ばむばんか惰隠洞

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2004-03-03 この日を編集

[Chinema] そしてまた狼が来たと呼ぶ声

昨日のツッコミ欄で浅野さんから教えてもらった。ゴジラ"封印"…次作が「最後の戦い」に(zakzak)。監督に「あずみ」の北村龍平を起用し、上映時間も20分延ばした1時間50分程度とするんだそうですが、「あずみ」の時にも私、「もっと切れ」って思ったんだけど、もしかして北村監督だから90分では映画、収められないという判断が働いたんじゃねーか、などと意地悪く勘ぐってみたりしてな。

まあなんにしてもあれだ、「この戦いで、すべてが終る」、「ゴジラ、死す」……… 「このゴジラが、最後の一作になるとは思えない」(志村喬の声で)、って所はありますな。

んでもって。

マジメな話、ゴジラ映画に客が入らなくなってきているのは、誰も、別に怪獣映画が欲しいわけじゃないからだよね。昭和のゴジラが存在感を持てたのは、まず放射能という訳のわからない物に対する恐怖感と、戦争による大量破壊のすさまじさへの連想がゴジラという怪獣にリアリティを与え、それがスクリーンで動くことを受け入れる素地がまだあった、ってことだよな。で、それに続いて、そういう得体の知れない化け物が登場し、街を破壊する、という絵はそれまで見たことがなかったものだから、観客はそれにお金を払う気になった、と。続いてそのスペクタクルに、こんどは新たな怪獣が現れて、怪獣同士が戦う、というこれまた今までに見たことのない絵がやってきて、これにも観客は喜んだ。次は怪獣三つ出るらしいぜ、宇宙怪獣らしいぜ、子供が生まれるらしいぜ、11大怪獣らしいぜ、公害ネタらしいぜ、メカが出るらしいぜ………とまあそれなりに目新しいネタが次々と繰り出され、見てる方は「またかよ」と苦笑しつつもつき合ってもらえたわけ。映画産業が元気な間は。

ところが今や、映画はハリウッドスタイルのインフレSFX映画が主流になってしまって、かけるお金がない日本軍としては、なるべくローリスクで、それなりのリターンを期待できる映画作りをしていくしか無くなっちゃった。となれば客を呼べるシンボルに頼るしかなくなる。それは「芥川賞受賞作品」だったり「あの女優が脱ぐ」だったり、「怪獣王」だったりするんだけど、実は製作者サイドが思っているほどにはゴジラって大きな存在じゃないんだよね。

子供にとってはそれは、毎年入れ替わる戦隊モノと同レベルに「なんだか現実離れしたかっこいいもの」でしかないし、特オタをのぞくいい大人にとっては「子供だまし」の先入観はぬぐえないし。結局特オタの一部がゴジラを特別視しているだけなんだけど、ほら、オタクって通常人より声デカいし、その声をスタッフに届ける方策をいくつも知ってるから、その声は制作サイドにがんがん届くんでしょう。で、勘違いする、と。

実は心からゴジラの新作を見たい人なんて、そんなにいないんだと思うんだよね。今、身長80メートル、体重3万トン、いかなる近代兵器の攻撃も受け付けず、口からは致命的な放射能熱線を吐く怪物が突然現れて街がパニックになる、なんてプリキュアじゃないけど「ありえなーい」だもの。US版ゴジラはこの「ありえなーい」感を払拭するうまい手をついに見つけられなかったんでしょうな。でも日本じゃあなんせ主催者側発表「怪獣王」、みんなゴジラを観たいんだ、と作ってる側だけが思っている、てな図式が長いこと続いて来ていたんだと思う。見る側がなまじ生温く「ハムスターもあるし、子供に見せるには適当か」なんて気分でここまでつき合ってくれた、てのがほんとのところでしょう。終了宣言も妥当なとこなんじゃないかな、と思います。いろんな意味で。

でも永遠に封印するとはとうてい思えないんだけどもね。

[Day] ひな祭り

うち、女の子いないので盛り上がらないこと甚だしいんですがそれはともかく。この時期スーパーに買い物に行ったりすると、店の中ではひたすら「うれしいひな祭り」が鳴ってるわけですがこのお歌、ずっと気になってることがあるんですよ。サトウハチロー(山野三郎)先生の手になるこの歌の二番の歌詞、「お嫁にいらした姉様に よく似た官女の白い顔」。この"姉様"はお嫁に来たの? 行ったの?

