ばむばんか惰隠洞

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2003-10-01 10月です [長年日記] この日を編集

[Misc] ということで

正式にASAHI-NETの方の「Sぱらインターネット分室」は閉じる事にします。思えばサイト開いたのが1996年の2月。よくまあ続いたもんだ、と言うかまだ続くけど。とりあえずASAHI-NETに置いてたコンテンツはぜんぶGIGAの方に持ってきてますんで、再利用の方法もいろいろ考えてますが、とりあえずは日記メインで行くような方向で。

「基礎知識」に書いたネタとか、データベース化できたら面白いんだろうけどね。

[Books] 消えた少年たち

本書カバー オースン・スコット・カード 著/小尾芙紗 訳
カバーイラスト 影山徹
カバーデザイン ハヤカワ・デザイン
ハヤカワ文庫SF
ISBN4-15-011453-6 \780(税別)
ISBN4-15-011454-4 \820(税別)

気ままにゲームを作っていれば、それで充分暮らしていけると思っていた。しかしそれは甘い考えだった。気がつけばバブルは弾け、ステップにはまだ完了していない家のローンと妻、ディアンヌのお腹の中の、これから世に出てくる4人目の子供が残るだけ。ようやく探し当てた新しい仕事はノースカロライナ州ストゥベンのコンピュータ・ソフトハウス。ただし仕事の内容はゲームデザインではなくマニュアルの作成。釈然としない物もあるけれど、家族を守って行くためにはやむを得ない。そうしてステップと彼の家族は小さな南部の街にやってきた。勝手の違う南部人の流儀と、そして不可解な少年たちの連続失踪事件が澱のようによどむこの街に……。

「本の雑誌」、1990年代のベスト100冊で見事1位に輝いたカードの自伝的長編。敬虔なモルモン教徒であるステップ夫妻とその子供たちが、引っ越し先で出会う大小さまざまなエピソードを丹念に綴り、その中で区切り区切りにやってくるちょっとしたホラー風味と、少年失踪の謎がラストで一気にまとまり、衝撃的な事実が明らかにされる、と言うような話。自身が敬虔なモルモン教徒であるカードの作品には、しばしばこっちが読んでいて「そんなに神様っていいですか?」と聞きたい気分にさせられてしまう時があるのだけど、この作品にもそういうところがある。親が熱心に神様を信じるのは結構だけど、その教義を子供にも懇々と説くというのはどうかなあ、全ての物事を神様で説明つけてしまうっていうのはどうかなあ、と私などは思ってしまうわけ。それはそれで、拠り所になる強固な物が子供にも形成されるというメリットもあるのかも知れないけれど、そうやって小さなうちから特定の信仰を植え付けられて育つ、というのはどう考えてもマズい、というかだからアメリカってああいう国になるのか、なんて風にも思えてね。

本書ではその、一枚岩で、かつ慈悲に満ちたものであるべき信仰の中にも困った人間はいる、というような描写もあり、一方的なモルモン教マンセー小説になってはいないところは評価できるんだけど、やっぱりあれです、薄気味悪い世界です、これは、私にとっては。

その、信仰がこっちに伝えてくる薄気味悪さの部分を除けば、お話としては実に丁寧に作られた、哀しみを内に秘めたホラー風味のミステリとしてかなりいい。ただ、哀しみは充分だけどミステリとしては、案外簡単に底は見えてしまうかも。ついでにいうと、しつこいぐらいに繰り返し書き込まれる日常のいくつかのエピソードが、どれも微妙にツッコミが浅いようにも思う。たとえば(読んだ人じゃないと判らないと思うけど)グラスにまつわるエピソードはばっさり捨てて、その分リーに関する話を突っ込んで描いた方が良かったんじゃないか、とかそういう感じ。「長すぎる」と言う評価をあちこちで見ましたが、長すぎるんじゃなく、これだけ長くしても描ききってないエピソードが結構あるあたりで、読後感としては「長すぎる」、と感じられる物になってしまったんじゃないのかな、とは思った。

ラストのインパクトは充分なんだけどね。でもなんとなく、背筋にぞわっと来る、って所までは行かなかったかなあ、というところ。終盤に登場する刑事、ダグラスがなかなかいい味だしてました。彼にももう少し活躍して欲しかったな。

そうそう、どうでもいい事かも知れないけど、これ、ハヤカワSFでいいの? NVのほうがふさわしいんじゃないかしらね。まあ微妙にSFくさいところも無くはないんだけど。

(★★★☆)

[TV] スイスペ

いやあ、腹抱えて笑かしてもろた。藤岡隊長以外のメンバーがどうにも頼りない連中なのがステキ。今、頭の中にはナレーターのぞんざいな「危険は覚悟の上である」ってセリフが鳴り響いてます。それにしてもギアナ高地ってのはすごいとこだね。ドモンはあんなところで修行していたのか。危険は覚悟の上とはいえ、過酷なもんだよなあ、修行って、などと感慨を新たにしてしまったですよ。

本日のツッコミ(全4件) [ツッコミを入れる]

もんちぃ [移転お疲れ様でした。あ、基礎知識の復活きぼー。(無責任)]

YASU [こんばんわ、 基礎知識の大ファンでした。 基礎知識のデーターべース化、お願いします。 もちろん乱土さんの日記も大好..]

rover [うむ、ごっそり移転してますので今でも見るだけなら見れるんですけどね。できたらもうちょっと芸のあるところを見せたいなあ..]

rover [うわあ、なんかこっちがこっぱずかしくなるようなお褒めをいただき恐縮です>YASUさん なんとか前のコンテンツも再利用..]


2003-10-02 期待してた訳じゃないけどね [長年日記] この日を編集

[web] ADSL24M開通

24Mモデムの結果12Mモデムの結果24M対応モデム自体は先週のうちに届いていたのだけど、開通は今日という事だったので今までほったらかしてた。朝からごそごそと換装作業。前のモデムがNECのAtermDR202、今回は同じくAterm204。見た目はなーも変わりません。さくっと設定も終えて、いつものようにSPEED TEST cable ADSLで速度チェック。一応念のためにモデム換装前にもスピードチェックはしておいた。左が換装前、右が換装後。

いやあ、こりゃまたなんですな、見事なくらい変化がないですな。0.4Mbpsの速度アップですか。額面は倍になってるはずなのに。モデム的にも12M時代の下りのリンク速度は6024Kbpsだったんだけど、換装したあとは6272Kbpsと、なんかもうご飯に海苔を一枚乗せたか乗せないかの差ぐらいしかないね。一応上りは1024Kbpsと、なんとかフルスペック出てるようだけど。

ま、イーアクセスは開通してからも一週間ぐらいは姑息に地道に調整作業をやるんで、それで多少は改善されるかも判らんけど、せめて6の後半ぐらいは行ってくれんかな、などと控えめな希望を持っていたんだが、その希望すらも欲張りであった事が判明したんでした。

[TV] 「モスラ」2連発

CS 日本映画専門チャンネルで「モスラ」(1961年東宝)、「モスラ MOTHRA」(1996年東宝)。録画してたのをまとめて鑑賞。61年の方はLD持ってるんでいまさらどうこう言う事はない。モスラがロリシカ国に飛んでいくまではまことに良くできております。で、96年の方は初見な訳ですが…。

いや、良くできてるじゃないですかこれ。予想してたよりはるかにいい(どんな予想してたんじゃ)。自衛隊なし、街の破壊なし、の「ファンタジックな怪獣映画」などという物が面白いわけなかろうが、と思ってたんだけど、いやいやとんでもなかった。これはなかなかの佳作。「モスラ3」を劇場で見てて、ベルベラ(羽野亜紀)が小美人二人の姉である事はこっちは判ってるんだけど、この映画では、そのことは最後の最後まで伏せられてる。その上で人間側の子供、大地くん(どこかで見たなあと思ったら彼、「カブタック」のユズルくんですな)と若葉ちゃんの兄弟が折に触れいさかいながらも最後にはやっぱりお互いを大事だと思っている、って流れ(ついでにその背景で、両親の和解までも描いてるわけだが)にのっけて、悪さばっかりしているベルベラだけど、それでもあたしたちの姉妹なのよん、と持ってくるあたりはニクいぜこんちきしょう。

映像的には良くも悪くも川北特撮で、手慣れてる反面、敵と味方の戦いの中での優劣みたいな物がさっぱり判らないのは困ったものだと思うけど、それなりに見応えはあったかも。あの、あまりにもぬいぐるみ然としたモスラの成虫には感心しないし、終盤、荒れ地になった荒野をモスラが蘇らせる、のもどうかと思った(あれは人間に対する宿題として残した方が良かったんじゃないかな)けど、おおむね良くできた映画なんじゃないですか、これ。

しかし時代が変わると小美人もモスラも変わるもんだな。いきなり見ず知らずのご家庭に乱入してビームの撃ち合いでリビングは破壊するわ、自分の作戦のために平気でダム一個決壊させるわ、あんたらほんまに平和の島から来とるんですか?

本日のツッコミ(全4件) [ツッコミを入れる]

もんちぃ [厳しいもんっすな。ぬぅ、MTUとかRWINの調整をしても無理かのぉ。(根拠なし)]

rover [どうじゃろねえ、MTUはキャリアで固定だし、8Mbps以上のサービスでは、RWINなんていじったって、数値が劇的に変..]

おおた [一応公式見解では、電話局2km範囲から外は12Mも24Mも同じ速度ってことらしいです。http://www.ntt-..]

rover [見事にぴったりと線が揃ってますなあ、2Km界隈で…]


2003-10-03 [長年日記] この日を編集

[tDiary] ぬ?

何かおかしな事になっとるな。9月30日の日記が10月1日の日記に取り込まれておる。いまちょっと酒が入ってるので一眠りしてから対策するだ。

[tDiary] とりあえず直った

「本日のリンク元」のアンカーがどういう訳だか閉じてない状態になっていた模様。なぜそういう事が起きたのかは不明。使われるはずのない文字列でも紛れ込んでいたんだろうか? うーむ。

[Books] 明治・大正・昭和 日米架空戦記集成

本書カバー 長山靖生 編
カバー 岡田真理子
中公文庫
ISBN4-12-204234-8 \667(税別)

日清、日露の戦争に勝利して世界の一等国の仲間入りを果たした日本。とはいえそれに続く大陸進出は他の列強の警戒心を呼び覚まし、日本国内においても常に、次に来たる戦争への怖れと関心は高い物があった。次に日本が戦う強国はどこなのか、来る戦争において決定的な力を持つ物は何なのか、そんなテーマで発表された架空戦記、さらに戦時中における銃後のささやかな日常を綴った掌編をまとめた本。執筆者には軍人出身者などに混じって、海野十三、横溝正史らの名前も。

わたしゃ「日米架空戦記」というからには日本とアメリカで発表された架空戦記を読み比べるような本なのかな、と思って買ってみたんだけれどそうじゃなく、これは日本側から見た、「日米もし戦わば」的なアンソロジーだった。そこんとこだけちょっと、騙された気分ではありました。

なにせ本当に戦争やる事になるかも知れない状況下で発表される作品だけに、荒唐無稽なエンタティンメントの形を取ってはいても、どこかでしっかり足を地につけている感じもするのが面白い。昭和8年当時にすでにテレビの実用化を予見し、明治末期にすでに航空機と石油の確保の重要性を説いているあたりの先見性はなかなか。これが戦時中の小説になると、核兵器や殺人光線みたいな、一気に回天を可能にするようなそれへとテーマが移っていくのも、戦局が不利になってる証拠なんでしょうな。でもその中で、核兵器の理論的な可能性をちゃんと分かりやすく説明していたりするあたり、もしかしたら当時の日本、正気を失ってたのは軍人さんたちだけだったのかも知れない、なんて気もしてくる。一般庶民はいつでも案外冷静なのだね。

詳しくは解説を読んでいただけたら判るけれど、この時期、日本は次に戦う相手がアメリカであると何となく覚悟を決めていて、その巨大な工業力も、それなりの情報を持っている人間であれば充分認識していたみたいで、それゆえ一気に劣勢の国力差を埋めるだけの究極兵器の製造が急務だ、と言う気分になっていたんだろうな、と思わせる。この辺、やっぱり貧乏人の考えなんだろうなあ。軍艦の数でも、飛行機の数でも、まともに戦ったんでは多分勝ち目はない。そんな日本に必要な物は何か? そりゃ、轟天だったり鉄人28号だったりフランケンシュタインの心臓だったりするわけだよね。超兵器で敵を一掃、ということは、それがないとアメリカ相手の戦争、大変に辛い物になる、ってのを識者はそれなりに予期していて、そうはならないようにした方がいいんではないか? と遠回しにメッセージを発していたんではないか、とも思えてくる。肝心の現場の人たちが、そのメッセージにあまりにも鈍感であったわけだけれど。

 それにしても日本の貧乏さを感じちゃうのは、あらゆる超兵器、新技術が、天才的な個人の、努力だったり偶然の産物でうまれる事だよな。殺人光線は天才的なテレビジョンの発明家の手で開発され、核兵器は真摯な研究者たちの偶然の発見から実用化される。"マンハッタン計画"みたいな巨大なプロジェクトは、日本人にはなかなかイメージできない物なのかも知れない、と思ってしまった。ま、ゴジラを倒すのは天才科学者の悪魔の発明だし、ゴラスの災害から逃れる事ができたのは、高校生の戯言が発端だった国ですから、こりゃこういう国民性といえるのかも知れませんな。

(★★★)

[Misc] ぐにゅう

何か風邪がぶり返したみたいでやけに寒気がする。頭痛い。お腹緩い。三重苦だ。Opera 7.21 Previewなどという物が出ているようだけど試すのはまた今度。って言うか、やっぱりまた立ち上がりに45秒待たされるんだろうなあ。

酒飲んで寝よう。

本日のツッコミ(全2件) [ツッコミを入れる]

Rダニけん [「一眠りしてから対策するだ。」は、ジョジョ誤植風に「するだァーッ!」とするか、「するニダ」が順当かと。]

rover [そして60何版目かで突然「するんだァーッ!」と改訂したりするわけですか…]


2003-10-04 [長年日記] この日を編集

[TV] 捕捉失敗

あ、今日からだったの? せらむん実写版。うーむ、しっかり見逃してしまった。

[Books] お買い物

ほんとは昨日購入。小田栄一郎「One Piece」(30)。どうも空島編になってから、突き抜けるおもしろさが影を潜めているような気がするなあ。

ついでに、いくら待っても田舎のTSUTAYAには入ってきそうにないので、いつものようにJUNKUDO BOOK WEBで福山庸治「臥夢螺館」(上)(下)、まとめて発注。

[web] Opera7.21

もうPreview2なんて物が登場している。入れてみたんだけどやはりうちの環境では40秒以上待たされてしまうなあ。立ち上がってしまえば動作そのものは全然文句ないんだけど。

どうせ普段から、Operaは開きっぱなしなんだから、朝イチで一度立ち上げてしまえばそれで問題はないとも言えるんだけど、んーむ、微妙に7.11bから乗り換えようという気になれないのであった。

本日のツッコミ(全4件) [ツッコミを入れる]

asano [ここのツッコミはお初です。 「せらむん」ですが、やっぱりカツラは変身時のみ装着でしたね。内容は…… 最後まで見通すの..]

noki [セラムンはみましたけど、うーん、、、萌えーとはこなかったなぁ(w グランセイザーも今日からでしたけどこっちも最終的に..]

