ばむばんか惰隠洞

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2012-01-27 この日を編集

[Day] わあ、痛車だ

J:COMの痛車うちのマンションはJ:COMを利用して地デジ放送を見ているんだけど、各戸の信号強度のチェック、なんて物を定期的にやるんだそうで。昨日から各戸訪問検査、のようなものが始まっているんだが、今日買い物に出たらマンションの前にこんなのが止まってた。かわいいJ:COM号。こう言うのも痛車って言うんだろうかね。

ちなみに反対側は「BEN10」なる海外アニメの意匠になっておりました。「ベン・トー」の海外バージョン…ではないよね(^^;。

[web] そんなにみんな、オレに金をよこしたくてしょうがないのかい?(今日のSPAM)

最近はあんまりパンチの効いたのが無くて淋しいなあと思ってたんだけど。で、これもまあぶっ飛び具合はたいしたことないんだけど、まあちょっとはおかしいか、レベルで。Subjectは「6300万を受け取ると仮定した時、貴方は笑顔になれますか?なれるのでしたらこちらをご確認下さい。」

亡くなった天国の師には私以外にも4人の弟子と呼べる人間がいましたが、
それぞれが遺言としての最後の言葉を実行してる最中です。

私の場合は相続をした6億3千万を見ず知らずの方を救う為に用いるという事でしたが、
貴方は金銭的にお困りではなかったでしょうか?
お渡しする予定の6300万、
こちらは用途も不問ですので貴方が笑顔になれるのでしたらお受け取り下さい。

きっと時間をかけてしまうのは天国の師も望ましくないと思いますので、
意思が固まりましたら可能な限り早急にご連絡下さい。
私は迅速な行動をしますので、
貴方からのご連絡をお待ちしてます。

「天国の師」やら、なにやらノブリスケータイっぽいノリやら、果ては金額の税込感あたりも何とも香ばしい。実はこれとは別に、税別なのか「6000万やるっつーとるのになんで連絡くれんの?」とか、金額はちょっと落ちるけどのこんなのも。

今、日本は完全に沈んだ状態であるといっても過言ではないでしょう。
しかし、そんな沈んだままでいるのは私は我慢がなりませんし、
支援という形で風穴を開けたいんです!

お金は循環するものであるとはいえ、
それはある所でしか循環しかしてませんし
その現状を変える為には支援は非常に有効であると自負してます。

このご用意した4000万はすぐにでも貴方にお渡しが出来ます。
残るは貴方のご決断のみですよ!
ご連絡をお待ちしてますのでこの機会を逃さないで下さい。

オレがお金をもらうことが、ひいては日本の活性化に繋がるというのかい? そいつぁお国のためにも、ここはひとつもらっちゃおうかな、などとは思わんけどなんなんだろうな、どういう人にクリックして欲しくてこういう文面のSPAMは作られているんだろう。

でもやっぱりオオアリクイ級のパンチはないよなあ(^^;。

[Anime][web] 定期視聴番組

「あの夏で待ってる」、「ハイスクールD×D」、「ペルソナ4」、「妖狐×僕SS」、「パパのいうことを聞きなさい!」、ネットで「LASTEXILE 銀翼のファム」、あと「輪廻のラグランジェ」の#1も見てみた。「あの夏」が意外にストレートなボタンの掛け違い系ラブコメテイストをちゃんと守って作られてるのに感心した。そこに今風な作画テイストを被せて来ている感じなのね。ちょっと面白いと思う。「D×D」はまあ深夜アニメスタンダード。新キャラのアーシアちゃんがちょっとアズマリアっぽいね。

木曜深夜。そういえばエルリック兄弟揃ってたんだなあ、な「P4」、まーなんちゅうか、男の娘でもなかったのね。「妖狐」はどこかインモラルでぶっ壊れたツンデレお嬢ちゃんに見えた凛々蝶さまが意外にちゃんとしたモラリストだった、ってのがわかったあたりが収穫だったかも知れない。変態ばかりが登場するアニメなんだけど、実は作りはかなり良心的だよね。

「パパ聞き」(『パイコキ』はあんまりだよね)はまあ、もうちょっと見てみないと。いきなり学童を3人抱えて生活する大学生、ってところの説明に納得できたら、楽しめるのかも知れない。

「ファム」は戦乱が拡がってどうなるか。「ラグランジェ」はどういうんだろうなあ、テンションは「マクロス」寄りだよね。投げっぷりとか。

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2012-01-26 この日を編集

[Books] スペースプローブ

機本伸司 著
カバーイラスト 緒方剛志
カバーデザイン 岩郷重力+Y.S
ハヤカワSFシリーズ Jコレクション
ISBN978-4-15-208838-3 \1600(税別)

