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とはいえむしろ日本のニュースの論調は渡辺謙さん、受賞逃す 「清兵衛」も落選 アカデミー賞(asahi.com)。ほんとに取れるつもりでいたのかよ、って気もするけど。
とりあえずここの写真見て、「なんで田中康夫がいるんだよー」と思ったのはオレだけじゃあない、と思いたい。
たかはし@梅岡梅丘さんの日記経由でe-manga、 「ジョージ・ワシントンを射った男」。ページをめくる、コマ割りを追う、というのが紙メディアのマンガの読み方の基本ならば、そのためにデザインされ、構成された物をバカ正直に一枚絵のグラフィックの羅列としてそれをwebで陳列したところでそれはマンガにはなってないだろう、とも思うので、このやり方もありだろうな、と思う。かっこいいです。
んでもまあ、こうやって見せられると、やっぱり「本」の形で欲しいよなあと思ってしまうのもまた、事実なわけですが。
「八丁堀の七人」、「攻殻機動隊 Stand Alone Complex」、「剣客商売」。「八丁堀」は次週で終了、後番は同じ村上博明主演で「銭形平次」だそうで。ふうむ、そらまたなんちゅうか、八頭身な平次親分でございますな。見てみないとわかんないけど、ちょっと違和感感じるかも知れない。平次親分って伝法すぎてもいかんと思うんだけどね。
CS 日本映画専門チャンネルで「ミカドロイド」、1991年東宝・東北新社・円谷映像、監督原口智生、出演洞口依子ほか。第二次大戦も終盤、敗色濃厚な日本軍が極秘裏に開発した驚異的防虫剤をめぐるお話…ではもちろんない。
基本的に低予算映画なわけで、そこは汲まなくちゃいけないのだけれども、それでも突っ込みたいところは結構あるなあ、脚本武上純希? ああそれで(^^;)。こいつは元気があったらなんか追記するかも。とりあえず今は風邪ひきかけっぽいのでここでパス。
とりあえずお話はこんな感じ。
戦時中、日本が極秘に開発していた強化兵、"ジンラ號"、それは強靱な肉体を持った若者をベースに各種の改造を施し、その肉体をさらに装甲で覆った無敵の兵士になるはずだった。だが戦局の悪化により"ジンラ號"の開発は中止、折しも時は1945年3月10日、東京大空襲によりその計画のすべては灰燼に帰した、かに見えた。だが、瀕死の開発者の手により実験体のうち完成前の二体は研究所を脱出、そして残る一体、すでに装甲を施され、ほぼ完成した状態の一体もまた、瓦礫と化した研究所の中で破壊を免れていたのだった。そして現代…
で、研究所の上に建てられた大型ビルの漏電事故がきっかけで、放置されていた"ジンラ號"に電力が供給され(たんだよな?)、狂戦士が現代社会に蘇ってさあ大変、というお話なわけですな。
0時になるとシャッターが自動的に閉まり、それは朝まで開かない地下の駐車場、という密室状態を作り、そこに取り残されたごく少数の人間が、いかにして"ジンラ號"から生き延びるか、というシチュエーションを作るあたり、低予算映画のお約束という感じで悪くない。いくらものすごい兵士といってもそこは40年以上前のそれ、使う武器は機関銃と日本刀ぐらい(これでも普通の人間から見たら危ないことこの上ない)、という制限もある。オープニングで"ジンラ號"のスペックを見せるのも、うまくすれば伏線として効いてくるだろう、うまくすればな。
そ、「うまくすれば」かなりうまくできたに違いないんだよね、これ。
いろいろ低予算映画なりの工夫ができる余地があるにもかかわらず、それをうまく利用できてないという感じですか。限定されたシチューション、はっきりしたルール、勝利条件、がある程度ちゃんとできてるのに、それをうまく活かしたお話ができていない、という。「トレマーズ」でも見てもっと勉強しなさい、と言いたくなりますわ。
いろいろやりたいことがあるのはわかるけど、全体にやりたいこととやれることのギャップが大きすぎて、何だかちゃちな映画になっちゃったなあというところで。ラストシーン、ズタズタのボロボロで地上に生還した二人、だが都会はそんな二人の姿など気にもとめず新しい一日を始めようとしていた…ふうなその絵自体は結構良いだけに、その絵に至るまでの展開がもうちょっとマシだったらなあ、と思っちゃった。
まああれですな、スタッフの名前がその名前分の働きをして出来た映画、ということで。特技監督樋口真嗣、繰演根岸泉、音楽川井憲次。ここらはおっけーなんですけどねぇ、脚本原口智生・武上純希、ここやなあ、問題は。
昨日のツッコミ欄で浅野さんから教えてもらった。ゴジラ"封印"…次作が「最後の戦い」に(zakzak)。監督に「あずみ」の北村龍平を起用し、上映時間も20分延ばした1時間50分程度
とするんだそうですが、「あずみ」の時にも私、「もっと切れ」って思ったんだけど、もしかして北村監督だから90分では映画、収められないという判断が働いたんじゃねーか、などと意地悪く勘ぐってみたりしてな。
まあなんにしてもあれだ、「この戦いで、すべてが終る」、「ゴジラ、死す」……… 「このゴジラが、最後の一作になるとは思えない」(志村喬の声で)、って所はありますな。
んでもって。
マジメな話、ゴジラ映画に客が入らなくなってきているのは、誰も、別に怪獣映画が欲しいわけじゃないからだよね。昭和のゴジラが存在感を持てたのは、まず放射能という訳のわからない物に対する恐怖感と、戦争による大量破壊のすさまじさへの連想がゴジラという怪獣にリアリティを与え、それがスクリーンで動くことを受け入れる素地がまだあった、ってことだよな。で、それに続いて、そういう得体の知れない化け物が登場し、街を破壊する、という絵はそれまで見たことがなかったものだから、観客はそれにお金を払う気になった、と。続いてそのスペクタクルに、こんどは新たな怪獣が現れて、怪獣同士が戦う、というこれまた今までに見たことのない絵がやってきて、これにも観客は喜んだ。次は怪獣三つ出るらしいぜ、宇宙怪獣らしいぜ、子供が生まれるらしいぜ、11大怪獣らしいぜ、公害ネタらしいぜ、メカが出るらしいぜ………とまあそれなりに目新しいネタが次々と繰り出され、見てる方は「またかよ」と苦笑しつつもつき合ってもらえたわけ。映画産業が元気な間は。
ところが今や、映画はハリウッドスタイルのインフレSFX映画が主流になってしまって、かけるお金がない日本軍としては、なるべくローリスクで、それなりのリターンを期待できる映画作りをしていくしか無くなっちゃった。となれば客を呼べるシンボルに頼るしかなくなる。それは「芥川賞受賞作品」だったり「あの女優が脱ぐ」だったり、「怪獣王」だったりするんだけど、実は製作者サイドが思っているほどにはゴジラって大きな存在じゃないんだよね。
子供にとってはそれは、毎年入れ替わる戦隊モノと同レベルに「なんだか現実離れしたかっこいいもの」でしかないし、特オタをのぞくいい大人にとっては「子供だまし」の先入観はぬぐえないし。結局特オタの一部がゴジラを特別視しているだけなんだけど、ほら、オタクって通常人より声デカいし、その声をスタッフに届ける方策をいくつも知ってるから、その声は制作サイドにがんがん届くんでしょう。で、勘違いする、と。
実は心からゴジラの新作を見たい人なんて、そんなにいないんだと思うんだよね。今、身長80メートル、体重3万トン、いかなる近代兵器の攻撃も受け付けず、口からは致命的な放射能熱線を吐く怪物が突然現れて街がパニックになる、なんてプリキュアじゃないけど「ありえなーい」だもの。US版ゴジラはこの「ありえなーい」感を払拭するうまい手をついに見つけられなかったんでしょうな。でも日本じゃあなんせ主催者側発表「怪獣王」、みんなゴジラを観たいんだ、と作ってる側だけが思っている、てな図式が長いこと続いて来ていたんだと思う。見る側がなまじ生温く「ハムスターもあるし、子供に見せるには適当か」なんて気分でここまでつき合ってくれた、てのがほんとのところでしょう。終了宣言も妥当なとこなんじゃないかな、と思います。いろんな意味で。
でも永遠に封印するとはとうてい思えないんだけどもね。
うち、女の子いないので盛り上がらないこと甚だしいんですがそれはともかく。この時期スーパーに買い物に行ったりすると、店の中ではひたすら「うれしいひな祭り」が鳴ってるわけですがこのお歌、ずっと気になってることがあるんですよ。サトウハチロー(山野三郎)先生の手になるこの歌の二番の歌詞、「お嫁にいらした姉様に よく似た官女の白い顔」。この"姉様"はお嫁に来たの? 行ったの?
なんとなく「いらした」で、わたしゃ「来た」イメージを持ってしまって、私のお兄ちゃま(うぷぷ)の所にやってきたお嫁さんが官女のように美しい白い肌をしている、と取れる反面、歌詞としてはやっぱり、嫁いだ自分の姉に思いをはせる方が美しいよなあ、とも思えてしまって。この歌詞の英訳版を見かけたんだけど、これは実の姉説を支持してますわなあ。まあそっちの方が自然だとは思うけど、「いらした」って「行った」の意味あるんでしょうか?
□ キャプテン・シライ [「ゴジラvsプルガサリ」なら客が入るんじゃないかと、ふと思ってしまった、今時。...不謹慎でスマソ。]
□ ROVER [その場合、薩摩さんはどっちに入るんでしょう…]
□ ろばQ@長文失礼 [ 企画段階で数が数えられる一部のオタク向けにそれなりの予算でそれなりのビジネスを展開すれば良いものを、子供向けに伝統..]
□ taoy [「いらっしゃる」の参考までに。 http://dictionary.goo.ne.jp/search.php?MT=..]
□ ROVER [「居る」って意味深ですな。「お嫁に居座る姉様」………うう、絵にならんこと甚だしい。]
□ もんちぃ [嫁いできた義理のおねいさまが、それまで姉のいなかった娘にはうれしくて、お内裏様のようにキレイで感動したと解釈してもよ..]