名無し [Operaですが、Javaを切ってみては如何でしょうか? VM起動時間の分だけ早くなると思います。]

rover [アドバイスありがとうございます。でも、うーん、ほとんど大勢に影響ないみたいです(;_;)。]


2003-10-05 おっ、重いぞ… [長年日記] この日を編集

[web] どうしたんだギガバイズ

今日の夕刻ぐらいから、でたらめに重たくなってるなあ。どうした事だこれは。今までこんなことはなかったんだけどな。何が起こってるんだろう…。

[TV] 定期視聴番組

「住めば都のコスモス荘」「爆竜戦隊アバレンジャー」「仮面ライダー555」「明日のナージャ」。

アバレンジャー

ジャンヌはやっぱりアスカの恋人のマホロ。しかしそのマホロはエヴォリアンの策略にかかり、デズモゾーリャの子をその胎内ではぐくむ事を強制され…って、うわたたた。こりゃまたすごい方向に話が進んでるなあ。いや、そういう話もあってもいいとは思うけど、またナマな話を持ち込んできたもんだなあ、と人ごとながら少々心配になったりして。

555

ふうむ、タックンってば自分がオルフェノクである事を、ずーっと知ってたわけだ。そうなるとこれまでの展開のいくつかは、明確になんでやねんという事になる訳なんだが、まあ過ぎた事にはこだわらないというスタンスなんだろうな、もうどうでもいいや。

とりあえず今後の興味としては草加君が何者か、ってあたりになるんだろうかね。まあ順当に考えれば流星塾の同窓会に乱入したのはタックンじゃなく草加君で、つまるところ真理タン以外の流星塾のメンバーは皆オルフェノク、ってなところに落ち着くんだろうけど。

ナージャ

いやあなたたち、まず最初に名乗りなさいって…てのはいわない約束なんでしょうね、うん。

本日のツッコミ(全2件) [ツッコミを入れる]

taoy [ネットワーク的に重いわけじゃなく、単にサーバが鈍重になってる見たいですねぇ。共用サーバ内で誰か重い処理を動かしてるん..]

rover [そんな感じですね。もしかしてウチが諸悪の根元??(おろおろ)]


2003-10-06 一夜明けたら… [長年日記] この日を編集

[web] 復旧しているみたいだが

2ちゃんのギガスレでも深夜にはどうにか復旧しているらしい、みたいな書き込みが見られたけど、うん、一応元に戻ってはいるようだ。今のところギガバイズからはなーんのアナウンスもありませんな。つーかここ、割と何があっても知らん顔してる事が多いんだけど。

そろそろ半年のレンタル期間終了で、更新手続きをしようかと思ってた矢先に、ずいぶんと先行き不安な一発をかましてくれたもんだ。

[web] やっぱり重いぞ

むむむ、htmlはそうでもないけどphpやcgiを実行するのに、何テンポか遅れが発生しているな。別のディレクトリからファイル引っ張ってくるのにも時間がかかってる感じだ。なんじゃそら。質問メールは出してんだけど、返事こねえし。電話しても誰も出ねえし。どうなってんだ? もしかして開店早々、わたしゃ引っ越し先を探さなあかんのかね。

[web] それはそれとして

あ、さとみかんから引き続き捕捉されることになっている模様。ありがたやありがたや。

[Books] 赤道南下

本書カバー 海野十三 著
カバーデザイン 安彦勝博
中公文庫
ISBN4-12-204233-X \686(税別)

昭和17年1月、人気作家海野十三は海軍省の辞令を得、連合艦隊の一大基地のあるトラック島に派遣される。ここで彼は、他の3名の報道班員と共に巡洋艦隊への乗り組みを命じられた。旗艦青葉に乗り組んだ海野は、青葉の乗員たちと共に約2ヶ月にわたる戦闘航海を体験することになる。戦前から戦中にかけて、科学的要素をふんだんに盛り込んだ推理小説、冒険小説を多数発表した海野十三による従軍記。

本書中でもちらりと書かれているけれど、海野には肺の病気があり、正式な兵士として徴用される事はなく、そのことを本人はかなり気に病んでいたようだ。そんな彼にも従軍報道班員として、実戦への参加の機会がやってきたと言う事で本人、かなりやる気満々で戦場に臨んでいる様子があちこちから読み取れるんだが、彼らが戦場にやってきた昭和17年1月とは、パールハーバー攻撃からまだ一ヶ月、日本は連戦連勝の絶好調の時期という事もあり、最前線とはいってもまだまだどこか、のんびりした空気に満ちている。報道員とはいえ当代きっての人気作家が乗り込む事になった青葉でも、海野に対するもてなしはそれなりに篤い。非常にまあ、都合のいい状況下での従軍記になっている、と言う点は否めないものがある。

なので本書から、戦争の苛烈さとか、軍隊の風紀の厳しさみたいなものを感じる事はできない。そのかわり、多くの戦記物などではどうしても端折られてしまう、兵隊たちの(勝ち戦の時の、という条件は付くけど)ごくありふれた日常生活がどんなものだったのかを知るにはかなり良い資料になっているのではないかな。勝ち戦でのんびりとはしていてもそこは炎天下で作戦行動につく軍艦。予期せぬ傷病者も出るし過酷な環境下で栄養や健康の問題もそれなりに深刻だ、と言うあたりはほの見える。

ついでに、当時の日本人の、それなりに知識階級にある人物たち(しかもそれなりに科学の重要性を知る海野のような人物であっても)ですら、日本の強さを「精神力」に求めているあたり、教育ってものの怖さも感じてしまう。

元来わが海軍では、戦闘第一主義で、居住は第二どころか第九か第十ぐらいに下げてあるから、不断から居住は至って窮屈である。これがアメリカやイギリスの軍艦だと、居住が第一に考えられているから、割合に居心地は良く、その代りに今度の戦争で天下に知れ亘ったように甚だ弱い。

近海型の軍艦ならそれもいいかも知れないが、実際にはこの攻撃偏重型の設計が、ダメージコントロールなどにおいてきわめて不利に働いた事は明らかなんだが、当時の知識人にもそういう合理的なものの見方はできなかった、ということ。もちろん戦時中の刊行物であるからまともな批判はできなかったとしても、このあたりにもう少し合理的な視点は持ち込めなかったか、と言うあたりは気になった。まあそういう人が多かったら、そもそも戦争なんかにゃならなかったのかも知れないけどね。

(★★☆)

[F1] 琢磨参戦?

夕刊にも載っててほう、と思ったんだけど、F1・BARホンダ、佐藤琢磨を来季起用。残念ながらジャックに往事の輝きがみられないのは確かなんだけど、たまに見せる切れた走りっぷりがもう見られないのはちょっと残念かな。ただまあ個人的にはジャックってデイモン同様、クルマのおかげでチャンプになれたドライバー、って印象もあったりはするのだけど。靴屋の兄ちゃんが持ってる"もうひと味"には欠けるんだよな。んで替りに入ってくるかも知れないタックン(あれ?)なんですが、んー、パフォーマンス的に来年も劣るであろうBARで、どんな走りを見せてくれるか、興味津々ですな。

などと他人行儀な書き方してるという事は、実はあんまり期待してない、と言う事でもあったりするんだけど(^^;)。


2003-10-07 [長年日記] この日を編集

[TV] これは…すごい

CS チャンネルNECOで「シェンムー・ザ・ムービー」(吹替え版)。いやあ、私生まれて初めて、「ファイナルファンタジー」ってすげえなあと思ったですよ。ていうかドリキャス品質のムービーをだらだらと2時間近く流されて、これで「映画」でござい、てのはさすがに無理があるよなあ。「シェンムー」攻略ビデオ、としての価値ならあるかも知れんけど。

気合いの入らん吹替え、伏線もへったくれもないストーリー展開とカット割り、まるで格闘ゲームのような格闘シーン、いや、妙なものを見せていただきました。ただ一人、リョウの父役の藤岡弘隊長のアテレコだけが妙に気合い入りまくってるあたりもステキでしたわん。

で、続きは??

[Baseball] いろいろ

原の最終戦(なかなか粋だったな甲子園)、川相復帰(いろんな意味で無様だな)、で、中日の監督が落合になりそうなんだって。高木守道氏説もあったらしいけど、ファンが難色を示した、とかなんとか。そういうものなの? 高木さんじゃダメなのかしら。わたし中日ファンじゃないんでこの辺良くわかんないんだけど。ただまあ何となくだけど、落合サンはパ・リーグの盛り立て役になって欲しかったような気もしないでもない。

[web] こちらにも、多謝

かわちょさんのかわちょアンテナにも捕捉していただいていましたね。ありがとうございます。とはいえ今の状況だと、割と近いうちにまた移転、URI変更の公算がかなり高いのがなんともはや。ギガバイズが安心して使える、と言う確信ができれば問題ないんですけど、どうも先行き不安なんだよなあ。

本日のツッコミ(全7件) [ツッコミを入れる]

もんちぃ [70億円も掛けちゃったからなぁ。プロモーションのつもりだったんだろうけど、誰も止めんかったんかのぉ。]

rover [ちょっとぐぐると、「2」も作りかけてたようなニュースに引っかかりますよね、「シェンムー」。結局どうなったんだろう。聞..]

寸゛ [映画はともかく,ゲームはちゃんと「2」が出てますよ。]

rover [ええ、で、その関連で「2」のムービーも出しそうな勢いだったのは、あれはどうなったのかなあ、と(^^;)]

寸゛ [なるほど。ゲームの方も確か十六章まで作るとかいう話だった様な‥‥]

もんちぃ [確か、「2」に2から16章を入れたとか…(シナリオ15倍圧縮?)]

rover [先週までイスカンダルにいたと思ったら、もう太陽系が見えるところまで戻ってきた宇宙戦艦みたいなもんですな。]


2003-10-08 [長年日記] この日を編集

[web] あかんやんギガバイズ

2ちゃんでWhois、なんてものを教えてもらって早速テストしてみると、Reverse IP: Web server hosts 993 websitesなどというすばらしい結果が。えーと、これはつまり一台のサーバマシンに993個のサイトがぶら下がっているよ、と? よーそんなんで動いてるもんだ…って感心してる場合やありませんがな。今から解約するとなると、無駄に半年分の12000円を振り込んだ上で解約手続き、って事にならざるを得ないんだけど、それもやむなし、なのかなあ。貧乏なんでもうちょっとだけ様子を見ようかなあ、うーむ困った。

[Books] 親切がいっぱい

本書カバー 神林長平 著
カバーイラスト 水玉蛍之丞
カバーデザイン ハヤカワ・デザイン
ハヤカワ文庫JA
ISBN4-15-030733-4 \600(税別)

認可さえ受ければ泥棒でもヤクザでも、ほとんどあらゆる職業に就く事が可能なこの国で、野勢兼太が選んだ職業はボランティア斡旋業者。だけど現実には斡旋業は閑古鳥で、兼太はほとんど街の便利屋と化している毎日。頼りない兼太のかわりになんとか事務所を切り盛りしている良子だったが、ある日突然自分の暮らすアパートからの立ち退きを言い渡される。かなり羽振りのいい公認ヤクザたちから恫喝されて一瞬はひるんだ住民たちだったが、おいそれと引き下がるわけにも行かない。なんとか対策を、と住民全員が集まっての対策会議が持たれるがそこは根がおおらかな住民たち、シリアスな会議のはずがいつしか単なる宴会に様子は変わり、どんちゃん騒ぎが繰り広げられるその最中に………妙な生き物が一匹、紛れ込んでいたのだった。

