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昨日の大阪への行き来でおおむね読めてたヤツを読了。ジョーン・D・ヴィンジ「楽園の崩壊」、小隅黎・佐治弓子訳、サンリオSF文庫1979年→amazon(ユーズドのみ)
。
過酷な環境下で厳しい生活を強いられている惑星モーニングサイド。その窮状を緩和すべく、3光年先にあり、豊富な資源を持つと思われる「楽園」と呼ばれる小惑星帯へ向かっていた宇宙船レンジャー号。だが「楽園」を間近にしたところで、レンジャー号は謎の宇宙船からの攻撃を受けて乗員の大半を失ってしまう。実は「楽園」はその名とは裏腹に大規模な内戦の結果、人口は激減し、文明レベルもかなり交替したものとなっていたのだ。そこに舞い込んだ超光速船は、産業復興のための格好の切り札になると思われた。損害を受けたものの、辛うじて彼らの追撃をかわしたレンジャー号だったが、損傷を受けた艦体では帰還もままならない……。
たとえるならばミリシャとムーンレィスとのあいだの緊張関係に、どうやって信頼を取り戻すか、と言うようなお話。丁々発止のやりとりに徹底すればそれなりに痛快なエンタティンメントになり得ただろうし、異なる文明レベルの人物達が、お互いの誤解を丹念に解いていくような話にすれば、ヒューマンドラマとして感動的なお話が出来上がっていただろうと思うんだけど、残念ながらどっちにも向かず、なんともぼんやりとしたお話になっちゃった。
作者としたらたぶん、異なる思想、信条、文明レベルにある二者(あ、内戦状態なんだから三者、プラスいろいろあって1、だな)が、最終的に互いに信頼しあう関係を築き上げるまでのお話に、文化と愛のお話を絡めたかったのだろうと思うんだけど、ちょっと散漫な筋立てと登場人物のキャラ立ての拙さで、どうにもすとんと落ち着いてくれないまま、お話が終わってしまったような感じだったな。
そういうわけで本体よりも解説の方が興味深いという、ちょっと変わった本でした。と言うのも解説に拠るならば、この時点でヴィンジさんは結婚していて、もちろん旦那様はヴァーナー・ヴィンジであるわけなんだけど、本書が刊行された時期においては、旦那様の方は奥様に比べると「かすんでしまっている」(解説がそう言ってるんですよ、俺じゃないですよ)扱いになっちゃっていて、そういう時期もあったのか、と。
今ならチェンホー船団ものやら「レインボーズ・エンド」やら、むしろ旦那様の方が話題に上ることの方が多いような気がするんだが。奥様の方は本書以外だと「サイオン」くらいしか思いつかないわけなんですが(あ、「ロスト・イン・スペース」のノヴェライズって彼女でしたっけか)。
流れがあると言うことなのか、夫婦揃って寡作故に、継続的に評価しづらい人、と言うことなのか、さて。
★★☆
「琴浦さん」、「PSYCHO-PASS」、「たまこまーけっと」、「ヤマノススメ」、「まんがーる!」、「ビビッドレッド・オペレーション」、「絶園のテンペスト」、「俺の彼女と幼なじみが修羅場すぎる」。
お話のフォーカスが琴浦さんから部長さんの方に移っちゃった感じの「琴浦さん」、なんか琴浦さんの身体性みたいなものがお話になんも関係ない事になっちゃったような気が。
「たまこ…」、いや、王妃候補はいいとしてそれを商店街の連中がなんも考えんと決定事項として扱っちゃうっておかしいだろ。「ヤマノススメ」はなんつーか、5分番組にちょっとじわっとさせられてしまうとは。安いな俺。
木曜深夜は総じてヌルかった。
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