CS 日本映画専門チャンネルで「ガメラ対大魔獣ジャイガー」。1970年大映、監督湯浅憲明、出演高桑勉、ケニー・バリス、キャサリン・マーフィ、炎三四郎(後のXライダー、速水亮)、大村昆。大阪万博に出展予定の品のひとつにウェスター島の謎の石像があった。その知らせに来日中のウェスター島文化使節は猛烈に抗議するが、彼の言葉を解するスタッフは誰もいない(通訳なしかい)。ただ、「ジャイガー」という言葉だけが何度も繰り返される。一方、ウェスター島ではいよいよ謎の石像がヘリコプターによってホイストされ、輸送船へと運ばれようとしていた。その時空の彼方から現れるガメラ。ガメラは何かの理由で、石像の輸送を妨害しようとしているらしい。発掘チームのリーダー、ウィリアム博士の息子トミーは、ガメラがそんな行動に出るのは何か理由があってのことだと主張するが、大人は耳を貸さず、ガメラに対して銃で応戦を開始する。やむを得ず人間と対峙するガメラ。ちょうどその時、ウェスター島の火山が噴火し、火のエネルギーを好むガメラはそれ以上の妨害をすることなく火山へと飛び去っていく(最初の目的を忘れたんかおまえはー)。どうやら石像の積み込みを完了し、島を去るクルーたち。そして彼らが去った島では、一匹の怪獣が長い封印を解かれ、地上へとその姿を現わした…。
面白そうでしょ? ガメラのシークエンスをばっさり切ってたらこれ、南洋秘境冒険怪獣物のイントロとしちゃあ立派なもんですよ。この辺、早くお目当ての怪獣が出てこないと飽きちゃう子供たちのために、どうしてもこうなっちゃうんだろうねえ。親は子供に、映画を見るっちゅうのは、時には我慢も必要なんだということを早いうちからたたき込むべきだな。
それはさておき。
子供を飽きさせない、という余計な配慮と、どうにも力の抜ける絵のしょぼさはいつも通りだし、ツッコミどころもいつものように満載*1なんだけど、「バイラス」、「ギロン」に比べて子供の描き方がよほどマシな分、実は楽しめてしまったのでした。クソ自分勝手で、大人に迷惑をかけて、自分に都合が悪くなるとガメラに助けを求める、というええ加減にせいよおまいら、といいたくなるような子供たちじゃないのね、今回の子供たちは。そりゃ大人の言うことには反発するし、言う事聞かずに独断専行に走ったりもするけれど、それでも最低限のコミュニケーションはちゃんと取るし、なにより肝心なところで無責任に「ガメラー! 助けてくれー!」とか言わないどころか、率先してガメラを助けに行く事までしてみせる、うんうん、オジサンこの展開ならおっけーだよ。「恋」がないけど一応ジュヴナイルとしてぎりぎり及第点つけてもいい。
というか実は真剣に感心したとこがあって。
子供たちの冒険の結果、ジャイガーは自分が高周波を発生させるので低周波に弱いらしい。他に手段もないので(これはガメラ映画のいつものパターンですね)これ行ってみよー、ってことで低周波のノイズをスピーカーで流し、ジャイガーを足止めしようという作戦がとられ、一定の成功を見る。同じ頃、子供たちのおかげで体内に植え付けられたジャイガーの幼生を排除することに成功したガメラを復活させるため、ガメラに高圧電流を流す、という作戦がとられる。だがガメラのキャパシティは予想以上に大きく、結果発電所はオーバーロード。スピーカーも沈黙し、ジャイガーは再び暴れ出す………おおっ、スジが通っている、ガメラなのに(^^;)
というわけで予想以上に楽しませていただきました。あ、念のためにいっときますが、最初の予想が無茶無茶低かったから楽しめたわけで、ここで褒めているからといってこの映画がすんばらしく出来の良い映画だ、などと言う気はないんでそこはひとつ汲んどいてくださいね。「見たけどスカ映画やんけこれー」などと私に言われても困るのよ(^^;)。
*1 "超音波が引き起こす超振動ですべての物を破壊する"光線が、耳塞いだだけで防げるんかガメラー、とか、まだ始まってもいない万博会場を守るためなら千里ニュータウンは破壊されても良いんか人間の人ー、とか…
昨日のろばQさんのツッコミに。
おそらくその"数えられる数"というのが東宝的には許容できない(少なすぎる)数だ、ということなんでしょう。二次、三次成果物の効能を低く見積もっている、という部分もあるかも知れませんね。東宝がやたらとモスラにこだわるのは、それが(比較的)女性(女子供、と言い換えても良いかな)受けする怪獣だから、てな裏事情があったようにも記憶してます。どっちつかずなマーケティングをしている、とも言えるし、「ゴジラで何をしたいか」、がはっきりしてなくて、単に「ゴジラで何かやらなくちゃ」、でだらだらやってきたのが平成ゴジラ*1だと思ってます(言い過ぎかなあ)。
私自身は平成ゴジラがあかんのは焼き直しだからではなく、すべてが焼き直し損ない、だから、だと思ってます。「vsビオランテ」を別にして。怪獣映画のどこが面白かったのかを全く理解してないホン書きの責任です、と断言しちゃいます。
個人的には私、ゴジラより先に「サンダーバード」と「頭上の敵機」と「ラット・パトロール」にしびれたクチで、えーつまりメカフェチなんで、別に怪獣が出てこなくても良いんですけど、まあ商売上ゴジラで客呼ぼう、という製作サイドの気持ちも理解は出来るんですけどね。個人的には「妖星ゴラス」級のを一発、見せて欲しいと思ってます。かなりマジに「第六大陸」、映画化せんかなあ、とか思ってたりして。
んでもって最後にUS版ゴジラ。なんせハープーンで死んじゃうゴジラですから、パート2は海兵隊のマシンガンでばりばり吹っ飛ばされるゴジラジュニアの群れ、てな絵になったんでしょうなあ。日本のファンより先に海外のゴジラファンが激昂しそうではありますな(w 。
*1 一応私はタイトルに"vs"がつくのが平成ゴジラ、と思っています。金子ゴジラと手塚ゴジラはちょっと別系統、ということで。
というわけでいよいよ今年のF1も開幕。金曜日のフリー走行ではジェンソンが4位につけたそうですな。去年のレギュレーション変更もかなり大がかりだったけど、今年のそれもずいぶんとドラスティックな物なんで、特に序盤はいろいろありそうだな。 3月からフジテレビ721の視聴を再開してて、さっそく昨日やってた「F1開幕直前スペシャル」の再放送(2/26放映)を見てたんだけど、これまであんまり情報仕入れてなかったこともあったせいで、いやーなかなか勉強になりました。見所たくさんあるんだね。
ローンチコントロールやオートマティック・ミッションが禁止になった、てことでドライバーの腕が問われるシーズンになる、のかと思ってちょっと期待したんだけど事はそう単純なものでもなさそう。ローンチコントロールは禁止されたけどアンチストール機構は禁止されてないので、こちらを最大限利用することでローンチコントロールに近い機構が実現される可能性が高いんだって。まあレギュレーションの抜け穴を突くのはいつものことだけど、なかなか昔のようなF1には戻れないんだね。
今年は金、土の二日にわたる予選じゃなく、土曜日に一気に予選を行うことに。一回目の予選の出走順は前レースの結果順の上位から、二回目は去年と同様。翌日天候が激変したらかなわん、みたいな声が高かったのかな。レギュレーションとも絡むけど、ドライバー一人につき、1レースに1エンジン、のレギュレーションと、エンジンを積み替えた場合強制的に順位を10位落とす、つーのもまあなんだ、下位チームにとっては一種バクチが打てる余地が出来たって事なのかな。
なんとなく、webで公開されてる写真だけ見てああだこうだと想像してたんだけど、番組での津川さんの解説がかなり楽しかった。貧乏チームの制限の中で精一杯やってるミナルディ、今年も攻め切れてないトヨタ、なんか偶然すごく出来が良いマシンが出来ちゃったけど、この先大丈夫なのかBAR、オリジナリティが光るルノー、やけにテンション低いマクラーレン、もしかしてこいつはすごくピーキーなマシンなんじゃないかのウィリアムズ、逆にピーキーすぎた去年の反省が活かされてるとしたら今年も怖いぞフェラーリ、だそうです。
今宮さん曰く、ミナルディのジャンマリア・ブルーニがなかなか注目株らしいですな。シーズン途中で他のチームに引き抜かれないことを祈るです
てなあたりで。さあどうなるかな、明日は予選だ。
パトリック・オブライアン 著/高橋泰邦・高津幸枝 訳
カバーデザイン ハヤカワ・デザイン
ハヤカワ文庫NV
ISBN4-15-041056-9 \700(税別)
ISBN4-15-041057-7 \700(税別)
オーブリー、マチュリンらと共に幾多の冒険をくぐり抜けてきたフリゲート、サープライズ号。いよいよ彼女にも艦齢の限界が来ようとしていた。今、サープライズ号はおそらく最後になるであろう任務を帯び、再び洋上にある。その任務とは、英国の捕鯨船団を次々と拿捕しているアメリカのフリゲート、ノーフォーク号の捕捉。不足している乗組員の補充にも満足できないまま、サープライズ号は大西洋を南下、吼える南緯40度を超え、ホーン岬を回頭して太平洋へと向かう………
「ジャック・オーブリー」ものはどうもこう、毎度こちらの期待を微妙に外してくれる傾向があるんだけど、今回の作品もそう。しかも三作目まで訳出されたシリーズの、今回は(映画『マスター・アンド・コマンダー』を見据えた)間を跳ばした10作目、というあたりもちぐはぐ感を加速する結果になっていると思う、と、いうか、そもそも映画化タイアップするならするで、もうちょっとやりようがあったんじゃないか、と思わせる結果になってしまっているのだよね。
このシリーズを読んでなくて、なおかついわゆる海洋冒険小説のパターンになじみのない人が、「映画の原作だから」という理由でこの本を購入して、読んだらば、その人はまず間違いなく映画を見る気をなくすんじゃないかと思うんだけどなあ。
オブライエンのこのシリーズって、それ以前にでた先輩シリーズとの差別化を図るため、という意図があるのかどうかはわからないけど、あえて定番帆船海洋冒険小説のお約束を外して来るところがあって、そこがこのシリーズ読んでてしばしばイライラする原因になってるんだけど、ちょっと間を飛ばしたこの巻、そのイライラ感が思い切り頂点までいっちゃう展開の本なのだよね。