これも元は光文社文庫から刊行されていたもの。当時は読んでいない、はず。「ルナティカン」「太陽の汗」「迷惑一番」は光文社版が出土してるんですけどね。軽妙洒脱、かつその裏に妙に意味深なものを潜ませる会話のおもしろさ、どこか"欠けてる"キャラクターたち、それから猫、というわけでこれは紛れもなく神林SFの必要条件を満たした一作。その上でいくつかの「敵は海賊」や、「今宵、銀河を…」などで見られる、スラプスティックの対極に、きわめて研ぎ澄まされたメカニクスの描写がある、ってあたりが神林SFの魅力の一つなんだけど、本作ではそれがない。あらゆるものが欠けっぱなし、というか、あらゆるものがしっかり何者かの手であらかじめ満たされてて、そのことが逆にその中にいる者たちから何かを少しずつ欠いていってしまってる、そんな世界のお話。

一見何のへんてつもなく、穏やかに日々が過ぎていく日常に突然紛れ込むエイリアン、なんだけど、ここではその突然の闖入者は、実はたいした騒動をまわりに引き起こす事はない。はじめからどう見てもおかしなモノは、おかしなモノ、としてしまえばそれで済む世界。それより問題なのは、何かがおかしいはずなのに、全てはおかしくないのだ、と誰かによってあらかじめ設定されているこの世界での日常を、どうやりくりしていくかなのだ、ってあたりでかなり毒気が効いている。埒もないしゃべくり漫才を漫然と聞いていると、突然「あ、でもそれってすごく怖い事なんじゃない?」と、急に背中がひやっとするような、そんな小品ではありました。カバーはいさましいちびのイラストレーター嬢の手になるもので、これはこれでいいんだけど、何だかこの話、ゆうきまさみがコミカライズしたらかなりおもしれえもんになるんじゃないかな、などとふと思ったです。

(★★★)

本日のツッコミ(全3件) [ツッコミを入れる]

Rダニけん [[親切]、光文社版イラストはたしか いしかわじゅん だったっすよね。このへんtaoy氏なら分かるかな?]

rover [いしかわじゅん だったんですか? そりゃまた微妙な(^^;)…]

キャプテンシライ [これって神林版「メゾン一刻」って感じがしました。]


2003-10-09 [長年日記] この日を編集

[Books] 早馬キタ━━━━(゜∀゜)━━━━!!ー

詳細はグインスレ。やーどんどんすごい方向に行っとるなあ。そうですか、「シャットダウン」ですか、古代機械が「電源を切り」ますか。うー、はやく読みたいわ(ヤケクソ)。

てことで、adramineさんにならって、新刊に付いているというアンケートはがきにweb上でお答えしておこうではないか。

グインサーガをいつ、何でお知りになりましたか?(24)年前に
  1. 書店で ○
  2. 新聞、雑誌等(紙・誌名)
  3. 新聞広告( 新聞)
  4. 人からすすめられて
グイン・サーガをどこでお求めになりますか?
  1. 書店店頭 ○
  2. ネット書店
  3. 通信販売
  4. その他
グイン・サーガ100巻記念達成記念にどんなことをしてほしいですか?
  1. イベント( )
  2. ハンドブックなど副読本( )
  3. グッズの作成( )
  4. 映像化( )
  5. その他( 見事100巻で終って見せてください )
新刊の定期購読サービスがあったら?
  1. 利用する
  2. 利用しない ○
  3. 1冊( )円までなら利用する
お好きな作家(日本・海外問わず)

今はロバート・ゴダード

お好きなイラストレーター・漫画家

フランク・フラゼッタ、ジェフリィ・ジョーンズ、三原順

グイン・サーガに関するご意見・ご希望がありましたら、お聞かせください。

いまさら何を言えと…

グイン・サーガに登場する一番好きなキャラクターを一人挙げてください。

アンダヌス様(はぁと)

[F1] 棚ぼたですか

およよ、琢磨、日本GPに急きょ出場ですとさ(情報収集元:寸゛さんの日記)。前々から噂ではそういう話もあったけど、ほんとにそうなるとはね。残念な気もするし、気の抜けたジャックの走りを見るくらいなら、ってな気もするし、少々複雑ですわいなぁ。

[Books] 星の破壊者 銀河戦記エヴァージェンス (2)

本書カバー ショーン・ウィリアムス&シェイン・ディックス 著/小野田和子 訳
カバーイラスト 倉本裕之
カバーデザイン ハヤカワ・デザイン
ハヤカワ文庫SF
ISBN4-15-011455-2 \740(税別)
ISBN4-15-011456-0 \740(税別)

"高等人類"、クレッセンドによって作成された超AI、ボックスの輸送任務に就いていた帝国連邦情報部中佐、モーガン・ロシュ。幾多の冒険の末、彼女とボックス、そして冒険の中で知り合った傭兵ハイド、epと呼ばれる超精神感覚を持つ"リーヴ"と呼ばれる種族の少女、マイー、帝国とは敵対関係にあるダート・ブロックが建造した新鋭襲撃艦<アナ・ヴェライン>に接続され、艦と一体化した艦長、ユーリ、そして遺伝子改変によって誕生した、知力、体力共に想像を絶する能力を持つクローン兵士ケイン。彼らは今、帝国からもダート・ブロックからも命令を受けない一種の遊軍として、ケインらクローン兵士の出現の謎を追うべく銀河の辺境を目指す。だが、あらゆるデータがそこにあるべきだと示す座標に、目的地、パラシア星系の姿はなかった。消えてしまった星系の謎を探るロシュたちは、やがて驚くべき事実に直面する………。

前作で結成された宇宙の麦わら海賊団(すいません勝手にそう命名してます)、いよいよ本格的に大活躍…と思ったらあっという間にチョッパーとゾロが戦闘不能、頼りのゴムゴムの実もどうも効きが悪い状態で、ほとんど一人で何とかしなくちゃならなくなったぞ、どーするルフィ、みたいなお話(そうか?)。前作がロシュとボックスが不時着する羽目になった惑星を舞台にした冒険物語だったのに対して、今回は全編これ宇宙冒険活劇SF。その中で、謎を秘めたクローン戦士の謎、同じく味方ではあるけれどもやはり謎がいっぱいの超AIの秘密、それらを背景に宇宙全体が大きなうねりの時を迎えようとしている、みたいなお話の持って行き方が実に私好みで嬉しくなってしまう。

非常に盛りだくさんの、ごった煮的にぶち込まれるアイデアの多くは、正直斬新なものではなくなんとなく「そういうのあったよねー」感覚で読めるもので、そういう部分での新味には薄いと思うのだけれど、何だか久々に小気味のいい宇宙冒険SFを読ませてもらったんだから、そこらのツッコミは控えておく。その上で、「お話」をちゃんと作ってきてくれてるあたりが嬉しい。今まで読んできたお話に対してのどんでん返しであるとか、それをふまえた次の巻へのヒキであるとか、そういう部分の作り方が、や、なかなかどうして侮れないうまさ。解説で堺三保氏も触れてるけど、ミリタリーSFというか、海洋冒険小説翻案SF(いやまあそれはそれで、私は嫌いじゃないけど)花盛りのアメリカSFがちょっと忘れかけてる宇宙冒険活劇SFの面白さを、このオーストラリアのコンビはかなりすかっとした形でこっちに届けてくれているなあ、ってあたりがなかなか嬉しいじゃないですか。次作でこのシリーズは完結らしいけど、もうちょっとこの連中の活躍につき合いたいなあと思ってしまうですよ。とりあえず完結編にも期待しておく。

(★★★☆)

本日のツッコミ(全4件) [ツッコミを入れる]

もんちぃ [サトーよ、去年はラッキーだったな。HA! HA! HA! ...にならない事を祈るばかり。]

rover [去年以上の成績を上げるのは難しいかも知れないけど、頑張って欲しいですね。まあファンパブロがミハエルに特攻かけたら、入..]

noki [雨が降ったら結構な混戦模様になりそうな・・・・・・・(W しかし、、フジTVの地上は10人も実況やら解説やらなんやら..]

もんちぃ [バトンの調子が悪かったと言うのはあっただろうけど、それをさっ引いでも金曜は好タイムっすな。(B・A・Rにしては)]


2003-10-10 [長年日記] この日を編集

[Books] グイン・サーガ

アンケートはがきを買ったら小説が付いてきたYO! というわけで92巻は「復活の朝」。生ものなので急いで読む。ナリスの真の遺志とは、古代機械がもしパロに災いをもたらすものであるならば新しい《マスター》たるグインによって、機械自体を破壊するか、封印してしまって欲しい、というものだった。うろたえるアモン、びくともしないグイン、さあどうなる…。

かつてのサーガには、たとえば沿海州会議とか、マライア皇后弾劾裁判とか、言葉での戦いにも充分な力のこもってた頃もあったのだけど、どうも最近の登場人物たち、口数は多いが、あまりに軽い台詞ばっかりだ。

ま、今回はグラチーとヴァレさんの掛け合いが面白く、そこだけは楽しめた。

それにしても温帯あとがきでは「今年は本編はこれで最後」、帯では「2003年12月発売 正編93」。正しいのはどっちだ? まあいいや、そんなことよりアンケートはがき書かなきゃ。

[F1] 日本GP

CSで金曜日のフリー走行と予選一日目を見る。コースの改修で130Rあたりが「簡単になっちゃった」と強気な事を言ってたタックン、いやあ言うだけの事はやってのけた感じで、初日とはいえ11位をゲット。フリー走行で煙吹いちゃったバトンはちょっとついてなかったか。速いんではないかと言われてたルノー、トゥルーリが暫定トップ。熊倉さん曰く「予選番長」、ってほんとにそんな風に呼ばれてるのかね(w 。コンストラクターズ5位がかかっててしゃかりきのザウバー、BAR、ジャガー、トヨタが明日どんな作戦で出てくるか、あたりが楽しみかな。

[Baseball] 阪神最終戦

井川20勝、藤本ぎりぎり3割到達、チームは87勝、最終戦だってのに甲子園は53000人の満員御礼。アリアスは惜しかったけど、おおむね夢みたいなシーズンやったねえ。って明日の朝刊に「こうしてお前は騙されたわけだが」とか書いてあったら、どうしようかねえ。

[web] ゴゴゴゴゴゴゴゴ、でいってみたわけだが

adramineさんとこで知った、JOJOの奇妙なスタンド占い。やってみた。

あなたのスタンドは「シルバーチャリオッツ」です。

能力 :剣を自在に操る、白兵戦に特化した能力
幸運の象徴:中華料理・犬
不幸の象徴:便所
総合運:スゴイ
恋愛運:ニガテ
金銭運:スゴイ
健康運:超スゴイ

総評:一見フランクに見えるあなた。その実根本部分はかなり古風なものの考え方をしています。時として頑固者のように思われてしまう傾向がありますが、一旦己の非に気づくと、それを素直に認める正直さも持っています。つまりは意志が強いということですので、性格に関してはあまり心配はいらないでしょう。

旅行ではヨゴレな経験を多くしてしまう運勢です。ウンコ関係には特に注意したほうが良いでしょう。

ラッキーワード:「ブラボー!おお、ブラボー!」

ポルナレフのスタンドでしたっけ? とりあえずなんだかわからんけどブラボー!おお、ブラボー!


2003-10-11 [長年日記] この日を編集

[TV] あうっち…

またせらむん見逃したYO……

[F1] 日本GPフリー走行

朝のセッション2は川井ちゃんと西岡アナのまったりした実況、10時からのセッション3はあのへたくそアナウンサー、長谷川くん久々登場。いきなり「ステレオ2音声放送」で舌噛んでましたな。あまり走れてない感じだったタックンが心配かも。

それにしてもアロンソのマネージャーってエイドリアン・カンポスだったのか。なんつー懐かしい名前。

[F1] 日本GP 予選二日目

ラスト五台で雨ぱらぱら。や、なかなかしっちゃかめっちゃかなグリッドができあがりましたな。明日の天気が気になるけれど、とりあえずコンストラクターズ5位争いがちょっと面白そうかな。今日の予選見ると、妙にトヨタが有利っぽい感じに見えるんだけど、雨でも降りゃあまた話は変わってくるかも。

表彰台はどういうメンツになるんでしょうな。なんとなーくファンパブロが来そうな気がすんだけど。全然根拠ないけど。

本日のツッコミ(全3件) [ツッコミを入れる]

もんちぃ [雨が降れば大波乱の予感ですな。ファン・パブロが軸となり大荒れになりそうな予感。]

rover [あと、ルーベンスが果たしてどんだけガソリン積んでるのか、も興味の中心かも。予選後のインタビューではお互い「今度はぶつ..]

もんちぃ [前戦の遺恨(?)もあるし、チャンピオン争いから脱落しちゃってるワケで失う物は何もない...あ、コンストラクターズポイ..]


2003-10-12 [長年日記] この日を編集

[F1] 日本GP決勝

うむ。地上波で見る人もいるだろうから一言だけ。タックンよー頑張った!

[TV] 定期視聴番組

「鋼の錬金術師」「住めば都のコスモス荘」「爆竜戦隊アバレンジャー」「仮面ライダー555」「明日のナージャ」。んーむ、「鋼の錬金術師」は定期視聴解除かな。それ以外はまあまあ、てところか。「555」、わたしゃ流星塾の惨劇を引き起こしたのは実は草加で、彼の潔癖性のもとになった血塗られた手、と言う伏線はそれを暗示してたのかと思ったんだけど、どうもそこまで凝った話でもなかったと言う事なのかな。まあ前置き抜きで衝撃の展開に持ち込むのがこの番組の常套手段なので油断はでけへんのやけど。「ナージャ」は、これはあれですか、責められる美少年萌え属性の人向けのサービス?

