カテゴリ一覧
Anime | AV | Baseball | Books | CGI | Chinema | Comics | CS | Day | DVD | Event | F1 | Games | Hobby | HTML | Kindle | Misc | mixi | News | Oldbooks | PC | Photo | SpFX | Stage | tDiary | Tour | TV | web | 逸級介護士
林譲治 著
カバーイラスト Rey.Hori
カバーデザイン 岩郷重力 + Y.S
ハヤカワ文庫JA
ISBN978-4-15-031401-9 \840(税別)
ノイエ・プラネットが持ち帰ったデータから、ガイナスの発祥地は敷島星系である可能性が濃厚になる。その敷島星系のガス惑星、桜花の軌道上に謎の構造体が発見され、人類コンソーシアムから、捕獲したガイナス艦を利用した調査艦隊が派遣されることになるのだった…。
第2シーズンの第2話。「スター・ウォーズ」なら「帝国の逆襲」だ(w。向こうは壮大な負け戦の物語だったけど、こっちはそうだな、第1期がロジ系SFというちょっと新しい切り口で攻め込んできたのに比べて、第2部は一転、棋士同士の一手一手を追っていく感じが特徴と言えるだろうか。かつて「SFファンタジア」(だったと思う)で高千穂遥が小沢さとると松本零士の潜水艦マンガを批評して、「前者は棋譜を追い、後者は棋士の表情を追っている」なんて書いてたような記憶がある(それの是非は措いときます)けど、その伝で言えば本作は棋譜を追うことに注力した作品、と言えるんじゃなかろうか。
そこのところの面白さは流石、と思うけど、反面一期の面白さだったタイトルにもある「兵站」の部分はかなり削られてしまったあたりがちょっとだけ残念かも。あと、必要ではあるんだけどキャラクタが増えてしまった分、いつものメンバーの影がちょっと薄くなってしまったか。替わってスポットライトが当たるのは、前巻で登場したトリックスター、烏丸少将とその一党。その個性の面白さは存分にあるし、彼らを中心にした、兵站からは一時離れ、「敵を知る」と言う行為の方に重点が置かれている。そこは充分に面白いんだ。先に書いたように「棋譜を読んでる」感がなかなか良い感じなのだね。
一応本書は、棋譜で言うなら序盤戦。自分は将棋も囲碁もよく解らん人間なんだけど、なぜか新聞の将棋や囲碁の棋譜、と言うかそれに伴う解説を読むのが結構好きなんですが、その連載記事の第1回、第2回あたりを読んでる感じがする。序盤のしかかり、お互いの構想の組み立てはじめのあたりの探り合い、みたいなものがメインになっていて、かつ本書の終盤でようやく動きがありそう、と思わせる展開で次巻に続く、という造りである以上、次巻はかなり大きな動きがありそうだ、と思わせてくれるあたりは嬉しいね。次巻では第一期のおなじみのメンバーも何人か復帰してくれたらさらに嬉しいな(w。
あああと、本書のMVPは多分、烏丸少将の副官の三条参謀だと思う。トリックスターに振り回されつつ、意外にその視点は冴えている普通の人、って感じで大変結構でした。
★★★☆
前 | 2020年 1月 |
次 | ||||
日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
1 | 2 | 3 | 4 | |||
5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 |
12 | 13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 |
19 | 20 | 21 | 22 | 23 | 24 | 25 |
26 | 27 | 28 | 29 | 30 | 31 |
8合は凄い〜ま、灘があるから、すぐに買い足せるから安心!安心!^^;🖖🏼
二人ですから、一人アタマ4合なので余裕っすよ(w。