なんとなく「いらした」で、わたしゃ「来た」イメージを持ってしまって、私のお兄ちゃま(うぷぷ)の所にやってきたお嫁さんが官女のように美しい白い肌をしている、と取れる反面、歌詞としてはやっぱり、嫁いだ自分の姉に思いをはせる方が美しいよなあ、とも思えてしまって。この歌詞の英訳版を見かけたんだけど、これは実の姉説を支持してますわなあ。まあそっちの方が自然だとは思うけど、「いらした」って「行った」の意味あるんでしょうか?

本日のツッコミ(全6件) [ツッコミを入れる]

キャプテン・シライ [「ゴジラvsプルガサリ」なら客が入るんじゃないかと、ふと思ってしまった、今時。...不謹慎でスマソ。]

ROVER [その場合、薩摩さんはどっちに入るんでしょう…]

ろばQ@長文失礼 [ 企画段階で数が数えられる一部のオタク向けにそれなりの予算でそれなりのビジネスを展開すれば良いものを、子供向けに伝統..]

taoy [「いらっしゃる」の参考までに。 http://dictionary.goo.ne.jp/search.php?MT=..]

ROVER [「居る」って意味深ですな。「お嫁に居座る姉様」………うう、絵にならんこと甚だしい。]

もんちぃ [嫁いできた義理のおねいさまが、それまで姉のいなかった娘にはうれしくて、お内裏様のようにキレイで感動したと解釈してもよ..]


2005-03-03 この日を編集

[PC] 秀丸Ver.5 (10:56)

ベータテストが始まってる。秀丸ページの下の方からダウンロード可能。今回の目玉は縦書きサポートと段組編集なんだけど、段組はともかく(CSSファイルとかでは便利かも知れない)、縦書きの方は個人的には今のところ、使うこともないかなあという感じではある。英文字の半角、全角の使い分けに、今までより神経を使うようになる、と言うメリットはあるかもわからんけど。

それより個人的に興味深いのは、"変換モジュール"と言う考え方が追加されたことかな。今までマクロでやってたソートやら全角/半角変換とかを、外部モジュールを利用して高速に実現しようと言うもの。こっちはちょっと期待したい。きっとだれかがカンマ区切りテキストに一気にsqlコマンドをくっつけてくれるようなモジュールを作ってくれるに違いない(人任せかよ)。

[F1] けんさわさんの、落ち着き先 (12:45)

F1速報のコンテンツの一つとして、今年も「サーキット便り」は読むことができるようになったみたい。AUTOSPORT WEBからもリンク張ってくれるとありがたいんだけど。あと、バックナンバーが読めなくなっちゃったのはかなり淋しい。どこかで再公開希望。

んでも今年もけんさわリポートが読めるのはうれしいね。

[web] とうとうASAHI-NETもblog (19:25)

まともなBBSすら提供してくれなかったISPにしては思いきったもんだ。「アサブロ〜ASAHIネットのブログサービス」だって。4月からβテスター募集だとか。応募してみようかとも思ったけど、今どきテーブルレイアウト、ってのはどーかと思うなぁ。blogと名乗るのも恥ずかしいような気がするんだけど、案外他所もこんなもんなのかな?

ASAHI-NETからはもうひとつ新サービスが。ASP型グループウェアサービス「アサワン」。こちらも今はトライアル運用中。グループウェア、つーのは一定のニーズは常にあるもんなんでしょうかね。名前が名前だけにアサワン・ハイダメ、なんてことに…

ごめんなさいもう言いません。

[Books] UMAハンター馬子 完全版 (24:03)

本書カバー 田中啓文 著
カバー とり・みき
ハヤカワ文庫JA
ISBN4-15-030780-6 \780(税別)
ISBN4-15-030784-9 \900(税別)

ひろふみ新喜劇

少々(いやかなり超絶的に)こてこてにえげつない"大阪のおばはん"にしか見えないが、しかし彼女こそは伝統芸能、"おんびき祭文(ざいもん)"の最後の伝承者にしてその実力は、もし彼女がそう望めばどんな大ホールであろうと聴衆で満員にしてしまえるほど、唯一にして無二なもの。だが彼女はなぜか、へんぴな田舎の、聴衆もわずかな、そもそも"おんびき祭文"がなんであるかすらわかっていないような客の前ばかりで自分の芸を披露しようとする。そこには何か、芸とは別の目的があるようなのだが…。彼女の名前は蘇我家馬子。今日も彼女はただ一人の弟子、イルカを伴って人もまばらな奥地を目指す。足にはヘップ、口からは不平不満、ケツからはおなら、弟子のイルカの背中のリュックにはたこ焼き器……。