本日のツッコミ(全2件) [ツッコミを入れる]

Rダニけん [情報提供from 2ch神林スレ。光文社版カバースキャン。http://edomon-web.hp.infoseek..]

rover [おおっとこりゃどうも。多分ウチにあるのは左の3冊だけだろうな。]


2003-10-13 ビデオ三昧 [長年日記] この日を編集

[TV] 伊賀忍法帖

撮ったビデオはちゃんと見ようシリーズ第一弾。CS 日本映画専門チャンネルで「伊賀忍法超」。1982年角川。監督斉藤光正、出演真田広之、渡辺典子、中尾彬、千葉真一、福本さん(きゃあっ、ちゃんと『虚空坊』って役名付きだわ)。薬師丸ひろ子、原田知世に続く角川ヒロイン三人目の渡辺典子のデビュウ作なんだが、前のふたりに比べると扱いがかなりシビアでかわいそう。始まって15分ぐらいでいきなりストロング小林にレイープされちゃうんだもんな(や、その前に中尾彬の愛人と首を交換されちゃってて、実際にレイープされるのは美保純なんだけど)。

映画の方は角川らしく、金をかけるところにはちゃんと金をかけてて(もうちょっと金かけたれや、と思うところもあるにはあるけど)終盤まではそれなりに楽しめるんだけど、ラストが意味不明なあたりで減点。「愛の力でお前に勝つー!」なんてのは山田風太郎はやらんと思うぞ。総じて中途半端な青春映画臭さと千葉真一の高笑いだけが後に残る映画だったといえるかな。中尾彬も平成ゴジラシリーズで見せる、あの憎々しさの境地にはまだ達してなかったし。個人的には果心居士配下の不死身の五人衆の一人、というそれなりに大きな役をもらった福本さんがやたら格好良かったのでそこは楽しめた。福本さんだから最初に死んじゃうんだけど。あと、私の知ってる数少ないポルノ女優であるところの風祭ゆきを久々に見たのでそこも眼福。

[TV] 血を吸う人形

撮ったビデオはちゃんと見ようシリーズ第二弾。CS 日本映画専門チャンネルで「幽霊屋敷の恐怖 血を吸う人形」。1970年東宝。監督山本迪夫、出演松尾嘉代、中尾彬、小林夕岐子、中村敦夫。おお、中尾彬がどんどん若返っている(w 。

久々に恋人の元を訪ねた青年(中村)。だが彼女は半月前に事故で亡くなっていた。信じられぬ思いで彼女の住んでいた古びた洋館に泊まる青年だったが夜半、ただならぬ気配に目を覚ますと、死んだと聞かされた彼女の姿が…。

特撮ファンなら先刻ご存じ、無表情美少女ナンバーワンの小林夕岐子(「怪獣総進撃」、「ウルトラセブン 『アンドロイド0指令』」)の魅力が炸裂するホラー映画の佳品。この「血を吸う」シリーズ、続く第2作、第3作では岸田森の怪演が炸裂しまくってるってのもファンなら先刻ご承知かと。で、そういうパワフルに怪しい役者がいない分、こちらはぐっと正統派。残念ながら随所に貧乏くさい雰囲気が漂ってしまっていてそこは惜しいのだけど、忌み嫌われる異形の者にも異形となってしまった事への哀しみ、怒りがあるのだ、という哀しいラストには胸を打たれますな。タクシーの運転手が沢村いき雄じゃなく堺左千夫な時点で「違うやろそれはー」と突っ込み入れてしまう自分も悲しい。

[TV] 乱

撮ったビデオはちゃんと見ようシリーズ第三弾。CS 日本映画専門チャンネルで「乱」。1985年日仏合作。監督黒澤明、出演仲代達也、寺尾聰、根津甚八、隆大介。シェイクスピアの「リア王」に題を取った戦国絵巻。めったやたらにロングショットを多用した絵作りは、15インチの安物テレビデオでの鑑賞ではディティルの確認も人物の判別もままならぬ。宮崎美子? どこ? てなもんで。

ただもうこの映画の色彩設計は圧倒的にすばらしい。戦国武将一文字秀虎(仲代)の三人の息子、ルビーの指輪の長男はちょっと要警戒な黄色、状況劇場の次男は内に熱狂を秘めた赤、スペースシャトルから笛を捨てた三男は清廉な青、黄色の長男、赤の次男から次々と裏切られた秀虎は自らも疑いを秘めて黄色の衣装を身につける。やがて自らの信頼がことごとく裏切られ、自らが最初に疑いを持った青の三号(あれっ?)こそが信じるに足る存在だった事を知った時、気がふれた仲代は白の衣装で荒野をさまよう。兄弟はやがて骨肉の争いを演じ次々と滅んで行く。そこにつけ込む近隣の豪族は黒一色、と言う案配で。いやー、チャン・イーモウがこれ見てHEROを思いついたんだとしてもおりゃ驚かんね。そういえば衣装デザインはどっちもワダエミだし。

ただ、なんだろなあ、映像はすばらしく美しく、お芝居もきっちりしたものになっているにもかかわらず、どうも間延びした感じがあるんだな。実際長い映画ではあるんだけど、それをいうならモノクロ時代の「天国と地獄」や「悪い奴ほどよく眠る」だって長い映画だったわけで、で、モノクロ時代のそれらの映画には、なにかこうビリビリするような張りつめたものがあって、長さを感じさせなかったんだけど、この映画はそういう感覚までは行かない感じ。なぜだろう。ミフネがいないからか? そうは言っても仲代達也だって黒澤映画じゃあ常連だし、その鬼気迫るお芝居は流石なんだよな。でも全体に、ビリビリした緊張感みたいなものがもひとつ伝わってこない感じがする。テレビ画面だから? いやでもモノクロの方はテレビで見てもビリビリ感じるわけだし………。

[web] ヽ(`Д´)ノ バンザーイ!

半角板から温帯ヲチスレに伝染したらしいネタ。温帯ヲチスレは他言無用なのでURIは表記しません。自分で探して、#481をご参照ください。なぜかみなさん万歳の嵐の模様です。私の好みは衝撃のレイプ画像


2003-10-14 [長年日記] この日を編集

[web] 新たなるバカ

バカ日本地図シリーズ、新展開の模様。こんどは「萌えよ店(てん)」だって。フォーマットの元になる日本地図がしっかりバカが思い描いた日本になってるのに笑ってしまった。ところで栄えあるナンバー001は神戸屋なんだが、神戸屋って神戸にねえんだよな、しくしく。あったら行くのか、と言う話は別にして。

そういえばセンタープラザの3階にメイド喫茶ができたとか言う話だが、もちろん恥ずかしくておじさんは行ってませんよ、ええ。私が好きなのは煙たいジャズ喫茶なのでね。

[web] おとなりがうにうに

さてこちらは「見下げ果てた日々の企て」で知った、おとなりページ。これってもとは平林さんが作っておられた奴だよね。や、うにうにとなにやら面白いですな。

それにしてもはてなダイアリーからのお知らせ読んでないの丸わかりですな、ワシ。

なお、おとなりページについてはadramineさんが分かりやすい解説を書いててくださるのでそちらも参考に。

[Day] ちょこまかと、忙しい(ことになりそう)

目が覚めたら軽石庵史上最大の注文(といっても文庫12冊ですが)が来てた事に気がつく。あせあせと荷造り。わーん、12冊も入れられる封筒はないよ。しかたがないので段ボールで工作工作。してるうちにクライアントから電話で岸和田のキカイの調子がおかしいと。おかしけりゃ笑え…とも言うておれんので話を聞く。要領得ない。しょうがないなあ、明日は岸和田出張だなあ。で一日が経ってしまいましたとさ。

まったく。年取ると時間の経つのが早いぜ、ってそうじゃなく、オレの動作が遅くなってるんだよなあ、ううむ。


2003-10-15 [長年日記] この日を編集

[Day] 岸和田からこんにちは

つことで仕事で岸和田まで出てきてるんでした。天気がいいのでまあまあいい気分。遅い昼飯にビールもおまけしたりしてちょっと休憩中。午前中にやった対策がうまくいけばさくっと帰れるんだけど、どうかな。ここからあんまりでかい作業はやりたくないんだけど。

[Day] 岸和田からただいま

結局午前の作業では状況好転せず。よもやと思って見てみたらしっかり感染してました。Blasterの亜種、NACHI.Aワームに。やれやれ。W2KのSP4は当てたって話は聞いてたけど、ワーム食らってからパッチ当てても意味ないわなぁ。ということで感染ファイルの除去とあと念のため、最新のWindowsUpdate当ててしばらく様子見。問題無さそうなので17:00過ぎに岸和田を撤退。いつものように千里経由で(だって、なんば・梅田経由は人多すぎて倍以上疲れるんだもん。天下茶屋からだと千里行きの電車は始発なのでゆうゆう座れるもんね)、千里山の「千」でちょびっと(主催者側発表)飲んで帰ることに。「八海山」「磯自慢」「美酔」「開運」…あれ、あと一杯、きりっとおいしいお酒を飲んだのだが、名前を忘れてしまったぞ。

[web] いまわの際にこの一言

各所で話題のあなたがつぶやく最後の言葉。わたくしの場合は…

あなたがつぶやく最後の言葉は もう、何がなんだか分からない です。

オーバードーズ、朦朧とした意識の中(推定年令:不明)

あなたの総合運 ★★★

あなたは実に崇高な魂の持ち主です。たとえ満員電車で寿司詰状態であったとしても、閉じられたあなたの眼の裏では、壮大な大宇宙が広がっているのではないでしょうか。あなた独自の生命論、世界観はなかなか聞き応えのあるもので、密かなファンも少なくないことでしょう。ただし、お酒の席での披露は禁物ですよ。

そんなあなたの最期は、ずばり、オーバードーズ。眠りの前に瞑想をする習慣が災いして不眠症ぎみなあなたは、つい飲みすぎた睡眠薬によって永遠の眠りにつきます。枕もとに重ねられたツルゲーネフやニーチェの背表紙が徐々にぼやける中、『もう、何がなんだか分からない』と解かれなかった己の人生の真理をつぶやきます。

あなたの仕事運 ★★★★

凝り性なあなたは、学者肌なのですが、熱しやすく冷めやすいという生来の性格上、デイタイムは堅実な仕事に、アフターファイブは趣味にと、二足のわらじを履くのが良いでしょう。定時の仕事が引けてからは何をしようとあなたの自由ですが、法治国家に暮らすことをお忘れなく。

あなたの金銭運 ★★

あなたはお金にシビアな星回りのようです。上手くお金と付き合っていると思っているようですが、ある意味、お金は生き物です。使い方一つで着実に増やした貯金額もパアとなる事も。もう少しお金を使い慣れる必要があるのかもしれませんね。そうそう。白蛇の夢を見ると金運がアップするらしいですよ。

あなたの恋愛運 ★★

あなたにとっては、恋人としての他人の気持ちほどどうでも良いものはないのかもしれませんが、それはあまりに寂しすぎやしませんか? つれないあなたを慕う恋人のことをもう少し考えてあげることで、きっとあなたの囚われているレーゾンデートルから開放されるはずです。

ラッキーワード(?)

『Go ! My Way』 (家を出る前に鏡に向かってつぶやくとラッキー度、更にアップ!)

妙に納得できるのはなんでや?


2003-10-16 [長年日記] この日を編集

[web] むぅ…

一夜明けたらまたセキュリティパッチが追加されてるような気が。岸和田の人たち、ちゃんとWindows Updateしといてやー。また岸和田に呼び出されるのはいややでワシ。

後からなんかいわれるのもヤなんで、WindowsUpdateの手順をメールしといた。なんでこんなサポセンまがいな事までやらなあかんのか。やでやで。

[Day] 泣きながらお仕事中

人を岸和田に呼びつけておいて、その間に送った修正要項が反映されてない、とか文句つけてくるなよなー。できるわけねーだろそんなの。ああいかん、こんなとこでグチ垂れてる場合じゃない。16:00まで30分切ってるじゃんか。オレ様大ピンチ。

[web] 最近のSPAM

相変わらず「チミ、バイアグラは要らんかね」系のSPAMは良くもらうんだけど、最近になって"Viagra"と同じくらいの頻度で"Vicodin"って単語を目にするようになった。ヴィコダイン? ヴィコデイン? なんかドラクエの呪文みたいだな。ちょろっと調べてみるとこれ、鎮痛薬なんだけどドラッグの効能もあるってことで、特にミュージシャンが愛用してる薬なんだそうだ。頭痛大学と言うものすごい名前のサイトにちょっと説明が載っていた。来るメールが英語ばっかりってのは、日本じゃ流行ってないのかな? 単に旬が過ぎて、ようやく田舎の方にもこの手のSPAMが出回るようになってきたって事?

[web] オトナ語

甚だしく流行から遠いのはいつもの事ですが、糸井重里氏のサイトの人気コンテンツ、「オトナ語の謎」。や、今頃になって読んでげらげら笑ってます。いろんな企画があってどれも面白いんだけど、いろんなシチュエーションををオトナ語で翻案するとどうなるか、ってコーナー、【実践編】と【発展編】がたいへんに面白い。私が心底「やるなあ」と思ったのは、昔話などをオトナ語に翻案、てのがお題になってる発展編 その9の「かわいいかくれんぼ」。特に後半が圧倒的に冴えている。

どうあがいてもこのプロジェクトは
もうおしりが見えてますんでね。
だんだん、誰がメーカーだ、
っていうのは判って来ますからねぇ

だんだんだーれがめーかーだー………。うますぎます。

本日のツッコミ(全2件) [ツッコミを入れる]

noki [で、、どうなんでしょうか。ウルトラマンが欲しいってな状況に なってなければいいのですが(w  こちらの仕事場では同じ..]

rover [むは。なんとか30分遅れで納品完了。その後いくつかの修正を食らったけど、とりあえずひと段落つきますた。ウルトラマンま..]


