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がさごそ作業しながら録画していたCS 日本映画専門チャンネル「呪いの館 血を吸う眼」を見る。1971年東宝、監督山本迪夫、出演高橋長英、岸田森、藤田みどり、江美早苗、高品格、大滝秀治。「血を吸う」シリーズ二作目にして伝説の岸田森ヴァンパイア、初登場の映画。いやー、こえーよこれ。昼間見るのがもったいない映画だ。岸田森の強烈な演技も怖いが、最初の好々爺然としてた高品が、吸血鬼に取り込まれることで悪党になっちゃってからの演技がまた怖い。最小限のメイクでこの人、ガイラやれるぞ。
お話の流れもまことに正統派ホラーしてて良い感じ。この手の映画ではたいてい男の主人公は、言うこともやることも空回りするもんだが、高野長英もしっかり空回ってくれてそこも嬉しい。そこはかとない哀愁をたたえた終わり方も良いですな。
こちらもCS 日本映画専門チャンネルで録画していた「奇巌城の冒険」。1966年東宝、監督谷口千吉、出演三船敏郎、三橋達也、佐藤允、中丸忠雄、白川由美、若林映子、桜井浩子、その他豪華キャスト。特オタ的にはこの映画で使われたシルクロードの街並のセットが、「ウルトラマン」の「バラージの青い石」で使い回されたことでも有名ですな、ってなんだ、ハヤタ隊員もフジ隊員もとっくにこの街にいてるじゃん(w。
シルクロードに乗りだした日本男児の大活躍を雄大に描く…と見せかけてその正体は「走れメロス」。メロスがミフネでセリヌンティウスが中丸さん、疑い深い王様が三橋達也、ってわけで、そりゃ微妙に違うじゃろ、なキャスティング。田舎臭ーい三橋達也がちょっと貫禄不足やね。西村晃あたりの方が良かったんではないですか。人を疑わない坊さん役の中丸さんが妙にハマってるのはなかなか良かったし、若林映子は色っぺーし桜井浩子と浜美枝はキュートだし、天本さんたらもうアヤシいばあさん役やってるし、で、見てる分にはなかなか楽しかったけど。
んでも音楽、盛大に「宇宙大怪獣ドゴラ」の楽曲が流用されてるのは一体どうしたことかいな、と思ってしまったり。伊福部さん、忙しくて新しい曲を作るヒマがなかったんだろうか。
ふむう、yms-zunさんの日記経由で、テレビゲームの博覧会 レベルX。人気投票とかやってるんですな。うーむ、中に微妙に、消しといて欲しいタイトルがあるなあ(w 。89年発売のアレとか、すんげー恥ずかしいぞ。多分FCでまともにドット絵打った最初の仕事だよなあ。ヘタレな仕事の割には結構苦労した覚えがあるぞ。確かキャラジェネが足りなくなりそうになったんじゃなかったっけか。なんで足りなくなったかは秘密だけど。それを述べるとどのゲームかわかっちゃうからな(^^;)。
古本屋のデータをぶりぶりと追加しようと一日作業作業。本の表紙スキャニングして、データをOpenOffice.orgに入力………するところで見事に吹っ飛んでくれましたね、うう(私の誤操作が原因なんであんまり強く文句は言えないんだけど)。やっぱりメモリ512Mbじゃきびしいのかなあ、これ以上メモリ積もうと思ったら、マシンを換えないといけないんだよな。うーむ、Opera7.2以降がやたらに重たい、とか、そろそろCeleron900では荷が重くなっているってことなのかしら。新しいマシンを導入する潮時なのかな。
それにしても吹っ飛んだデータが恨めしい。あと5件で今日の入力完了だったのに。モノの見事に40件が吹っ飛んでしまった(つoT)。ショック大きいな。
ってTUXさんが書いちゃってるし(^^;)。本日は「ジパング」、「ニニンがシノブ伝」、「特捜戦隊デカレンジャー」。野球と駅伝で今日は少なめでしたな。さて「デカレンジャー」(#38:「サイクリング・ボム」)。二点、惜しかったね。ひとつはTUXさんのツッコミのとおり。ここはやっぱり知恵で一発逆転して欲しい。しかもバンバン君はあれだけ「仲間を信じる」って言っているのだもの。そっちにもうちょい配慮して欲しいぞ脚本家。あと一点は子豚ちゃん。ある条件でオトナになる。その条件はわからない。ここまではよろしい。ただもう少しだけ、オトナになりそうな予兆、を見せてくれても良かったんじゃないのかな? あと、ファルファ星人の幼体はどんなカギでも開けちゃう能力を持ってる、って前提だったような気がするんだけど気のせいでした?