一応帆船物の黄金パターン、てのがどういうものかというと、オープニング→敵との小当たり→内輪でのいざこざ→陸戦→内輪でのいざこざ、ちょっぴり恋愛も→ラストの海戦(おおむねこちら側が不利)、という展開だと思うのだけど、このシリーズは頑なくらいこのフォーマットに沿うことを嫌う傾向があって、それがマイナスに働いてるなあ、損してるなあ、と毎回思ってしまうわけなんでした。パターンに浸る快感、を毎回味あわせてもらえないのね。で、そこそここのジャンルを読んでる私が「うーん」と思っちゃうものを、初めての人が読んだらどうなっちゃうんだろう、と、余計なお世話的心配をしてしまうわけですが。もちろん映画の方はそれなりに見せ場を用意してくるとは思うんだけど。
そんなこんなで映画化で浮かれて、変なこと(間を飛ばすようなこと)しないで、順番に訳出してもらった方がなんぼか良かったんだけどなあ、と思った一冊でした。映画を見に行こうと思ってる人は読むべからず、このシリーズにつき合っていこうと思う人は、買うだけ買っておいて読むのは正しい順番に合わせて、って読み方された方が良いと思います。
(★★☆)
午前中からちょいと出かけてて、録画したモノを夕方から観戦、って予選一回目の途中から一時的に電波来なくなっちゃって大いに焦る。二回目の一番手、バウムガルトナーがコースインしたあたりで電波が復旧してくれたときはホッとしたぜ。
んで予選。いやあ、琢磨がキミよりもラルフよりもヤルノよりもデイヴィッド(は、まあ自滅だったけど)よりも前にいる、ちゅーのはすげえよなあ、とか、それを凌いだウェバーはもっとすげえなあ、とか、フェラーリだけなんか走りが違うよなあ(第一コーナーへの切り込みとか、マシンが吸い付いてるようにしか見えないぞ)、とか、そんな感じ。CSではタコメータ画像が表示されてたけど、やっぱホンダエンジンって良く回るんですな。
ファンパブロと同タイムなのに、で、予選一回目だったら先にタイムを出した方が優先権があるのに予選二回目でそれが起きたときのルールがなく、急遽合計タイム(だったかな)での判定で4位にまわされちゃったジェンソンがちょっとかわいそうだったけど、んでも去年までのことを考えたらBAR、大した進歩だよなあ。このマシンにジャックが乗ってたらどうなったか、は言わない約束なんだろうけどね。
とりあえず明日の決勝、どのチームもエンジン壊れないことを祈っておきます。
CS スター・チャンネル クラシックで「イントルーダー 怒りの翼」。1990年米、監督ジョン・ミリアス、出演ダニー・グローバー、ウィレム・デフォー、ブラッド・ジョンソン。原作は確か、講談社から出てた「デビル500応答せず」*1。ベトナム戦争のさなか、戦術上どう見ても無価値な目標への爆撃命令を受け、そのたびに仲間を失っていくアメリカ艦爆部隊。腕利きのパイロット、グラフトン(ブラッド・ジョンソン)も「弾薬運搬車」と通知されていた目標が、爆撃してみればただの森であり、しかもその爆撃行で戦友を失ってしまい、無力感はいや増すばかり。時の大統領、ジョンソンが設定した爆撃禁止区域にこそ、叩くべき目標はあるというのに…。
戦死した戦友に変わってグラフトンの相棒となったコーク少佐(ウィレム・デフォー)は、不可解な部分もあるが爆撃手としての技量は超一流でグラフトンも徐々に彼を信頼しはじめる。そして何人目かの戦友が無為に戦死したとき、グラフトンは自分が胸に秘めていたひとつの計画をコークに打ち明けるのだった…。
えー、まあなんですね、「ブラックホーク・ダウン」同様、頼まれもしないのによその国に出かけていって、そこでアメリカの若者が殺されたといって逆上する連中のお話、というわけで見てるこっちは「えーかげんにせーやこら」と思ってしまうわけなんですけど、そこを敢えて目をつぶると、それなりに見所は、ある。実にメカフェチ専用な見所ではあるんだけど、ひとつにはあの、けっこう機体も大きいし、過激なマニューバには向いてないんじゃないかと思ってしまうA6が、意外なほどに軽やかに空を飛んでみせる*2シーン、あと、アメリカの空母ってモノがいかに、桁外れにデカいモノなのかを改めて実感させてくれるショットがいくつかある、あたり。レベルのフォレスタル級のキットだと、プラペーパーを切って貼るだけのサイドエレベーター付け根の楕円部分が、実はものすごく分厚い鋳鉄製で出来てるんやなあ、などと、映画と全然関係ないところで実は感動してしまったりして。そういえばお話はあくまで'70年代なので、空母(ブライドル・レトリーバーが一個しかない、のはセオドア・ルーズベルトからでしたっけ?)の甲板上の絵なんかでも、注意深くA6以外の、たとえばすでに実戦配備されてるはずのF-14やF-18を見せないように工夫してたりするあたりは案外芸コマだったりする。とはいえ、映画自体がそういうわけで、そもそもお前ら、ここに来なけりゃ良かっただけの話じゃんかよ、という根本的なツッコミどころがあるんで心底楽しめるモノじゃあなかったんだけど、A6なんちゅう地味目な機体(それとADも)がぶんぶん飛ぶところを見てる分には楽しいなあ、と、そんな映画。
それにしてもあれですな、グラマンは映画の世界では「トコリの橋」からこっち、おいしい目を見ておりますなあ。
なんかすごい勢いで降ってるぞ。うう寒い。この雪の影響なのか、録画中のF1オーストラリアGP、途中で15分ぐらい電波が途絶えてしまったではないか。復旧したときにはすでにジェンソンは追い抜かれた後であった。むう。
とりあえず今日中に次の古本屋用商品登録を済ませて、来週は放ったらかしにしてた確定申告を仕上げて、なんか大量にやって来るという本業の作業に備えなくては。なぬ? ワシにPerlスクリプトを書けとおっさるディスカー?(^^;)
というわけでこの日の分は翌日の記入。
もうひとつパッとしない感じのレースではありましたな。寒すぎてミシュランタイヤに不利になっちゃって、ロン・デニスがレース後ぶー垂れた、とかいう話もあるそうですが。とりあえずなんか、前に見たようなレースちゅうかなんちゅうか、呆れるほど速いフェラーリでございました。CSじゃ今宮さん、川井ちゃん、森脇さん、口を揃えて「問題はマレーシア」と言うてはりましたがどうなるんだろ。ルノーには期待できるのかな? ウィリアムズはどうだろ。去年も序盤は結構苦労してたし、真価を発揮するのは中盤以降になるのかな。
「頭文字D」、「光と水のダフネ」、「キャプテンハーロック」…は録り損ねた。んで「特捜戦隊デカレンジャー」、「仮面ライダーブレイド」、「ふたりはプリキュア」。「デカレンジャー」、イエローがエスパー、ピンクが変装の名人、とちょっと面白い設定がされてるのに対して男性軍。バカなレッド、根拠なしナルシーのブルー、逆立ちして考えるグリーン、つーのはなんかしょぼいなあ。ついでに、今回は女の子二人のセリフが非常に聞きやすく、良い感じなのに対して男の役者さんが誰も彼もお芝居も台詞回しもイマイチな感じでちょっとなあ。早く上手くなってください。お話は、なんかマトリックス風味で面白かったです。
「ブレイド」のほうは、相変わらずぶいぶいお話が回ってます。テロメアがどうたらこうたら言い出しておりますな。つー感じで。
とにかく多めに商品投入しておいて、確定申告の準備作業。やよいちゃんにがしがしとデータを入れていく…と言えるほど実は去年の儲けはないんで、実にあっさりしたものでございます。問題は本業関連で、恐ろしいことに経営者のヤマちゃん社長も従業員の私も、去年一体いくら給料もらったのか、さっぱり判っていないという(^^;)。国保とかも私、基本的に通知とかあっという間に紛失しちゃうので何が何だか分からない状態だったりするんだな。ま、ないものはしょうがないので手持ちの物でそれらしいデータをでっち上げるしかあるまいて。申告の期限が近づいてきたのでだんだん太っ腹になってきた。良い傾向だ(それは普通やけくそ、というんでないか?)。
ゆうきまさみ「鉄腕バーディー」(4)、西川伸司「超星神グランセイザー」、あとちょっと前に尾田栄一郎「One Piece」(32)も。「グランセイザー」はなんせあれだ、ウチじゃあ電波届かないんで肝心の放送の方を見れないんだけどね。MASHさんが描いてるんじゃなきゃ買いやしませんや。「One Piece」は、最近の傾向なんだけどどうも最後の大勝負の結末が、いつも何だかうやむやなままにルフィ勝利、になっちゃうのがなんだかなーという感じで。作者が描きたいのは勝負のアヤじゃなく、その戦いの後にやってくる見開きブチ抜きの印象的なシーン(この巻ならば「カラーン」ってやつね)のほうだろう、というのはわかるのだけれども。ちょっと消化不良気味。
「八丁堀の七人」、「攻殻機動隊 Stand Alone Comprex」、「剣客商売」。「八丁堀…」は今回でいったん終了。ま、アメリカのシリアル同様、いつでも続きが作れる様な終わり方ではありますが。今シーズンはなんだな、仮想親娘になった八兵衛とおやいの微妙な気持ちの揺れを追うでもなく、カミソリ対人情派の対立と理解を描くでもなく、なにやら中途半端なシリーズでしたな。「攻殻機動隊」は、レベルの高さは認めるけど、素子ってそういうキャラかなあ、てのが微妙に引っかかりを残してる感じ。面白いと思うけどね。「剣客商売」は、個人的には今期のがっかり一等賞、なんだなあ。なんつーか、前までのシリーズに漂ってたまったり感、が今回は感じられない。最近池波時代劇にハマったカミさんが’、「剣客商売」見るようになってるんだけど、前のシリーズの方が遙かに良かったぜ、といいたい気分ですわ。
先日ワークさんに顔出したときにちょうど入荷してたブツ。X-PLUSのハリーハウゼンシリーズ。「シンドバッド」三作(「黄金の航海」「虎の目大冒険」「七度目の航海」)、「地球へ2000万マイル」、「月世界征服」、「アルゴ探検隊の大冒険」に登場するクリーチャーをコールドキャストとソフビで再現したシリーズ。たまたま追加注文が入った関係で、問屋さんからかなり安いお値段でいくつか余剰品が回ってきたところに出くわしたわけで、笑っちゃうお値段での購入が可能と相成ったわけであった(協定によりお値段は秘密)。とりあえず最近は物を置くスペースが極端に不足してる関係上、一個だけ購入させていただきました、生まれたてのロック鳥。つぶらな瞳がラブリーですわん。買い手がすでについてたので拝見するだけだったのだけど、ソフビ大型サイズの金星竜イーマも、なかなか良い感じでございました。でも今の私の部屋じゃあ置く場所がないなあ。SWEETの零戦も置くとこなさそうでどうしたもんかと思ってるのに。