推進剤が足りないよ

4000年の周期で太陽系に接近する彗星「邇基」の探査に向かった日本の無人探査機"こめっと"だったが、彗星に接近したところで謎のメッセージを送信したあと機能を停止してしまった。何らかの機器的なミスによる探査失敗、と片付けられたこの一件だったが、実はその事故の陰には一つの謎が潜んでいた。探査失敗の責任をとらされた父の汚名を雪ぎたいと思う琴美は、折しも打ち上げを近々に控えた日本初の月着陸ミッションのクルーに、自らが集めた謎のデータを携えて接触を図るのだった…。

晩飯後に軽石庵さんからJコレ借りて読もうシリーズ第3弾。帯に曰く、ファーストコンタクトはカラオケボックスから始まった。んでもってこのカバーイラスト。わたしゃてっきりカラオケボックスが「装置」として機能する、一風変わった(それこそラノベテイストな)ファーストコンタクト物なのかと思って読みはじめたんだけど、そう言うものでは全くなくて、むしろノリとしては「ロケットガール」とかのそれに近いんじゃないかな。「宇宙に行く」ってところの目的意識とか実現方法とか、そういったところに結構筆を割いていくスタイルの、ラノベ系ハードSF、みたいな。

組織がもたらす閉塞感とか、夢を持ちながらも先行きに今ひとつ希望を持てないでいる若者達が、自分達だけが持つことの出来る挑戦のテーマを見いだして、その実現のためにいろいろ頑張るというシノプシスは、充分燃える物になり得ると思う。着目点は悪くないと思うんだ。ただ本書は、すごくいい材料があったのに板前の腕が悪いのでどうしようもない料理が出来ちゃった、みたいな本になってしまったんじゃないのかな。

たとえばこのお話、最初の月着陸クルーからは落第したアストロノーツ候補生達が、彗星に何かエイリアン的な物の存在を感じとり、そちらとのコンタクトを実現するために(エリートで固められた)正規のクルーをどうにかして使えなくして自分達が彼らに入れ替わって、みたいな展開だったらもうちょっと盛り上がったような気もするんだけどどうだろう、って言うかなぜそうしなかった?

ただ、そこを別にしても小説の造りとしてあまりよく出来た物になっていないのは事実。基本的に1人として感情移入できない登場人物が出てこないってのはどうなんだろう。なんというか、キャラが立ってないとか言う以前にキャラができてない人ばかりが登場し、その場の雰囲気だけで思いつきな長口上を垂れ流し、しかもその口上にあまり責任をとっていない、って展開のお話に気持ちが入るわけはないよね。

月まで(38万キロ)のミッションを不可解な彗星(50万キロ)へ向かうミッションにすり替えるためにどういう手段が必要になるのか、ってところ、それから本書の後半で語られる、異質なものとのファースト・コンタクトって部分、なんていうハードSF的な面白さの取っかかりはあるんだけど、本書に限っては「お話」の造りの部分でそういうのを軒並み台無しにしてしまった、という恨みはあるかしら。基本的に読み手を引っ張る(またはケツをがんがん蹴飛ばす)力が全く足りてないお話だと思った。グレート残念賞。

★★☆

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2012-01-25 この日を編集

[F1] 今年のトレンドはコブつきノーズ?

コブというのか、2段ノーズとでも言うのかね。ケータハムの新マシン(CT01)写真がリークされる(F1通信)。新しいレギュレーションで、ノーズ先端の高さを少し下げることになった影響と言うことだそうですが。

単純にアンダーボディに空気が入りにくくして、ダウンフォースを得にくくしよう的な、ピレリのダメになりやすいタイヤでレースを盛り上げよう、みたいな意図とはちょっと違う物なのね。安全性アップのための処理だそうだけど、ノーズ下げることでどう安全になる物なのか良く分からん。セナみたいな事にならんように、って事なのかな。

[Anime] 定期視聴番組

週の序盤分。「BRAVE10」、「アクエリオンEVOL」、「戦姫絶唱シンフォギア」、「キルミーベイベー」、「未来日記」、「テルマエ・ロマエ」、「ギルティクラウン」。休み明けからぎゅう詰めだ。

「BRAVE10」はまあ、普通、で別に間違ったことはやってない。ただ飛び抜けて面白くないってだけ。

「アクエリオン」は面白いと思う。けーじ君ノリノリだ(w。「シンフォギア」も面白いような気はするんだけど、なんかあっちこっちでボロが出かかってるような気がしないでもない。これ、新番組としてアナウンスされた時点でオレらが期待した「まどか」だよねえ(苦笑)。「キルミーベイベー」は、まあ「みつどもえ」枠って事になるのかな。

