ばむばんか惰隠洞

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2013-01-06 [長年日記]

[Books][Oldbooks] 年を越したよサンリオSF 『キングとジョーカー』

サンリオ版書影なんだかんだでチビチビとしか読み進められず、さらに間も開いてしまうからその都度少し後戻りなんかもしてたもんだから、読み切るまでに2ヶ月もかかってしまったぞ。かつての古本屋的には痛快ボッタクリ物件と言えた本。ピーター・ディキンスン 「キングとジョーカー」。斉藤数衛訳サンリオSF文庫、1981年初版。

1977年、英国のロイヤル・ファミリーの間に割り込んでくる些細な冗談 (ジョーク) 。初めは王室とその周辺のスタッフ達の眉をひそめさせる程度のものであったものが、いつしかその悪意はエスカレートしていく。悪い冗談の主を追い始めた王女ルイーズだったのだが…、というようなお話。

作者のディキンスンはゴールデン・ダガーを2度取った、とはつまりミステリ畑の人で、実際このお話も基本はミステリ。ただ作品の舞台設定が、我々が知っている近代英国とは微妙に異なる時間線にある世界、ってあたりは確かにSF仕立てと言えないこともなく。そういう意味でいかにもサンリオが食指を動かしたくなるような素材ではあったのかもな、などと。それゆえ「受けねえよなあ」って気もビンビン来るわけですが(苦笑)。

お話はそんなわけで、ちょっと異なる世界観をベースに語られる、「見られる」ことを前提にした人々の間に発生したちょっとしたトラブルが徐々にエスカレートしていって、最後には洒落にならん事件にまで発展してしまって、というようなお話。ルイーズ王女を中心に、謎解きのパートとロイヤル・ファミリーゆえの秘め事感みたいなものが入り組んだ、かなり凝った構成になっていて、それゆえ、

いろいろわかりづらい。

お話のドライブ感にエンジンがかかるまでに結構時間がかかってしまう気はするし、ようやっとお話が動き始めたと思ったあとも、そのお話の展開のしかたが「これで良いのか?」と言う気がぬぐい去れないままにお話が進んでいくので、読み切るのにやたらと時間がかかってしまったのだよね。

どういうのかな、ロイヤル・ファミリー、というものを「皇室アルバム」のレベルでしかイメージできない人間には、このお話が秘めてる昏い部分というのを直感的にイメージしづらいのかも知れない、と言う気はした。ちょいちょい面白い展開もあるにはあったんだけど、全体を通してぐいぐい引っ張るものがあったか、といわれると「うーんそこまでは…」ていう感じではあったかも知れないな。

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今はとても容易に入手可能です。古本屋的には舌打ち物件ですけどね(^^;

[Anime][TV] 定期視聴番組

「ジョジョの奇妙な冒険」、「リトルバスターズ」、「八犬伝 東方八犬異聞」、「D.C.Ⅲ」、「特命戦隊ゴーバスターズ」、「仮面ライダーウィザード」、「スマイルプリキュア!」、「マギ」。土曜深夜は「ジョジョ」以外がほぼこちらの守備範囲外のラインナップになっちゃった感じ。原作を知っている人が見たら違うのかも知れないけれど、そこにリテラシーがない自分としては、正直どうでも良いかなあと言う感じ。「八犬伝」は原作云々以前に作品世界の時代感みたいなものがまったく分らん、ってあたりはリテラシ以前の問題なんじゃないかと思った。

日曜日、「ゴーバスターズ」はまあお正月特番。半年ずれてる「ウィザード」は第2のライダー登場。なんかデザインラインが「オーズ」っぽいんですけど大丈夫っすか? オーズっぽいライダーに変身する人がむしろ伊達さんっぽいあたりはちょっと面白いと思うけどね。「プリキュア」はラスボス的な存在としてのバッドエンドプリキュア登場、だったんだけど自分的にはその前の、おとぎ話における悪役さんたちの抗議とそれに対してのエクスキューズが(とても満足できるレベルではなかったと思うけど)語られた、ってところに星をいくつか付けてあげたい気はしてます。

「マギ」はなんつーか、雑だね。


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