ばむばんか惰隠洞

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2012-08-31 [長年日記]

[web] あ、それかー

かしんたん(HK-DMZ PLUS.COM)経由で、コーヒー専門店で働いてるけど質問ある?(なるほど速報)。んまああっしも予備校時代、郷里の喫茶店でバイトしてて、そこのマスターからコーヒーの入れ方とかはちょっとだけ教えてもらったりもしたんで、基本的には「うんうん」ぐらいの感想だったんだけど重要なのは#57。

俺なんかはカフェイン中毒っぽくて、仕事休みでコーヒー口にしないとものすごい頭痛がするよ

それだ!!

いやね、ここ二日ばかりオレもカミさんも買い物に出てはコーヒー買うの忘れて帰ってきてるんだけど、原因不明の眠気と頭痛が取れなくて、こりゃどうしたこっちゃ、って思ってたんだよね。

って事で今日は忘れずにコーヒー買って帰ってきて、さっそく熱くて濃いめのコーヒー入れて飲んだんだけどあら不思議。体調が普通に戻ったよ(w。

こう、しゃきっと目が冴えるとか、そういう感じではなくて、ああ、いつものオレだ、って体調ね。ふむう、そうか、こういうのが中毒って事なんだろうな。劇的に何かが変わる、っていうんじゃなく(そうなったらそりゃ麻薬に近いよね)、気がつかないうちに自分にとって必要不可欠の存在になってしまってる、ってあたりがちょっと怖いかも。

というわけでワタシ、カフェインとニコチンとアルコールで駆動される生き物であるようです。ちなみに今回の一件で、体調に直接かかわる、って意味での重要性ではカフェイン>ニコチン=アルコール、気分に直接かかわる(無いとイライラする)重要性って事だとニコチン>アルコール≥カフェイン、らしいってことがわかりました。

[Books][Oldbooks] 夏はクラシックSF 『解放された世界』

画像の説明病院に出かけた時に読みかけて、しばらく放置していた本。コーヒー飲んで元気が出たので一気に続きを。H・G・ウエルズ「解放された世界」。水嶋正路 訳、サンリオSF文庫1978年→amazon(ユーズドのみ)。20世紀初頭、人類はついに原子力をその手に収め、無尽蔵の動力と副産物として生成される金をわが手の物とする。だが、この劇的なエネルギー革命は、社会格差の拡大と世界経済の混乱、ひいては世界規模の政情不安を引き起こし、最後には世界戦争が勃発、そこで大量に投入された原子爆弾は文明社会の大半を荒地へと変貌させてしまった。ここに至り、ようやく人類は旧態依然とした政治形態自体を変革しなければ、自らの未来は閉ざされたままであるということに気付くのだった…。

ウエルズという人が基本的に社会主義的思想を持っていた人だけに、本書も全体としては、やや楽観的な社会主義的ユートピアの実現を説くようなお話といえるだろう。わたくしも基本的にブサヨなので、彼が説く世界統一政府の考え方自体は、そうなったらいいかもね、ぐらいの温度で支持できる。

ただ、古いSFがしばしば理想郷として描いた、科学技術が進歩したことで、人間が生活のための労働しなければならない時間が極限まで削減された世界、というのは、実は人間にとって本当にいい世界であるとは言えないんじゃないか、と、今はみんな感じているんじゃないかと思うし、本書における世界統一政府、も果たしてそううまく行くのか、とみんなが思うことだろう。本書では故意に(なのかな)控えめに表現されているんだけど、宗教的な問題もそう簡単には解決しないだろうと思えるし。

とは言え第1次世界大戦がはじまる前に、革新的なエネルギーであり、同時に極めて危険な兵器になり得る原子力という物を、かなり正確に予想しているあたりはさすがだと思うし、特に3.11以降の今読むことで、読み手が勝手にいろいろと示唆的な物を読み取れてしまうあたりはなんだか興味深い。

後半のウエルズの理想が語られる部分はまあ措いておくとして、その理想を押し進めないと大変だ、という状況にまで追い込まれてしまった世界情勢、というのが、かなり現在ただいまの我々が置かれている状況と重ね合わせて見ることができるのね。

たとえばウエルズの予想した原子爆弾は、一度爆発すると、一定の半減期を経過しつつ何度も連鎖爆発を繰り返す、という厄介な兵器なんだけど、これは何となく震災以降の原発問題になぞらえて読むことができる。もっと大きな世界観だと、科学技術が発達し、世界がそれなりに安定してくると、世界には2流の政治家しかいなくなってしまう、なんて言う看破も、時代を超えて読んでるこちらの腑にすとんと落ちる物があるように思う。なので本作中で登場人物の一人が語る、「これから政治を発見しなければならないのだ」という言葉は、今現在の我々にとっても極めて強いメッセージとして作用するんじゃないだろうか。

ウエルズが「発見」した政治は多分、今の我々から見たらまだちょっと早すぎる感じがするんだけど、それとはまた別の形で、わたしらは何かしらの形で、政治を発見しなければならんのじゃないかという気はしたことでしたよ。

良いSFというのは、どんなに古くても今の我々に新たな展望なり、考え方なりのとばぐちを提供してくれるようなところがあるのだと思うけれど、3.11以降のわたしらにとって、本書は何かを考え直すきっかけを与えてくれるような本になっているのかも知れない。

読むヤツが勝手に思ってるだけやんけ、といわれたらまあ、そうなんですけど(^^;。


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