2003-10-17 [長年日記] この日を編集

[Baseball] 朝からびっくり

朝刊トップだもんな。星野監督、シリーズ後に勇退へ 後任は岡田コーチに。週刊誌のすっぱ抜きを受ける前に、みたいな事情らしいけど、それってつまり球団関係者の中にうっかり者がいたって事だよな。むうん、こういう騒動見ると、阪神らしいのうと思ってちょっと安心してしまう自分が情けない。後任は岡田で、星野さん自身はフロント入り。とはいえアドバイザー的な役割らしいので、ある意味選手よりたいへんなフロントの意識改革に直接タッチできるような立場じゃあない感じなのかな。

しっかしあれですな、こういうニュースに触れると、85年の阪神って、ほんとに勢いのみで優勝したんやなあと思いますわ。よっさんが体調崩した、なんて話聞かなかったもんな(w 。

それにしてもこれを朝刊のトップ記事に持ってくると言うのはいかがなものか>朝日新聞

[tDiary] 少しいじる

古本屋の日記とこちらの日記を自由に行き来できるようにちょこっといじってみた。古本屋の方で日常を書く気力がないもんで、日常のあれこれは全部こちらに書き、古本屋に関する事だけはてなダイアリーで書こう、と。で、こっちはそれ以外の事をつらつらと。古本屋からいらっしゃった方、どうぞよろしく。軽石庵の番頭の日常はこんな感じです。

[Misc] お買い物

DVD 「マトリックス・リローデッド」。特典映像ディスクつきで定価2980円ってのはまた思い切った値段だこと。「スター・ウォーズ」より安いんだな。それでもペイする自信は満々なんだろうけど。買うには買ったがまだ見てないっす。ま、いつでもいいやって感じで。

本日のツッコミ(全2件) [ツッコミを入れる]

まなたけ [全然別の話ですが^^;; ↓の「本日のリンク元」ってのは、自動的にリストアップされるのですか。 というか、なぜか右か..]

rover [それはもちろん小倉優子がワシに首ったけだからですな(殴/蹴)。]


2003-10-18 [長年日記] この日を編集

[TV] ネズラ

CS チャンネルNECOで「ネズラ」2002年、ネズラ製作委員会。監督田川幹太、出演隆大介、久保田芳之、勝村美香、新田純一、桜庭あつこ。かつての大映の企画倒れ映画、「大群獣ネズラ」とは特に関係ないみたい。それともあるのか?

米軍が極秘に日本企業と提携して開発していた細菌兵器。だがそれは実験用マウスを突然変異、巨大化した怪物、ネズラを産み出してしまう。たちまち研究所は壊滅し、作られていた細菌はネズラに襲われた人々によって街に伝染していく。事態を重く見た米軍は極秘にネズラを倒し、その体内から抗体を取り出すためのミッションを開始する。その特殊任務を帯びたチーム(どう見ても全員日本人にしか見えないが、こういう時のための日系人部隊なんだそうだ。442部隊?)には、企業の研究者である一人の日本人女性と、自衛隊から派遣された麻生も合流していた。直ちに研究所に向かうチーム。だがその作戦の裏にはさらにもう一つ、別の目論見も…

始まった瞬間から低予算映画臭さはぷんぷんしてくるんだけど、このツカミは悪くない。研究所内に潜む怪物は縄張りが荒らされると怒り狂うらしい(と言う事は放っとけば研究所内にじっとしている→お話の舞台を限定できる)、それを倒しに行く戦闘のプロフェッショナルと一人の足手まとい、細菌という目に見えない(と言う事は映像で表現しなくて良い)恐怖、一方で細菌に感染した市民たちを前に無力感にさいなまれる医者(こっちも病院から一歩も出なくていい)のヒューマン・ドラマまで持ち込んで、脚本がいっぱしだったら低予算でもかなりぴりっとしまった映画になっただろうと思わせる。残念な事に思わせるだけで終っちゃってるんだけどな。

金をかけて派手な映像でたたみかけてればごまかしようもある大作映画に比べて、低予算映画ってのはお話がきっちりできてないとたちまちダメ映画になってしまうんだけど、この映画もその典型だな。謎の細菌を相手にするなら、どうなったらその細菌に感染するのか、感染したらどれだけ生きられるのか、ってあたりの「ルール」をしっかり決めとかんとあかんと思うんだけど、そこらがなーんも分からんので、どうなったら登場人物が危ない時であるのか、どうなったらピンチを脱するのか、がわかんないんだよね。

ついでに細菌とネズラの関係も良くわからん。細菌の大本がネズラであるなら、ネズラに接触する事になる兵隊さんたちも常に感染の危険性がありそうな気がするんだけどみんなへっちゃら。外じゃあ研究所を閉鎖してる自衛隊員はみんな防護マスクしてるのに。全体に1P OUTやゲームオーバーの条件がいい加減なんだな。なのですごく支離滅裂なお話を見てる気分になってしまう。

ネズラ自体の造形は悪くないし、カメラワークも頑張ってる。メガネっ娘な勝村美香はかわいいし桜庭あつこの胸はデカいんだけど、んー、脚本がここまでズタボロではなあ。

[TV] アゴン

もういっちょ、これもチャンネルNECOで「アゴン」1〜4話。1964年日本電波映画株式会社。いろんな事情で4話まで作られたところで製作が中止された、いわく付きのテレビ・シリーズ。まあ、中止になるわなこれじゃあ(w 。

なんていうかなあ、財布の中にいくらあるのか確認しないで、映画並みの大作をテレビで作ろうとしちゃった、みたいな感じだ。ちなみにアゴンってのは、わたしゃずっと阿含宗の火祭りかなんかから題を取った(口から火を吐くし)と思ってたんだけど、「アトミック・ドラゴン」略してアゴンなんだそうで。もうちょっとひねりなさい。いやまあひねって略して「アトラゴン」とかにするとそれはそれでまずい*1かも知れんけど。

嵐の夜、運転を誤って海中に没した原子燃料運搬車。その原子の力が海底に眠る恐竜を目覚めさせる事になってしまった… てな感じで、まあ設定的には日本製怪獣モノのお約束だわね。自衛隊の攻撃を受け付けない怪獣相手に、毎週(というか前後編で行こうと思ってたみたいだけど)どうやって海に帰って頂くかに人間が知恵を絞る、ってシチュエーションは割と興味深いんだけどね。志は高かったけど使える金があまりにも少なかったって感じ。間延びしまくったドラマの展開、ツボを外しまくった特撮シーン、そして意味不明な音楽。うーん、ある意味すごいな、これは。

*1 「海底軍艦」の海外版タイトルだし

[TV] SS-192

まだ行きまっせー。CS スターチャンネルで「SS-192」。2001年アメリカ。監督ジェイムズ・キーチ、出演サム・ニール、ジェームズ・B・シッキング。1939年、潜行テスト中の新鋭潜水艦、スクアラス号は突然の事故で浮力を失い、60メートルの海底に着底してしまう。モムセン少佐を中心とした救出チームは、直ちに救出作戦を開始するが…

実話を元にした潜水艦ドラマ。これはどうもテレビ向けの映画っぽい感じがする。ノリはほぼ「原子力潜水艦浮上せず」と同じ。というかまあ潜水艦を救出、ってお話なんだから流れは似たものにならざるを得ないか。実話を元にした分、却ってドラマのはらはら感がとぼしくなっちゃった、ってのは皮肉な話かも。めちゃめちゃ悪いって程ではないんだけど。

[TV] やっと見たぞせらむん

…と言いたいところなんですが自室のビデオデッキがどうも調子悪くなってて、録画がうまくできないんですな。早送りで見るとかろうじて鑑賞できる状態で、当然音声なし。通常で再生すると画面はブルースクリーンで声だけ聞こえる、という。

そういう無茶な状態で鑑賞したんであれですが、うん、やっぱまこちゃんがかなりキュートやなあ、はよ出てこんかなあ、てのと、セーラーVがひたすら夜の街を駆け抜けてるのはなんか意味があんのかなあ、と。そんだけ。

[Baseball] 日本シリーズ第一戦

ズロースとか言う選手(違)にサヨナラヒット打たれて負け。星野とよっさんの対比でも分かるように、85年の阪神は、たとえ選手が全員高校生でも日本一になる宿命にあったのに対して、今年はほんまに監督と選手が持てる力を発揮して、やりくりして勝ったっつー事なんであろう。ほんの少し、実力より上の結果が得られたのだろうね。もうちょっとのところで決め手を欠いた今日の試合見ててそんな事を思った。甲子園ではいくつか勝てるかも知れないけど、日本一はちょっと難しいかな。ダウナーなワシの予想を覆してくれい。


2003-10-19 [長年日記] この日を編集

[TV] 定期視聴番組

…なんだけど、デッキの不調でそれなりに見る事ができたのは「アバレンジャー」だけ。で、「アバレンジャー」なんだけどあれだな、ゲームゲームと嬉しそうだが、あんたが仕掛けてるそれはゲームでもなんでもねーだろー、って感じで。ゲームマスターが途中で飽きてゲーム進行を放棄するような事を毎回やってんじゃねーか? ただの嫌がらせじゃん。知的にも極悪にも見えないんで、アバレキラーさんがどんどん貧弱に見えてくるわけですが。

我に返ったジャンヌ=マホロたんはそれなりにかわいいけど、幸せは長くは続かんのだろうな。じつは彼女の胎内にはまだエヴォリアンの種子が残ってて…なんてのはさすがに昨今の子供番組でも外道に過ぎる展開だろうから、やらないとは思うけど。

「555」は、断片的に見る限りではやっぱり真理が見たのはスマートブレイン製の再現ビデオなんでしょうな。生き返り処置の時にアップロードされたとか? で、ほんとに同窓会の会場に乱入してきたのは北崎さんだった、らしい、と。うーん、こうやってお話の展開説明してると、なんかすごく面白いお話が続いてるように思えるのはどうしたことだ。

その北崎さん、公式サイトによると演じているのは15歳の男の子なんですな。うーむ、15歳で琢磨さんよりも澤田君よりも迫力ありますか。こわ。

[Baseball] 日本シリーズ第2戦

やあ、こりゃペナントレース中でも見た事ないような見事な負けっぷりだこと。こうなるとダイエーの選手にお立ち台で「阪神はオリックスより弱い」ぐらい言ってもらわんと、連中しゃきっとせんかもわからんなあ。


2003-10-20 [長年日記] この日を編集

[tDiary] ちょい弄り

calendar.rbをcalendar2.rbに換えただけ。そういえばはてなダイアリには「前のn日」、「次のn日」っていうメニューがあったけど、tDiaryにはそういう機能って無いのかな? プラグインで供給されてるんだろうか。

[Books] なぜ人はニセ科学を信じるのか

本書カバー マイクル・シャーマー 著/岡田靖史 訳
カバーイラスト 恩田和幸
カバーデザイン ハヤカワ・デザイン
ハヤカワ文庫NF
Ⅰ 奇妙な論理が蔓延するとき ISBN4-15-050280-3 \700(税別)
Ⅱ 歪曲をたくらむ人々 ISBN4-15-050281-1 \700(税別)

ESP、アプダクティ、創造論、ナチスによるホロコースト否定論…。いつの世にもけして消えないエセ科学とトンデモ理論の数々に、人はなぜこうもたやすく騙され、それを信じ込んでしまうのか。「奇妙な論理」のガードナーを祖とする懐疑論の現在の中心的人物が記す、現代トンデモ科学事情

………なんだけど、これが件の書物が登場してから40年も後に書かれたものとは思えないくらい、扱う題材と手法が似通っているあたりがなんともはや。登場人物が変わっただけで、やってる事にほとんど変わりがないのだね。こちらの本ではホロコースト否定論(例の『マルコポーロ』騒動についても筆が割かれている)と最新科学に積極的に「神」の存在を持ち込もうとするオメガ・ポイント理論の二つが目新しいぐらいで、あとはもういつも通りのトンデモのオンパレード。さすがにそのままじゃあ前に出た名著とおんなじになってしまうので、こっちでは"Ⅰ"の前半部分を割いてこれらのトンデモ理論がなぜ生まれ、信じられてしまうのか、それらに疑いを挟み、その不合理な点を分析していく懐疑論とはどういう物なのか、をかなり詳しく解説している。

トンデモ理論が理論武装を確立するためには、常に最新の科学情報を取り入れていく方面での必要性ってのも高いんだろうな、などと最後に取り上げられたオメガポイント関係の記述を読んで思ったのだけど、よく考えればこれ、基本は別に目新しいもんでもないんだよな。「奇妙な論理」の方ではこれに当たるものとしてダイアネティクス(『バトルフィールド・アース』のあれですな)が取り上げられているわけだし。いつまで経ってものこの手のネタは尽きないのだろうね。"ちょっと考えれば分かる"事って言うのは、その"ちょっと考える"余裕を何らかの理由で失っている人たちにとっては、通常の、反復して検証する事が重要な、それ故面倒な物に見えてしまうまっとうな科学よりはるかに魅力的な物になってしまうと言う事か。「おちつけ」と人に言うのは簡単なんだけど、相手がその余裕をすでに失っているだけに、この手の説得はやっかいだよなあと思ってしまう。先日、ややカルトがかった世界に足突っ込んだ後輩から久しぶりに電話もらった後だったものでその感はひとしおでありました。

(★★★)