ちなみにそのSWEETの零戦、なんか凄いキットらしいですよ。精密ピンセット必須、キットは二機分のショットと八機分のデカール(当然カルトグラフ)付属だとか。これで1000円って、軽石庵の商品以上に太っ腹な価格設定だと思っちゃうなあ。4月の発売が楽しみです。
晩飯食ってコーヒー飲んでるところに電話。若い女性の声で倅はいるか? と聞いてくる。うおっ!来たかそういう電話が! …と色めき立ったんだけど良く聞いてみたら、「先日進学ガイダンスに参加していただいた○○(某コンピュータ専門学校)の者ですが…」だって。ちぇ。
それはともかく、ふうむ、大学じゃなく専門学校の方に興味があるのかうちの倅は。しかもコンピュータ関係。行きたいところに行ってくれればいいんだけど、父の経験上、ゲーム業界はキツいぞ。お前絶対デスレインとか食えない体質だろうし,そもそも高三になろうってのにいまだに夜の10時にやあ布団に入っちゃう体質じゃあ、あの業界ではやっていけんと思うぞ。なんせ月初めに一回タイムカード押して、月の終わりにもう一度タイムカード押して、間をボールペンで結ぶような業界なんだから。
父としてはSEやらなんやらの資格よりも、たとえばフグの調理免許とか取っておいた方が、あとあと幸せになれると思うんだけどなあ。ゲームは作るより遊ぶ方にいてた方が良いと思うよ、真剣に。ゲームに限らずコンピュータを扱う業界には、君は向いてないんじゃないかな、と思うんだけどね。
まあそれを言い出したらオレもそうなんだけどな(^^;)。
松下、EPGも搭載した世界初HDD/DVD/VHSの3in1レコーダ−6WAYダビング対応。新ディーガエンジン搭載(AV WATCH)。ふんがー、それをもうちょっと早く出して欲しかったぞ、カミさんが変なキカイ買う前に…。
鉄人28号 公式サイトオープン(HK-DMZ PLUS.COM経由)。うおー、監督今川泰宏かよ、それは無駄にアツい鉄人になりそうだなあ、見たいなあ、ってこれもテレビ東京系列かい、とっほっほ。
ハセキョーも自分で書いて提出しようといってるので、確定申告をしに税務署までお出かけ。昼過ぎに税務署に着いたんだけど、結構な数の人だかりが税務署前に出来ていてちょっと焦る。行列が出来てるってわけじゃなく、みんなおんなじような封筒持って、税務署の前にたたずんでいるだけなのね。50人ぐらいそういう人を見かけたんだけど、あれはなんだったんだろう。そのまま税務署の中に入っても誰も文句言わなかったから、整理券が配られてた、てな物でもなさそうなんだけど。
とりあえず還付金でPhotoshop CSのアップグレード版ぐらいは買えそうなんでちょっぴりラッキー。ついでに、おととい朝日新聞を二年間契約延長したときに、VISAのギフトカードを10000円分(と洗剤を1カートン。これは主婦的にかなりうれしい)もらったんで、こっちでGoLive!もCSにアップグレードしようかな、なんて考えたりして。めったに使わんけど。
ロバート・リード 著/伊藤典夫 訳
カバーイラスト 田中光
カバーデザイン ハヤカワ・デザイン
ハヤカワ文庫SF
ISBN4-15-011466-8 \940(税別)
無限に存在する並行宇宙の中の地球。それらは太古、どこも同じ地形を持ち、同じ生物が同じように進化しようとしていた。だが200万年前、何かのきっかけでその統一性は崩れ、無限に存在する地球たちには無限のバリエーションが発生する。そんななか、ひとつの、他を遙かにしのぐ早さで文明を発達させた地球の人びとは、数十億年前に<創建者>たちが作ったとされる<輝き>の存在を発見する。<輝き>、それは無限に存在する地球同士を繋ぐ一種の門だった。やがて<見者>と呼ばれる事になる超進化種族の人びとは、<輝き>を辿っていくことでいつかは<創建者>のもとに到達できると考え、壮大なプロジェクトに着手した。<輝き>を経て違う地球に行き、その地球の啓蒙に手を貸し、そしてまた次の地球へと進んでいく。100万年の時を経て今、彼らはわれわれの住む地球にも到達していた…。
パラレルワールドを扱うSFは古今東西いくらもあるけれど、すべての並行宇宙で時間の経過だけは同じである、様な宇宙がたくさんあり、そこにさまざまな地球がある、そしてひとつのゲートからはひとつ隣の地球にしか行けない、という切り口は結構新鮮かも知れない。クライトンならさらに、あらゆる時空が同時に偏在している可能性も示唆するところだけど、ここに制限を設けることで新しいお話の可能性が生まれるのも確かなところで、この設定は後で効いてくる。
お話はこの、隣り合って連続するさまざまな地球を巡ってさまざまな謎と葛藤が交錯し、ここに現代のわれわれの住む地球から巻き込まれた人間のドラマが混じり合い、淋しくもさわやかな結末へと流れていくわけなんだけど、んむ、お話の序盤がちょっともたつき気味で、そこで損しているかも知れない、と思う。読み始めてしばらくの間、なかなかお話にのめり込めない感じなのだね、中盤以降、お話が動き始めるとそれなりに楽しめる展開が待っているのだけれども。
起点がひとつあったときに、進む方向は前と後ろ、二方向があるだけなのだけど、前に進む者の光の部分、後ろに向かっていくものが目にする闇の部分、というあたりの表現はかなり意味深な物があると思う。良くわからないのだけどこれ、続編の可能性も踏まえて作られたお話に見え、そこにもちょっとツッコミの甘さを感じてしまう部分はある(続編がないらしいところを考慮するなら、なおさら)のだけれど全体に、荒削りながらも何か可能性を感じさせるSFになっているような気がして、そこを伊藤典夫さんも買ったのかなあ、とそんな感じ。未訳の作品に伊藤さん的には本作以上の評価をつけている作品もあるようなので、まずはそちらを読んでみたい気分ではありますな。
(★★★☆)
ここんとこ外食やら宴会が多いなあ、と思いつつ、今日もカミさんが「鳥インフルエンザに挑戦してみよう」などというので焼鳥屋へ。いつもの「トリスケ」は珍しくも満員。チャレンジャー、結構多いのだね。次善の策と言うことで最近従姉妹殿が発見した、もう一軒の焼鳥屋の方で席を確保。ここは薩摩地鶏なのか、それなら多少は安心かな、などと自分に言い聞かせて飲み食いしまくる。
話題はいよいよ受験生になる倅、いったい何をしたいのか、どこへ行きたいのか、がメインなんだけど、肝心の倅がはっきりしたヴィジョンがないもんだから、いまいちお話が先に進まないのでした。とりあえず親の方が「豆の木高校を出てプロ野球選手」とか「数奇な運命を経て獣医の道を目指す」などと、ジェネレーションギャップありまくりな用語連発するんでは、倅も困るよなあ、とか思ったり。それはそれとして、ほんとのところキミはどうしたいのかねえ>倅
ま、ワシが倅の年頃だったときに、何かになりたい、とか、どこそこの学校に行ってそれからどこそこの業種に就職して、なんて計画がはっきりできてたわけでもないもんなあ。自分ができへんかったことを倅に要求するわけにもいかんかのう、ううむ。
「頭文字D」、「光と水のダフネ」、「キャプテンハーロック」、「特捜戦隊デカレンジャー」、「仮面ライダーブレイド」、「ふたりはプリキュア」。「キャプテンハーロック」が案外面白いですな。松本零士は「これはりんたろう版『ハーロック』である」とかなんとかコメントしたらしいけど、おかげで松本零士が最も苦手とするSFの意味的描写が、松本作品の中では例外的なほどに説得力を持ってるような感じがする。松本零士的世界っちゅうのは、すべてに置いて情緒的な世界なんで、どこか理屈っぽさが必要なSF作品だと往々にしてなんちゃってSFにしかなってないように感じられることが良くあるんだけど、そこらをうまく消化して、松本キャラをうまく活かしつつ、「これはSFなんでっせー」な雰囲気も併せ持たせることに成功している、か、成功しかかっている、ように思える。なんでもヤッタランに説明させるのは勘弁な、とも思うけどね。山寺宏一のハーロックは、これはこれでオツなもんではないかいな、と思いますわ。
「デカレンジャー」は、オモチャ攻勢第一弾で、ロボット犬マーフィーK9登場。ん、K9? そりゃあ盲導犬じゃなかったかい? ま、それはともかくアップ部分は作り物なんだろうけど、かなりのシーンでCG合成が多用されてて、かつこれがかなり自然な感じに仕上がってるのはすげえなあと思ったです。個人的にはもうちょっと、マーフィーはやれば出来るんだけど性格ひねてて困りもの、みたいな部分を強調して欲しかったような気がするけど。
「ブレイド」のほうは、わはは、オンドゥル語全開だなあ、今回も。このシリーズ、iyenさんが日記でいみじくも、やっていることはきちんとやっているのに、どうも面白くない
と書いておられるのだけど私もそう思う。やることを押さえるのに汲々としているのか、やることきっちり押さえることに終始したあまり、突き抜けた物を提供できていないのか、さて。個人的には今出てきている謎のいくつか、たとえば井坂さん関連のお話とはもうちょっと後に回して、とりあえずはライダーシステムちゅうもんがどういうもんなのか、とかアンデッドって何よ(その説明自体はとりあえず今は嘘でも構わない)って話とか、そっちを少し詰めていった方が良いんじゃないかなあ、と思ったりします。何事も、一度にひとつずつ、片づけていく方が良いと思うぞ。
それはそれとして、最近は慎吾ちぁんの「新選組!」もそれなりに楽しく見てます。出だしはちょっとなあ、だったんだけど、百姓上がりの侍は、どんなに志が高くてもその志を遂げることなどかなわない、と思い知らされた近藤勇、てなエピソードあたりからずいぶん面白くなってきたと思う。まあそれ以前にこのドラマ、テーマ曲が大変良くて、そこでかなりわたくし的に、ポイント稼がれてるんですけどね。ジョン・ウィリアムズばりにすっちゃらら、すちゃすちゃ、すっちゃらら、すちゃすちゃ、なストリングスにホーンセクションが被る曲想に私、弱いんですよ(^^;)。
□ もんちぃ [K9は警察犬ではないかと(さらに深い読みがあるのかな?)]
