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「Aチャンネル」、「Dororonえん魔くん メ〜ラめら」、「魔法少女まどか☆マギカ」。連日阪神が延長の末に負けた影響で「俺たちに翼はない」は録り損ね。
「Aチャンネル」はこれ、かーいらしい絵柄で変態さん大行進! なアニメなんだな。そう思って見ると、これはまあこれでいいのかもわからん。「えん魔くん」は、何と言うか気が狂ってる。無茶なりにまあ、狂騒的な楽しさみたいなものはあるかもしれないけどね。
さて、「まどか」。
ラス前はまあ、最終回に向けて上げる回。キュウべえの死角ゼロの正論っぷりとゴトゥーザ様の侠気に惚れる回、ですかね。まどかがなぜに最強の魔女の資質を持っていたのか、ってのの解答が濃縮還元だった、ってのはまあ予想の範囲内として、そのことを多分薄々感づいていたほむほむの心が折れかけたところについにまどか登場、という、お約束ゆえに燃える展開で最終回に続く。街に向かって大災害がやってきそうだ、って描写は、確かに震災のあとには放映しづらいと思う気持ちもわからなくはない。
で、ティロ・フィナーレ。ストーリーの根っこにあるのは意外なくらいオーソドックスなSF的手法。前に自分なりに、ラストは「エンディミオンの覚醒」っぽいのかなあ、なんて書いたけど、まあある意味まどかはアイネイアーの役割を果たしたって事になったのかもしれない。そうでもないのかな。
その上でこの作品の造り手たちは根っこの部分がかなりシビアで、アイネイアーが全て引き受けて変えて見せた世界とはちょっと違う、新しい世界を提示してくるあたりが意欲的というか底意地が悪いというか。
単純に悲劇の方にまとめるでもなく、さりとてみんなハッピー大逆転、に持って行くでもなく、魔女という存在から絶望を取り去った(それがまどかの願いだったわけだからね)世界であっても、それは絶望の無くなった世界ではないのであって、ネガティヴな思念自体はなくなることはなく、さらにはそのネガティヴな思念がまどかの書き換えた世界においてはやはり、インキュベーターたちにはおいしいマテリアルとして残っていて、それを狩るために魔法少女は存在しなければならない、というお話の持って行き方はなんというか、「甘くねえなあ」という感想しか持てないな(私は大甘なエンディングを好むものです)。
んだから、まどかが願った世界ではやはりその存在に辻褄を合わせられないさやかは消えざるを得ない、とか、無限に繰り返される魔女との戦いを繰り広げてきたほむらは、まどかが書き換えた世界においても、まどかとの記憶をつなぎ止める存在であったがゆえに、新たな世界におけるおそらく希少な存在であるところの魔女に進化して戦い続けるって事になったんではないのかな、と思わせるラストとか、いろいろ簡単には終わらせてくれねえなあと言う感じだ。
それが狙いなんだよ、と言われればそれまでだけど、そこで(見てる側が、勝手に)いろいろ話を拡げようと思わせるだけの力がこの作品にあった、ってのも確かな所なんだろう。
いろんな意味で目の離せない作品であったことは確かでございました。1クールもののアニメって、いろいろハンデを負う物って印象があるんだけど、こいつは逆に、1クールであることを最大限に利用した作品であった、といえるのではないだろうかね。や、すばらしく面白かったです。
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●実に腑に落ちる感想、ありがとうございます!(へべれけでしたが:殴)<br><br>●個人的にはかしんたんの「まどか☆ゲッター」というセンも捨て難いですが(笑)おっしゃる通り、解釈や議論が膨らむという意味で傑作であったかなと。<br><br>●私も大甘なラスト、大好きですが(笑)どうせなら逆にもっと辛口でも(ほむら以外は微塵もまどかのコトを覚えてなくて、だからこそリボンのくだりが泣ける、みたいな)よかったかなと。
それは素直に泣けるラストですね。なんつーかその素直さを、誰かさん(誰とは言わんが)が嫌がったんではないかなあと思ったりもします(^^;)