[TV] 宇宙からの脱出

もそもそ作業しながらCS スターチャンネルで「宇宙からの脱出」。1969年アメリカ、監督ジョン・スタージェス、出演グレゴリー・ペック、リチャード・クレンナ、デイヴィッド・ジャンセン、ジーン・ハックマン。メンツだけ見てたら西部劇か刑事ドラマでも始まりそうな勢いだけど、れっきとした宇宙SF。

5ヶ月の長期宇宙滞在実験を終えて地球に帰還しようとするアメリカの宇宙船、アイアンマン1号。だが装置の故障で大気圏再突入がままならない事態に。地上からの原因究明もままならず、遂にNASAは救助宇宙船の打ち上げを決断する。だが、打ち上げ基地には巨大なハリケーンが接近していた…。

トラウトマン大佐とテイラーを探して猿の惑星に不時着した飛行士とポパイ・ドイルが乗り組んだ宇宙船なら多少のトラブルはへっちゃらだろうとも思えるけれどもそこは映画。東宝特撮なら土屋さんだろうな、って役を強面なジーン・ハックマンがやってるあたりは面白い。人情を理性で押し殺し、努めて冷静にミッションを遂行しようとする地上指揮官、なんてのはグレゴリー・ペックにははまり役。緊張感のある良い映画になってると思うけど、ストーリーの展開としては救出までにもう一ひねり欲しかったかも。事故だー→救出ロケットだ→ダメだー→そういえばアレはどうしてああだったんだ? →そいつで一発逆転だー! みたいな展開になってて欲しかったかな、と。

映像的にもそれなりに頑張ってると思うんだけど、この前年に「2001」が登場している事を考えると、「スター・ウォーズ」の後に「惑星大戦争」を見ちゃったよ感覚、がするのはしかたがない事かな。ま、「2001」は格別に過ぎる映画ではあるんだけど。

知らなかったんだけど原作はマーチン・ケイデイン。「第二次世界大戦ブックス」の「零戦」と「Me109」の著者、その後なかなか元気の良い航空冒険小説、「シャトル防衛飛行隊」なんてのも著してる人。こんな話も書いてたんだな。や、まあそれなりに楽しめる映画でございましたよ。

[Books] 目を擦る女

本書カバー 小林泰三 著
カバーイラスト 笹井一個
カバーデザイン ハヤカワ・デザイン
ハヤカワ文庫JA
ISBN4-15-030736-9 \580(税別)

引っ越しの挨拶に訪れた先の住居人。「私が目を覚まさないよう、気を付けて」と謎めいた事を言う隣人、八美のようすに何か不気味な物を感じた操子だったが、ちょっと変わっただけの人なのだろうと思い直し、友達づきあいを深めてみようと思う。だが、八美の口から語られる言葉はあまりにも不可解で、かつなにか戦慄をもたらす物がその背後には潜んでいるように感じられた。そしてその違和感はやがて……。醒めているのか、いないのか。そこにいるのか、いないのか。「認知」がその一番奥底の通底音として効果する、小林泰三の短編集。

あちこちで高く評価されているなあ、と思ってはいたんですがようやくたどり着きました。何となく世間の流れからまるまる一ヶ月は遅れている感じ。私の感想は、まずもって不思議なくらいに懐かしい、ってところかな。

著者の小林泰三さんや、あと、北野勇作さん、あさりよしとおさんあたりは私とかなり近い年代の方で、それがいままではどうにも逆効果な感じで、たとえば「かめくん」、良いお話だと思う反面心のどこか、ちうかおケツのどこかが妙にむずがゆく、居心地の悪い感じを持つ事がとても多かったのだけれど、この作品集からはなぜかそういうむずがゆさは感じなかった。代わりに感じられたのは、安心できる懐かしさ。わたしゃこの短編集、「認知」をテーマに、そうだな、順にディック、ヨコジュン、キャンベル、フォワード、ツツイ、コマツ、ブリン(考えた末ちょっと顔ぶれ変更しました>たおさん)の短編が並んだアンソロジー、と言われてもある意味納得してしまうかも知れない。もちろんこれらの作家の昔の作品を集めた、と言うのでなく、彼らが今、このテーマを与えられたらこう書くんじゃないかな、と言う意味で。もとより小林泰三はそんな事を狙って書いたわけではないと思うのだけれど、できあがった物を読ませてもらうと、作者がこれまでに触れてきた優れたSF小説のテイストがそこここに感じられて、それがとても懐かしく、安心して読める物としてできあがっているという事。「かめくん」はステキな作品なのですが、私はどこか、素直にお話の流れに身を委ねにくいと感じるところがあったのですよ。んでこっちはそういう違和感がかなり控えめになっていて、代わりに「ああこの人はあれとかこれとか読んではるんだなあ」と妙に嬉しい気分になってしまう、とそういうこと。

そんな私のお薦めは、読んでる最中、(そんなに似せてあるわけではないのだけれど)登場人物がどう見てもチーラ人としか思えなくなってくる「空からの風が止む時」。懐かしさと、短編SFに必須のラストのひねりが効いた佳品。楽しい本を読ませて頂きました。

(★★★☆)

本日のツッコミ(全2件) [ツッコミを入れる]

taoy [ディック、ヨコジュンってのは言い得て妙な気がします。その後はワタシ的には、ブリッシュ、シマック、かんべ、コマツ、ラッ..]

rover [あーツツイじゃなくかんべ。それはありかも知れんですね、てか某Henkutsuでかんべ(ヨコジュンか)ってあったけど、..]


2003-10-21 [長年日記] この日を編集

[web] これカネゴン?

いや誰かを茶化そうとか、そういうつもりはないんですが。Farsite経由で、カネゴン。うーんうーん、カネゴンと言うよりも、ウルトラシリーズにゲスト出演したエンタープライズが、悪い宇宙人によってロボットに変形させられちゃった姿(なげーよ)、に見えちゃうんだけどなあ。

[web] ツッコミありがとうございます

さかたけんごさん、ツッコミありがとうございます。いや、あれを作った方の苦労は良くわかるのです、ええもう。しかしあえていう。愛が足りない、と(w 。カネゴンとは大人の頭以上に肥大化した異形のガマグチと、ひ弱な少年の肢体が結びついている、そのアンバランスさに愛を感じるわけでわけで、つまりその、もぎょもぎょ(^^;)。

私、30年以上前にダイヤブロックで遊んだ事があるぐらいで、最近のブロック玩具には全く疎いのですけど、なんかいろんなパーツがあるんですねえ。ワシらの時代は、筒を構成できるパーツがでただけで大喜びだったもんですが。

トクタマのページは前に何かで紹介されて見た覚えがあります。シャドーモービルがすてきですわん。中ににこにこ顔のレゴ人形が入っただけでたちまちレゴ世界に入り込んじゃうのがすごいよなあ。

てことでお礼に特ヲタ的情熱にあふれたダイヤブロッカーをご紹介。つーかそもそもはアマチュアCGアニメーションの有名人なんですが、腰原仁志さん。「ドキュメント」のコーナーにいくつか、うなっちゃうような作例があります。作例が無くてもこの方の日記はそれ自体面白いんですけど。

[web] 光化目前?

新聞受けに入ってたパンフとエレベーター内に貼られたチラシを見るに、どうやらウチのマンションでもBフレッツ導入が決まったらしい。今度の日曜日に説明会があるそうな。ふうむ、70世帯から入ってて、古い人だと20年以上住んでる方も多いこのマンション、当分FTTH化なんてねえだろうと踏んで今月、ADSL24Mにしたばかりだというのに。ま、いちよ説明はきいてみようかな。

[Day] ちょっとだめぽ

風邪だべか。頭重くて一日ぼけーっとしてた。コーヒーの補充を忘れたのは最大のミスであった。カフェイン、ニコチン、アルコール、どれが切れても人間ってイライラする物なんだなあ。しょうがない、無水カフェインで代用するか(風邪薬飲んだだけじゃん)。

本日のツッコミ(全8件) [ツッコミを入れる]

さかたけ んご [ううっ、これは少ないタン色パーツと限定されたサイズという悪環境下で仮想生物という難解なモチーフを敢えて基本パーツを見..]

もんちぃ [いえいえ、ニコチン、かわいい女の子の笑顔、お尻、どれが切れても人間ってイライラする物なんです。(ちがー)]

もんちぃ [訂正:冷静に考えてみると、ニコチン、通信回線、お尻でした。]

でじま [http://www108.sakura.ne.jp/~fun_bolt/ ここのNo556、No55あたりでかんべ..]

rover [って言うか私、モビルダダー(No.574)にちょっと惚れてしまいました。あと、シチュエーションとしてNo.561もい..]

rover [あー、これってかの有名な「糞ボルト」さんじゃないですか。いまはお絵かき掲示板になってるのかー。]

Rダニけん [おれカネゴンさんを思い浮かべた私は、乱土氏の術中?]

rover [やっとハマってくれる人が見つかった(^^;)]


2003-10-22 [長年日記] この日を編集

[web] 夢のコラボ

と言うわけで昨日の日記のツッコミを経由して、糞ボルト@落描道場。いやははは、こりゃいいや。特ヲタかつガノタなキミは早速ゴーだ。No.528ぐらいからが怪獣とモビルスーツのコラボ大会。

それにしてもあれだな、ザンスカールのモビルスーツとタロウ以降のおもしろ怪獣って親和性高いなあ(^^;)。

[Books] 秘められた伝言

本書カバー ロバート・ゴダード 著/加地美知子 訳
カバーイラスト 影山徹
カバーデザイン 岩郷重力
講談社文庫
ISBN4-06-273840-6 \876(税別)
ISBN4-06-273841-4 \876(税別)

その日もいつもと同じ、なんと言う事もなくただだらだらとなんの目的も、生き甲斐もなく過ぎていく一日のはずだった。ビールをちびちびやりながら、午後の競馬の勝ち馬を予想しているぼくの前に、ずいぶん長い間会っていなかった一人の老女が立つまでは。彼女、ウィニフレッドの年の離れた弟、ルーパートの消息が二ヶ月前から途絶えているというのだ。ルーパート、愛称はループ。小さな街でぼくとループは親友として少年時代を過ごしたのだ。その時代が過ぎ、おとなになった頃にはループは堅実な成功者、ぼくの方はまあ、どちらかといえば人生に失敗しつつある存在であったのだけれど。

やっかいな話になりそうだ、とも思いつつ断り切れずにロンドンに赴いたぼくだったが、ループの足跡を追ううちに、ぼくの知っていた、理知的で誠実なループ、というイメージとはかけ離れた、全く知らないループの姿が浮かび上がってくる。釈然としない物を感じつつループを追うぼくは、知らないうちにループの闇の部分と、そしてそれをはるかに上回る巨大な闇の中に、引き返せないぐらい深く関わっている事を知ったのだ…。

ゴダード文庫版最新作。今回は物語の展開に日本が大きく関わってくるって事もあって興味津々。

あと数週間で三十七歳の誕生日を迎えるが、これが四十五歳の男なら、そんなにひどい顔つきでもないのだが。要するに、ぼくにはもっときびしい自己管理が必要だった。それとも、ぼくのためにそれをしてくれる人を見つけることが。けれども、そんなことは起こりそうになかった。千年紀の変わり目でさえ、改善しようという決心を魔法のようにぼくから引き出せないのなら、何がそうできるだろう?

のっけからこれです。ゴダード得意中の得意のダメ中年男の主人公。開幕早々こんなダメ男が登場しては、この先どんな展開が待っているかとワクワクしてしまうではないですか。しかも今回は日本も舞台になってるって言うし。この先どんなゴダードの底意地悪さにつき合わされるのか、期待しまくって読み始めた訳なんだけど……、んー、これはゴダードにしてはダメ小説と言わざるを得ないなあ。

ゴダード作品の最大の魅力は、ダメ中年男がひょんなことから事件に巻き込まれ、その中で何度も裏切られ(ここで読者も裏切られる)、挫折し(ここで読者も打ちのめされる)、それでも無様ながらに自分の持てる力の全てをふりしぼり、事件の真相に迫っていく、っていうメインのお話の流れに、謎を秘めたさまざまな人物が入り乱れ、終盤には複雑に絡み合ってた謎があっちはここと、ここはそちらと、と言う具合にぱちぱちとはまっていって、その上で「そう来るかー」と思わせてくれるあたりにあると思うのだけれど、この作品では残念ながらそのあたりがあまりに浅い。ダメ男の無理しまくりのがんばりぶり、謎の人々の謎っぷり、その背後の謎の驚くべき正体。全てににツッコミ不足な感じがするんだな。いつものゴダードらしい、底意地の悪さ(褒め言葉)がもう一つ感じられないんだなあ。

仕掛けは大きいんだけど、大きすぎる仕掛けが却って逆効果になってる感じもするし、謎めいたキャラクターの魅力もあんまり無い。どちらかというと作品を量産するタイプのゴダード、たまにスカが混じるのはしょうがないところはあるんだけど、今回のはかなり期待はずれ。いつものゴダードの水準に達してない気がする。総じて歯の食いしばり具合が足りない、って感じ。新人作家のデビュー作、ってんなら絶賛もするけど、なんせゴダードだかんなあ。

(★★★)

[Baseball] 日本シリーズ第3戦

阪神、勝つには勝ったがこれはあれだよな、「甲子園の性能のおかげで勝てたのだ!」ってヤツだよな。これで阪神の選手が「あの人(誰)に……勝ちたい」と思ってくれたら多少は望みもあるんだけど。


2003-10-23 [長年日記] この日を編集

[Books] お買い物

ほんとは昨日のお買い物。島本和彦「吼えろペン」(9)、衛藤ヒロユキ「魔法陣グルグル」(16/完結)。なっはっは、さらに続く富士鷹ジュビロ対炎尾燃の無駄にアツい戦いが笑えるぜ。「グルグル」はようやく完結。これ、「彼方から」以上のまったり連載だったんじゃないかしら。お話が全く見えない。バックナンバーはどこにあるんだ? 倅の部屋か? ま、「グルグル」はもういいんで、はやく「がじぇっと」の続きを読ませて欲しいな。

