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手っ取り早く。web方面ではやたらと評判の悪い「魔女の旅々」に「くまクマ熊ベアー」、そんなにダメですかね? そこそこ楽しんで見てるんだけど、原作ファン的には許せん物があるのかしら。[魔女…」はゆるめの「キノの旅」感があって悪くないし、「くま…」も「防ふり」系アニメとして平均点は超えてると思うけど。
以下、今のところ生き残ってるものは順不同で「戦翼…」「呪術…」「百万…」「ストパン」「ヒプマイ」「キミと僕のなんちゃらかんちゃら」「ダンまち」ぐらいっすかね。
ロイス・マクマスター・ビジョルド 著/小木曽絢子 訳
カバーイラスト 浅田隆
カバーデザイン 東京創元社装幀室
創元SF文庫
ISBN978-4-488-69822-5 \1400(税別)
愛する夫、アラールの没後かつて二人が出会った場所でもある惑星セルギアールの総督の座についたコーデリア。細々した政務のなか、何とはなしに物足りないものを感じていた彼女は一つの決断を下す。それは…
ええと、どこまでバラして良いのだろう(^^;。お話は御年70代にして未だ50代そこそこの容姿を保つコーデリアと、彼女と出会う前にアラールの恋人だったオリバー・ジョール提督が何となくいい感じになり、二人の愛をさらに固い絆で結ぶためにとある決断をして、というのがメイン。長命種族であるベータ人のコーデリアと恐らく地球人と同程度の寿命と思われるバラヤー人オリバーで、見かけ上のバランスはとれるからまあいいか、と(良くねえよ)。
で、いろいろあってコーデリアとオリバーは「家族」のスタイルをさらに確固たるものにしようと、ある計画をスタートさせることになって、ぐらいならネタバレにはならないかな(w。基本的に本書はこのお話だけで進んでいく。そこには二人の計画を邪魔するような敵が登場したり、計画の途中で何か重大な問題が発生して二人がそれを乗り越えていくような展開も用意されてない。計画発生→計画進行→合間にデート→計画進行→ちょっと脇役といろいろ→計画進行→シリーズのレギュラーメンバー登場→計画進行→ちょっとだけ事件→どうやら計画成就しそう、でお話終わっちゃうの。それはお話と言えるのか?
もちろんヴィジョルドなんだからそこで語られるお話、たとえばダイアローグの気の利いてる感とかは充分あって、読んでる間は死ぬほど退屈、なんてことはない。ないけどやっぱり少々退屈だな、と思いながら読んでいく結果になってしまってはいるとは思う。長年のファンのためのプレゼント、というにはボリューム(結構ある)の割に登場キャラは手薄だし、先に述べたとおり、なにか重大な事件が発生するでもない。これでわくわくしながら読んでくれ、といわれてもそれは無理だよ(w。
あとこれは以前の作品でも感じた、ヴィジョルドさんの考え方に、自分が納得できない部分があって、それが本作でもちゃんとあるのも読後感のスポイル要素になっているのかな、とも思う。この辺は旧作の感想読んでもらえたら。なんと言うんだろう、そこで楽をするのは美しいのだろうか、って所ですね。この辺も相まって、すいませんけど残念賞、ってことにさせて頂くしかないですね…。
以下蛇足。尼のレビューでも見かけたけど、訳がちょっと雑な部分があるってのは自分も感じた。個人的に「ん?」って思ったのはお相手役のオリバーさん。本書では「オリバー」と「ジョール」表記が混在してて、それにどういう法則性が判らなかったこと。たとえばオリバー視点のパートで「オリバー」を使い、地の文などでは「ジョール」を使っているのかなと思ったらそういうものでもなさそうで、これにはどういう意味があったんだろう。原書がそうなっていたと言うこと? 訳は小木曽さんなんだから、質は保証されてるものと思っていたのだけれどなあ…。
★★☆
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