「RD 潜脳調査室」、「ケメコデラックス!」、「黒執事」、「キャシャーン Sins」、「CLANNAD After Story」。「ケメコの歌」とか久しぶりに聞いた気がするぞ。ちなみにケメコ役の斎藤千和が歌ってるエンディング、テレビでは1番のみだが2番、3番といくにつれて歌詞がすごいことになってて、歌ってる本人が「親に聞かせられない」とまでのたもうたそうだけど、もうすぐ17歳と10000日の人のラジオで聴けますな。2回目の方で。そのうち聴けなくなるので、早めに行っとけ。
「CLANNAD」は寮長さん編スタート。今度の話は期待できるのかな。
週の前半、「けんぷファー」、「聖剣の刀鍛冶」、「DARKER THAN BLACK 流星の双子」、「にゃんこい!」、「おおきく振りかぶって」(再)。
どこが良いというわけでもなかったと思うんだけど、「刀鍛冶」でちょっとほろりとさせられてしまった。いかんいかん、心に黒さが足りないぞ、オレ。あとはなんでしょ、いつの間にちゃんと聞ける芝居ができるようになってる花澤香菜にびっくりの「DARKER…」に小林ゆうのハイテンションな芝居だけで引っぱってる「にゃんこい!」がちょっと面白い、のかなあ。
地味だけど大変真面目に作られている「おおきく…」がやっぱりとても面白い。前にも書いたと思うけど、捕手の思考をしつこいぐらい描写してくる野球マンガってとても好きなので。2期とかやらないんですかね。
一番強かったのは巨人でしたな。まあ今年に関しては文句のつけようがございませぬ。金の力もあるのだろうが、それとは別に坂本君みたいな、ちゃんと自分とこで育てた若者が大活躍した上でのチャンピオンフラッグなんだし。この先もしばらく、巨人は強そうですな。
翻ってわがタイガースを見てみれば、星野仙一がやらかした(オレはあんまり好きじゃないけど、一時的に確かに効果はあった)補強の効き目も薄れ、いつも通りの阪神に戻ってきたような一年であったと言えるか。阪神ファン自虐派としてはこういう阪神がある意味好みなんではあるが、だからというてここぞと言う時にも全く爆発力を発揮してくれないって言うのも困る。
そこでZAKZAKのこんな記事。【西本忠成のトラとら虎】不振助っ人に不信まん延。首脳陣の1人が「ウチの外国人打者はジャンボ宝くじと同じ」と皮肉
ってる時点で終わってる気満々。まあなんだ、四半世紀前のスポーツ新聞の「許せんオルセン」って見出しをいまだに憶えてるオレとしては、阪神が外国人選手で当たりを引く可能性はTOTO BIGと同等なんじゃないかとも思うわな。当った時のデカさも含めて。
それはともかく、
球団は数年前から駐米スカウトとして、かつて日本で活躍したトーマス・オマリー、アンディ・シーツの両氏を採用しているが、成果は一向に出ていない。
それがあかんッちゅーとんねん。
相変わらずのこんな体たらく。これは当分、阪神の戦いっぷりに対してはたっぷりのため息の用意をしておいた方が良さそうでございますな。
ボールが弾んだりタスキリレーがあったりでやや少なめ。「それでも町は廻っている」、「とある魔術の禁書目録Ⅱ」、「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」、「オペラ探偵ミルキィホームズ」、「天装戦隊ゴセイジャー」、「STAR DRIVER 輝きのタクト」。「それ町」は杉田智和が良い味出してるな。あと、「作ってる」時の小見川千明の、ややボーイッシュで棒風味の入った声は割と自分好み。
「禁書」は第1期同様に、短めの話を並べてくる感じの構成になるのかな。それだと面白くならないと思うんだけどね。ま、来週から黒子大活躍らしいのでそこに期待。「俺妹」は面白いところとイラッとするところがごたまぜになってる感じだな。若干イラッと来るときの方が多いけど。前回が良い意味で気が狂っていたのでもうちょっと見てみようか、ってんで見てみた「ミルキィホームズ」は、画伯とまいまいがおかしな芝居をくり広げてはいたけど、やはり前回のブッ飛び具合が異常だったようで、毎週見るほどのものでもねえかって感じで。webでも見れるようなので、お前らのコメントがあるともっと楽しめるのかも知れない。