[web] 支払いはしたものの

なんだかとっても不安定だなぁ相変わらず。CGIまわりでエラーが頻発するってのは2ちゃんに集まるギガバイズユーザーもみんなこぼしてたけど、ほんとにそうだ。やたらにCGI ERRORが出るな。何やってんだギガバイズ、つーか何もやってない、に500バイズなんだけど。

30日以上使用期間が残ってないと解約もままならないので、泣きながら12000円払ったけど、うーん、こりゃ軽石庵共々、新たな引っ越し先を探さなくちゃいけないかも知れない。

軽石庵の方は曲がりなりにもドメイン取ってるんで(まだ正式にワシのじゃないけど)なんとかなるとして、SぱらはまたURI変わることになりそうだなあ。困ったことじゃ。

[Baseball] 日本シリーズ第4戦

同点に追いつかれたところでこれはマズいと思って見るの止めたんだけど、それが良かったのか辛うじてサヨナラ勝ち。ほっとした。金本ありがとう、なんだけどダイエー、さすがに強いチームだなあ。甲子園で序盤にリードされたら、セのチームだったら多少はやる気なくすもんだけど、そんなことないもんな。これでイーブンだけど阪神にはこの先も、かなりしんどい展開が待ってそうな気がする。や、無理無い程度にがんばりや。おっちゃんは日本一なんかどうでもいいから、変に意識しまくった野球をしないでくれたらそれでいいです。


2003-10-24 [長年日記] この日を編集

[Hobby] お買い物

G-FANを引き取りにアクセルワークに出かけたら、一個ずつ押さえてもらってたHG-UCのZガンダムとハセガワのジェットビートルも入荷してたんで受け取り。ビートルは小池繁雄画伯の描くボックスアートとオリジナルのプロップの中間のあたりを狙った感じか。それなりのディティルが加味されていながら、オリジナルのフォルムも大事にしている感じ。ちょこっと登場した、稲妻マーク付きの119号機用のデカールもちゃんと入ってますな。ちょっとウインドシールドが大きすぎやしねえかな、って気もするんだけど、こりゃ今までに見てきたミニチュアに惑わされてきたせい、なのかもしれない。武器セットなどのサービスも満点で、や、こりゃあなかなか。

[Hobby] 小耳にはさんだあれこれ

ついでにワークでムラさんから教えてもらったあれこれ。残念ながらワタシの大好きな「GP Modellista」、続刊はちょっと期待できない模様。うーん、「F1 Modelling」に鞍替えするしかないのか。

「エイリアン」シリーズが店頭に出始めてる著作権ゴロのSFメカ食玩シリーズ、次回はTB2のポッドメカ・コレクション。ブレインズの研究室はあるかな? その次あたりに「エイリアン2」ネタが来るんじゃないかという話も。シガーニィ・ウィーヴァーをうまく説得できたら、パワーローダーは楽しめるかもね。

その他、食玩産業は相変わらず元気ええですな。インジェクションの方は何か目玉はあるのかな? SWEETの零戦は遅れるという話だし。

ていうか古本倉庫と化している今のワシの部屋で、模型作りは御法度かも知れんなあ。

[web] 血は愛よりも濃い?

さてさて、きたさんの日記でちょっと話題になってた、"自分のう○こは自分の好きな臭い"。いやははは、好きかどうかは分からんけど、少なくともその匂いが漂う中に身を置いてても、苦しいとかは思わんですよね。でも愛し合って結ばれたはずの妻のあとにトイレに入ったばやい、耐えきれん気分になることはありますわなあ。ちなみに彼女もおんなじこと言ってるから引き分けなんだけど。こういうのはやっぱ、自分の物以外には拒否反応があるのかなあと思ったりもする。

するんだが、例外もあるなあと最近思いつつあるんでした。倅の後って割と苦しくないんですわ、これが。やっぱ半分は自分の構成物で出来てるからなのかなあ。今度カミさんはどう思ってるのか聞いてみようと思うんだが、タイミングが難しいのう。

[Baseball] 日本シリーズ第5戦

勝つには勝ったが、なんだか明るい展望のないまま福岡行きになっちゃったなあ。どうにも先行き不安じゃ。


2003-10-25 [長年日記] この日を編集

[Chinema] ハニメーション?

今日はせらむん、ちゃんと撮れてたですよ。まあアレですわ、じっくり見るほどのもんでもなかったな、てのが正直なとこだけど(^^;)。

さて、ARTIFACT経由でアニメを超えた実写!? “ハニメーション”とは?――『キューティーハニー』制作発表会開催。特にどうっつーことも無いんだけど、この写真見てワタシ一瞬、「今度のハニーは巨大化するんかー」と思ってしまったことでした。そんだけ。

本日のツッコミ(全2件) [ツッコミを入れる]

noki [ えーー、すでに一部分は巨大化してますが全体が巨大化しちゃうと魅力がでませんな・・・とオヤジ的に閉めてみましたが。。..]

rover [庵野監督なんで、特撮的に見映えのいい絵、はわかってるとは思うんですけど、どうなるんでしょうねえ。]


2003-10-26 [長年日記] この日を編集

[TV] 定期視聴番組

お、ヘッドクリーナーをしつこくかけまくったら録画機能が復活した模様。と言うわけで「京極夏彦 巷間百物語」「爆竜戦隊アバレンジャー」「仮面ライダー555」「明日のナージャ」。京極堂の本ってワタシ、読んだことないんでよく分からんのですが、アニメの方はたいへん丁寧な作りになってるんじゃないでしょうかね。

アバレンジャー(アバレナデシコ七変化たい!)

らんるちゃん大サービス編。問題はなんのためにサービスしてんのかが良くわからん所だったりする。ついでに、エレベーターに閉じこめられたエミポンたちのサスペンスが本編になーんも関わってこねえ、というのもいかがなものか。どうもちぐはぐな話が続くなあ。

555(ファイズ2)

まるで「HERO」のごとく、語る人物が変わるたびに微妙にその様相が変わってくる、流星塾の同窓会での惨劇の真相なんだけど、どうやら今回の澤田君の語りが一番真相に近いということなんでありましょうか。流星塾の塾生はすでに全員死んでいる、ということは今の塾生たちはみんなオルフェノクの資質を秘めてるということ? 草加が「失敗作」と呼ばれたのはオルフェノクになれないのに生き返っているから? そして澤田君のお話では積極的にみんなを助けに入ったことになっているにも関わらず、そのことをなぜにタックンはなーも憶えとらんのか? ファイズブラスターを送りつけてきたのは誰か(まあこれは予想が付くけど)? なぜに真理タンはその使い方を知っているのか? いやあ、謎が謎を呼んで次回も見逃せませんね(棒読み)。

ナージャ(ローズマリー笑顔の陰謀)

いやあ、ローズマリーたん、いいっすねえ。ここまでしっかりキャラの立ってる悪役も今時珍しい。前2本の悪役さんたちがどうにもちぐはぐで印象薄いせいもあって、こっちは真剣に見入ってしまった。私、こういう陰湿なたくらみに振り回される天然純情キャラ、って展開、どっちかというと苦手(見てられない気分になっちゃうんですよ)なんだけど、ここまでしっかり作られると感服ですわ。

[web] ダイヤモンドカッター DA! DA! DA!

あんまりテレビ見ないんで知らなかったんですけど、これですか、噂の日本ブレイク工業の社歌(mpeg 3.8Mb)。むはー、家を壊すぜ、橋を壊すぜ、ビルを壊すぜ東へ西へーってここは悪の秘密結社ですか、ってな勢いで。そうかあ、こういう仕事もあるよなあと感心しました。ノリのいい歌をバックにタバコくわえたガテン系のおじさんたちのまったりした姿が映るあたりも好印象。

ついでにもういっちょ。こちらは平林さんとこで知った、OA戦隊ゼロックス。流行ってんですか、こういうの? こっちは歌ってる人が割とシロートっぽいせいか、妙にDoGAのコンテストの応募作をイメージしてしまった。

[Baseball] ほんとに「内弁慶」だなあ。

つーかなぜ伊良部? なぜDHにおさむ? これは捨てゲームですか? 仙一さんの気持ちが分からない…。


2003-10-27 [長年日記] この日を編集

[Baseball] あちゃあ…

3回終って5点差っすか。今夜は子連れ狼→水戸黄門コースの方が心穏やかに過ごせそうだの。

で、結局いいとこなしのまま負けちゃいましたね。どうも福岡に入ってから星野が妙に穏やかーな表情になっちゃってたのが気になるなあ。ハナっから勝つ気なんか無くて、7戦全部戦えればいいや、みたいな顔つきになっちゃってたもんな。甲子園で精気全部吸い取られましたかね。

さて次の祭りは何年後になるんでしょうな。

[TV] 月曜時代劇

「子連れ狼」と「水戸黄門」。や、もう野球は見るに堪えなかったのでこっちを。黄門様、赤木春恵の役名が「右京先生」てのは何かの冗談か? んで肝心の片山右京は藩主様役でご出演。お芝居についてはまあ素人さんならこんなもんでしょってことで。ただあれですな、右京にお殿様の衣装は似合いませんな(w 。

[Day] 調子悪いな

ここ二、三日咳が止まらない。気管が狭まって呼吸困難、なんてことにはならず、空咳っぽいのが延々続くわけで、喘息が出てるんじゃないのは一安心だけど、こう咳が続くと、げほっとやるたびに頭と胸にずきずき来てかなわん。まいったなあ。

本日のツッコミ(全5件) [ツッコミを入れる]

noki [ 先週、試験でだだっぴろいホールの試験会場で受けたせいか見事に風邪をひきましたが結構咳がひどくて頭は痛くなるは気管が..]

rover [風邪は峠を越えたと思ってたんですが。咳だけがしつこく残ってる状態。ちなみにカミさんは鼻水止まらん状態。なんてロマンチ..]

キャプテンシライ [右京はどちらかというと公家顔ですかね。 って、眉を剃っておはぐろにしたところを想像してしまった。ゾゾ。]

rover [いやむしろ右京は宮本村の百姓あたりが…]

寸゛ [うっかりものの十手持ちとか。]


2003-10-28 [長年日記] この日を編集

[web] webチャリンカーが転ける時

Books by 麻弥経由で、Yahooオークション自転車操業の仕組み ver 2.0(2ちゃんオークション板)。最初から狙って詐欺まがいの出品やらかす悪党もいれば、止むに止まれぬ事情で結果的にweb詐欺をやらかすハメになっちゃった業者さんもいるというお話。最初は順調にいけても根っこに問題を抱えているから、いつか破綻しちゃう。でもそれしか取れる手段がない、って所まで追いつめられちゃうこともあると言うわけで、商売ってのは大変だなあ。

それはそれとして、買う方も気を付けましょうね。ワシはビビリな性格なので、ヤフオクに投入できる金額はせいぜい2万が上限なんで割と安心………あ、でもこの前、頭に血が上って5万まで突っ込んじゃったなあ。それほど安心してもおれんか、気をつけよう。

[Day] お仕事お仕事

毎度おなじみエリカちゃん経由のお仕事。某団体のサイトの毎月のニューズレターを、まとめて閲覧できるようにしたい、と。三分割フレーム構造で、左にメニュー、右に今月のニューズレター、下にナビゲーション、へいへい、わかりました。古いニュースはWord原稿なんで、それをHTML化して欲しい、と。へいへい、お安いご用でやんすよ。ってことでざっとサンプルこさえて連絡したら、Word原稿はシンプルなテキストHTMLにして、別ウィンドウで開いて欲しかったのですが…と言うお返事が。

えーと。

なんのためのフレームですか?