□ ROVER [ぎょぎょっ、警察犬でしたっけ?"K9 犬"でぐぐってみたら、トップに来るのはペンションだったりす..]
□ asano [ジェームズ・ベルーシが主演の映画で『K−9 友情に輝く星』つーのがありましたなあ。 下記のサイトではヒドい評価ですけ..]
□ ROVER [あーオレ、今の今まで犬の名前がK-9なんだと思ってた。麻薬犬の訓練施設の名前だったんですね。]
□ もんちぃ [「K-9〜」は警察犬の話だと思ってますた。ロボット犬“マーフィー”ってトコからも映画ネタから引用なんでしょうね。]
「攻殻機動隊 Stand Alone Complex」、「剣客商売」。「攻殻…」、全編を電脳空間での(おそらく会員制の)チャットスペースでの会話で構成するというなかなかに凝った作りのエピソード(第9話『ネットの闇に棲む男』)。何人かのメンバーが円卓に向かってひとつのテーマについて語り合い、それをヲチしているネットワーカーたちが、それぞれのメンバー専用スレ(つーのか?)にリアルタイムでメッセージを書き込んでいく、という、未来型・部分公開式匿名掲示板システム、みたいな描写がちょっと面白かった。未来の2ちゃんはこんなふうになるんですかね。「ちょっと足、組みかえてくれませんかー?」
void GraphicWizardsLair( void ); //経由で、海外で好かれるアニメキャラって?。興味深い。でもゲスな私としてはポジティブな物よりもネガティブな方に心惹かれてしまうわけで、当然海外で嫌われるアニメキャラって?の方を楽しく拝見させていただきましたよ。とはいえ男性キャラの方、上位5作品を全然見てない私にとりましては、実質上の第1位は6位にノミネートされた人物でありまして、それは誰かといえばキラ・ヤマト君でありました。組織票らしいけどまあそれなりに理解できなくもないなあ。とりあえずコメントの、これまで観たなかで最悪のパイロット
ちうのが妙にツボでしたわ (w。
□ 森田剛 三宅健 [岡田准一さんへ ぼくたち 森田剛・三宅健は はばたきに行ってきます 坂本昌行さんへ ぼくたち 井ノ原快彦・長野博も..]
久々に高飛車なSPAMがやってまいりましたよ。
あなたの「未払い記録」につき、l-rover@kobe.email.ne.jpの電子メールアドレスから 氏名調査・所在調査を行い、平成16年3月27日(土)までに正式な関係書類 を持参の上、あなたの自宅に訪問致します。 ---------------------------------------------------------------------------------- ■訪問対象 :l-rover@kobe.email.ne.jpの電子メールアドレス使用者及び契約者 ■訪問理由 :自動延長システムによる利用料金の発生と滞納 ---------------------------------------------------------------------------------- l-rover@kobe.email.ne.jpの「申込記録」 ■登録日時 :平成15年8月27日(水)22:36 ■登録ID :l-rover@kobe.email.ne.jp ■SITE名 :動画裏ちゃんねる ■商品名 :自動延長システム180日パック ■期間 :180日 ■料金 :¥36,800 ■延滞利息 :年利14.5% 動画裏ちゃんねる支払い窓口 ■E-mail :urachannel@fastmail.gr ---------------------------------------------------------------------------------- ※注意 当方は法人ではありません。独自の判断で回収致します。 あなたの自宅に訪問する際、交通費、調査費用等は別途請求致します。 原則的に、午前9時から午後8時までの間に訪問致します。 あなたが留守の場合は訪問時間が大幅に前後する場合があります。 本状到着までにお支払いの場合は、行き違いにつき何卒ご容赦願います。 ----------------------------------------------------------------------------------
きゃあ怖い(w 。とりあえず警察には通報しますたけど、延滞料金の支払い方法書いてない(メールで聞いてくれ、とな?)んじゃ、お金回収できないんじゃないかしら。これで金儲けられるの?
なんでもすでにブツがヤフオクで出回っているという、週刊文春に出版差し止め仮処分 田中前外相長女の記事で(asahi.com)。いやまあワシも朝刊で文春の広告見て、あら、買おうかしらと思ったぐらいだから(^^;)。で当然文春側は反発してるわけだけど、なんだな、文春側が主張する、前外相の後継者問題に絡んだ内容で、いわゆるスキャンダル記事ではない
というのも、一定の説得力はあるよなあと思ったりもしますな。
以下、記事読んだわけじゃないのであくまで仮の話ですよ。
文春がたとえば、田中真紀子が自分の地盤で世襲制の王国を作ろうと画策していて、そのために母の反対を押し切って一度は結婚した娘を離婚させ、自分が選んだ婿を長女にあてがって政界へ進出させようとしている、と言うような内容の記事を書いていたのであったとしたなら、それはそれで意味のある記事になるわけだよね。記事に担ぎ出されちゃった娘さんはまあお気の毒だが、そりゃ公人を親に持った時点で多少は覚悟しておくべき事なんじゃないのかな、と。
問題になるのは個人のプライバシーの問題なのではなく、公人である政治家が、地盤を私物化しようと画策している事を告発する過程でこの記事になったのならば、それはそれで報道する価値はあるのではないかな。もちろんその記事がホントにしょうもないゴシップ記事でしかない可能性もあるんだけどね。
ま、それはともかくニュース的には、田中真紀子の長女は私人で松本智津夫の三女は公人。この差はどこら辺にあるんでしょう。親の影響力なんですかね、やっぱ。
「医学都市伝説」さんの更新日記Blog読んで真剣に驚愕。このまえサイコドクター楷恭介さんも使ってた、箱庭療法用の人形やらなにやらって、こげにアホらしい値段がする物なのかい。こんなん、チョコエッグとタミヤのMMとトミカでなんとかなりそうな物ばっかりじゃん。世の中、思いもよらないところに無体な稼ぎのネタが転がってるもんなんだなあ。バーリンデン*1あたりに依頼したら、超リアルな箱庭療法ができるんじゃないだろか。リアルすぎても、それはそれであかんのですかね?
*1 フランソワ・バーリンデン。ベルギーの有名ガレージキット・メーカー。リアプロジェクションを用いたディオラマで模型ファンの度肝を抜いた人。現在はバーリンデン・プロダクツ社を興し、さまざまなキットのディティールアップ・パーツなどを製作、販売している
□ kamira [自分で自分の突っ込み☆ >講座ーーー>口座ですな。 ぉぃぉぃ(汗]
□ ROVER [たいていの場合自分には身に覚えのない事でしょうから、脅迫まがいのメールが来ても気にしないのが一番です。一応今回のは初..]
□ みき [あ、こんなのあったんですね!! はじめまして。 自分もまったく同じメールきましたw 自分も警察通報しときました。]
□ ROVER [どもども。まああれですね、こういうのがあるよ、ってのを警察に連絡しつつ、なるべくあちこちで笑いものにしてしまう(ただ..]
□ HIACE [うちにも来ました。時間まで一緒とは・・・汗 当然、ケーサツに通報しましたw パクることが出来ればいいんですけどねー。]
□ あみ [はじめまして、私のところも同じメールきました。 こんなの初めてだったので、この掲示板見てめちゃくちゃ安心しました。 ..]
□ ROVER [こちらの住所や名前などが向こうに特定されるような返信でなければ、とりあえずは大丈夫だと思いますが…。向こうから「ここ..]
□ KONAKA [はじめまして。 「動画裏ちゃんねる」で検索したら こちらのページを見つけたもので・・・。 私の所にも来ました。 立て..]