日曜日。天知家のお母さん登場か、な「ゴセイジャー」。ここに来てゴセイナイトがどんどん萌えキャラ化してきとりますな(w。そこは面白いんだけど、やっぱりシリーズを通して戦うべき敵、ってのがいないお話ってのは、敵との戦いがクライマックスに向けて盛り上がっていかない感じはあるよな。なんでこんなシリーズ構成にしたんだろう。
「STAR DRIVER」は面白いような、何がやりたいのか良くわからないような。
西崎義展氏(asahi.com)。「YAMATO」から落ちて「さざんくろす」に引き上げられるって、どんな超時空ぶりだよ。「ヤマト」の大ヒットのあとは、どちらかと言えばアニメとは関係のないところでのお騒がせばかりが話題に上ってしまったような感もあるが、それで「ヤマト」の(あと『トリトン』も)の価値が下がるというわけでもなく。
「ヤマト」の第1回の衝撃はやはり強烈で、それは何より松本零士の絵が動いている、というところ、もっと言うならそんなもんアニメじゃ描けないだろうと思っていた、マツモト・ゲージ(小松左京さんが命名したんでしたっけかね)が当たり前のように画面一杯に埋まってるのを見た衝撃、に尽きる。自分としてはこれで元を取った気分になったもんだ(w。
あとに行くほど困ったことになってしまい、個人的には今、「ヤマト」と名のつくものにはびた一文払う気はないんだけど、それでもテレビシリーズ第一作は衝撃だったし、毎週ワクワクの日曜日だった。確か7時から「グレートマジンガー」、7時半から「ヤマト」じゃなかったかな。楽しい一時間でした。そこには深い感謝を。
でも西崎さんというと最初に思い出すのは、「さらば…」公開前に「オールナイトニッポン」にゲストで出演して、リスナーの質問に答えてたときだよな。確かリスナーから、「なぜヤマトの艦橋の窓は、4つになったり5つになったりするんですか?」って質問があって、西崎さんは「『ヤマト』のテーマは愛で、艦橋の窓じゃないんです」って答えてたはず。や、青二才はそれ聞いて「だからって窓の数が変わったらあかんだろ」と思ったもんですけどね(w。
マイナス要素が数多あるのは確かだけれど、それでもTVシリーズの「ヤマト」第1作はそれらを吸収して余りある魅力を持った作品だったと思う。特に太陽系を出るまでの展開は。
毎週ドキドキでした。どうもありがとうございました、どうか安らかに。
オバマ氏再選 ロムニー氏を振り切る 米大統領選(asahi.com)。テレビでは結果が判ってしまったあと、届いた夕刊を見たらかなり僅差の接戦模様だったらしいことが判って軽く「ほう」と。
自分は何となく、オバマさんにせよロムニーさんにせよ、決まるならどかんと行くのかな、と思ったんだけどそう言うものでもなかったのですね。最終的な数字を見ると、オバマさんの方が結構大きな差を付けたようにも見えたんだけどそうでもなかったのかしら。
なんにせよ「もう少しやらせてみよう」と思える政治家がいるってのは、それだけでうらやましいことではあるわいな。
「トータル・イクリプス」、「さくら荘のペットな彼女」、「ひだまりスケッチ ハニカム」、「ヨルムンガンド PO」、「PSYCHO-PASS」、「Robotics;Notes」。「トータル…」の質の低下ぶりは目を覆わんばかりですなあ。「さくら荘」は意外に良くできてると思った。今期の「ひだまり」はなんつーか、微エロだなあ。んまあうめてんてーのマンガの方も、その傾向はかなりあるんで、この方向はありなんだろうけど。それはともかく次のひだまつりは武道館ですか。すげえなあ。
火曜日は「ヨルムンガンド」が安定の面白さ。「ノイタミナ」枠の二本はまあ、うーん。「PSYCHO…」はちょっと、本広イズムが顔を出しかけてるような気がしないでもない。「ロボティクス…」はもうちょっと見てみないと判らない、のかな。
もスタートしてそろそろ一ヶ月。ここのところお葬式やら、葬式から帰って来るなり結構な量の修正要望が舞い込んできたりで意外とてんやわんやしてたんだけど、一応それなりに見てることは見ておりますよ。
ってことである程度見た上で、今期はどんな感じで見てるのか、中間報告的に。
「烈車戦隊トッキュウジャー」、「仮面ライダードライブ」、「ハピネスチャージプリキュア」、「七つの大罪」、深夜にまわって「天体のメソッド」、「グリザイアの果実」、「俺、ツインテールになります」。お日様が出ている間の分は継続視聴中。「プリキュア」は脱落気味。それ以外は面白い。