テキストHTML、てのもよくわからんなあ。イラストHTML、なんてのが世の中には存在するんだろうか。どう反応したものか、一瞬困ってしまったですよ。

[Day] お仕事お仕事2

あーなるほど、"テキストHTML"と言う謎な言い回しはともかく、エリカちゃん的には、この仕事が発生したのが先週の頭だった→ようやく今日になってサンプルが上がった→こいつは結構な仕事量だ(HTMLに落とすべきファイルがまだ8つぐらいある)、ということでなるべくさくっと終るようなやり方でやってもらえばいい、という配慮だったわけだ。

ごめんな、エリカちゃん。ワシずーっとさぼっとっただけやねん。今日になってようやく手ぇつけたとこやねん。午前中、どんな文書なのか眺めて、ざっとスタイルシート作って、昼飯食った後夕方までちょっと主婦(洗濯あんどお買い物)して、それから最初のサンプルこさえたのよ。

や、だってほら、先週は別件でひとつ割り込んできた仕事あったし、風邪引いてしんどかったし、古本データ作んの楽しくて止められへんし………。すいません今から真面目にやります。さらに2つ片づけたんであと6つ。明日中には終らせますさかい。

[TV] モスラ2

CS 日本映画専門チャンネルで「モスラ2 海底の大決戦」。1997年東宝、監督三好邦夫、出演小林恵、山口紗弥加、羽野亜紀、満島ひかり(Folder)、野波麻帆。こいつも初見。すばらしく美しい映像とすばらしく間延びした展開、の映画。

沖縄が舞台ってことで、とにかく海の映像がキレイキレイに撮られていてそこは大変ステキ。平成ガメラシリーズに影響されたか、たとえば怪獣が建物を壊す時に、同時に圧搾空気かなんかで盛大にガラを吹き飛ばすハッタリや光線技のバリエーションと美しさ、そして東宝お得意のそこまでやるかのマッチムーヴの大盤振る舞いで、映像的にはかなりいけている。(ゴジラと比較して、の話とはいえ)安く上げよう、って映画でここまでやられたら、樋口組はがっくり来ちゃうだろうなあって感じで。

でも「うおー」とうなりたくなるような画がないんだよなあ。それなりに豪華なんだけど、誰かがどこかで前にやったよねそれは、なカットのオンパレード。で、さらに前作に比べてお話がずいぶんヘタレちゃったもんだから、画がきれいなだけの退屈な映画になっちゃってる。

沖縄ですよ、夏ですよ、美少女(ただしダイコン)と凸凹少年コンビ(こっちもダイコン)ですよ、謎の遺跡ですよ。良質のジュヴナイルが作れる要素がしっかり揃ってるのに勿体ないなあ、というところですな。子供たちがダメで、なおかつ魅力的な大人の登場人物が皆無、ってことでスジで頑張らなきゃあいけないのに、肝心のお話がスカスカなのが何とも残念。「モスラ」がそこそこ良かっただけにこれはちょっと辛いね。


2003-10-29 [長年日記] この日を編集

[Day] げほげほお仕事

咳が止まらないよう。咳しすぎで腹筋が痛いよう。と言う状態で昨日のお仕事の続き。なんとか今日中に仕上げられたので一安心。OpenOffice.orgで読めないWORD文書ってなんなんだろう。もしかしてWindows metaファイルの画像とかが貼り込まれてるとアウトなのかな。今ひとつ現象が特定できない。画像は画像で、それだけ並べたWORD文書は読めたりするからさらに謎である。読めるだけでその画像を再利用できないのは一緒なんだけど。まあなんとかなったからいいけどさ。

[Books] フランケンシュタインの方程式

本書カバー 梶尾真治 著
カバー版画 唐沢なをき
カバーデザイン ハヤカワ・デザイン
ハヤカワ文庫JA
ISBN4-15-030737-7 \580(税別)

「美亜に贈る真珠」同様、カジシン名作再録シリーズ。こちらはドタバタSF編。おおむね既読だったんだけど、「泣き婆伝説」と「ノストラダムス病原体」が未読でありました。で、後者、今日の晩飯は昨日の残りのハヤシライスだったんですけどね、ハヤシライス食った後に読むんじゃなかったなあ、ってことで。

あとはまあ、懐かしいなあ、と言う感じで読ませて頂きました。「地球はプレイン・ヨーグルト」のハチャハチャに見えて実は案外ブラックな味わい、やはりよろしいですな。バカやってんだけどバカの中にも上品さと、SF短編としてのスタイルがちゃんと備わっているあたり(えー、これはつまり私は『SFバカ本』は大嫌いだ、と暗に述べてるのです)はさすがでございました。

(★★★)

[Books] お買い物

本のカバー双葉文庫の新シリーズ、"ひさいち文庫"。日本最高の4コママンガ家、いしいひさいち氏の作品集。「がんばれタブチくん 阪神死闘編」、「大統領の陰謀」の2冊。「バイトくん」のころからいしいさんのマンガは追っかけてるけど、初期のタブチくんとか、今と全然絵柄が違うんだなあ。って阪神の監督が後藤さんで、掛布が入団した頃の話だもんな。来年からオリックスのGMになる中村がまだ現役なんだもん。まだまだあの、悪意にみちみちた実在の人物のキャラクタライジングの技法が確立されてない時代の画が、今となっては却って新鮮。「大統領の陰謀」の方は、そこらのスタイルをモノにした後の作品(メインのキャラは大小ブッシュ、クリントン、エリツィン、フセイン)なので、そこらの作風の変移ぶりも楽しめるかも。ほとんどの作品が既読なんですが、それでも楽しめましたわん。

[web] SF属性調査

ふむ、翻訳SFファン度調査は知ってたんですが、こちらは存じ上げませなんだ、SF属性調査。早速やってみましたら結果はこのような状態貴方はかなり濃ゆいメカ属性天体属性ロボ属性硬派属性SF属性人情属性時間属性軟派属性生物属性奇想属性の人です(世間様の3倍以上跳び抜けてます)。通常の三倍……って、あー、つまり節操のない人間、と言うことでしょうか、ううむ。

ちなみにこの系統では、ライトノベル・ベクトル計算機なんてのもあるようですが、こっちは怖くてチェックしてません。だって「グイン」と「かめくん」と「エマノン」ぐらいしか、チェック入れられそうにないんだもんな。


2003-10-30 [長年日記] この日を編集

[Chinema] えーと………

「お笑いパソコン日誌」経由で、「キューティーハニー 予告編」(Real.com)。うーん、見ていてこっぱずかしいという印象しか持てないんですが…。

[web] ワシが恥ずかしいわけではないのだが

10/29のえび日記で触れられていたパクリ系webサイト、その後あわてて対策を講じた結果、なかなかに愉快なことが起きてしまったようで。

デザインに限らず、ものを造るって仕事にはどこか、他者の優れた技法なりなんなりを取り入れていくって部分はある訳で、何でもかんでも"パクリ"と決めつけるのもよろしくないとは思うんだけど、物には限度があるだろし、取り入れるってのは他者の優れた技法を自分なりに一旦解体して再構築する、ってことだと思うんで、そこらをさぼっちゃったらそりゃプロとはいえんでしょー、とか思ったり。でも実際にはこういう手法がまかり通っちゃうのよねえ。なんか見たことあるようなお仕事が並んでますなあ。確かに見た目は良いかわからんけど、そういうのって恥ずかしいと思わないのかな? 納期短い、ギャラ安い、ではパクリにでも走らなきゃやっていけないってこと? 気持ちはわからんでもないんだけどね。

毎回頭抱えるレイアウトをさんざん送ってくる、ウチの取引先のデザイナーさんたちだけど、少なくとも自分で考えてる、って点においては尊敬できる人々に思えてしまった。いやでももうちょっと深く考えてくれ、とも思うんだけど(w。

[Day] 咳とまんねー

しんどいよう、げほげほ。


2003-10-31 [長年日記] この日を編集

[Day] 最後にウソをつくのは誰だ

いつものようにTSUTAYAで「なんでここには本がないんだー」と暴れてからスーパーで買い物して帰るべえと出かけたんだが、スーパーの入ってるビルのテナントのひとつの、炉端(ふぁみりー居酒屋、だそうだが)のマスターに呼び止められる。なんでも先日ワシらがこの店で飲み食いした時に、勘定をかなり多く取ってしまって、気になってワシが店の前をとおるのを朝夕チェックしてはったんだそうだ(位置関係としては南からスーパー、飲み屋、TSUTAYA、という風に並んでるので、わたしゃまずTSUTAYAに行くのです)。

確かにこの前は、この店にしては多額な3人で15000円って勘定だったんだけど、店が満員で頼んだ物が来るまでに結構待たされたんで、オレとカミさん、ふたりで八合ぐらい飲んでたんだよな。なのでまあ、飲み過ぎたのうってことで納得してたんだが、実際の勘定は9000円ぐらいだったらしいです。5000円強、余分に取られたらしい。

で、マスターそれが気になって、毎日ワシが通らんか通りをチェックしてはったらしくて。や、お手数かけて申し訳ない。この次いった時に5000円まけてくれたらそれで良かったのに。

と言うことで今、私の手元には不労所得の5800円がある訳なんですがさて、このお金をどうしたものか。いや、この前の宴会はカミさんのおごりだったんだよね。

[web] 楽園は淡路島

もとアクセルワークの店長さんにして、今は軍事関係の古書を扱う古書店、珊瑚海のオーナー、安田さんのサイトのリンク(うっひい、軽石庵もリンクして頂いてるー)でみつけたサイト、淡路島農民車考。いやもうすごい。安田さんもおっしゃってたけど、ほんとにこれらのクルマ、形式名がsdkfz*1で始まっててもおかしくねえよなあと言う勢いで。こんなクルマがごろごろしてるのか、おいしいタマネギもごろごろしてるんだよな。いいなあ淡路島。淡路島で農民車磨きして余生を送れたらすごく幸せかも知れない。

さらにさらに、このサイトを主催されてる近野新さんが描かれるイラストもすばらしくステキなんですよ。ご自身は宮崎駿さんがお好きらしいんですが、私の敬愛する大塚康生さんの軍用車両イラストにも似たタッチを感じてしまって。ひさびさに眼福なサイトを拝見させて頂きましたわぁ。

*1 ドイツ語でSonderkraftfahrzeug、特殊車両を意味する

[Books] 特命航海、嵐のインド洋 英国海軍の雄 ジャック・オーブリー(3)

本書カバー パトリック・オブライアン 著/高橋泰邦・高津幸枝 訳
カバーイラスト Geoff Hunt
カバーデザイン ハヤカワ・デザイン
ハヤカワ文庫NV
ISBN4-15-041045-3 \700(税別)
ISBN4-15-041046-1 \700(税別)

いまだ正式な勅任艦長の座に就くことも出来ず、病気で療養中の艦長の代理としてフリゲートに勤務するオーブリー。一方、無二の親友のマチュリンは、軍医とは別のもう一つの貌、密偵としての活動中に不運にもフランス側に捕らえられてしまう。代理艦長として艦を英国に回航中、偶然その知らせを受けたオーブリーは、直ちにマチュリンの救出計画を立て、見事に成功させる。英国の持つ重要な諜報員の一人であるマチュリンを首尾良く救出することに成功したオーブリーには、目立たぬようにではあるが報償として小型フリゲート、サープライズ号と、一人の英国特使をジャワ島へ送り届けるという任務が与えられたのだった。傷の癒えたマチュリンも乗員として復帰したサープライズ号はインド洋を目指し、"吼える南緯40度"の荒海に挑む…。

訳者である高橋泰邦氏曰く、本編で、作者は明らかに進境を示している。うん、おおむね同意。退屈で退屈でたまらなかった前巻に比べれば(相変わらず出だしでもたついてこっちをイライラさせるんだけど)、ずいぶんとお話にメリハリが出てきた、と思う。前半のクライマックス、世界最大級の海の難所、ホーン岬沖の"吼える40度"での自然と人間との死闘、後半に入っては圧倒的に優位のフランス艦隊を相手に、東インド会社の船団を守りながらの迎撃戦を繰り広げるオーブリーの知略と技量、ってあたりの帆船物のお定まりの(それ故読者を満足させるにはそれなりの技量が必要な)ヤマ場の作り方も、これまでの2作とは比べ物にならないぐらいうまくなった、と思う。

それでもまだ、残念ながら「ホーンブロワー」や「ボライソー」の面白さにはかなり届いてないなあと言う感じがする。すんげー乱暴な例えをしますけどね、NHKが作る時代劇が、どれもきわめて丁寧に作られているのにも関わらず、見終わった時の満足感で黄門様や将軍様のそれに全く太刀打ちできてない、ってのに似てる感じ(って、わかります?)。理由は何となく判るんだけどね。すごく革新的な作品にも、ワンパターンの王道をちゃんと踏まえた作品にもなってない、どっちつかずさが読んでるこっちをイライラさせるのさ。

革新的な作品ってのはまあ一旦措いといて(だって革新的、とまでは言えないシリーズだと思うから)ワンパターンに話を絞るけど、ワンパターンってのはこれで結構難しくて、ワンパターンで、なおかつ客を惹きつけるには、何をおいても主人公の性格が明確にこちらに伝わっていて、あらゆる局面で"この主人公ならこうする"ってのが読者から同意してもらえるようになってないといけないと思うわけですよ。で、作者の手腕っていうのはこうやってがちがちに作り上げた性格の主人公を、いかにしてのっぴきならない方向に向かわせ、その困難を克服するか、その過程をどう楽しませるか、ってあたりにあると思うわけで、残念ながらこの作者さん、今のところそこらがまだちょっと弱い。デブで金銭にルーズで感情的だが海の上では優秀なオーブリー、極めつけのディレッタントにしてスペイン系故に複雑な国際感覚を持ち、今のところは英国の密偵としても活躍するマチュリン、と言う設定は良い。設定はよいけどそれが設定だけで終っちゃってる感じなんですな。そういう設定の上で、Aという事件が発生したらオーブリーはどう考えるか、マチュリンならどう行動するか、ってあたりの実例をあんまり見せてもらってないもので、いろんな局面で「キミはそう行動するの? そうだっけ? 」と思ってしまう、というか。

ついでに、いままでの帆船物とちょっと違った味を出そうってことで、オーブリーとマチュリンの友情に筆を割く分、同じ船に乗り組むそれ以外の人々が割と軽い扱いになっているのも辛いかも。帆船物の面白さってのは、一種の閉ざされた空間である船に、どれだけ魅力的な人物を配置できるかってあたりにもあると思うんだけど、今のところはその方面もやや手薄。少なくとも前巻よりはかなりマシになってきたので、続きも読むつもりではあるんですが、さてこの辺、良くなっていくのやら、どうなのやら。

ちなみにラッセル・クロウ主演の映画は、このシリーズの10作目に当たるそうで、どうやらこちらでも次に読めるのは10作目、になるのかも。

さらに蛇足。例のボライソーの最後騒動以来、どうも訳者であり日本における海洋冒険小説の翻訳家の重鎮であるところの高橋泰邦氏の最近の仕事ぶり、少々温帯化してんじゃないか? などと個人的に危惧してるんだけど、この本の"訳者あとがき"読んで、わたくしその思いをさらに強くしたことでした。いや、まだ温帯ほどにはイっちゃってはいないんですけど。

(★★☆)


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