本日の朝日新聞夕刊の「素粒子」によると、報道の神髄であり骨法であるものとは、「知らん、知らせん」の精神であるんだそうだ。いやーオレ、15分ぐらい別の意味にとってしまって「そ、そうだったのかー」と感心してしまいましたよ(w 。
E・E・スミス 著/小隅黎 訳
カバーイラスト 生頼範義
カバーデザイン 岩郷重力 + WONDER WORKZ
創元SF文庫
ISBN4-488-60321-1 \920(税別)
20億年の太古、二つの銀河系がたまたま極めて近いところまで接近するという現象が発生。この影響により、ほとんど惑星を持たなかった二つの銀河系には、大量の惑星が生まれ、その中にはやがて生命をはぐくむ可能性を持つ星々も多数存在していた。だがこの二つの銀河の大接近が発生する頃には、すでに二つ、極めて高度に発達した文明を擁する生命が宇宙には存在していた。機械文明を経て、今や完全に協力な精神力のみによる文明を作り上げたアリシア人と、精神力と機械文明を共に高度に発達させたエッドア人。全く別の次元の宇宙からやってきたと思われるエッドア人が宥和を知らず、ただ破壊し、征服する事のみをその生存の目的にしている事を明敏な精神力で察知したアリシア人たちは、われわれの銀河系と、後にランドマーク星雲の名で知られる第二銀河系を含むこの宇宙に真の平穏をもたらすには、この宇宙に住む者自身の手によってエッドアの魔手を排除する事が必要であるとの結論を得る。そのためには、気の遠くなるほどの時間をかけて産み出される事になる、二つの血統から生まれた子供たちの力が決め手になる。 こうしてエッドアとアリシアの密かな影響力の行使は、長い地球の歴史の、その始まりからそこに存在していたのだった。そして今、アリシアの力を借りて公然とエッドア=宇宙海賊ボスコーンに対抗する文明側の組織、銀河パトロール隊の原型となるべき組織が、破滅的な核戦争を生き延びた地球人類の手で作り上げられようとしていた…
「ファースト・レンズマン」の主人公、ヴァージル・サムズが創設した初の宇宙平和維持組織、「三惑星連合」の初期の活躍を描く一種のシリーズ番外編。とはいえこの作品の主人公はヴァージルではなく、彼の部下、というか有能な戦友であるコンウェイ・コスティガンというエージェントの冒険譚。ついでに全編の3割ぐらいが三惑星連合の話ではなく、それ以前の人類の歴史におけるエッドアの介入と、アリシアが注意深く育てていこうとしているキニスンとクリスの家系との関わりを描いていて、んで、実はこの部分は後に加筆された部分で、正直成功しているとは思えない追加ではあるのだけど、それはそれとしてこの構成はちょっと興味深いとは思う。大河SFのブリッジとしての意味合いからも、またこの作品が書かれた時代背景なんかを考慮する意味でも。
なにせ「三惑星連合」は昭和で言えば9年の作品、後に追加された承前部分も第二次大戦の終戦からまだ5年と経っていない頃のそれなわけで、いろんな意味で、強さは申し分ないんだけどたとえば礼儀作法だったり伝統的な物に対しての接し方だったりにイマイチ自信が持てていないアメリカの雰囲気が良く出ているなあという感じ。あれですよ、日露戦争の時の日本軍なり日本人が示した過剰なくらいのフェアプレー精神みたいな物が、この作品には詰まっておるよなあと言う感じですわ。ま、同時に戦争が身近なものである時代背景は、正義の味方の主人公に地雷の大量生産やら毒ガス使った大量殺戮も、それが正義であるなら使用も辞さない、って態度を正当化しているあたりで結構今とは違うよなあ、と言う思いを新たにさせてくれるところでもあるのだけど。
お話はそういうわけで、こう、ありていに言ってロナルド・レーガン主演のB級西部劇の雰囲気がぷんぷんしちゃっててまいったなあ、って感じなんですが、そういう時代だったんだ、ってあたりを考慮に入れると、それなりにまあ、楽しめなくもないかな、と言う感じですな。
で、本書の読みどころは実は、本体じゃなくて「訳者あとがき」と「解説」。特に藤倉珊氏による「サラリーマン小説としての≪レンズマン≫シリーズ」は抱腹絶倒に見えて実は意外に鋭い切り口の解説になっていると思うので是非。私、この一節で思わず膝を叩きました。
私はそもそもボスコーンというのは、ボスを頂点とした円錐(コーン)組織の事なのではないかと真面目に思っているぐらいだ。これを冗談ととるかどうかは読者次第であるが。
いや、冗談と思えない説得力があるですよ。
(★★★)
おとといのSPAMネタに参照、ツッコミが結構あってちょいと驚いてます。ワシらは割とこういうメールも慣れっこになっちゃってるけど、それまで平和にweb覗いてたつもりだったのに、いきなりこんなメールもらって不安になっちゃう方もいらっしゃるのだろうな。
おととい紹介したような文面の他にも、たとえばこんな文面のメールもわりかしちょくちょく見かけますんで、まだもらってない人も、いきなりこんなのが舞い込んだからといって、あわてる必要はないですよ。身に覚えのない物は無視するのが一番。
だいたい、購読なり視聴の申し込みをホントにしてたら、メールアドレスだけじゃなく、そのアドレスの持ち主の名前ぐらい、ちゃんと表記してそうなもんでしょ。それができないのはあなたの事を何も知らずにそこら中におんなじメールを打ちまくってるからです。いきなり脅迫的な文章が舞い込むので身の危険を感じるかも知れませんが、所詮はハッタリ。気にするこたぁありません。そこであわてて問い合わせを返信(しかも自動で署名が入るような形で)したりするとそれこそ敵の思うツボですんで、極力無視しましょうね。
修理から返ってきてからこっち、いちおう問題なく動いている我が家のE70Vなんだけど、以前に焼いたDVD -Rのうち何枚かに不具合がでてきているみたい。焼いてる最中には特に止まるような事もなかった(ただしちゃんと焼けたかチェックしたわけじゃない)ディスクを再生してみると、途中で止まってしまうディスクができちゃってる時があるみたいね。修理に出す前の、どこか調子の悪いキカイで焼いたからそうなったのか、メディアのせいでそうなったのかはわからないけれど。とりあえずアウトなのはビクターの1倍速メディアです。正味なところどうなんだろう。メディアなのかなあ、ってパナソ製品でビクターメディア使ってエラー出る、ちゅうのはかなり堪らん気もするけど。
無性に牛丼食べたくなるとき、ありませんか? 私、最近基本的にヒッキー生活してて、かつ近所に吉野家もなか卯も松屋もないもんですから、勤め人やってたときみたいに気が向いたら牛丼食いに行く、なんてことできなくなってまして。しかも昨今のBSE騒ぎで、たまに街に出ても、やっぱり牛丼食べられないし。一度は例の、吉野家の牛丼に挑戦のレシピも試してみたいところなんだけど、とりあえず今日のお昼にはみりんも何も品切れ状態だったので、とりあえず吉野家の味じゃなくていいから、手軽でそこそこな牛丼は作れないか、ちょっと試してみた。
用意するもの:濃縮タイプのつゆ、適当な赤ワイン(カステルヴュー・パープ、250ml280円)。あとはタマネギと牛肉(オーストラリア産牛バラ肉小間切)。
作り方
これで出来上がり。吉野家にはとても太刀打ちできんけど、すき屋よりはマシなんじゃねえかなあ、ぐらいのもんで。ま、こんな一人暮らしの野郎用料理を昼飯に食わされたカミさんと倅にはすまんと思うが。とりあえずカミさんはややしかめ面、倅は「うまいんじゃないの?」と言うのが反応でした。
んでもって、この方法で作るとどうしても少し余りができるわけなんだけど、これ、また材料足して毎日煮込んでやったら、80年ぐらい経つと吉野家に匹敵するようなエキスができたりするのかなあ。
ウェバーのがんばりに感心した、と思ったらそれを易々と超えてしまうミハエルの走りに唖然、な予選でございました。琢磨のスピンは残念だったけど、アロンソもやらかしてるわけで、まあこれは琢磨がアロンソ並みに頑張って攻めた結果、と言う事にしとこうか。最後尾からのスタートというとつい、エマーソンとケンがモスポートで見せた快進撃を思い出して期待しちゃうわけだが(待て)、さて決勝はどうなりますか。雨と言う話はどうなったのかな。スコールが来るかも知れない、って話もあるようですけど。
それにしても下位マシンの挙動の不安定さがもろに見えるサーキットだなここは。ミナルディ、ジョーダンのマシンのふらつき具合は見てて心配になってしまうぐらいだった。トヨタも、ちょっとね(^^;)…。
そうそう、CSでは今回のレース、担当は長谷川アナだったんだけど、ふむ、去年よりは多少経験値積んだみたいね。相変わらず不自然な沈黙の時間帯があるのは困りものだけど、去年ほどにはスカタンな発言はしなくなったみたいで、そこはよござんした。
「頭文字D」、「光と水のダフネ」、「キャプテンハーロック」、「特捜戦隊デカレンジャー」、「仮面ライダーブレイド」、「ふたりはプリキュア」。
「デカレンジャー」はフィーチャリング緑のヒト編。お約束の巨大メカ戦もちゃんと挟んだ上で、犯人探しのミステリ部分も(もちろん視聴者の年齢層も考慮した上で)しっかり作り込んでいるあたりで好感を持ちますな。赤のヒトが単に声が大きいだけのお馬鹿さんにしか見えないのが困ったところだよなあ。
「ブレイド」はあいかわらずどんどん弱くなっていくダディャナさんのお話。彼女の人、この前烏丸所長から伝言もらっていながら、彼氏がライダーである、とは思わんかったんかいな。剣崎君の方は逆にどんどん強くなってる感じですな。カリスと戦う事で、才能がどんどん開花していくという感じ? そのカリスには間の抜けた海堂さんみたいな新キャラがひっつき虫よろしく登場。「アニキ」はよせー、とか思たよ。
んで「プリキュア」が、今週は一番面白かったなあ。ようやくお互いを名前で呼び合う関係になるまで8話かけますか、やるなあ、と言う感じです。
地上波で観戦する人は気をつけて。ネタバレあります。
ジェンソンおめでとー、琢磨惜しかったな、に尽きるレースでしたな。ただ、よくよく見てみると、やっぱりタクはジェンソンに比べてクルマに負担を余分にかけていたよね。序盤のスピンも響いたし、予選の時にも感じたけれど、ミスを取り戻そうと少し焦りが積み重なってしまった感じ。それでも、少なくとも今の時点ではBARのマシン、マクラーレン相手なら互角以上のパフォーマンスがでている感じで、このまま順調にアプルーブが進んでいけば、期待できるんじゃないかなあと思ってしまいますな。
まだ2戦しか済んでいないんだけど、壊れないフェラーリ、ルノー、一台いっちゃったウィリアムズ、マクラーレン、それからBARということで、ここらにチーム間の力関係が微妙に見えてきているのかも知れない。で、壊れないけど追いつくまでにはいかないルノー、ってことだと、うーん、このままでは今年もフェラーリがぶっちぎってしまいそうで、しかもそういうシーンを今年は2つ余分に見せられそうな結果になってしまいそうで、そこはちょっと不安ですわいなあ。
□ 寸゛ [今地上波観るまで、長谷川アナと西岡アナの区別がついてませんでした。「髪型変ったなあ」などとのほほんと思ってましたが、..]
□ ROVER [長谷川さん、去年よりはかなりマシになりましたよね。相変わらず状況掴んでないし、おかしな日本語がしばしば飛び出すんです..]
□ 寸゛ [確かに、良くなったと思います。しかし仰る通り、「今宮さんが沈黙に耐えられなくなって話を切り出す」てのをなくさないと実..]
□ noki [今年は地上波もずいぶんとましになったなぁと思っていたら次戦はKが 地元にいくらしいですな。。油断するとこれだから・・..]
