ばむばんか惰隠洞

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2013-11-15 [長年日記]

[Day] 久しぶりに映画観てきた

フィルムの切れっ端シネ・リーブル神戸は毎月15日が1000円デーなので、そのタイミングで観れるものなら、と思っていた「まど☆マギ」、観てきました。前日にネットで座席予約したときも数席しか埋まってなかったし、そもそも3週目なんだからガラガラかな、なんて思っていたんだけど、実際に小屋に行ってみたら、なんだかんだで半分近くは席、埋まってましたわ。やっぱ人気っすね。

感想は改めて書きます(ただいま割と呻吟中)が、それとは別に、もうちょっと音響が良いところで見たかったような気はするかも。

頂いたフィルムの切れっ端はこちら。よう判らんけど、なぎさですかね、真ん中にいるのは。

[Chinema] 劇場版 魔法少女まどか☆マギカ[新編] 反逆の物語

劇場版パンフ スタッフ
監督 : 新房昭之(総監督)
監督 : 宮本幸裕
脚本 : 虚淵玄
原作 : Magica Quartet
音楽 : 梶浦由記
出演
悠木碧
斎藤千和
水橋かおり・喜多村英梨・野中藍
加藤英美里・阿澄佳奈
公式サイト:http://www.madoka-magica.com/

そーれーもあいー、たぶーんあいー♪

まどかの願いによって魔法少女が魔女になる定めが消え去った世界。今、この世界には人のネガティヴな気持ちが増幅させられ他ことで産まれる「ナイトメア」と呼ばれる異形のものが夜な夜な出没し、魔法少女達はそれらとの戦いに明け暮れつつ、それなりに楽しく充実した日々を過ごしている。その中にはなぜか、鹿目まどかの姿もあった……。

と言うあらすじでも一種のネタバレになっちゃうのかな。予告なんかで盛大にまどかの魔法少女姿は出てたりするし、もう3週目だし、観たいと思った人はほぼ観ているだろうから、多少のネタバレはやらかしても良いのかな、とも思うけど、まあなるべくバレない方向で。とはいえ、"まどかが居る世界"で映画が始まる、って時点で何やら不穏だし、それ自体がすでにネタバレでもある、というあたりは少々悩ましい。

テレビシリーズを踏まえた上で、その設定に一捻りを加えてきている、というあたりやその展開の大元になっている、誰かしらの意向が反映された世界、というあたりで、すでにいろんな人が「うる星やつら ビューティフル・ドリーマー」との共通性を指摘しているけど、確かにそういう側面もあるのかな、とは思った、と言うかオレらの年代なら間違いなくそう思うよな(w。ただ、通底するトーンはかなり違ったものになってはいるんだけどね。

テレビシリーズの最終回を観たときに、自分は、ほむらは魔女になることをある意味積極的に選択した、と受け取っていて、それは「魔法少女が魔女にならない世界」を作るためには概念としての魔女、と言う存在が必要不可欠なものであるから、まどかの記憶と引き替えに魔女としての存在を受け入れたほむらが、魔法少女と魔女の間で葛藤するようなお話が劇場版になるのかな、なんて思っていたんだけど、で、そういうところも無くはないと思うんだけど、正直こっちが思っていたのとはかなり違った造りになっていて、素直に「ああ、そうするんだ」って感じで感心した。

テレビシリーズにおいてまどかは「概念」になった、ということが周知の事実である、と言う前提で話を進めるなら、[新編] は「概念」を引き戻そうとする「情念」の物語、と言うことになるのかな。で、その「情念」は、見ているこちらの想像を絶するものに成長してしまっていた、と。その「情念」が行き着くところが、見る人にとっては「なぜそこまで」と言うところまでエスカレートして、そのあげく「つまりどういうことだってばよ」っていう観客の思いには一切答えを返さずに終劇、という映画だったと言えるかも。テレビシリーズがそうだったように、こちらの劇場版も、見終わったらいろいろ語り合いたくなるような作品になっていたと思う。そこはとても素晴らしいと思いました。個人的にはこのラスト、肯定派です。良いお話だった、かどうかは微妙ですが(^^;。

というお話関連とは別のところで、テレビシリーズを見てた人に対してのサービスとしての、テレビ版で見たものと同じ風景を随所に配する演出とか、なかなかに心憎い小物の使い方とか、何人かのキャラクタに対しての一種の救済措置的なキャラへの深みの追加とか、もちろん劇場版ならではの高い品質の作画、動画の演出、言うまでもないけど美術の見応え等々、見どころ満載で素晴らしかったと思う。

その上で一点だけ不満を述べさせていただく。ニコ生だったかで岡田斗司夫氏が、「『まどマギ』は極めて論理的に作られた作品」みたいなことを述べておられて、確かにそうだな、とも思うんだけど、自分の趣味的には強固なロジックで固められた作品世界に一点突破で穴を開ける屁理屈、みたいな演出を入れてもらえたらさらに嬉しかったんだけどなー、ってところかな。「マトリックス」の一作目の予言者の言葉的な、強固に組み立てられたはずのロジックが、どうかしたら言葉遊びレベルの戯れ言が原因で大どんでん返しに転がってしまう、なんて展開が終盤にあったら、自分的には大喝采だったんですけどね。

ネタバレ、しない方向で語れたかなあ(^^;

(★★★★)


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