に出かけたら、「や、今日で最後、ってことで…」なんて日和って、つい一番搾りのロング缶も買い物カゴに。
んでお家に帰ってビールを空けて、「そういやKindleに読んでない本があったな」と思ってごそごそ、ちょっと暗いな、と思ってスタンドを調整した弾みに、スタンドの横に立ててたZippoのオイル缶が落下、缶ビ直撃、床まで落下、半分くらいのビールが床に吸われる羽目に……。
バチあたりましたね。明日こそはおやつビール、無しにします。
今はスポーツ方面の話題はむしろ大坂なおみ選手、ってことなんだろう(GTRもらえる(AERA dot)んだってね、って、そこかい)けど一応結果だけは追いかけていますが、まあ今シーズンは交流戦を明けたあたりから急速に興味が失せてしまってはいたんですが、本日の試合T4-6S。単独最下位ですか。ここで明日は藤浪きゅんですか、ううむ……(つoT)。
六勝寺と呼ばれる六山筆頭、法勝寺はいま460日にわたる祈祷をその柝念炉に取り込み、第1宇宙速度が可能な状態にあった。目的地は39光年先の持双星。最新の佛理学によって本来46000日の祈祷が必要だったものを460日に圧縮し、39光年の旅程は49日間で可能となった。今、照海ら7人の宇宙僧が法勝寺飛塔の中枢、方丈に乗り込もうとしている…。
第9回創元SF短編賞受賞作品。ネットでちょっと話題になったときにKindle版を購入していたんだけど、何となく読みそびれていたもの。どうも自分はKindleを積極的に利用することが下手みたい。
さてそういう事で2か月ぐらい遅れて読んでいったわけですが、なんだな、自分が予想してたのとは違ってた(w。自分は仏教用語がつるべ打ちされる、田中啓文的ダジャレ・スペースオペラみたいなものを何となく予想してんだけどそうではなく、大変精緻に考えられた物語を駆動するための背景に「佛理学」がある、と。だから「佛理学」とその用語たちを「バーゲンホルム機関」とその用語に置き換えたら、法勝寺飛塔は自動的にドーントレス号にすり替わる…かも知れない、ような気はする(^^;
と、言ったものの実際にはそうもならないんだろうな。なぜなら基幹になる物語が、実は極めてオーソドックスな日本SFのスタイルを踏まえたものになっているから。初期の山田正紀とか半村良とかの、一種の和風神殺し系伝奇SFの系譜の最新型としても充分読めると思う。ラストなんかちょっと、古き良き日本SFの香りがして、なかなか良いな、と思ったことでしたよ。その上でこのお話をなんだか独特なものになっているのは、「佛理学」をはじめとする用語のつるべ打ち。
もちろんテクニカルタームを連発するSFはいくらもあるけど、このお話が独特なのは、その用語たちがすべて仏教用語から来る漢字の大軍であること。これで何が変わってくるかというと、それはリズム。仏教関係だから用語は全部漢字になり、それは文字数はともかく見た瞬間に目で感じるコンパクトさ、みたいなものは結構大きいんじゃないかと思うんだ。ぽんぽんとくり出される用語の、目への入り方とそれを理解するまでのタイムラグみたいなものが、カタカナ用語のそれに比べると、ものすごく気持ち良いの。その上で突然「摩尼車」に「フライホイール」なんてルビが振られると、思わず「ふふっ♥」となってしまおうってものでね(w。
というわけで、極めてオーソドックスなお話に、とても口当たりの良いパワーワードをちりばめた、という技巧が光るお話と言えるでしょうか。楽しみました。
★★★☆
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