□ ROVER [K…とはこんどーくんですか、かたやまくんですか、それとも私の知らない誰か…]
久しぶりに三宮に出かけて、SAVOYのカレー喰ってUSBカードリーダー買って映画なぞ見て帰る。ところで、とうとう神戸電鉄までもが女性専用車両なんて物を導入するんですな。神鉄の場合、長くても4両編成なわけで、そのうち一台を女性専用にする、ちゅーのは他社のそれに比べて、極めて女性優先度が高そうな気もしますなあ。
つか乗客のみなさん、ちゃんと守ってくれるのかな? ラッシュ時とか、大丈夫か?
スタッフ
監督/脚本:押井守
原作:士郎正宗
音楽:川井憲次
製作:石川光久
プロデューサー:石川光久・鈴木敏夫
声の出演
大塚明夫
山寺宏一・田中敦子
榊原良子
竹中直人
公式サイト:http://www.innocence-movie.jp/index1.html
急速に業績を伸ばすロクス・ソルス社の高性能アンドロイド、"ガイノイド"が突如暴走、所有者を惨殺したあと自らも"自殺"する、と言う事件が頻発。被害者の中に公安関係者の名前があった事から、公安9課も独自の調査を開始する。"人形使い"事件以降、その振る舞いにやや翳りが見えるバトーには、トグサがパートナーとして共に捜査に当たる事になった。バトーが最も信頼したパートナー、"人形使い"事件でネットの広大な世界にその姿を消した草薙素子がスカウトした人物こそトグサだったのだ…。
というわけで正真正銘「攻殻機動隊」の続編。ストーリー的には単行本第一巻の第6話、"ROBOT RONDO"がベースになっているようだが、お話のトーンはかなり大きく変わっている。いかにも押井守好みな方向に、といえばははーん、こんな感じかな、と思う人は多いと思いますけど、ええ、だいたいそんな感じですね。時に饒舌、時に不安になるくらいに観客を放っておく、あのスタイルでございます。
「攻殻機動隊」が昔のアニメだねー、と思えるぐらいにグラフィックの完成度はすばらしいし、スカイウォーカー・ランチまで出かけて録ったという効果音も、おなじみ川井憲次の音楽も高品質。テレビCFなんかが少々誤解を招きそうな宣伝のしかたをしているのは気になるけれど、一種の電脳ハードボイルドとしてみれば充分楽しめるんじゃないかな。押井作品につきまとう、見ている側が妙に落ち着かなくなるようなカット割りというか1カットの長さというか、そういうところでの、妙にこうケツが落ち着かない感覚はあるし、いきなり登場人物が饒舌になっちゃう、いつもの押井作品のクセも健在(まあ今回は、電脳に接続する事でトグサみたいな俗な人間でもとっさに気の利いた言い回しを検索できる世の中になってる→その分饒舌に語られる言葉は実は軽い、みたいな意味が込められているのかも知れないけれど)で、そこらで「ああまただよ、弱ったなあ」と思ってしまうところもあるにはあるのだけど、総じて高品質な映画を見せていただいた気分。
ただなあ、ジブリの鈴木さんの仕掛け、それからマーチャンダイズの方向性、どっちもそれでいいのかな? って気はする。これを「イノセンス」という独立した映画と見せかけるような宣伝のしかたはどうかな、と思うわけです。私の隣に座ってたアベックさん、映画が終るなり「ねえ、結局『少佐』ってだれやったん?」「そりゃあのじいちゃん(たぶん荒巻さんでしょうな)やろー?」なんて会話してましたよ。そういうお客も取り込めた、といい方に解釈すべきなのか、訳のわからぬ感想を持たされる事になる多くのお客を作ってしまった、と悪い方に解釈すべきなのか、さてどっちでしょう。
(★★★)
「イノセンス」公開に併せて、CS 日本映画専門チャンネルでやってた押井守監督作品一挙公開、いくつか鑑賞。みたのは「紅い眼鏡」、「ケルベロス 地獄の番犬」、「トーキングヘッド」の三本。シゲさん出ずっぱりです。
押井作品は二作目で本性を現わす、と私は思っているんだけど、そういう意味では「紅い眼鏡」に続くこの映画、予想通り作家の趣味全開の困った映画、であると同時にどう見ても押井守以外にこれは撮れねえよなあ、というような映画になってて興味ぶこうございました。相米慎二もかすむような長回しの連発、しかもどう見てもこれ、監督でもカメラマンでも登場人物でもなく、犬の視点からの画像を延々と見せられるわ、犬と並ぶ押井作品名物、不味そうな食い物は続々登場するわ、たぶん押井の中ではヌーヴェルバーグや日本の無国籍アクション映画を自分なりに解体して、再構築したつもりなんだろうけど、できあがった物は(貧乏故の悲しさで)寒いギャグでしかなかった、様ないくつかのシーンとか、「おいおい」と思ってしまう映画になってます。なってるんですが困った事に、苦笑しながら最後までつき合ってしまうんですな、私(^^;)。
「紅い眼鏡」の続編って事で「地獄の番犬」などというおどろおどろしいタイトルついちゃってるけど、オープニングに現れる文字は「STRAY DOG」。群れからはぐれた痩せ犬のお話なんだよね。「イノセンス」同様、タイトルで失敗したんじゃねーかこれ、などと思わなくもない。「ストレイ・ドッグ」だったら客ももうちょっと覚悟して鑑賞しただろうにな(w。
残りの二本も、まことに押井らしくて、これはまともに三本ぶっ続けで見たらきっと精神のどこかがおかしくなりそうな気がしたので、ちらちらと見るにとどめました。そのうちゆっくり見直そうと思いますけど、「トーキングヘッド」は、これは映画青年としての押井守の映画論を詰め込んだ物って感じですな。金子修介が映研に入ってきたなり、すぐに映画を撮ろうと動き始めたのを見た押井先輩は、「なんだこいつは」と思ったそうですが、そういう、思想先行型の映画青年がやりがちな映画だなあ、という感じで。
菅浩江 著
カバーイラスト 菊池健
カバーデザイン ハヤカワ・デザイン
ハヤカワ文庫JA
ISBN4-15-030753-9 \760(税別)
地球軌道上を周回するオーストラリア大陸ほどもある小惑星。そこは古今東西、人類文明が今に至るまでに産み出してきたありとあらゆる芸術品を一手に収容する巨大博物館だった。その名を"アフロディーテ"。絵画、彫刻と言ったいわゆる美術品をはじめ、一流のパフォーマンスを演じる舞台芸術、さらには自然科学の分野からも貴重と思われるさまざまな標本も、ここには次々と所蔵されていく。膨大な人類の遺産を適切に分類、保管するためにこの博物館の学芸員たちは、高性能のコンピュータと自らの脳を直結し、膨大なデータベースにアクセスすることで日常の業務をこなしていく。そんな中、美術、パフォーマンス、自然科学それぞれを扱う、それぞれ女神の名前を付けられた各部門よりさらに一段高いアクセス権限を持つ部署が、"美の男神(アポロン)"と名付けられた一種の総合職だった。学芸員、田代孝弘が所属するのがここ。だが彼の毎日は、上級職とは名ばかりのうんざりするような各部門で発生するトラブルの調停役ばかり。今日も田代の元には、無理難題を言いつける上司からの呼び出しが…
リリカルでちょっと皮肉、んでもなぜかとても優しい「そばかすのフィギュア」を含む短編集、「雨の檻」以来の菅浩江作品だったりする。どうもJA系は手薄になってしまってよろしくないですな。ようやく星雲賞受賞作品を手に取っている私、出遅れてるにも程がある。
さてこの連作短編集、比較的長期にわたってぽつぽつと発表されてきた物なのだけれど、で、書き下ろしも一編含んでいる物なのだけれど、一編ごとの完成度もさることながら、一つのシリーズとしての伏線の張り具合も巧妙で、毎回田代にふりかかる無理難題を楽しみつつ、なかなかその姿を見せない田代の新婚の奥さん、シリーズ序盤から"アフロディーテ"のスタッフを悩ませている、ある芸術品が最後にどういう形でお披露目を迎えるのか、と言ったシリーズ構成のうまさもあり、ついついもうひとつ、と読み進んでいきたいと思ってしまう魅力に満ちた短編集になっている。私個人としては、田代君の奥様のキャラクタにもう少し手がかりがもらえたら、彼女に感情移入する余地ができて、ラストでもう何割か、余分にほろりとできたんじゃないかな、とも思うのだけれども、昔懐かしいSFってこういう展開だったよなあ、って気もするから、これはこれでまあいいか。
「雨の檻」において「そばかすのフィギュア」が、世の中のオタク男子に与えた「救い」の大きさはいかばかりの物であったか、と思う私がこの連作集で一番好きなのは、いうまでもなく、同じようにオタク男子に「キミはそれでもいいんだよ」と言ってくれるように思える「きらきら星」なわけですが、そこからラストに向かって進んでいくお話のキイ・ワードもちょっといいですね。ひねちゃってるオジサンであるわたくし的には、ラヴ・ソングは「きらきら星」でカタを付けて欲しかったような気もしますけど、トータルで行くならこの流れなんでしょう。愛らしく、かつSFである事を隠さない、良い連作集でございました。
ところで「解説」読んでたら著者の菅浩江さん、小学生の時にたまたまTVで見た「宇宙戦艦ヤマト」で、科学的なパラダイムが面白くて、自らもSF創作に手を染めた
そうですが、ふむう、"アフロディーテ"の大きさがオーストラリア大陸ほど、ってのはもしかして(^^;)…。
(★★★★)
鬱って程ではないんだけど、どーも何もやる気にならないんでとりあえずちょっと潜航。なんだかなーなニュースも聞こえてきてるんですけど、まあいいや、もうしばらくやる気なしモードのままで。
ま、一人暮らしとかしてたらこんな時、まっしぐらに鬱につっこめるんだけど、ご家族様の昼飯の準備したり買い物行ったり、なんやかんだとヤボ用でじっとしてるわけにも行かないので、却って落ち込まなくていい、って部分はあるのかも。やる気をなくす原因はまだ改善されていないんだけど、まあそれはそれとして、へらへらといってみよー。