UMAがテーマって時点ですでにゲテモノ臭さはぷんぷんとしているのに、それをネタにお話を書くのが田中啓文、と来た日にはもう何が起きるか想像はできる。お下品、悪趣味、脱力モノのダジャレとパロディにグロ、あと、どぴゅっ、とか、どぶわぁっ、とか、ずべらぼそべっ、とかまあそんな感じ。で見事にこっちの期待を裏切らない。その上で、実はこの作品、猛烈に濃いUMA入門書としての側面ともうひとつ、なんかこう、新しいSFのジャンルが登場したんやないかいなと思ってしまうほど、私にとっては今まで読んだことのないタイプのSF(ですよね? これ)だったなあ、と。

まずは次々登場する未確認動物たちに関するリサーチの深さ、これには素直に舌を巻く。いや、著者が著者だから、もしかしたら肝心なところで罠を仕掛けているのかも知れないけれど、それでもやはり基本の部分は外していないだろうと思うし、その基本になる部分の言説であったり伝承であったりを脇から支える副次的資料なんかにも、かなりしっかりと当った上でこれらのエピソードは作られているように感じられる。でたらめなエピソードなんだけど、徹底的なリサーチの上に構築された無茶苦茶なんだよね、これは、凄いと思う。徹底的に調べた上で、さらに徹底的に考え抜かれたイチビリを加味することで出来上がった小説なんですなあ、これ。

で、そのイチビリ具合がなんかこう、一つのスタイルとして昇華してしまったのが本書、と言ったらいい過ぎでしょうか? ってことで二点目に行くわけで、これってもはや「宇宙SF」とか「侵略SF」とかとおんなじレベルで、あるいは「ドタバタSF」とか「ハチャハチャSF」とかと並ぶレベルで、新しい肩書きを献上すべき性質の本なんじゃないかなあ、なんて思ったわけで。勝手に名付けるなら「新喜劇SF」。

いつもの田中啓文作品以上に、これ、「大阪」が前に出てきていると思う。お約束度満タンのボケとツッコミ、大オチの前にはちょっぴりペーソス、ええ話で終りそうだと思ったところにやってくるズッコケ。これ、松竹とか吉本の新喜劇のパターンを見事に小説で再現してますやん。しかもホラーの風味もしっかり入ってますやん。当然クトゥルーかて仕込んでまっせ。ええもうこうなったらなんでもありや、怪獣やらハードやら侵略やら、SFのネタもあんじょうパロってぶち込んでありますがな、こりゃエラいもんでっしゃろ、タイショ。

と、いう感じで。

カタブツで読んだらバカを見る、バカにして読んだらこの面白さはわからない。読む方にそれなりの、"お約束"を楽しむ心のゆとりがあれば、もう大変に濃くてかつ軽妙な笑いを運んでくれる本。私、田中さんの本の中で今のところこれが一番好きですわ。

などと言いつつも……

「師匠……」

「あては、行かんならん。西の空に、明けの明星が輝くころ、一つの光が宇宙へ飛んでいく……それがあてなんや。さいなら、イルカ」

「待ってください、師匠。行かんといてくださいっ」

「あての大好きな大阪の街がピンチなんや」

そこ、感動するとこなんですけど………。

ま、各エピソードのタイトルからして、最終話にこれが来るのは予想はできたんだけどね(w。

(★★★☆)

[web] 新喜劇繋がり…なのかな (24:34)

☆吉本新喜劇占い☆なんて物を発見。いってみよー。

乱土 労馬さんは 小籔千豊 です!

  • 小籔千豊さんのあなたは、人を楽しませることにかけては天賦の才能を持った人。宴会でもイベントでも、その場を盛り上げるためには、身を削る覚悟を持っています。ただ盛り上げようとするあまり、時に全裸になるなど、暴走しがちでもあります。そのくせお人好しなので、特に恋愛面では、友達などに先をゆずってしまいがち。見かけによらず、不器用な恋愛をしています。ふだんはおちゃらけた顔をしているのですが、一人になった時には、物事を難しく考えてしまいがちな部分もあります。

    笑う門にみゆたん来たる
    http://my.casty.jp/miyutan/
  • 乱土 労馬さんのラッキーアイテムは、青鉛筆です!