深夜枠は、んーと、「天体」と「果実」は切っちゃった。前者はとにかくリアリティライン問題が自分的に飲み込めない。円盤が居座ってる世界で、ただ一人の女の子だけが「円盤反対!」を叫び、それに対して大人が積極的にコミットしてこない(ように見える)世界ってどーなんだ? ってところでどうにも乗り切れん。後者は「リトバス」枠。ごめんなさい、門外漢なので退場します。「ツインテール」も、ちょっとあざとい感はあって、ぼへーっと楽しめる感じはあんまりしないんで、どうかしたら切っちゃうかもしれないな。
割に平和。「旦那が何を言っているかわからない件」、5分アニメだけど結構楽しい
「ガンダムビルドファイターズ トライ」、「棺姫のチャイカ」、「テラフォーマーズ」。ここも楽しめてる。「テラフォーマーズ」、面白いんだけどSF見てる気がしないなあ、ってところはあるけど
「Gのレコンギスタ」、「結城友菜は勇者である」、「白銀の意思 アルジェヴォルン」。意外と「レコンギスタ」が低調な気が。ガンダム史上最もモチベーションに納得できない主人公なんではなかろうか、と言う気がしてしまう。現段階でもベルリ君的にはキャピタル側の味方のつもりなんだけど、心ならずも敵対するような行動を取っている、と言うことなの? こないだはとうとう教官様まで手にかけてしまったようですが。
いわゆる「ゆゆゆ」、押さえるところは押さえてる(んまあしばしばあざといけど)と思うけど、ご神木を守る、と言う行為が直接「国を護る」というところに繋がるのか、ってところがよく理解できん、と言うかなんだか微妙にキナ臭い。「アルジェヴォルン」もこれはこれで割に安定しているんじゃないでしょうか。アナハイムがものっそ黒い世界、ってことで良いのかな。
お休み。ただ、11月から川北紘一さん監修で大阪芸術大学が制作する特撮作品、「装甲巨人ガンボット」がちょっと興味を惹くかも。無責任にひどいことを言わせてもらうなら、「八岐大蛇の逆襲」からも、あんまり伸びが見受けられない気がするんだけど、こういうのも嫌いではないです。
「魔弾の王と戦姫」、「ソードアート・オンラインⅡ」、「Selector…」、「SHIROBAKO」。ここは全部面白いと思います。
お医者に薬もらいに行ったら、割と早めに処方箋出してもらえたのでお薬もらってそのまま三宮へ。久しぶりにSavoyのカレー食って、本を何冊か買って、あとは新開地まで古本屋を冷やかしながら散歩。元町、高架下の古本屋さんには撤退されたお店も結構ある反面、三宮に新しめで、かつそれなりに客層考えた(とはつまり、ウチと同様オタク方面に訴求できる本を積極的にプッシュするタイプ、ってことやね)古本屋さんがいくつかオープンしてるのが興味深い、かも。幾つ残るんでしょうね(意地悪)。
ハーバーまで出て、ちょっとカメラ関係の小物とか買って、いつものように「おおえす」でぷはー。全然気がついてなかったけど「おおえす」、お酒の値段ちょっと上がってるんだな。生中400円にポン酒300円かー。それでも充分安いんだけどね(^^;。いい感じに酔っ払って湊川方面までてくてく。ここのところフィッシュアイコンバータが楽しくて14-42ズームを付けてうろうろしてたんだけど、今日は久々に25mmF1.8。このボケ味は嬉しいんだけど、相手が鳩さんだと寄り切る前に逃げられちゃうんだよね(^^;。
結果こういう面白写真が撮れちゃったりするんでした(w。
シオドア・スタージョン フリッツ・ライバー他 著/中村融 編
カバーイラスト 旭ハジメ
カバーデザイン 坂野公一(welle design)
竹書房文庫
ISBN978-4-8019-1191-8 \1200(税別)
みんな大好き猫ちゃんズ。そんな猫たちが登場するSFアンソロジー。文庫初収録、本邦初訳作品多めの10編を収録。
古くは向こうの名アンソロジスト、ガードナー・ドゾワが編んだ短編集があったような記憶があるし、他にもいくつかアンソロジーは作られていたと思うけど、極力それらの先輩とは重ならない事も込みで新たに編まれた短編集。それでは作品ごとに簡単に。本書は「地上編」と「宇宙編」に分かれているんだけれど、まずは「地上編」から。