OP/EDが変わった「未来日記」。自分は前の方が好き。お話の方もルールじゃなくノリの方を優先している感じがして、それはどうなんだろうと。いまだに「未来日記」たちの得失みたいな物が自分の中でうまく数値化できなくて、この人はこれを持っているからこういう局面で優位なんだけどこうなると不利、みたいな理詰めで納得させてくれる部分が割とおざなりで、そこが割と不満なんだよね。

ノイタミナ枠。「テルマエ・ロマエ」はあと一回で終りなんだ。たぶんそれで正解だな。「ギルティクラウン」の方はあら不思議、これはこれで面白くなりそうじゃないの、って感じはちょっとある。アッシュフォード学園が漂流教室になっちゃった、みたいな話が後半戦になるんだろうかね。

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2012-01-24 この日を編集

[Books] 小説探偵(ノベル・アイ)GEDO

桐生裕狩 著
カバーイラスト 笹井一個
カバーデザイン 岩郷重力
ハヤカワSFシリーズ Jコレクション
ISBN978-4-15-208581-8 \1800(税別)

外道が頑張る「ゲド戦記」

おれの名は三神伸治。だが誰も俺をその名では呼ばない。大学時代の文芸サークルで使っていたペンネーム、「外道」を縮めた「げど」が今の俺の呼び名だ。普段は三流以下の広告屋の冴えない従業員である俺だが、ちょっと普通の人間とは違ったところがある。眠りに落ちると、これまでに出版された本の作品世界へ入り込み、その世界で行われている事象に干渉する力があるのだ。そんな俺に小説世界の側から付けられた渾名は「小説探偵」。今日も俺のもとには、小説世界での境遇を憂う登場人物がやってきて、厄介な頼み事をしてくるのだった…。

軽石庵さんからハヤカワJコレ借りて読もうシリーズ(になるのか?)第2弾。良くできた物語ってのは良く、「キャラクターが勝手に動く」なんて作家に言わせたりするけど、実は小説のキャラクターたちってのは、ほんとに勝手に動く余地を持って小説世界に暮らしている、って設定がちょっと良い。出来の悪い小説の登場人物として創出されてしまったばっかりに、作家の筋立ての拙さから自分に矛盾を抱えてしまう登場人物、なんてのはなかなか面白いし、不遇な登場人物には同情もしようって物で。ほんとに小説探偵なんて人がいたら、何とかしてよって依頼は引きも切らないんじゃないかしら(w。

伝奇、時代、ミステリ、ホラー、ファンタジーなど、様々なジャンルの小説に登場するキャラクタが持ち込む依頼をこなしていく「げど」が、その中で自らの記憶に失われた個所があり、そこには「げど」と彼の周りの人々を巻き込む大きな何かがあることが分かってきて…ってお話。

ジャンル小説の世界のお約束や、現実に存在する小説から引っぱって来るくすぐりがうまい按配な上に、「げど」を取り巻く登場人物達が大変魅力的で、非常に自分好みなエンタティンメント。お話が大きくなっていくにつれて、魅力的なサブキャラさんたちの出番が減っていくのがちょっと残念ではあるのだけれど、連作短編でお話に盛り上がりを作って行くにはこうせざるを得ないのだろうけど、お話の本筋の盛り上がりとは逆に、サブキャラたちの芝居を楽しむ、って部分が削られてしまうのはちょっと残念だったかな。前半はかなりニヤニヤ、後半はちょっとだけ失速感を感じつつ読んでいった。とは言え充分楽しめました。こういうのはかなり好きだし、まだヒキもちょっとあるので続編を期待したいな。

そんなお話本体部分の面白さとは別のところ(や、お話にも充分深く関わっているとも言えるのですが)で非常に興味深いのが、著者、桐生裕狩さんの児童虐待というか、虐待されていると思われている子供たちへの視線。虐待というかネグレクトというか、とにかく(オトナ視点から見た時に)幸福とは言えない子供たちが彼らなりの立ち位置を確固たる物にするためには、子供たちはどうあるべきなのか、ってあたりの思想的な部分がかなり過激で、理屈の上では「それもアリだな」と思える物になっていつつも、やっぱ凡人である自分なんかは「子供にそこまでさせて良いものなのかなあ」と思ってしまうのも確かなところで。たぶん本書後半の失速感ってのは、この、著者のメッセージ性的な物がかなり前に来ているから、てのも理由の一つになるのだろうと思う。