「ビリジアン」の人だっけ? なんかこう、すごーく釈然としないものを感じつつ、一部で納得。あ、脱ぎゃしませんよ。あとリンク先もちょっとイミフメかも。

本日のツッコミ(全1件) [ツッコミを入れる]

すみけん [角健太郎さんは 石田靖 です! ● 石田靖さんのあなたは、みんなに慕われる親分タイプです。物事に動じない強さ..]


2006-03-03 この日を編集

[web] ぜんだいみもんの、だいなまいとー♪ (16:15)

B0000CBC9Sてことで今日もwebらぢおでアニソンかけながら仕事してるんですが。ヘッドホンでぐいっと音量高めにしときます(さすがにこれは家族様にはあんまり聞かれたくないような気もするし)と、ノリも良くなる訳なんですがものには限度というものがある。

いきなり脳天に大音響で「にょ!」とか叩き込まないでくれよー、一瞬自分が何やってたか判らなくなっちゃうじゃないか。

なるほどこれが有名な「デ・ジ・キャラット」ってヤツだったのか。世の中には凄いモンがあるんだなあ。おっちゃん良い勉強したよ。

その上amazonのレビュー読んで、さらに頭が痛くなってしまった私は、どこに出しても恥ずかしくないオジサンですな。

本日のツッコミ(全3件) [ツッコミを入れる]

寸゛ [ああ、あれはいい曲でした‥‥(遠い目)一クールしか使われなくて勿体無かったっすよ。]

でした [ あれは、映像込みで聴くと破壊力倍増なんですけどね。w]

rover [なんと、あれはよいものだったのか…ちーん(思わず壺を弾く)…。]


2007-03-03 この日を編集

[TV] 定期視聴番組 (23:50)

「コードギアス 反逆のルルーシュ」、「Project Blue 地球SOS」、「ウルトラマンメビウス」、「天保異聞 妖奇士」。若い男女が離れ小島に取り残されたらオッパイオッパイにならないといけないっ、てのはこれはプロデューサーさんの趣味なんでしょうか、な「ギアス」。あっちこっちでカミングアウト大会が起きてて、そこはちょっと面白かったけど。「地球SOS」は、エレメントXはおまえ、北極行かなくちゃ、と思たのはオレだけじゃないよね。

マンガ少年 1977年1月号さてセブン登場の「メビウス」(#46:不死身のグローザム)。男性陣全員戦闘不能でガールズ軍団大活躍、つー展開はちょっと面白かった。あと終盤、コノミっちに「きらりーん♪」効果が入ったのって、これジョージさんの時にもありましたけどどういう仕込みなんでしょか。敵が憑依してるとか? それとも兄さんたちの方がとりついてて、最終回はGUYSのみんながウルトラマンに変身する、とか言う大ネタでもあるのかしら。

「妖奇士」は最近、かなり面白くなってきてる(今週のお話なんか、怪獣映画のテイストたっぷりで楽しめたよね)んだけども、正式に4月からは「地球へ…」やるよん、つー告知が入ってましたな。ちょっとだけ残念かな。

「地球へ…」はなあ…。「マンガ少年」で読んでたんだけどさ、いきなり出てきた主要メンバーの名前がソルジャー・ブルー、ってところでオレはドン引きだったんだよなあ。竹宮センセ、映画観てませんのですか? って気になっちゃってさあ。あと、ひおあきらセンセのメカデザインも微妙に合ってないような感じがあったしなあ。ジョミーてお前、そりゃ「スラン」かい、とか、一ヵ所気になるといろんなところにツッコミ入れたくなっちゃって、何となく楽しめなかったような記憶はある。この頃の劇場版アニメはだいたい観てた(「ゴッドマーズ」ものちのカミさんと観に行ったんだぜ)んだけど、こいつは観てないと思うし。

んまあそう言う意味じゃ、新鮮な気持ちで楽しめるってことかもな(我ながら心にもないことを言ってると思う)。

[web] 野尻抱介先生は… (23:51)

ネットラジオの投稿職人向きじゃないなあと思った。


2008-03-03 この日を編集

[Day] プチ帰省 (11:03)