「キャプテンハーロック」、「特捜戦隊デカレンジャー」、「仮面ライダーブレイド」、「ふたりはプリキュア」。デカレンジャー、フィーチャリングジャスミンたん、前後編の前編。お話としてはちゃんとしてると思うんだけど、赤のお兄ちゃんのがなり声がすべてをぶちこわしにしてる感じだなあ。もそっと力抜いてくれんかのう。で、「ブレイド」がまたみなさんがなり立てるもんだから、日曜朝の特撮番組、今のところは頭痛のタネでしかない感じだわ。
「おジャ魔女どれみナ・イ・ショ」、2004年6月26日(土)よりスカパー!で放映開始ですと。ちょいと楽しみ。
昨日の続き。地上波で「パールハーバー」やってたのでこれも見る。なんだよ、スピットファイアが飛ぶんなら一言言ってくれよ、劇場に見に行ったのに(^^;)。
んでまあ映画の方はあれですね、「タイタニック」をやりたかったわけですねこれは。「ラブ・ストーリーでっせー、しかも社長、こんだ氷山とかいうビンボ臭いもんちゃいまっせ、ジャップでっせ、ジャップがうわーと攻め寄せてきますねん。船も一艘沈むだけちゃいます、もうあっちゃこっちゃで大爆発しますのや、その中でな、ロマンスが進みますのや、しかもこんだ三角関係も入れまひょ、こりゃ当たりまっせー」などというプレゼンを真に受けて、お金を出した人がいたんでしょうなあ。
お話はもう、あちこちで酷評されてるとおり全然ダメで、盛り上がらない事甚だしいし、無駄に長い。なんせ「パールハーバー」と言っときながらドゥーリットル隊の東京空襲が実はクライマックスとはこれ如何に。つかこっちをメインにもっと短くした方が面白い映画になったんじゃねえの? ってぐらいで。
あちこちのサイトで国辱映画扱いされたにしては、日本人の描写とかそんなに気にならなかったのは、編集が巧妙だったからなのかしら。巧妙と言えば零戦がうまく似せて作ってたけど、あれは何をベースにしてんのかなあ、って悩んでないで調べてみよう………プレーンズ・オヴ・フェイムの零戦? うおーそりゃすごい。そんな結構な物を見せてもらってたとは(^o^)。その他、CGパートの出来はさすがに今の映画ですわな。逆にそういう映像と、現代の軍艦をそのまま映しちゃって平気でいられる神経がトホホなんだけど。篭マスト度が低いあたり、水モノ大好きとしてはちょっとこの映画、低い点数つけざるを得ないね。たとえ奇跡的にお話がちゃんとしていたとしても。
金川欣二さんの「トリビア」の元祖はコロンブスだった。何かを知ったときに、そこで「へぇー」ボタン叩いて終わりにするのではなく、そこからさらに知的興味を拡散させてこそ人間、と言うお話。ここに何度も引用しているたおさんの名言「意識の拡散するSFが良いSFだ」を無理矢理絡めると、「SFこそが人間の文学」という結論が導かれて………こないか(^^;)。
さてそのたおさんとこで知った、20Q。何かを思い浮かべて20の質問に答えていくと、AIが「それってこれのこと?」と推測してくれる、と言うもの。ちょっと意地悪い物を思い浮かべて質問に答えてみたよ。
I am guessing that it is a nuclear power plant?
いやそこまで大層なものを考えてたわけじゃないんだけどね。で、さらに質問が続く。
うーん、ちょっと変な方向に行っちゃいましたか。ここで向こうもお手上げになって、「他に思いつくのはこんなとこなんだけど」って候補が表示された。中には戦車とかF1とかムーンバギーとか巡航ミサイル、なんてのがあって、かなり近いとこまで推論してたんだなあとは思いましたです。え?私の思い描いていたもの? 答えはジェット戦闘機でした (w。
「春の時代劇スペシャル」だそうで、久々の将軍様。今回は奥州で反目の度合いを深める二つの藩の争いと、かつてその争いに巻き込まれた男女の悲恋を将軍様がどう捌くか、てなお話。おー、今回は東北旅行かーと思ったんですが、今回はどういうわけだか遠出はなし。行って千葉まで、てのはなんかビンボ臭いなあ。お話的にもゲストたくさん呼びすぎてイマイチ盛り上がらん感じ。遠くで反目してる藩同士を、江戸でどうにかしちゃおうってのはやっぱちょっと無理があるんじゃないかなあ、と。
ということで見どころは、「ラスト・サムライ」のおかげで人気者になっちゃった福本さんの出番がたくさんあるところ…なんだけど残念ながらこれもイマイチ。役者としては知らず、斬られ役の福本清三の魅力というのは主役と剣を切り結ぶやたちまちのうちに切り捨てられ、大仰にきりきり舞いして画面から消える、一瞬の芸にあるわけでしてな、ちゃりんちゃりんと切り結び、一旦引いて他の斬られ役が斬られたあとでまたちゃりんちゃりん、なんて斬られ方には向いてないと思うんだけど。実際引いてるときの福本さん、なんか所在なげだしさぁ。福本さんはたちどころに斬られてなんぼの斬られ役だと思うんだけどなあ。
あ、でも殺陣自体はさすがに、最近ちょっとお肉ついてきた将軍様なんかよりはるかに鋭く、スピーディーで、やっぱうまいなあ、とは思いましたけどね。
佐藤まさあき氏、うしおそうじ氏。さすがに私も貸本劇画の時代はよく知らないので、佐藤氏が活躍していた頃というのは、みなもとさんや夏目さんの本などから推し量る事しかできないわけで、なおかつ私はどちらかというと、劇画という物があまりピンとこない方ではあるのだけど、漫画の世界に重要な足跡を残された方であるというのは間違いのないところで。合掌。
うしおそうじ氏は、円谷系特撮モノとは一線を画するユニークな特撮シリーズを輩出したピープロ総帥。メカフェチ小僧であったわたくしは、「マグマ大使」のロケット状態のかっこよさにしびれつつ、人型になったときのしわしわぶりにちょっと悲しい思いをした憶えがありますな。ガムの真似をして鼻をしたたかに床にうちつけた覚えのある方も多かろう。「ライオン丸」(快傑、風雲両方)も「ザボーガー」も好きでした。ご冥福を。
それにしてもそろそろ、天国の方が優れた特撮作品を作る人材が多くなっている感じだな。オレもそろそろ天国行こうかな(行けると思ってるのか)。
さて昨日の20Q、たおさんからのツッコミなど見てみると、「たぶんね」とか「たまにな」なんて曖昧な答え方をするとAIさんも正解にたどりつきにくくなってしまうのかもしれん、と思えてきたんで再挑戦。今度は極力Yes/Noで答える方向で。それではなんでも聞いてくれたまえ。
I am guessing that it is a battleship?
………惜しい、非常に惜しいっ。オレ、フリゲートを思い浮かべてたんだよなあ(w 。
茄神さんとこで知った、黒沢映画がロボットアニメに!? 新作アニメ『SAMURAI 7』発表会(eg)。まあなんだな、西部劇にもB級スペオペにも進出したんだから、ロボットアニメもありかー、ってことで。そういえばゲームにもなってたっけねえ。
いい加減過去の遺産を食いつぶすような真似はやめろよ、というのは簡単なんだけど、多分今は、お客の方も良くわからない新しい物は受け入ない傾向があるんだろうなあ、とも思えてね。いきおい、ネームバリューに頼っちゃう商売になってしまうのかな。お客の方が自分から、面白い物が生まれてくる可能性をどんどん狭めていってるのかもしれない。
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4/11を持って高松東宝が閉館となるそうですな。ここ、伝説の(笑)伊丹グリーンのスタッフさんなどがいらっしゃって、ときどきオールナイトの特撮映画大会なんかをやってたとこで、私も二度ほど出かけた事があるんですが、そうですか、閉館ですか。残念ですな。
んでもって4/3にさよならイベントがあるそうなんですけど、どうするねSぱらの皆の衆(^^;)? 詳しい情報などはこちらの掲示板で。4/3高松東宝さよならイベント☆おとなの東宝チャンピオンまつり開催!!
CS 日本映画専門チャンネルで「曼陀羅」。1971年ATG、監督実相寺昭雄、出演清水紘治、森秋子、田村亮、桜井浩子、岸田森、草野大悟。海辺でモーテルを営みつつ、農耕とセックスを柱にした共同体の設立をめざす岸田森。学生運動の破綻に心荒んだ清水と森はこの奇妙なユートピアに次第に惹かれていく。だが清水の友人、田村には、ここは疑惑ばかりが募る場所だった。やがて………。
清水紘治、岸田森、草野大悟、監督実相寺昭雄、ついでに脚本は石堂淑朗。このメンツだもの、予想してたとおり気の狂った映画になっている。この気の狂った世界に投げ込まれた桜井浩子(田村の恋人役)が実にかわいそう。タイトル出る前からハダカにひん剥かれて清水にもてあそばれ、岸田一派に拉致られてまたもやハダカにひん剥かれ、首輪と鎖で繋がれ、木に吊られて埋められちゃう(つoT)。だけどすばらしく美しい。アンチアンヌ、リスペクツフジアキコなわたくしとしては、実に複雑な気分で鑑賞させていただきました。
「哥」なんかでもこう、土に根ざしたどろどろぬちゃぬちゃとした物をじとーっと描く、ってところがあったけど、これってじっそー君的にライフワークぽいテーマだったりするのかな、などと思いましたわ。「ウルトラQ ザ・ムービー」も民間伝承がベースだったしね。映像的にも、いかにもじっそー君な独特のセンスがあって、困った映画だなあと思いつつ、ついつい見入ってしまいますな、えちぃシーンもいっぱいあるし(ぉぃ)。
しかしなんだな、これは真っ昼間に仕事しながら観るような映画じゃねえなあ。
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□ ttakahasi [えー。Webの表現と紙の表現の違い、まっことおっしゃる通りと思います。最初ちょっと抵抗ありましたが、flash化した..]
□ ROVER [案外Illustratorとか使いこなして、超美麗なグラフィックを見せてくれたかも知れませんね、あすなさんなら。拡大..]
□ ttakahasi [そうです。いま仕事の合間にこれを http://www.junkudo.co.jp/newevent/evtalk..]
□ bongo [weight loss phentermine http://www.network.axe.cc Phenterm..]