「ゆかり」と言うお名前や著者あとがきなどを読んでみるに、桐生裕狩さんって方はたぶん女性なのだろうと思う(それも結構びっくりだ)けど、女性故のどこか思いきりの良さみたいな物がこの過激さに反映されたって事なんでしょうか。正直オッサンにはいろんな意味で辛い描写なんだけど、これをあっさりスルーすることもまた、本読みとしては誠実ではないよなあとも思えるわけで、そういうところの引っかかり感もまた、本書の味なんだろうな、とは思った。

★★★☆

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2012-01-23 この日を編集

[Books] ロミオとロミオは永遠に

恩田陸 著
カバーイラスト おがわさとし
カバーデザイン 岩郷重力 + WONDER WORKZ。
ハヤカワSFシリーズ Jコレクション
ISBN978-4-15-208437-8 \1800(税別)

3.11が何かを乗せた

環境破壊が極限まで進んだ地球。今やそんな地球に残るのは世界各国からこの汚染された星の汚染除去に携わることを押しつけられた日本人だけ。彼らにとってわずかに残る成功の路は、過去の東京の移籍に建設された「大東京学園」の卒業生としてエリートコースに乗ること。過酷な予備審査を通過して集結した新入生達は、大東京学園の正門で、自分達がさらに壮絶な学歴レースに叩き込まれたことを知るのだった…。

軽石庵さんから借りて読んだ、初恩田陸でございますが、なんだろな、予想してたのとはかなり違ってて、意外なくらい無責任な方向に針の振れたエンタティンメント作品になっていた。言ってみればこれは、恩田陸的「オトナ帝国の逆襲」。荒廃した近未来が20世紀に向けて投げまくる秋波の懐かしさと悪ふざけを楽しむようなお話。そこを比較対象にするのであれば、「オトナ帝国」が昭和への限りない郷愁を盛り上げつつも、最後の最後には「いつまでもそこに浸ってんじゃねえ」と敢えて突き放す覚悟を見せてくれたのに対し、こっちは「昭和いいよね、もう一回出来たらいいかもね」的なところに着地しちゃっているあたり、案外覚悟足りてねえな、って気もしてしまう。

大ざっぱに「昭和」で括られるいろいろなことどもの捌き具合の面白さ、悪ふざけと悪趣味と少なからぬ荒廃感を背景に、意外にストレートなジュヴナイルが展開するあたりは結構自分好みではあるんだが、あれだ、山本弘作品でちょいちょい発生する舌打ち感、あれが本作でもちょくちょく起きてしまうのと、あともう一点、これはこの作品の責任と言うわけではないんだけど、今読むからこうなってしまう、と言うところでのおさまりの悪さのような物は、本書を読んでる間、ずっと感じてしまうわけで。

本書の世界というのは、テクノロジと効率を優先しすぎたばかりに、自分達の住環境に修復しがたい瑕疵を残してしまい、日本人はその、自分達が産み出したどうしようもなく厄介な物の後始末を引き受けざるを得ない状況に、否応なく向き合わされている世界なのだよね。この作品が書かれたときにそこは想定の範囲外だったんだろうと思うけど、今読むことでこの本は、3.11以降の日本のありように対する痛烈な批判を含んだお話としても読める物になってしまっているのだな。

物語が登場したときと、それが時代を経て別なメッセージを持って「しまう」ような現象を垣間見たような気分。そこの所の先見性(と言って良いのかな)はそれでこそSF、だと思うし、それだからこそ「オトナ帝国」との対比で「覚悟」がもう一味足りなかったんじゃないのかな、ってところも同時に感じたわけで、基本たいへん面白く読めた(ボリュームもたっぷりだしね)反面、どこかに引っかかりも感じたことも確かな一作ではございました。

あ、あとカバーと帯の按配、なかなか良かったっすね(Jコレクションに限るんだけど)。

★★★

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ここ1週間分の話題

最近のツッコミ

  1. rover (12-01-19 00:40)
  2. 灘の六弦 (12-01-18 08:15)
  3. rover (12-01-17 00:56)
  4. TUX (12-01-16 18:52)
  5. rover (12-01-10 01:08)
  6. おなみ (12-01-08 06:58)
  7. rover (12-01-07 23:17)
  8. は゜ん (12-01-06 11:17)
  9. rover (12-01-05 01:23)
  10. TUX (12-01-04 10:55)
  11. rover (12-01-02 00:25)
  12. でした (12-01-01 12:09)

何かが魔術的

シリーズ中盤のヤマです

自分的好き度はかなり高いです

祝! P・K・ディック賞特別賞

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