親父様に大腸ガンが見つかって、先月末にちょっきんと手術をやったそうなので、滅多に見れない弱った親父の顔を見に、ちょいと帰省して参ります。

ガンの方は、もうちょっと遅かったら人工肛門やら何やら、いろいろとややこしい事になりそうだったらしいけど、とりあえずはおっきな腫瘍も取り除けて一安心だったらしい。親父も手術のあとはけろっとして、いろんな管付けたまま病院の中をうろうろしたり、せっかく個室を取ってもらえたのに、一人では退屈だからと相部屋を要求したりして周囲を呆れさせてる模様。

ま、ここんとこ里帰りもしてないので、良い機会かな。


2009-03-03 この日を編集

[Day] 出撃ー (10:09)

今日は河内長野だー。

やれやれ。


2011-03-03 この日を編集

[Anime] 定期視聴番組

週前半戦。「インフィニット・ストラトス」、「これはゾンビですか?」、「フラクタル」、「放浪息子」、「フリージング」、あと、ニコ動で「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」のトゥルーエンド・バージョンとやらも。

いろんな人が決勝戦を放棄してた過去が明らかになってる「IS」(そこは特に…)、これは真のヒロインはフランス代表のボクっ娘、つーことなんでありましょうか。まあ一番おいしいところにいるキャラのような気はするけど。つーか各方面で、あとからやってきた女の子が主人公君に急接近する展開になってきておるな。ついでにラーメン娘にチャイナが二人。なんか共通フォーマットでもあるのかね。「ゾンビ」のラーメン娘はなかなかカワイイと思います。

なんだか話がよく見えなくなってきた「フラクタル」。Facebookで革命が起きちゃうご時世に、「圏外」である事をネタにお話が進んでいるんだけれど、何と言うか、「圏」の内外の格差がどういうものであるのか、それは本来どうなっているべきなのか、内と外の軋轢における互いの勝利条件とはどういうものなのか、ってあたりが良く判らんので、どうにもうすぼんやりした観想しかもてないな。登場人物達が皆、何がしたいのかがさっぱりわからないんだよなー。

「放浪息子」は文化祭の劇のお披露目。今回は千葉さんの毒がやや薄めだったんで、そこがちょっと惜しかったかなー。

さて「俺妹」の別バージョンの最終回なんだけど、あまりにもさっぱりと桐乃がいなくなっちゃったのにはちょっと驚いたけど、ふむ、終わり方としては多分こっちの方がすっきりしてるよな。ニコ動では兄貴がアキバで借りた自転車のその後について、妙に気にするお前らが多くてちょっと笑った。


2012-03-03 この日を編集

[Books] 彷徨える艦隊7 戦艦ドレッドノート

彷徨える艦隊 7 (戦艦ドレッドノート)(Campbell,Jack/著 月岡小穂/翻訳 キャンベルジャック/著) ジャック・キャンベル 著/月岡小穂 訳
カバーイラスト 寺田克也
カバーデザイン 岩郷重力+WONDER WORKZ。
ハヤカワ文庫SF
ISBN978-4-15-011838-9 \900(税別)

割とホームドラマ

長きに渡るシンディックとの戦争をいったん終息させ、最愛の女性とも結ばれたギアリー。だがアライアンス最大の英雄となることは、アライアンスの上層部にとっては同時に最大の政敵となる可能性も意味していた。さらに人類にとっては、陰でシンディックをアライアンスとの戦争に駆り立てた謎の異星人の存在も見逃せない。アライアンス上層部は厄介な存在であるギアリーに対し、謎の異星人の正体を突き止めるため、強力な艦隊による強行偵察任務を命じるのだった…

第二部開幕というわけで、まずはいろいろと一部とは違うんですよ、の説明用の小ネタ的なエピソードが並んでいて、まあどちらかというと地味目な印象、なんだけどその小ネタ自他は割に良い感じ。百年を超える戦争で思考がおかしな方向に硬直してしまった結果、軍艦の耐用年数が数年程度のものになってしまっている(無謀な作戦しかしないから、あっという間に消耗する)、とか、同じく硬直化した組織がやらかすさまざまな馬鹿げたお役所仕事とか、あまりに巨大な存在になってしまったが故に、「良き兵士」でありたいと思ってるだけの主人公が、既存の権力者達が自分の権益を保持するために汲々としていることに理解できずに悶々としてたり、さらには最愛の人と結婚できたは良いが、それ以前にやらかしたちょっとした火遊びの相手がまた現れたり、といった割に下世話な方面も結構念入りに描かれていて、そこが結構楽しめるんだった。