猫ちゃんかわいい。かわいい猫ちゃんにはずっとそのままでいて欲しい、んじゃどうしよう。かわいい娘の悲しむ顔を見たくない、バイオ企業に勤める父親が思いついたこととは…。
一種のバイオ・スリラーSF。この「スリラー」の部分が後半じわじわと効いてくる。
愛猫ピネロピと二人暮らしの老婦人、ミス・ハスケルがとある冬の日、海沿いの丘に一人たたずむ少年の姿を見かける。厳しい寒さの中、コートも羽織らずぽつねんと立ち尽くす少年が気になったミス・ハスケルは彼を我が家に招き入れるのだった。
猫ちゃんはあくまで脇役で、ストーリーはいかにもヤングらしいほっこり系。ささやかに始まり、割とデカい展開が挟まって、再びささやかに終わる。
猫を飼う人は、猫と別れるのが辛くて仕方ないようで、どうにかしてそれを回避しようとする。そのための力を得た男の物語。畜生とはいい関係が築けるのに同族とはなかなか……。そう言うものか、人生とは(^^;。
美しく怪異なものとしての猫、についてのファンタジー寄りな物語。そういやこないだの「魔法使いの嫁」でも猫が持つといわれている九つの命についてちょっと言及があったっけ。あれは魔法の世界のお話だったけど、こちらは神話の方にシフトしたファンタジー、と言えるかな。
フェリックスだったらカワイ小憎らしで済んだ話だったんだろうな。猫は人間なんぞ下に見る生き物とはよく言われますが、それが行きすぎると……。猫の飼い主の名前がピート、ってのは何かの皮肉なのかねえ(w。
ここから「宇宙編」。長い航海に出る船には幸運のペットが必要不可欠。それは宇宙船でも同じ。最新の超光速宇宙船の試験航行に旅立つことになった宇宙船<パンドラ>にも一匹の猫の姿が。
超光速宇宙船の操縦に必要不可欠な艦載AIとのコミュニケーション技術を猫にも搭載したら……、から始まるスラプスティックスペースオペラ。大変楽しい。
載ってる動物たちが全員アルジャーノン化したら、しかもアルジャーノンみたいに退化することは無いとしたら…。こちらに登場する猫君はフェリックス。でもカワイ小憎らし度は控えめで、知性化が彼に何やらヒーローとしての使命感を与えてしまった模様。
別に人間の力なぞ借りずとも、猫族というのは偉大な生き物なのだ、特に地球以外ではな、みたいな。猫SFと言うよりは猫的なエイリアンのお話。クァールと仲良くなれた女の子のお話でもあるね。
全然タイプは違うんだけど、何となく「ノースウェスト・スミス」ものを連想してしまった。あまり大きくないボリュームで、得体の知れないものとの蠱惑的と言えないこともない出会いと別れが描かれる、って点で。猫君は名脇役のポジションにいてます。
ライバー版「寄港地のない船」の趣がある、かも。一種の荒廃した播種船における、変質した人類のサバイバルものなのかな、などと思いながら読んでいくと、そういう物ともちょっと違う結末が待っている。ここに変質した人類社会の様々なガジェットがブチ込まれる、という感じ。ちょっとますむらひろしの初期の絵柄でコミカライズされた物を読んでみたいな、なんて思いました。
ということで、ちょくちょく言うてますけど自分は特に畜生全般に思い入れが無い人間なので、たとえば「猫あるある」てきな楽しみ方とかは出来ないんだけど、ここまでアンソロジーにまとめられないでいた作品をチョイスしたことで、逆に猫の(困らせ屋さんな所も込みの)愛らしさみたいな物を廃して、「お前ら猫に騙されんじゃねーぞ」的な軽めの警告を与えてくれるような本に仕上がっていると思う。割とビターで、それ故に逆に「ああ、猫もいいかもね」とちょっとだけ思わせてくれるような作品群。どれも素敵でしたが、そのちょっとオールド・ファンションドな佇まいが逆にオジサンを安心させてくれた「猫の世界は灰色」が個人的には一番好きです。
★★★★
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□ TUX [●店主が岸和田愚連隊ってる(違)スキに… 本日のデカレンジャー、惜しいッ! そこは、知恵と工夫で解決するとこ..]
□ rover [バンバン君はいい感じっすね。宇宙警察のコスチュームが似合わないのが問題なんだけど、てか男性軍、全員似合ってないんだよ..]