なんだろうな、海外のSF-TVドラマシリーズで、ある程度登場するキャラが立ったあたりでの、それぞれのキャラの個性みたいなものを少し深く掘り下げるようなエピソード的な味わいと言えるだろうか。その分スペオペ的な見せ場は少なめなんだけど、こう言う話もあっても良いとは思う。

問題はむしろ、第二部を引っ張る存在になるであろう謎の異星人、絡みのお話って事になるだろうか。詳しいことはこれから説明しますからね、ってところなのかも知れないけど、それにしてもややとっちらかり気味で、かつ不用意に風呂敷を拡げすぎなんじゃないか、って気もしないでもないな。この先どうなるかは判らんけど、ちょっと話を大きい方向に持って行きかかってるんじゃないかって気はしないでもないな。

あと、これはamazonの評で知ったんだけど、若干訳がスカタンかも知れない可能性があるのだね。確かにadmiralを「元帥」にしちゃうと、お話の途中のある展開の厄介さが上手く伝わらないかも知れないな。自分は原書当ってないので良く判らんけど、実際のところはどうなんだろう。ま、特に戦闘シーンの訳しっぷりとかは、「何が起こってるんだ?」と思ってしまうところもちょいちょいあるのは確かなんですが。

★★★

[Anime] 定期視聴番組

「ペルソナ4」、「妖狐×SS」、「パパのいうことを聞きなさい!」。ようやくラスボスの姿が見えてきた「P4」、ってこの人、前に仄めかしありましたっけ? 「妖狐」は良い感じに壊れててまあこれはこれで。「パパ聞き」はファンタジーとリアルのバランスの取り方が(深夜アニメ標準、ってバイアス込みってところはあるけれど)良い按配だと思う。ちょっと幼女最強過ぎじゃないのかそれは、ってところもあるにはあるけれども。


2017-03-03 この日を編集

[Books] TAP

TAP(グレッグ・イーガン/著 山岸真/翻訳) グレッグ・イーガン 著/山岸真 編訳
カバーデザイン 木場貴信(オクターヴ)
カバー写真 "Blue cubic space" by Zdenek
カバーフォーマット 佐々木暁
河出文庫
ISBN978-4-309-46429-9 \900(税別)

数学どこ行った?

特に日本での人気の高い作家、グレッグ・イーガンの初期短編集。表題作他全10編収録。

というわけで。今や「数学SF」なんてジャンルの代表的な作家と認識されているイーガンの初期作品集。商業誌だけではなくセミプロジンなどに掲載された作品を集めたこの短編集では、イーガンの作風がそれだけにはとどまらないのだというあたりがほの見えてきてそこが興味深い。というかイーガンが「数学SF」の旗手となる前には、それなりに色々あったのね、と言うのがわかってくる短編集。それでは各作品ごとに簡単に、もしくは雑に。

新・口笛テスト

メディアの新しいコンテクストとなる何かを推していく主人公の許に提示された新奇なアイデアがもたらすものは…。イーガンのキャリアでも相当初期作ということらしいけど、それ故の独自な感じと普通な感じのバランス感がおもしろい。

視覚

幽体離脱SF、というカテゴライズは乱暴すぎますか(^^;? なんかいろいろドタバタした上で最後は何やらハートウォーミングなオチに持って行くという…、2編目にして「お前ほんとにイーガンか?」と言いたくなっちゃう、というね。

ユージーン

この本に収められた作品は前置きでも述べたとおり数学風味が予想外に希薄で、その代わりに漂っているのはバイオSF風味。本作もそんな一品。ここで語られるのは一種の超人幻想への希求がどんなことを引き起こしかねないか、って話かな。

悪魔の移住

瀬名秀明が描いたら相当違う話になっていただろうなあ、と思った。一人称、それもあり得ない一人称で進む「パラサイト・イヴ」、という印象で合ってますかね?

散骨

SFというよりはスティーヴン・キングとかのモダン・ホラー風味の一品。最近話題になった映画に絡めるなら、ホラー風味の「SCOOP!」って感じですかね。

銀炎

バイオメインのSFミステリ。バイオというかアウトブレイクものと言った方が良いのかな。ミステリ部分が面白い分、SF的なオチの付け方がちょっと急ぎ過ぎたったんじゃ、などと生意気な感想を(^^;

自警団

イーガンらしいとは全く思えないけど、なんかわからんがSFらしい、って点では満点なんではないか。ラストの持って行き感が気持ちいい。

要塞

こちらもバイオ系というか、ジーン(遺伝子)系SF、とでも言ったら良いのか。ここにイーガンの母国、オーストラリアの移民問題がオーバーラップするんだけど、ここは逆に、現在只今の日本の問題にもちょっとした問題提起として成立しているのかも、と言う気はする。

森の奥

相当不条理なSFで、ジャンルとしてはバイオ系なのかもわからんけど、「なんでそうなった?」感が拭えない。酒呑んで読んでたからなのか?

TAP

このアンソロジー中では最新の作品。それ故なのかこいつには「イーガンらしさ」みたいなものがかなり濃く反映されているような気がする。お話自体はなんというかな、言語SFをベースにしたミステリ仕立てのSFなんだけど、細かいところで「あ、これはイーガンかも」と思える表現があって妙に安心しちゃうと言う(^^;。

そこを越えてオチへの持って行き方に必ずしも異論がないというわけではないんだけど、それでもラストにようやくイーガンらしいSFを読んだ、かも、って気分になれたのはなかなか、嬉しかったですよ。

てな感じで。初期作品集ってことで、イーガンもいろいろ試行錯誤してた時期があったんだなあ、ってのが見て取れるあたりがなかなか興味深いか。ホラー、バイオSF方面への寄り添い具合が結構強めだったんですね。そこでそっち方面に行ってしまったらイーガンの評価はどうなっていたんだろうな、なんて事もちょっと考えた。

イーガンらしさ、ってところは実はむしろ希薄、と言えるのだけど、それ故にイーガン前史、というポジションで読んでみると結構興味深い一冊、と言えるのでは。個人的には結構苦労しましたけど(^^;。

★★★☆


2018-03-03 この日を編集

[Day] 戦闘開始

画像の説明さて、確定申告の準備を始めなくては。まずは青色申告の方、例によって大量の少額領収書との格闘から。最終的な申告書類は国税庁のサイトで作成するんで、ここは単に数字の合計が出ればそれで良いんだけど、なんせ領収書がたくさんあるんでね。んなもんレシートもらった時点でその都度入力すりゃええやんとも言えるんだが、その度にツール立ち上げるって言うのもね。できたら出納帳部分だけ、軽く常駐してくれるようなものがあったら嬉しいんだけどな。

ま、文句言うてもはじまらんし、今年は青より確定申告の方で苦労しそうなので、単純作業はさっさと片付けちゃおう。

[Anime] 定期視聴番組

昨日の続き。「恋は雨上がりのように」「ハクメイとミコチ」「刀自ノ巫女」。「恋は…」、流石にお祭りは行けないかー(w。「ハクメイ…」、かわいい絵柄でつい忘れちゃうけど、このお話の登場人物たちって結構大人なんだよな。と言う訳でお酒の力でトラブル解消。ついでに、その元になる伝説のお酒ってのが実はそれほど旨いもんでもなかった、ホントに重要なのは結局人柄、ってのは、良いね。「刀自…」は、うん、その調子でどうぞ(^^;。


2020-03-03 この日を編集

[Day][Photo] 到着、です。

画像の説明少し前に電話で「注文の品が到着したんで取りに来いやオラ」って連絡もらったんで、カミさんが透析に行った隙を突いてハーバーに出撃。えへへ、E-M5MarkⅢ、受け取ってきました。お金は払ってるんでブツをもらって儀式は終了。結構時間があったので床屋に飛び込んで頭を刈ってもらう余裕もあったし、立ち飲みに飛び込む余裕もあったので色々助かりましたわ(^^;。

帰ってちょっと触っているんだけど、うむ、なかなか興味深いね。喩えとして的確かどうかわからん(何せ銀塩カメラなので)けど、キヤノンA-1を期待して本機を手にしたら、結構失望するんじゃないかと思う。F-1のパフォーマンスを内蔵しているらしいけど、見た目はAE-1なんだよねこれ(w。

それ故逆にヌルいカメラ使いの自分にはなんだか嬉しいブツではありますね。設定とかはこれから時間かけて弄っていかんといけないけどとりあえず一点 、ISO設定を専用ボタンに割り振ってくれた事には拍手したい。スナップ派なんでね、すぐ弄りたいところがすぐ弄れる、ってのはとても嬉しいのです。


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傑作です

懐かしさ満点

妖精を観るには…

ジュヴナイルとしてなかなか良質

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